マクロファージ(Macrophage, MΦ)大食細胞
貪食細胞
  • 顆粒球の1つ。
    最も重要な貪食細胞には樹状細胞とマクロファージがある。
    樹状細胞とマクロファージは、ともに、非自己物質を貪食するだけでなく、非自己物質を部分分解してT細胞に提示する役割を持っている。



白血球の1つ
    • 微生物の貪食・消化
    • T細胞の活性化
  • 免疫システムの一部をになうアメーバ状の細胞で、生体内に侵入した細菌、ウイルス、又は死んだ細胞を捕食し消化する。

  • また抗原提示を行い、B細胞による抗体の作成に貢献する。
    貪食能(食作用)を有する大型細胞で、全身臓器組織に広く分布します。
  • 通常は炎症局所などに遊走してくる球状のfree macrophageをさす場合が多い。

    形態はその機能相により異なりますが、一般的にやや小型円形核と豊富な細胞質を有し、多様な貪食空胞の存在や発達した細胞膜微絨毛などを特徴とします。
  • 機能的には細菌などの外来性の異物、生体内の老廃物を貪食、消化します。また抗原物質を取り込んで,抗原情報をリンパ球に伝える抗原提供細胞として働くほか、リンパ球の出すリンホカイン(インターロイキン)によって活性化し、標的細胞破壊など細胞性免疫の効果細胞(奏効細胞)として働きます。



免疫反応に
  • 2007年、理化学研究所の田中正人チームリーダーたのグループは、体内で死んだ細胞を食べて排除する「マクロファージ」と呼ぶ細胞が、ほかの正常な細胞を攻撃しないようにする免疫反応の仕組みに重要な働きをしていることを突き止めた。
    ある死んだ細胞をマウスに注射したところ、自己免疫疾患は発症しなかった。詳しく分析したところ、脾臓の特定領域に存在するマクロファージが、正常なマウス自身の細胞を攻撃しないように作用していた。マクロファージが免疫反応を引き起こすのに重要なことを突き止めた。
    マクロファージは、体内で死んだ不要な細胞を食べて排除している。この働きは、死んだ細胞から有害物質が放たれるのを防ぎ、周囲の組織に悪影響を与えないためとされている。
    今回の成果は、自己免疫疾患の治療法の開発や臓器移植に伴う拒絶反応の防止につながる。









赤血球
  • 「赤血球は骨髄で作られる。
  • 白血球と共通の幹細胞から分化するから、はじめは何になるかハッキリしない、まるい細胞だ。赤芽球と呼ばれる段階になると、目玉焼きのように大きな核を持つ姿になり、やがて細胞質にヘモグロビンも出現し、赤血球の子供になる。
    赤芽球は、成熟のある段階で、マクロファージに育てられる。1個のマクロファージが数十個の赤芽球を抱え込んで保育する。この保育園を「赤芽球島」という。
    マクロファージは赤芽球に直接接触することで、また、いろいろな物質(インターロイキンTなど)を分泌することで、赤芽球の生育を助けている。さらに、育ちの悪い子を容赦なく食べて間引いている。
    この厳しい保育園を卒業した赤芽球は、骨髄の血管に近づきつつ核を失う。核は母体から産み落とされる赤子のように排泄され、近くにいるマクロファージによって始末される。細胞には「巾着しぼり」のようなひだが残り、血管の中に遊離した後も、しばらくは中華まんじゅうのような形をしている。
    この状態では特別な染色をほどこすと色素に染まる網状の斑点が見え、網状赤血球といわれる。
    (岩波新書「細胞の紳士録」)

免疫細胞が分化するために欠かせないタンパク質
  • 2010年、大阪大学の審良静男教授や東京大学、長崎大学、兵庫医科大学などの共同チームは、細菌や寄生虫にあわせて免疫細胞が分化するために欠かせないタンパク質を見つけた。
    成果は8/23ネイチャー・イミュノロジー(電子版)に掲載。
    免疫細胞の1つである「マクロファージ」は寄生虫や細菌感染への防御などに働く。感染する対象にあわせて異なる種類が対応するが、その分化メカニズムは不明だった。
    共同チームは、炎症時などに見られるタンパク質「Jmjd3」に注目した。このタンパク質(Jmjd3)が作れないように遺伝子操作したマウスでは寄生虫への防御に役立つ「M2」というマクロファージができなかった。

  • マウスの遺伝子を操作し「M2型」と呼ぶマクロファージを作れなくすると、アレルギー反応が起きなくなる。

  • 審良教授は、ガンを攻撃する能力が高いマクロファージを発見。


がん免疫は死んだガン細胞によって免疫系が活性化される仕組み
  • 2011年、理化学研究所の田中正人チームリーダーらは、体をガン細胞から守る「がん免疫」を活性化する司令塔役の細胞を発見した。
    死んだガン細胞を食べて攻撃相手の情報を獲得し、免疫全体に伝える役目を担う。
    この細胞の働きを高める薬ができればガンを治療できる可能性がある。
    成果は米科学誌「イミュニティ」に掲載。
    研究グループが見つけたのは、
  • リンパ節にいる少数のマクロファージ
    マクロファージは死んだ細胞のカスや体内に侵入した異物を食べる役割は知られていた


  • 司令塔役となるマクロファージは、食べたものから攻撃する必要があるガン細胞の目印を取りだし、攻撃部隊である他の免疫細胞に伝えていた
    マウス実験で、死んだガン細胞を注射すると
    マクロファージが取り込んでいた。マクロファージを持たないマウスでは、がん免疫が獲得されなかった


動脈硬化を悪化させるタンパク質
  • 2014年1/20、筑波大学は心筋梗塞や脳梗塞につながる動脈硬化を悪化させるタンパク質を発見したと発表。
  • 動脈硬化は、悪玉コレステロールなどが血管の内皮の下にたまり、取り除こうと血液中からきた白血球の一種であるマクロファージが蓄積して血管が狭くなる症状だ。
  • 新たに見つけたタンパク質はマクロファージの中にある「MafB」。
  • 悪玉コレステロールの信号をMafBが受けると、マクロファージの自滅作用が効かなくなり、マクロファージが血管内皮の下に溜まり続ける。そして、血管は狭くなる
  • 成果はネイチャー・コミュニケーションズ(電子版)に掲載。







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