マヒ Palsy
トップへ戻る病名・症状マヒ(麻痺)/脊髄損傷
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単麻痺 monoplegia mono-=1つ
-plegia=打撃
単一肢の麻痺
両麻痺 diplegia di-=2つ 両上肢あるいは両下肢の麻痺
対麻痺 paraplegia para-=より以上の 両下肢と、一般的には下部体幹の麻痺
片麻痺 hemiplegia hemi-=半分 身体の1個の上肢、体幹、下肢の麻痺
四肢麻痺 quadriplegia quad-=4つ 四肢全部が麻痺

マヒ
(麻痺)
麻痺は、中枢神経あるいは末梢神経の障害により、身体機能の一部が損なわれる状態をさす
  • 麻痺には、運動神経が障害される運動麻痺と、感覚神経が障害される感覚麻痺(知覚麻痺)がある。
  • また中枢が障害される中枢性麻痺と末梢神経が障害される末梢性麻痺に分類される。

知覚マヒ・感覚マヒ。
  • 感覚(知覚)の麻痺には、皮膚表面の感覚が障害される「表在知覚障害」と、関節の位置認知や関節の運動方向の認知が障害される「深部知覚障害」がある。
  • 運動障害
・視神経の障害があれば多発性硬化症
リュックサックまひ
「例えば、山登りをした後、腕がしびれたり、上がらなくなったという人がいます」これはリュックサック麻痺と呼ばれる症状。腕が上がらないだけでなく、握力が極端に落ち、湯飲み茶碗を持つのもおぼつかなくなる。
原因は、重いリュックサックを背負うことにより、肩ベルトが肩に食い込み肩胛骨の上にある神経を圧迫して起きる。さらに、ザックの重さによって肩が下がると同時に胸が広げられる。すると肋骨と鎖骨が接近し、神経と血管が圧迫される結果、しびれを初め筋萎縮・脱力が起きる
脳梗塞後
「69歳の夫のことですが、3年前に脳梗塞で倒れ右側の手足が不自由になりました。初めはリハビリで少しずつ良くなり、不自由ながら歩くことも出来ました。ところが、昨年再び脳梗塞を起こして以来、リハビリの「意欲」が全くなくなりほとんど寝たきりの状態になりました。今月、床ずれが出始め驚いております。意欲の出る漢方薬や床ずれに良い漢方薬はありますか?
高齢化社会になって脳梗塞後のマヒやしびれ、脳の機能低下で悩んでいられる人は非常に増えている。脳梗塞や脳出血後の初期によく用いられる漢方薬は続命湯である。まさに命を続けるための処方で、今日でも初期のマヒやシビレに使われる。出血後しばらくたった者には小続命湯や疎経活血湯・八味地黄丸などが使用される。
脳梗塞後の意欲低下には釣藤散や黄蓍建中湯などの処方が使われる。床ずれには塗り薬の紫雲膏がバツグンの効果がある。
漢方薬には循環をよくするものが多い。今後、健康診断時にMRIを使った検査などで無症状の微少な梗塞が見つかったら、大きくならないように桂枝茯苓丸など漢方薬の循環改善薬の服用をおすすめしたい」
細胞移植 神経幹細胞移植で運動機能が回復
「米ジョンズホプキンズ大学の研究チームは神経をマヒさせたマウスやラットの脊髄に神経幹細胞を移植し、運動機能を回復させることに成功した。2000年ニューオリンズで開かれた神経学会で発表した。
研究チームは脊髄だけを特異的に攻撃するウイルスを使って神経をマヒさせたマウスやラットの脊髄の中に神経の幹細胞を移植した。通常、ウイルスに攻撃されたマウスやラットは永久に手足を引きずり、正常に動かすことが出来ない。神経幹細胞を移植すると、その半数は正常に歩くことが出来るようになった。
脳損傷、細胞移植で治療
「2005年、立命館大学情報理工学部の水野勝重助教授と防衛医科大学の渡辺康裕教授は、脳の細胞が傷ついて体が麻痺したマウスを、細胞移植で治療する基礎実験に成功した。別のマウスから取りだした細胞を培養して移植した。交通事故などで脳に損傷を受けた患者を治療できる可能性が出てきた。
大人のマウスの脳から神経細胞の元になる「神経幹細胞」を採取した。細胞は培養で約100倍に増やした後、脳に損傷を受けた別のマウスの患部に移植した。
