メダカ

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メダカ 北と南に
「2009年、東京大学の西田睦教授らと千葉県立中央博物館のチームは、北日本に生息するメダカと南日本に生息するメダカが、約1800万年前に同じ祖先から分岐したことを最新の遺伝子解析手法を使って突き止めた。
従来は400万〜470万年前と見られていた。
北日本に生息するメダカと南日本に生息するメダカは姿がよく似ており、交配も可能だが、遺伝的には大きく異なることが知られている。ヒトとチンパンジーでは遺伝子の差は約1%だが、北日本と南日本のメダカの場合は約3%も差がある。
研究チームは「ベイズ法」と呼ばれる解析手法を使い、メダカのミトコンドリアのDNAを解析した。その結果、約1800万年前に同一の祖先から枝分かれしたことが分かった。1800万年前は、日本列島が北半分と南半分が別々に分離し始めた時期にあたる。
性転換 自然科学研究機構・基礎生物学研究所と科学技術振興機構などのグループはメダカの実験で、性転換に関わる遺伝子を見つけた。この遺伝子に変異があると、、オスなのに卵巣ができた。
ヒトなどのほ乳類も持つ遺伝子で病気の研究に役立つ。
成果は2007年5/28付けのアカデミー紀要電子版に掲載。
毒性評価 2002年、メダカのような小型の魚類が、バイオ研究で注目を集めている。医薬品や化学物質の毒性評価や疾患遺伝子の探索に利用しようという研究が始まった。遺伝子機能解明には小型魚類を利用すれば
 ○ガンの活性や転移
 ○老化
 ○臓器の再生
 ○行動
 ○毒性評価
 ○病態遺伝子
・・・・などの解析が、マウスなどの齧歯類よりも効率よく、コスト安く進められる。最大の利点は、小型魚類は身体が透明で、内部の臓器が生きたまま観察できることだ。マウスでは解剖しなくてはならない。
透明メダカ 若松祐子・名古屋大学教授が作製
120系統のメダカ
腸や腎臓などの臓器が一目でわかる。 コストが安い
精子を凍結保存しやすい
いろいろな病気のメダカを作れる
最新の医学研究で使われている
2009年、放射線医学総合研究所は生きたメダカの体内でガンが転移したり、増殖したりする様子を透かしてみる技術を開発した。
クラゲの緑色蛍光タンパク質をメダカ特有のガン細胞に組み込み移植した。
メダカの皮膚下や腹腔に移植したガン細胞は、緑色の蛍光を発し、ガンの増殖様子を2ヶ月間観察できた。
通常のX線検査の5万倍のX線をメダカに当てたうえ、尾びれにガン細胞を移植する実験も行った。数日後に目の周囲が緑色の光を放ち、ガン細胞の転移が確認できた。
幹細胞 卵巣に幹細胞
「2010年、自然科学研究機構・基礎生物学研究所の田中実・准教授らは成体のメスのメダカの卵巣内で、卵を作り出す幹細胞を発見した。
メダカが毎日継続して卵を作り続けられるメカニズムの理解につながる。
サイエンス(電子版)に掲載
オスの精巣にあることが知られている「Sox9」遺伝子が細胞内で働くと、蛍光で光るようにした遺伝子改変メダカを作製。すると、メスの卵巣にも光る細胞が見つかった。ここから、卵巣表面のチューブ状の構造の中に、卵の元となる幹細胞があることを発見した。
幹細胞から卵が継続的に作り出される過程も観察できた。
メダカのメスは春〜秋にかけて毎日約50個の卵を産み続ける。


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