医薬品による急性好酸球性肺炎 |
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| 関連情報 |
「好酸球増多」「顆粒球減少」「猩紅熱」「脚気」「薬物性肝障害」「気管支喘息」「白血球」「好酸球」「アレルギー性肉芽腫性血管炎」「PIE症候群 」 |
| 急性好酸球性肺炎 英語名:acute eosinophilic pneumonia (厚生労働省) |
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| 1. 急性好酸球性肺炎とは? |
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| 副作用の概要 | |
| @ 自覚症状 | |
| 急速に進行する発熱、乾性咳嗽、呼吸困難、胸痛などで、 ときに腹部症状や筋肉痛を伴うことがある。 |
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| A 他覚症状・所見 | |
| 胸部身体所見では両肺野の捻髪音(fine crackles)を認める。 | |
| B 臨床検査所見 | |
| 血液検査では、末梢血中の好中球を主体とした白血球数の増加を認める。急性期には好酸球数の増加は認められないが、回復期に一過性に好酸球数増加を認める。CRPは高値を示す。血中IgEの上昇は約半数で認められる。胸水は浸出性で、胸水中の好酸球の増加を認める。BALFでは、総細胞数の増加と25%を越える(平均約40%)好酸球分画の増加を認める、好中球やリンパ球も増加することはあるが、CD4/8比は一定しない。BALF中のインターロイキン-5は高値を示す。血液ガス分析では肺胞気動脈血酸素分圧較差(A-a DO2)の拡大を伴った動脈血酸素分圧(PaO2)の低下を認め、しばしばPaO2は60mmHg以下となる。 | |
| C 画像検査所見 | |
| 胸部レントゲン、CT所見は、両肺にびまん性のスリガラス状陰影や浸潤影が種々の程度で混在する。Kerley A、Bラインを認め、CT上小葉間隔壁や気管支血管束の肥厚を認めることがある。また、胸水貯留を合併することが多いのも特徴である(約70%)。 | |
| D 病理検査所見 | |
| 肺胞隔壁および肺胞腔内への好酸球の浸潤が基本であり、細気管支周囲や小葉間間質、胸膜にまで好酸球の浸潤が及ぶことがある。 同時にマクロファージの増加、フィブリン沈着を示すことが多い(図1)。 急性期には線維化の所見は認められない。 |
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図1 急性好酸球性肺炎の病理組織像肺胞壁および、肺胞腔内に著明な好酸球浸潤をみとめる。腔内にはフィブリン沈着も目立つ。 |
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| E 発生機序 | |
| 急性好酸球性肺炎の発症は、IgEの増加症例がみられることからI型アレルギーの関与説、過敏性肺炎に類似した機序によって発症するとする説、ウイルス感染説、喫煙関連説などがあるが、明確な機序は明らかではない。薬剤による急性好酸球性肺炎は、薬剤リンパ球刺激試験(DLST)陽性症例もあり、V型、W型アレルギーの関与が示唆される。 | |
| 表1急性好酸球性肺炎の診断基準 | |
| 1. | 5日以内の急性の発熱 |
| 2. | 低酸素性呼吸不全 |
| 3. | 胸部レントゲン写真上のびまん性肺胞性もしくは混合性浸潤影 |
| 4. | 気管支肺胞洗浄液で好酸球分画が25%以上 |
| 5. | 寄生虫、真菌、その他の感染症がないこと |
| 6. | ステロイド治療に速やかに反応すること |
| 7. | ステロイド治療後に再発しないこと |
| 表2 急性好酸球性肺炎と慢性好酸球性肺炎の特徴 | ||
| 特徴 | 急性好酸球性肺炎 (AEP) |
慢性好酸球性肺炎 (CEP) |
| 発症 | 急性(1ヶ月以内、多くは1週間以内) 重篤なことが多い | 慢性(1ヶ月から1年) |
| 禁煙との関連 | 禁煙開始後に発症することがある | 禁煙者はむしろ少ない(約10%) |
| 気管支喘息 | 合併しない | 合併する(約50%) |
| 画像所見 | Kerler A、Bライン、びまん性のスリガラス状陰影や浸潤影(末梢の優位性は認めない)、CT上、小葉間隔壁や気管支血管束の肥厚、胸水貯留 | 末梢優位の浸潤影(photographic negative of pulmonary edema)、陰影の移動。CT上、上中肺、胸膜直下優位の分布を示す |
| 末梢血好酸球 | 正常。回復期に増加 | 増加(20%以下) |
| BAL中好酸球 | 著明に増加(25%以上、時に40%以上) | 著明に増加 |
| ステロイド治療の反応 | 良好 | 良好 |
| 再発 | まれ | 多い |
| 表3 好酸球性肺炎の病因による分類 |
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| 表4 好酸球性肺炎を引き起こす薬剤 | |
原因としてしばしば見られる薬剤
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原因として時々見られる製剤
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