慢性腎炎         
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IgA腎症」「腎炎」「急性腎炎」「夜間尿」「慢性腎不全」「有機ゲルマニウム
慢性腎炎 ◎タンパク尿・血尿・高血圧を呈し、しばしば無症状のまま数年〜数十年にわたって徐々に進行し、気がついたときには慢性になっていることがあります。
慢性腎臓病の患者は日本人8人に1人。1330万人と身近な病気、しかも投薬では完治しない。
【慢性腎臓病】の定義(米国)
  • 糖尿病や高血圧などの原疾患の有無にかかわらず、糸球体濾過率が1分あたり60_g以下。
  • 糸球体濾過率に関係なく、3ヶ月以上の[組織][尿][生化学][画像上]の異常があること。
症状 頭痛
頭重
めまい
肩こり
むくみ
タンパク尿
高血圧
血尿

などが見られます」

ある朝、出張先のホテルで履こうとした靴が入らない。手が腫れぼったく吐く息が妙に臭い。昨夜の酒が悪かったのかと自問しながら、支店の営業会議に出席したが。考えがまとまらない。拍動性の頭痛を覚えて、意識を失った。
気がついた時は白衣の医師と看護婦さんがのぞき込んでいた。
病名は慢性腎不全。
血中の尿素窒素が正常人の7倍以上の150mg(100ml当たり)もあり、腎機能は1/10に低下していた。週に3回、1日4時間の血液透析が必要で、社会復帰を第一義にするなら携行式腹膜潅流(CAPD)もあると説明された。
慢性腎炎症候群 慢性腎炎症候群は、タンパク尿、血尿、高血圧を伴って腎不全に進行する症候群。
組織学的には、原発性糸球体腎炎が最も多い。


慢性腎臓病のステージ
  • 老廃物の一種である血清クレアチニンの検査値と年齢・性別の組み合わせで導き出す
  • 推算GFR値(正常な腎臓=100)にもとづいて
病期
ステージ
推算GFR値
(100点法)
重症度 診療方針・治療法 自覚症状
ハイリスク群 90以上 腎障害は無いが危険因子あり 尿タンパクや血清クレアチニンの定期的検査。
糖尿病・高血圧などの治療により腎臓病リスク軽減
糖尿病
高血圧症、
メタボリック症候群
ステージ1 90以上 腎障害はあるがGFRは正常または亢進 定期的に通院し治療開始
生活改善(禁煙、適度な運動)+食事療法(タンパクや塩分の制限)+薬物療法(降圧剤)で腎機能低下を遅らせる。
脳卒中心不全など心血管疾患のリスクを軽減する治療を積極的に行う。
自覚症状はほとんどないが、タンパク尿血尿が出る。
ステージ2 60〜89 腎障害が存在しGFRが軽度低下
ステージ3 30〜59 GFRが中程度低下 頻尿血圧上昇貧血
ステージ4 15〜29 GFRが高度低下 上記に加え
透析療法、腎移植の準備
疲れやすいむくみが出る。
ステージ5 15未満 腎不全 透析療法、腎移植 食欲低下吐き気息苦しさ尿量の減少


慢性腎臓病の
食事療法
(3原則)
  1. 食塩の制限
    • 3〜6gまで抑える(日本人の平均食塩摂取量は12g)
    • 対策食品交換表などで塩分量を確認
  2. タンパク制限
    • 体重1kg当たり20〜40g(体重や病態、医療機関の方針でも異なる)
    • 対策低タンパク米への切り替え、主菜は1/3〜1/2ぐらいを残す。
    •     タンパク質ゼロのはるさめやくずきりを利用する
    •     市販の腎臓病食の活用も有効
  3. カロリーの確保
    • 節制しすぎて約8割の患者が100〜150kcal不足。カロリー不足になるとタンパク質が燃焼して血液が酸性化するなど、腎機能低下が進む。デザートや油脂で補うことが大切。
    • 糖尿病性腎症の場合も同じで、糖尿病食より300kcalぐらい増加させるが、血糖値は上昇しない。
    • 対策ご飯をチャーハン・ピラフに
    •     水分にハチミツを加える
【民間療法】 アキノキリンソウ・アズキ・ウキクサ・カヤツリグサ・キササゲ・スイカ・ニワトコ