このマウスはマヒのため立ち上がれなかったが、細胞移植後8週間で効果が出始め、その後、健康なマウスとほぼ同様の運動機能が回復した。
脳出血による運動障害
聖マリアンナ医科大学の鈴木登教授らの研究チームは、脳出血の後遺症で運動障害が残ったマウスの脳を、サルの胚性幹細胞(ES細胞)から作った神経細胞を移植することで機能を回復させた。
研究チームは脳の運動機能を司る部分に脳出血を起こし、右半身に運動障害があるマウスを作り、そのマウスの脳にサルのES細胞から作製した神経細胞を移植した。
回転する棒にマウスを乗せ、何秒間走り続けられるかで検証した。
正常なマウス・・・150秒
脳出血後・・・・・・20〜30秒
神経細胞を移植したマウスは1ヶ月後には正常なマウスと同程度まで回復。
移植しなかったマウスは50〜60秒しか走れまかった。
成果は、2007年3/13日本再生医療学会で発表。
ネトリン1 神経の成長を阻害するタンパク質
「増田和之・福島県立医科大学助教授、自然科学研究機構、生理学研究所などのチームは、末梢神経の成長を阻害するタンパク質を見つけた。
胎児期の神経網を作る際に神経の成長を適切な方向へ導く役割もあった。脊髄損傷の治療などに役立つ成果という。痛みや熱などの感覚を伝える全身の末梢神経網は胎児期の完成するが、神経網のできあがる詳細なメカニズムは不明。
研究チームは『ネトリン1』と呼ばれるタンパク質に着目。このタンパク質がある場所には神経細胞が成長しないことを確認。ネトリン1を来るれないよう遺伝子操作をしたマウスの神経細胞を調べたところ、誤った方向へ神経が伸びていた。
ネトリン1は胎児期だけでなく大人の体内でも様々な部位にある。脊髄が損傷すると、その周囲で増加するという報告もあり、神経網形成との関係が明らかになった。」

脊髄損傷
リハビリ
  • 下半身マヒの男性が自分で車いすからベッドに移れるようになった・・・・。
    電気を利用した新しいリハビリテーション技術で、一生動かないと思われていた手足が動くようになった。
    脊髄損傷にも効果
    神奈川県に住む40代のAさんは、転落事故による脊髄損傷で両足が動かなくなった、だが、1996年に東北大学付属病院で電気で両足を刺激する装置を操作する訓練を受け、1年後に平行棒をつかみながら立って歩けるようになった。
    Aさんのように両足を全く動かせない人が、その機能を回復することは出来ない。しかし、手などを使うことが出来れば、電気で足の筋肉を刺激する装置を操り、足を動かせるようになる。手足をある程度動かせる人なら動きにくくなった手や足を動かし安くするための治療として、この技術を利用できる。
    この治療を受けたい人は、麻酔して細いステンレス線をマヒした筋肉に埋め込む手術を受ける必要がある。ステンレス線の数は症状により異なり、5〜6本なら1時間程度で埋め込める。手術後は、個人の状態に応じて刺激する電気の量などを調整し、手足を動かす訓練に備えて体力をつける。
    電気で手足を刺激する訓練は、手術後2週間ぐらいから始める。弁当箱を少し小さくした装置のボタンを押して、自分でコップを持ったり、ペンを握ったり出来るようにすることことが治療の目標になる。1回につき5〜30分程度の訓練を毎日3〜6回繰り返す。自分で訓練できるようになるまで平均2ヶ月ほど入院が必要だが、その後は退院して自宅などで訓練を受ける。
    東北大学付属病院リハビリテーション科の市江雅芳教授は「家族などの手を借りないと出来なかった動作が、この治療を受けると日常生活のかなりの部分をカバー出来るようになる」という。
    一方、完全に手足が麻痺している患者の場合、麻痺した機能が回復することはないので純粋な治療とは言えないが、「手足の筋肉が動くようになるので、生活の幅を広げられる」(市江教授)と言う。麻痺を根本的に治療していないとはいえ、自分で今まで出来なかった動作が出来るようになるため「世界が広がった」と喜ぶ患者が多い。また、麻痺した手足を動かしていると血行が良くなり鬱血を防げるので、心肺機能が通常のリハビリだけの場合より向上する
