ようこそ!!     ドクトルアウンの気になる健康情報 へ     シッカリ食べて  ・・・  バリバリ働き  ・・・  グッスリ休んで ・・・ ドッサリうんちをする。     そんな私に・・・・・なりたい。    
情報TOP



免疫療法



HOME ブログ 通 販 通販カタログ 病名(症状) 漢方薬 医薬品(一般名・商品名)





T細胞  
NKT細胞
樹状細胞療法
  
腸管免疫  
免疫  
ウイルス療法 
ガン治療

細胞傷害性T細胞
免疫チェックポイント阻害療法
広告




免疫療法
第4の治療法
  • ガンの治療方法として、外科手術、放射線治療、抗ガン剤治療に次ぐ第4の治療法として免疫療法が注目されている。
    もともと体内にそなわる免疫システムの機能を高めてガンを攻撃する方法。

がん免疫療法
  • は、患者自身の免疫反応を使ってガン細胞を攻撃させる仕組み。
  • 体を守る免疫の働きを生かしたガン細胞を攻撃する治療法。
  • 免疫細胞の1つであるT細胞の働きを高めて効果を得る手法が主流。
  • 患者のリンパ球の機能によって、効く人と人との差が大きい。





免疫システムがガンを攻撃するのは?
免疫システムが、ガン細胞を攻撃するには2つの方法がある。 

1つは、NK細胞が直接攻撃する方法 

もう1つは、ガン細胞を樹状細胞が食べて消化し、がんペプチドの情報をキラーT細胞などに渡して攻撃させる方法。 

NK細胞もキラーT細胞も、ガン細胞を自滅に導く物質を渡す。 

NK細胞(ナチュラルキラー細胞)は
  • つねに体内を循環して攻撃相手をさがしている。
  • NK細胞はガン細胞を見つけると、自滅に導く反応を引き起こす物質を渡す

樹状細胞キラーT細胞の連携
  • 樹状細胞は常に体内を循環しており、キラーT細胞はリンパ節などに多く存在する細胞。
  • まず、未熟な樹状細胞が、弱ったガン細胞を食べる。
  • 食べられたガン細胞は、未熟な樹状細胞の体内で消化され、細かい断片になる。
  • ガンの細かい断片(ガンペプチド)は、細胞内の通路を通って細胞の表面から、タンパク質でできた「手」に乗って出てくる。
  • やがて、樹状細胞は成熟し、近くにあるリンパ節などに移動する。
  • 体内の細胞も自分自身の一部をのせた「手」を表面に出している。ガン細胞も、表面上に「手」を持っていて、ガンペプチド(ガン細胞自身の一部)を手にのせている。
  • キラーT細胞は自分の表面上の「手」を使って、樹状細胞からでているガンペプチドを認識する。そして、徐々に増えて、血液やリンパ液の流れにのってガン細胞を探す。
  • キラーT細胞はガン細胞の表面のガンペプチドを認識して、それが以前に、樹状細胞から出ていたものと同じであると知ると、攻撃相手であると理解する。
  • そしてガン細胞に自滅に導く反応を引き起こす物質を渡す。

患者のガン細胞がどれだけの「手」がでているかを調べる方法の1つに「免疫組織染色検査」があります。
  • しらべた結果、「手」がほとんど無い場合にはNK細胞が治療に使われる。
  • 反対に、手がたくさんあれば、樹状細胞キラーT細胞を使う。





樹状細胞療法とTリンパ球療法
  • 体から取りだした樹状細胞やTリンパ球に、ガン抗原をかけて活性化し、注射する。

ベザフィブラートと抗PD-1抗体を併用
  • 2016年、日本癌学会で茶本健司・京都大学講師が発表。
  • 脂質を下げるベザフィブラート(ベザトールSR )は、ガンを攻撃する免疫細胞のT細胞の内部にあるミトコンドリアを活性化する。
    • 抗PD-1抗体とベザフィブラートを同時に投与すると、T細胞が増えてガンを攻撃する。
  • ガン細胞が持つPD-1分子と免疫細胞の「PD-L1」分子の結合を切るとともに、ベザフィブラートでT細胞の攻撃力を高める手法。
  • マウスで実験
  • 抗体だけ・・・60日後にすべて死亡。。
  • 併用する・・・半数が120日後も生き残った。