慢性腎炎の漢方薬
漢方薬あれこれ
  1. 牛車腎気丸
    1. 糖尿病性腎症に用いられる(漢方診療医典)
    2. クレアチニン値高値に投与で悪化することがある(漢方診療医典)
  2. 五苓散
    1. 口渇があって、むくみと尿量の減少がある者に用います。頭痛・嘔吐がある人にも使います
    2. 急性、慢性を問わず、また腎炎であろうと、ネフローゼであろうと、浮腫と尿利減少と口渇を目標にして用いる。また口渇のあまり著明でないものにも用いて良い(漢方診療医典)
  3. 柴胡加竜骨牡蛎湯
    1. 胸脇苦満があり、血圧高く、便秘気味で、胸でドキドキして圧迫感がある者に用います
    2. 浮腫はないが、血圧が高く、尿量が少なく、便秘、心悸亢進、胸部圧迫感などあるものに用いる(漢方診療医典)
    3. 肥満体質で、胸脇苦満、上腹部の膨満がある
  4. 七物降下湯
    1. 慢性腎炎で血圧が高い、虚証の者
    2. 体力が虚弱で、最低血圧の高いもの(漢方診療医典)
  5. 潤腸湯
  6. 小柴胡湯
    1. 浮腫が無くて、発熱、悪心、食欲不振、胸脇苦満などがあるもの(漢方診療医典)
  7. 小柴胡湯+黄連・茯苓
    1. むくみが少ない者
    2. 亜急性期または慢性化した腎炎で浮腫が無いかあっても軽度のもの(漢方診療医典)
  8. 小柴胡湯茯苓黄連地黄連銭草
    1. 23歳、男性。
      「小学校6年生の時に風邪から腎炎となり、その後現在まで12年間、病院通いをしている慢性腎炎の患者。副腎皮質ホルモンの服用で顔はムーンフェイスを呈している。主訴は風邪を引きやすく、風邪をひくと尿タンパクが多く出る。その上、体が疲れやすいという。浮腫はない。
      体格は中等度で、栄養は良好だが、何となしにシンが弱いという感じで、顔色は青白くムーンフェイスを呈している。脈はやや弦で、舌には白苔が付いている。腹診すると胸脇苦満の症状があり、腹部の肌はツヤがなく、カサカサしている。尿タンパクは中等度の陽性を示す。
      腹証により、小柴胡湯加茯苓黄連地黄連銭草を与える。地黄は副腎ホルモンを調整するために加味した。
      2年間服用すると、胸脇苦満の症状がほとんど取れ、顔色がよくなり、肌のカサカサが消えてツヤが出てきた。これは本方が副腎皮質ホルモンのミネラルコルチコイドに働いて水分代謝が正常になったため、ツヤが出てきたものと思われる。そのうえ、風邪を全然引かなくなり疲れなくなった。尿タンパクは±になったり、陰性になったりするようになった。ムーンフェイスはまだ少し残っている。」 (寺師睦宗著「成人病の漢方療法」p147〜p148)
  9. 真武湯
    1. 虚証で顔色不良、冷え症で疲れやすく浮腫傾向がある。慢性腎炎から腎不全に広く使われる(漢方診療医典)
  10. 清心蓮子飲
  11. 大柴胡湯
  12. 知柏地黄丸
  13. 釣藤散
  14. 当帰芍薬散
    1. 体力、腹力低下し、貧血、浮腫の傾向があり冷え症のもの。胸脇苦満はない(漢方診療医典)
  15. 導水茯苓湯
    1. 虚証と実証の中間型の浮腫に用いる漢方。
    2. 浮腫がひどいものに用いる。
    3. しかし毛穴から水が自然ににじみ出るようなものは虚証であるから、本方では效がない(漢方診療医典)
  16. 人参湯
  17. 人参養栄湯
  18. 八味地黄丸
    1. タンパク尿と高血圧がある者
    2. 慢性化した軽度の浮腫や蛋白尿、高血圧を伴うものに用いる。
    3. 老化に伴う腎機能低下のある者に使われることが多い。
    4. 糖尿病性腎症に用いられる(漢方診療医典)
    5. クレアチニン値高値に投与で悪化することがある(漢方診療医典)
  19. 八味地黄丸+釣藤鈎3.0黄柏1.5
    1. 浮腫がなくて、蛋白尿と高血圧を主訴とする者(漢方診療医典)
  20. 八味地黄丸霊芝
  21. 分消湯
    1. ネフローゼ患者で、腹水が著明で、腹部は硬く張って、脈は沈んで力がある、実証の者(漢方診療医典)
  22. 防風通聖散
  23. 補気建中湯
    1. むくみと腹水がある、虚証の者
    2. 浮腫があって腹水のあるもの
  24. 補中益気湯
    1. 体力の低下した人で、浮腫傾向は無く、易疲労感や全身疲労感、食欲不振、寝汗などに用いる(漢方診療医典)
  25. 補中治湿湯
    1. 気力体力ともに衰え、浮腫が長引く者
  26. 木防已湯
    1. むくみ・心臓肥大があって、みずおち硬く抵抗感があって、呼吸がゼイゼイいう者
  27. 六君子湯
  28. 六味丸
  29. 苓桂朮甘湯