磁気治療も
  • 東海大学付属病院リハビリテーション科の出江紳一助教授は、脳卒中で手足が麻痺した人を電気ではなく、磁気を使って治す研究を進めている。頭にコイルをのせて電気を流し磁気を発生させる。ステンレス線を付けなくて済むので、痛みをほとんど感じない利点がある。
電気刺激
  • 自然科学研究機構・生理学研究所と理化学研究所は浜松ホトニクスと脊髄損傷で麻痺した体の機能を回復させる脳の働きをサルの実験で解明した。
    障害の深刻な段階から完全回復するまでに、脳の活動部位が変化していく様子を初めて捕らえた。2007/11/16の米科学誌サイエンスに掲載。
    体の一部の機能が失われた場合、本来その部位に命令を送る脳の領域とは別の領域が活性化して機能を助けることがある。ただ、どうして機能が回復するかが不明だった。
    研究チームは、サルの脊髄のうち、左手の指に命令を伝える部分を切断。食べ物をつまむリハビリ訓練を、指の動きが回復するまで約3ヶ月間続け、陽電子放射断層撮影装置(PET)を使い脳の活動を調べた。
    回復初期の1ヶ月後では、左指に命令を送る右脳の運動野に加えて、左脳も運動野の働きが活発になった。損傷直後は脊髄の無事な部分を緊急避難的に利用し機能を補おうとするという。
    指先を器用に動かせるようになった3ヶ月後では、右脳の活動範囲が正常時よりも拡大。本来働くべき右脳で通常より多くの脳細胞を活用することで、安定した動きを取り戻すと解釈している。
    従来の治療では、損傷した脊髄を修復する手術が主流だった。今後は、脳に電気刺激を加えて回復を促すことが必要になる
嗅覚細胞を利用して復元
  • ロンドン大学のジェフリー・レイスマン教授らのの国際研究グループは脊髄損傷で損なわれた神経を嗅覚細胞を利用して復元する手術法を開発。2007年に臨床試験を始める。
    1つの神経単位が壊れると、周りの健康な神経単位から神経線維が伸びて損傷を補おうとする動きが自然に起きる。しかし脊髄損傷では傷ついた組織がジャマをして神経線維が伸びることが出来ない。
    ところが常に外部環境にさらされている嗅覚神経単位は神経線維が脳へと伸びようとする通路があるため、一度死んでも再生を繰り返すことが出来る。この通路の元になっているのが鼻の上部にある穴だらけの管のような形をした嗅覚被膜細胞(OEC)だ。
    患者自身のOECを培養したものを傷痕した辺りに注入すると、通路が形成されて神経組織がつながり、肢体の機能が回復するというのがレイスマン教授らのアイデア。1985年にこの細胞を発見したが、培養技術の確立に時間がかかった。
    同教授は「マウスを使った実験では一貫して成功している。人間でも成功するはずだ」と自信を示す。
    交通事故により腕の機能を失った10人ほどの患者を対象に臨床試験をはじめる予定。
    研究チームは大学や企業に所属せず、研究費をチャリティーなどの寄付に頼る独立した組織。世界ではすでにレイスマン教授の考えを応用した臨床試験が3件実施されている
細菌由来の酵素で切れた神経の再生
  • 「英ロンドン大学の研究チームは、コンドロイチナーゼABCと呼ぶ細菌由来の酵素に、切れた神経の再生を助ける働きがあることを確かめた。
    脊髄が傷ついたラットに注射したところ、切れた神経が一部再生して歩けるようになった。脊髄損傷患者に応用できる可能性がある。
    脊髄の切れたすき間にはCSPGという分子が集まり、神経細胞が伸びるのを妨げている。研究チームはコンドロイチナーゼABCを切断部に注射するとCSPGを分解、神経細胞が伸びて傷跡のすき間を埋めるのを確認した
HGFで神経再生
  • 脊髄損傷は中枢神経が傷つき、脳の命令が体に届かなくなる疾患。損傷部位と程度によって、下半身マヒなどが起きる。日本の患者数は約10万人で、医学的には中枢神経は一度傷つくと回復しないと言われてきた。
