全身ケイレン。意識障害を引き起こす疾患
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- 「乳幼児期には急激な発熱に伴って、全身ケイレンや意識障害といった症状を示すことが多い。このような症状の疾患としては
『熱性ケイレン』
『ウイルス性髄膜炎』
『細菌性髄膜炎』
『急性脳症』
『ライ症候群』
などが知られている。
- この中で熱性ケイレンは、1〜3歳の幼児期に多く、高い熱に引き続き全身ケイレンが起きる。ただ、ケイレンは長く続かず一過性なので心配無いことが多い。
しかし、意識障害が長く続いたり、ケイレンが止まりにくかったり、高い熱が続くようなときは、入院が必要で検査をして診断する必要がある。
- 検査としては血液検査や脊髄液を採取して細胞の数やタンパク質の量を調べる髄液検査、コンピューター断層撮影装置(CT)や磁気共鳴装置(MRI)を使った検査などが行われる。
- このような検査により髄膜や神経の炎症が証明されれば、髄膜炎または脳炎と診断される。しかし、はっきりとした症状が無く脳の圧力が高くなっているときは急性脳症と診断されることが多い。
- 急性脳症は乳幼児期に多く、様々なウイルス感染が引き金になって起きる。インフルエンザウイルスによって起きることも多く、インフルエンザ脳症とも呼ばれる。
治療として抗ウイルス剤や抗ケイレン薬、輸液、脳圧を下げる治療などが行われるが、後遺症を残すことも多く予後が悪い。ときにはライ症候群と言って肝臓の脂肪変性などを伴う重篤な例も盛られる。
予防法としてはワクチン接種のほか、うがいや手洗いを心掛けることが大切である。風邪の症状に続いて、ケイレンや意識障害が起きるときは早めに病院を訪れた方が懸命である」
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