胸水 (pleural effusion)


打聴診所見やX線検査を参考に、超音波ガイド下にて胸腔穿刺により採取。
穿刺は肋骨上縁にそって行う。
排液は徐々に(1回1000mlを超えない)


胸水は正常では少量しか存在しないため、採取できない。
そのため基準値は不明。

血清ヘマトクリット値を測定し、末梢血の50%状であれば[血胸]と判断する。 癌性胸膜炎(+3)
血気胸(+3)
胸腹部大動脈瘤破裂(+1)
肝ガン破裂(+1)

2000rpm×10分遠沈後上清白濁 乳ビ胸(+3)
(悪性リンパ腫・リンパ脈管筋腫症など)
リンパ球増多 結核性胸膜炎(+3)
癌性腹膜炎(+3)
好酸球増多 寄生虫疾患(+3)
結核性胸膜炎の吸収期(+1)
気胸後の代償性胸水(+1)


60mg/dl以下 結核性胸膜炎(+3)
関節リウマチ(+3)
腫瘍
マーカー
[CEA]→高値 癌性胸膜炎(+3)
[NSE]→高値 小細胞癌(+3)



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膵型アミラーゼ
→高値
膵炎(+3)
唾液腺型アミラーゼ
→高値
癌性胸膜炎(+3)
結核性胸膜炎(+3)
食道破裂(+1)
アデノシンアミナーゼ
(ADA)→50U/ml以上
結核性胸膜炎(+3)
慢性膿胸(+1)
悪性リンパ腫(+1)
溶血(+1)
LE細胞→陽性 全身性エリテマトーデス(+3)
ヒアルロン酸→高値 胸膜中皮腫(+3)
補体→低値 全身性エリテマトーデス(+3)
RAの胸膜炎(+3)
リウマチ因子→陽性 RA(関節リウマチ)(+3)
結核性胸膜炎(+1)








鑑別 漏出液 浸出液
外観 淡黄色、透明、水様 黄色~褐色、混濁、血性、膿性、乳び性
比重 1.015以下 1.018以上
タンパク量 2.5g/dl以下 4.0g/dl以上
胸水/血清(比) 0.5未満 0.5以上
LDH 200IU/dl未満 200IU/dl以上・・・癌性胸水で1000IU/ml以上
胸水/血清(比) 0.6未満 0.6以上
ブドウ糖 血清に同じ 減少(<60mg/dl)~著減(<20mg/dl)
Rivalta反応 陰性 陽性
細胞数 少ない 多い(1000/µl以上)
細胞成分 中皮細胞
マクロファージ
好中球(急性炎症)
リンパ球(慢性炎症)
疾患/病態 心不全・低タンパク血症に起因するものが多い。
うっ血性心不全
肝硬変
ネフローゼ症候群
上大静脈症候群
腹膜透析
粘液水腫
低栄養
サルコイドーシス
悪性腫瘍・結核性・細菌性・膠原病に起因するものが多い。
肺炎
結核
悪性腫瘍
膠原病
SLE
関節リウマチ
循環器系疾患





膿胸
  • 膿胸の病態
    • 可能性変化により胸膜腔に膿が貯留した状態

  • 膿胸の検査
    1. 白血球数・・・(↑)
    2. 赤沈・・・・・・・(↑)
    3. CRP・・・・・・(↑)
    4. 胸部X線及びCT・・・・胸水貯留像
    5. 胸部超音波・・・胸水貯留像

  • 胸水・・・しばしば、胸水中にアデノシンデアミナーゼ(ADA)が高値となる。
    1. 膿性で化膿性膿胸で好中球有意。
    2. pH<7.0
    3. グルコース<40mg/dl
    4. LDH>1000IU/l
    5. 培養陽性



チェック
チェック
胸膜炎肋膜炎胸痛ガン」「腹水」「乾性肋膜炎」「医薬品による胸水貯留






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