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麻酔事故 ◎麻酔事故の70%は、人為的なもの。(1985年、米ハーバード大学)
「米麻酔学会や世界麻酔科学会連合が、ハーバード大学に続いて防止基準を作ったので、麻酔事故が約1/10に減少した。日本では5〜6年遅れて日本麻酔科学会が指針を決めている。
確認
手術前に確認すべきこと
<1>これまでに罹ったことがある病気は?
<2>家族の病気
<3>これまでに受けた手術は?
<4>これまでに受けた麻酔は?
<5>アレルギーがあるかどうか?
<6>悪性高熱の有無?
<7>飲酒や喫煙は?
酒を飲む人は、麻酔薬が余分に必要なことが多い。
ヘビースモーカーはタンがたくさん出るので、麻酔中の管理に注意が必要。
<8>ふだん飲んでいる薬は?
<9>運動機能や呼吸機能は?
日常生活の程度を聞いて判断する。
<10>いびきをかくかどうか?
いびきをかく人は、気道が狭くなりやすい。
二酸化炭素 麻酔薬というのは、選択的に、神経中枢(脳髄および脊髄の神経細胞)に作用して、そのすべての部分の正常な活動を、ある決まった順序で阻止していく物質である。
この麻酔薬が作用していく順序が定まっているおかげで、外科的手術では、呼吸や血液循環などを正常に保持したまま、ある一定の段階までの麻痺を引き起こす(麻酔にかける)ことができる。
麻酔薬は、神経細胞に生化学的に作用する。つまり、細胞の特定部分と化学的に結合するのではなく、細胞が持っている能力、たとえば、アル物質を溶解する能力や放出する能力を変化させてしまう作用である。
ある種の麻酔薬には[興奮薬][蘇生薬analeptic(ギリシャ語の“回復”“再開”から)]として作用するものもある。他の麻酔薬によって、あるいは化学的or物理的要因によって阻止された中枢神経系の様々な部分の機能を回復する作用である。この回復作用の基本は、生命にとって重要な呼吸器系と血液循環系を呼ぶさますことにある。
ヘリウム 希ガスの代表であるヘリウムは、普通では毒作用はない。しかし濃度が上がると麻酔作用が出てくる。
ヘリウムと酸素を79:21で混ぜた気体を長時間吸っている潜水夫は、脈拍が落ちる。
アルゴン69%、窒素11%、酸素20%の混合気体を圧縮したものを吸っていると、神経と筋肉障害により身体が麻痺し、意識混濁に陥る。
クリプトンと酸素を同様に混ぜたものでも生じる。
キセノン80%、酸素20%の混合物では、麻酔作用がさらに強くなり、外科手術を行う時の麻酔剤として使用されている。
貼って使う
麻酔薬
バイオベンチャーの○○は、電気を流して薬剤を浸透させる麻酔剤を開発中。
米国で開発中の薬剤は『イオントフォレシス』と呼ぶ。既存の麻酔剤「リドカイン」をしみ込ませたパッチ剤を皮膚に貼り、その上からプラスとマイナスの電極を置いて電流を流す。プラスからマイナスに電流が流れると、プラスの性質を持つ薬の有効成分が皮膚に浸透する仕組み。
皮膚には異物が簡単に入り込まないようにするバリアーがあり、通常の貼り薬では有効成分が浸透しにくい。
米国ではすでにイオントフォレシスの手法の麻酔剤が実用化されているが、今回の臨床試験では短時間の投与で麻酔効果が長時間時持続した。
副作用はほとんど無かった
ゼリー状 医薬品開発ベンチャーの○○は、内視鏡を入れる際に患者のノドの痛みを和らげるゼリー状の麻酔薬を開発した。従来品に比べて苦みが無いのが特徴。
抗ガン剤の投与や放射線治療を受けている患者向けに口腔用の表面麻酔用としても使える。
放射線治療などをうけていると、口元や口中があれて食事ができない場合がある。
丸い氷を口に含ませるなどして痛みを和らげている病院が多いという
筋弛緩の回復 現在、麻酔痔の筋弛緩状態から回復させるには2種類の薬を併用しているが、心臓や血管への影響が懸念されている。○○は筋弛緩剤の作用を打ち消す薬『スガマデクスアントリウム』を承認申請した。
患者に投与すると、体内で筋弛緩剤の分子に結合し、作用を打ち消す。筋弛緩状態が浅くても深くても短時間で回復する。
この筋弛緩剤結合剤は、手術時などに使う『エスラックス』と『マスキュラックス』という2種類の筋弛緩剤の作用を打ち消すことができる。
これまで患者を筋弛緩状態から回復させるには「アトロピン」など2剤を併用する方法が一般的だった。しかし、心臓への負担が大きい。
アルツハイマー病 米マスジェネラル脳神経変性疾患研究所は、細胞を使った実験でアルツハイマー病が、麻酔下での低酸素状態で促進される殊を確認した。
実験には吸入式の全身麻酔薬[イソフルラン][デスフルラン]を使った。
ヒトの脳神経細胞を通常の酸素状態にして実験した場合は異常が無く、細胞を低酸素状態(18%)にすると、アルツハイマー病の原因物質であるアミロイドベータが著しく増加した。
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