ガン縮小
千葉大学の研究グループは第4のがん療法として注目される「免疫療法」で、実際の患者のガンを縮小させることに成功した。

2種類の免疫細胞を患者の血液から採取し、体外で培養した後に患者の体内に戻す。

千葉大学大学院医学研究院の中山俊憲教授と岡本美孝教授は、ガン細胞を攻撃して増殖を抑制し他の免疫細胞の働きも刺激する『NKT細胞』と、免疫の司令塔となる『樹状細胞』を組み合わせた新しい免疫療法を開発した。 

NKT細胞は、リンパ球の一種。 

ガン細胞を攻撃するとともに樹状細胞を活性化する働きも持つ 

採血後に2種類の細胞だけ選別して培養、
  • NKT細胞は動脈注射、
  • 樹状細胞は鼻から投与する。

臨床研究には、他に治療法が無い再発した頭頸部ガンの患者8名を対象に試みた。
3名でガンの大きさが30%以上縮小した。
頭頸部ガンは口やノド・鼻などにできるガンの総称で、主にタバコが原因で中高年男性に多い。
小さながんの転移であれば死滅させられる可能性が出てきた




新しい免疫療法の担い手と期待されるのが樹状細胞
2000年、横浜市で4日から3日間開かれた日本癌学会では、新しい免疫療法や、特定の遺伝子の違いによって、癌の発症率が変わることを統計的に示した分子疫学が発表され、治療や予防に直結する研究として注目を集めた。

脊髄で作られた後、全身に配置される免疫監視細胞で、異物を取り込んで攻撃するリンパ球のキラーT細胞に攻撃相手を正確に教えるのが役目だ。

これまでの免疫療法は、インターロイキン2と呼ばれる生理活性物質などでキラーT細胞を活性化していたが、相手をきちんと指示しないため、効果が低かった。
京都大大学院医学研究科腫瘍外科の化真崎政治助手らは、樹状細胞による癌治療の効果をマウスの実験で示した。

体外に取り出した樹状細胞に、抗ガン剤で細胞死させたガン細胞の目印物質を取り込ませて攻撃相手を“教育”した後、マウスの腹部に1週間おきに3回注射した。
その後、同じガン細胞を背中に入れると、13匹中7匹でガン細胞が消えた。教育しない樹状細胞の投与で、ガンが消失したのは5匹中1匹、抗ガン剤の投与では8匹中1匹だった。

樹状細胞を活用した治療はすでに米国で一部のガンについて行われ、皮膚のガンである悪性黒色腫や、大腸ガンが消えたケースがわずかだが、あったという。




がん抗原ペプチド
・・・特許成立 

2011年、メディネットは免疫細胞を活性化する「がん抗原ペプチド」の特許が英国やドイツ、フランスなど欧州11ヶ国で成立したと発表。 

特許が成立したのは
熱などの刺激を受けて体内で作られるタンパク質「HSP105」の一部である「
HSP105由来がん抗原ペプチド」。 

このHSP105は大腸ガンや乳ガン、食道ガンなどで多く産生される。 


体に入った異物を攻撃するリンパ球にHSP105由来がん抗原ペプチドの特徴を覚え込ませると、ガン細胞を攻撃する効果が期待できる。
  • 日本国内特許はすでに取得済み。





開発 名称 治療薬
第1世代
BRM療法 ・丸山ワクチン
・BCG
第2世代
サイトカイン療法 IL-2
・IFN-α
第3世代
養子免疫療法 ・LAK
NK
第4世代 がん・ワクチン療法
抗体療法
・ペプチドワクチン
第4,5世代 遺伝子改変T細胞移入療法 ・CAR-T(カーティー)
難治性白血病の9割に有効
免疫チェックポイント阻害療法 抗CTLA-4抗体
  • (ヤーボイ)
・抗PD-1抗体
  (オプジーボ






