慢性多症状病  会員登録
トップへ戻る病名・症状慢性多症状病   Chtonic Multi-symptom illness

異常
なし
体は不調なのに→なぜか 異常なし
身体がだるくて気力がないので、病院巡りをしたものの異常なしと言われ、憤懣やるかたない様子。その彼が「面白いものを見つけた」と言って持ってきたのが、米国医師会雑誌(JAMA)に載っている『慢性多症状病』についての論文である。
論文には、1991年の湾岸戦争に参加した空軍兵士3723人を対象に精神科によるチェックを含む面接調査を行った結果が紹介されていた。鼻づまり・頭痛・倦怠感・関節のこわばり・記憶障害・認知障害・睡眠障害など35項目にわたる症状が報告されたが、そのうち診察の所見や臨床検査では異常が見いだせないものが多く見られた、という。
しかし、こうした兵士たちは明らかに身体機能と健康状態が低下しており、全体の54%の人が軽度から中等度、8%が重度の慢性多症状病に罹っていると判断された。
従軍しなかった兵士の中にも同様の病気が見られることから、湾岸戦争が直接関係しているのかどうかは明確ではなく、本病をもたらす原因についても分からないというのが論文の結論であった。
これと似た症状を呈するものに、やはり原因が不明の『慢性疲労症候群』というものがあるが、診断基準は異なっている。
具体的には
6ヶ月以上の強い疲労がある。
精神疾患・慢性炎症がない。
微熱・非滲出性咽頭炎orリンパ節炎がある。
筋力が低下する

などである。
N氏は自分はストレスと過労から慢性多症状病にかかったと力説されるので、「そうでしょう」とお答えしたが、本当にそうかどうかの自信はない。
今後、長寿社会に突入して、倦怠感を覚える局面が増える中で、自分自身で健康管理に注意していかなければならない。しかし、残念なことに倦怠感や無力感を他者が客観的に評価できる適切な方法がない。現代の進んだ医学検査でも原因の分からない病態が決して少なくないのが事実である

検査で異常を示さない肝障害
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