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マラリア ・ハマダラカが媒介する。メスのハマダラカに刺されると、唾液腺から糸状のスポロゾイト(マラリア原虫)が注入されて感染することが分かったのは1898年。
・感染すると。しばらくの潜伏期間をおいて、体温が急激に40℃以上に上がる。燃えるような熱い体ににもかかわらず、凍り付くような悪寒にブルブル震え、意識がもうろうとなる。すこしの間治まっていたと思うと、ふたたび悪寒のなかに灼熱感が全身をつらぬいて、大量の汗があふれ出す。このような症状が数日おきに繰り返し衰弱してゆく。
・日本で古くは
オコリと呼ばれていたのもマラリアの一種で、ハマダラカに媒介されたマラリア原虫が体内で増殖し、突然の寒気ののち高熱を発するという症状を1日〜数日おきに繰り返す。
・熱帯性マラリアでは、意識障害・黄疸などの症状を呈して死に至ることもある。

クロロキンが効かないマラリアが増えている→「医療

・ハマダラカの体内にいる原虫が引き起こす感染症。
・ハマダラカが生息する熱帯・亜熱帯で発生する。
・ふるえや頭痛・吐き気などの症状が出る
・蚊に血を吸われるときに。蚊の体内から原虫が人間の体内に侵入する