    慶応大学の岡野栄之教授らは、タンパク質の一種『HGF(肝細胞増殖因子)』を使って神経の再生に成功した。HGFは血管再生などに関与している。
    手足の神経を司る頸の神経に傷をつけてマヒさせたサルで、損傷部位に注入した実験で、床を這うだけだったサルがジャンプしたり握り運動が出来るようになった。
    20世紀初頭にノーベル生理・医学賞を受賞したラモニ・カハール博士が“中枢神経は再生しない”と語る。それ以来、医学の常識とされてきたが、脊髄再生の研究が進む。
青色光線で
  • 2009年、名古屋市立大大学院医学研究科の岡嶋研二教授と原田直明准教授らが、損傷したラットの脊髄神経細胞に青い光を当てると、細胞の成長を促すタンパク質が増えて損傷部位が回復することを発見した。
    • “運動マヒや認知症などの治療への応用が期待できる”(岡嶋教授)
    9月に開かれる日本神経科学大会で発表。
    ラット10匹の脊髄を傷つけ、うち5匹に波長470ナノbの青い光を毎日20分間、3週間にわたって当て続けたところ、歩行可能なレベルにまで回復。
    光を当てなかった5匹はマヒしたままだった。
    何もしないラットに比べ、光を当てたラットに神経細胞はサイズが大きくなり、その細胞を分析すると清涼を促すタンパク質『インスリン様成長因子1』(IGF1)が約1.7倍増えていた。
    岡嶋教授らは青い光の刺激でIGF1が増えた結果、細胞死が抑制された一方、幹細胞の分化や若い細胞の成長がうながされたと結論づけた。ドーピング
ケイレンの仕組み
  • 2010年、大阪大学とカナダのアルバータ大学などの研究チームは、脊髄損傷後の患者で、手足の筋肉が突然ケイレンしたり硬直を起こしたりする仕組みを突き止めた。脊髄損傷で働かなくなった運動神経細胞が回復に向かう際に細胞表面のタンパク質の性質が一部変化し、脳の指令が届かなくても運動神経が勝手に働いてしまうという。成果は、ネイチャーメディシン(電子版)5/31に掲載。阪大の中江文准教授と真下節教授らは脊髄損傷後の運動神経の回復過程を研究。神経の細胞膜表面にあって情報伝達物質のセロトニンが結合する「5-HT受容体」というタンパク質が、性質を微妙に変化させて入るのを突き止めた。性質が変化した受容体は通常よりもわずまなセロトニン量で活性化するようになった。その結果、脳からの制御ができない状態で運動神経が働き、筋肉の収縮を調節できずにケイレンや硬直などが起こるという。
神経幹細胞移植とてんかん薬で・・・歩行まで改善
  • 2010年、奈良先端科学技術大学院大学の中島欽一教授と髀シ昌彦研究員らは、脊髄を損傷し後ろ脚がマヒしたマウスを歩けるまでに症状改善することに成功した。
    • 神経幹細胞を移植するとともに、テンカンの治療薬を投与した。
      1. 研究チームはテンカン治療薬「バルプロ酸」に注目。この薬が神経幹細胞から神経細胞への分化を促す作用があるのを見つけ、脊髄損傷マウスで実験した。
      2. 損傷して1週間後に神経幹細胞を移植し、バルプロ酸も1週間投与。
      3. 神経幹細胞から神経細胞ができる確率が約20%まで高まった。
      4. 6週間後にはマウスの約7割で、完全でないが歩けるまで症状が回復した。
    • 移植してできた神経細胞と残っていた神経細胞がつながり、神経ネットワークが再構築されていた。治療後に移植細胞だけを除去すると再び歩けなくなったことから、移植細胞が治療効果を発揮しているのが確認された。
    脊髄損傷には、神経幹細胞を移植して切れた回路を修復する実験などが試みられてきたが、幹細胞が神経細胞に成長する確率は1%以下にとどまり、重症のケースでは症状改善は難しかった。


【民間療法】 ○ウコギ・クロマメ・クワ・セキショウ・ゼンマイ・ニシキギ・ハチ・メナモミ
サプリメント・栄養補助食品・健康食品 [霊芝][紅参][DHA][サソリ][イチョウ葉エキス][真珠]
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