実証と虚証
実証 虚証
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」「病位」「病質」「「熱証・寒証」「日本漢方」「傷寒論」「和漢蘭」「漢方医学史」「陰虚

実証 虚証
望診 筋骨 筋骨たくましい 筋骨薄弱
目のちから 目に力がある 目に力がない
動作 活発な動作 動作がにぶい
舌苔が厚く、舌にシッカリと付着している 舌苔は黒色
舌質はうすく、痩せていたり、舌の一部が剥離している
皮膚 色つやが良い 色つやが悪い
聞診 声に力がある
声が大きく張りがある
話し口調に元気がある
声に力がない
小声でかすれやすい
話し口調に元気がない
問診 体力 同年代に比べて体力がある方だ 同年代に比べて体力がない
疲れ あまり疲れない ひどく疲れる
目覚め 朝の目覚めはよい 朝の寝起きが悪い
食事 大食できる 小食で、食後ねむくなる
自汗は無い 自汗
生理痛 生理が来る前に痛む 生理が来てから痛む
生理量 生理の出血量が少ない 生理の出血量が多い
便秘・下痢 便秘しやすい 下痢しやすい
切診 実脈(強脈) 虚脈
腹部 腹に力がある
腹を押すといやがる(拒按)
腹に力が無い
腹を押さえてもいやがらない
(喜按)

病邪と体力との均衡をみるのが病勢理論
  • 実証とは、病邪が強いこと。
    • 出ない悩みを持つ体力充実タイプ
  • 虚証とは、体力が弱いこと
    • 出過ぎる悩みを持つ体力衰弱タイプ
  • “邪気盛則実、精気奪則虚”(素問の通評虚実論)

四診
  1. 望診
    • 病人を眼で診ること。
      • 患者の栄養状態、
      • 骨格、
      • 皮膚の状態(顔色や皮膚の色、つや、枯燥など)、
      • 粘膜の色(瞼、口中、口唇、歯齦)、
      • 浮腫
      • 起居動作、
      • 大小便の色、形状、性質、量などを観察、
      • 舌の状態(舌苔、色、亀裂、形、乾湿)など
    • 栄養状態が良く肥満し、筋肉がよくしまって弾力のある者には、実証のものが多く、大柴胡湯、防風通聖散、大承気湯、小承気湯などが用いられる。
    • 肥満していても、筋肉にしまりが無く、色が白く、水太りで、骨格の脆弱な者は虚証で、黄蓍の配合された薬方、たとえば防已黄蓍湯などが用いられる。
    • 痩せていても、血色が良く、筋肉のしまりの良い人には、実証のものが多く、痩せていて、血色が悪く、筋肉のしまりがよくない人には、虚証のものが多い。
    • 平素の体格や肥満・やせは・・・・病気になったときのい虚実の判定の目標にならないことがある。たとえば平素は頑丈な体格をしている人でも、徹夜でムリを重ねた時やひどい心労の後に病気になった時などは、虚証になっていることがある。
  2. 聞診
    1. 患者の音声、咳嗽喘鳴、吃逆、噫気、胃内停水、腹中雷鳴などを聞知し、
    2. 又口臭、体臭、膿汁、帯下、大小便などの排泄物の臭気を嗅いで知る。
  3. 問診
    • 患者の既往症、
    • 家族の病歴、
    • 現在悩んでいる病気の経過や今までの治療法、
    • 主訴、
    • 日常の生活環境及び精神的誘因などを問う。
  4. 切診
    • 患者の身体に直接手を触れて診察する。
      脈診や腹診。
      皮膚の熱感、乾潤、弛張、マヒ、強直の有無、内蔵器官の位置、形状、候背、四肢の触診など。

虚実について (大塚敬節)
  • 虚とは・・・抵抗して行く体力の衰えている状態をいい、実とは・・・病に抵抗する体力の充実している状態をいう。
    • 一般に頑強な体格の人を実とし、虚弱な筋骨薄弱な人を虚とする説が行われている。
      • しかし、平素の体質は、病気になった時の虚実に、必ずしも一致しない。
      • 虚証と思ったものが、案外に実証であったり、実証のように見える虚証がある。
    • また、表が虚していて、裏が実していることがあり、
    • 上半身が虚していて、下半身が実していることもある。
  • 虚実の判定は、必ずしも容易ではない。
    • なぜならば、虚実にも段階があり、かつ、虚中に実があり、実中に虚があり、これを鑑別することは多年の経験を必要とする
  • 食事
    • 実証の人は、食べ過ぎても、下痢したり、嘔吐したりすることは少なく、また食事の時間が遅れても、腹が空いて耐え難いということはない。
    • 虚証の人は、少し多く食べると、腹が張って苦しくなり、ときには吐いたり、下痢したりする。また食事の時間が遅れると、脱力感がおきて、歩けなくなることがある。

虚とは・・・→虚労
  • 「皮毛・肌肉・筋脈・骨髄・気血・津液が不足したこと」
    1. 皮が虚すと・・・熱があり
    2. 脈が虚すと・・・驚愕する
    3. 肉が虚すと・・・身体が重い
    4. 筋が虚すと・・・燥急になり
    5. 骨が虚すと・・・痛み
    6. 髄が虚すと・・・四肢がだるい
    7. 腸が虚すと・・・下痢
    8. 三陽が充実し、三陰が虚すと・・・・・汗が出ない
    9. 三陰が充実し、三陽が虚すと・・・・・汗が出て止まらない