熱帯熱マラリア ・短期間で脳症・腎不全・重度の貧血などを起こしやすい
・致死率が高い
・薬剤に対する耐性が高い
三日熱マラリア ・ごくまれに脾臓破裂を起こす
・薬剤に対する耐性は一部のみ
卵形マラリア ・合併症はない
・薬剤耐性もない
四日熱マラリア ・ごくまれに腎不全
・薬剤耐性は確認されていない
動物 人畜共通感染症
米国の学会でヒトの赤血球に寄生する異物小体について話し合った。私どもの経験例は、原因不明の発作性高熱で入院した36歳の女性。細菌による敗血症を疑い検査をしたが異常がなかった。検査技師が血液標本を観察し、マラリア原虫を赤血球内に見つけだした。これによりマラリアと確定診断され、キニーネとメフロキシンという薬を用いて治すことが出来た。通常、わが国では熱がある人に対して、マラリアやデング熱を疑うことはまずない。検査技師もマラリア原虫を見慣れていないため、診断が遅れがちになる。
また、友人の医師は「マラリアのような症状で溶血性の貧血を起こした男性患者の赤血球から、ネズミの血液に寄生するバーベシア原虫が見つかったことを学会に報告した」と語っていた。ただ、その原虫の人体への侵入経路は不明のまま終わっているとのこと。このことを米国の同僚に話すと「現在アメリカではエールリッヒオーシスと呼ばれる虫咬症が話題になっている」という。この原虫は0.2〜0.8マイクロメートル大でグラム陰性のリケッチア様桿菌である。白血球に取とりこまれたものは、染色すると桑の実のように赤紫色の円形の集合体として観察できる。
犬などに寄生するダニによく潜んでおり、これに咬まれると2週間くらいたって頭痛・倦怠感・筋肉痛・発熱などの症状がでてくる。白血球や血小板の数下減少するが、肝機能は正常である。
10%くらいの患者はショック死する危険性があるという。
ヒトの血液の単核球か好中球の細胞質内に赤紫色の桑の実のような小体を見つけることが診断のキッカケになる。自動分析装置では発見できないため、検査技師の腕が重要になる。遺伝子検査で確定診断する
原虫特有
の酵素
東京大学の研究グループはマラリア原虫の特有な酵素と遺伝子を突き止めた。副作用のより少ない抗マラリア剤開発の手がかりになる。マラリアは熱帯病だが、地球温暖化や国際的な物流の発達で感染が先進国にまで拡大する心配が指摘されており、安全で効果的な新薬へのニーズが高い。
東大の葛山智久助手と瀬戸治男名誉教授らは、マラリア原虫の生存に欠かせない物質(コレステロールなど)を合成する2種類の酵素と、その遺伝子を見つけた。人間は同種の酵素を持たないので、この酵素の働きを妨害する物質を薬にすれば、人への影響が少ない抗マラリア剤ができると考えられる。
抗マラリア剤にはキニーネなどがあるが、高血圧や心臓病の人には使えないほか、薬に対する耐性を持つ原虫も現れ、新薬の開発が望まれている。
新酵素はマラリア以外の多くの病原菌にも共通することが分かっており、感染症に広く硬貨がある新抗生物質の開発にもつながる可能性があるという
ワクチン
動物実験
で有効
「大阪大学微生物病研究所の堀井俊宏助教授らはマラリアのワクチンを作り、サルに接種してマラリアの発病を抑えることに成功した。マラリアは薬剤耐性株の出現などで治療が極めて難しくなっており、ワクチン開発が各国で進められている。
ワクチンは、マラリア原虫の増殖に必要な「SERA]というタンパク質をまねて作った。接種すると、SERAタンパク質に対する免疫が出来、感染してもマラリア原虫が増殖できないため発病を防げる。
SERAタンパク質は堀井助教授が米ダートマス大学での共同研究で発見した。今回、このタンパク質の生産を命ずる遺伝子を人工的に作って大腸菌に組み込み、大量に作った。
マラリア原虫は「煙幕効果」といって自らの増殖に無関係なタンパク質をばらまいて抗体に対する目くらましをする。このため一度の感染では免疫が出来ず、ワクチン開発も難しかった。免疫の攻撃目標として有効なSERAを見つけたことがワクチン開発の突破口になった
予防 『海外で健康に暮らす為の手引き』を著した元世界保健機構(WHO)医務官の渡辺義一さんは“マラリアは予防薬があまり効かない。適切な治療薬の携行と、蚊に刺されない工夫が大事”という。渡辺さんのおすすめは昆虫忌避剤をスプレーした長袖・長ズボンの香取線香の持参。それの日暮れまでには宿に入ることだ。
 「マラリアの予防に」と古い情報を基に処方された薬・ファンシダールを飲み、強い副作用で生死の境をさまよった経験のある武岡洋治・名古屋大農学部教授は“最新の新しい情報を流してもらいたい。自分の身を守るのは、正しい知識と情報”と話している
輸入感染症 海外旅行先が多様化してきたことにより、輸入感染症の新顔も目立ってきた。代表格が『マラリア』だ。
 大阪市立総合医療センターの坂上賀洋・感染症センター部長によると、特に症状のひどい熱帯性マラリアは、アフリカに限らず、東南アジア・パプアニューギニアに原虫がいる。治療しないと、「意識障害」・「急性腎不全」などが起こり、1週間ほどで死亡してしまう恐れがある。
 厚生省「熱帯病治療薬の開発研究班」班長の大友弘士・東京慈恵会医大教授(熱帯医学)によると、1980年代は70〜80件だったが、90年頃から、毎年100件を超えて発生し、死亡例も年に数件ある。
 初期症状は「頭痛」・「倦怠感」で、かぜと間違われやすい。坂上部長は「日本はマラリアなど輸入感染症に対応出来ない医療機関がほとんどで、適切な治療が遅れて亡くなった患者もいる。思い当たる症状があれば、相談に来て欲しい」と呼びかけている。
 大友教授は「マラリアは藪蚊に似た夜行性の虫に血を吸われる際に感染する。夜間に外出を控えるか、長袖などで肌の露出を抑え、虫よけスプレーなどを併用すれば、かなり防御出来るはず」と話す
国内に侵入 「1997年月、国立予防衛生研究所の名称を「国立感染症研究所」に変更。この20年間に発見された感染症は約20種。温暖化でマラリア病原虫を運ぶ蚊の生息地が北上し、石垣島と宮古島がすでに生息地になっている。 
ゲノム解読 原虫と蚊のゲノム解読
世界で5億人が感染し、毎年300万人が死亡する感染症マラリアの原虫とマラリアを媒介する蚊のゲノム(全遺伝情報)を国際共同研究チームが解読した。
マラリア原虫は4種類が知られているが、このうち最も症状が重くなる『熱帯熱マラリア原虫』のゲノムを、米ゲノム研究所と英・豪の共同グループが回想した結果、遺伝情報を構成する塩基対は約2300万で、この中にタンパク質の合成などの役割を持つ遺伝子が5300個あるのを見つけた。
一方、米バイオ企業セレーラ・ジェノミクスを中心とする米仏独などのグループがマラリア蚊(ハマダラカ)のゲノムを解読したところ、約2億8700万塩基対からなり、約1万3700個の遺伝子があったという
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