免疫チェックポイント療法
ガン細胞は表面に「PD-L1」、「PD-L2」という分子を発現させる。

この分子が免疫細胞のPD-1と結合すると、免疫細胞はがん細胞を敵と認識しなくなる。この仕組みを明らかにしたのが本庶名誉教授。 

2種類の免疫チェックポイント阻害薬
  • <1>抗PD-1抗体=オプジーボ
  • <2>抗CTLA-4抗体=ヤーボイ(一般名:イピリムマブ)

抗体を注射し、ガンを攻撃するキラーT細胞の働きが抑えられるのを防ぐ
 


(治療薬) オプジーボ 

オポジーボはガンを攻撃する免疫細胞のT細胞の働きを助ける。ガン細胞は成長するにつれ、T細胞の表面にあるタンパク質「PD-1」にくっつき、その攻撃を避けてふえていく。 

投与したオポジーボはは、患者のT細胞のPD-1を覆い、ガン細胞とくっつかないようにして、T細胞のがん攻撃を助ける。 

オプジーボは、がん細胞と免疫細胞との間に割って入り、免疫細胞が持つ本来の特殊能力を呼び覚ます免疫細胞がガン細胞を攻撃しないように踏み込んでいた<ブレーキ>を足から離す。 




高PD-1抗体
・・・・実用化へ 

京都大学の本庶佑名誉教授が発見し、小野薬品工業が開発した・・・「オプジーボ」。 

2013年12月にメラノーマに対する治療薬として申請。 

免疫細胞のアクセルではなくガン細胞が出すブレーキをはずして効果を発揮する。 

臨床試験では、ガンの種類によって効果にばらつきがある。 

遺伝子変異が大きいほど効果が高い。 

オプジーボにも甲状腺炎などの自己免疫疾患が副作用として起こることがある。





ガン抗原免疫療法
  • ガン抗原の一部を注射する。
  • 副作用が少ない。
  • WT1ペプチド療法




NKT細胞を活性化する物質
「KRN7000」
  • 2012年、メディネットは、NKT細胞を活性化する物質「KRN7000」の権利を持つレグイミューンと細胞療法を共同開発する。
  • KRN7000の成分は「αガラクトシルセラミド」と呼ぶ化合物で、キリンファーマが海綿から発見した糖脂質をもとに構造を変化させてつくり出した。




T細胞
リンパ球の一種
  • 樹状細胞からガン細胞の目印についての情報を受取り、目標のガン細胞のみを攻撃する。
    リンパ球を体外に取り出し、増殖させ活性化して戻す。




TCR(T細胞受容体)
2015年、ガン免疫機能に関する遺伝子(TCR)の解析サービスをオンコセラピーが始める 

がん免疫療法は、白血球内の「T細胞」というリンパ球にガン細胞を攻撃させる。 

T細胞がどの細胞を攻撃するかは、T細胞表面にあるTCRが持つ情報による。 


TCRの種類は10の18乗数あり、研究が遅れていた。 

TCRを解析することで、どの患者にどの医薬品が有効かを判断できる。




CTL(細胞傷害性T細胞 
リンパ球の一種。

T細胞からの情報に頼らずに、単独でガン細胞の特徴を認識して攻撃することもできる免疫細胞。
体外に取りだして、患者のガン細胞を培養液に入れて特徴を覚えさせ、増殖させて戻す。 



細胞傷害性T細胞 (CTL)を増やす
  • 2012年、メディネットはオーストラリアで特許を取得した。患者から取りだした樹状細胞に対して、、ガン抗原とともに「ビスホスホネート」を加える処理をすることで、この樹状細胞を患者体内に戻した際に患者の免疫力を高めるという内容。
  • 具体的には、ガン細胞を攻撃する「細胞傷害性T細胞」(CTL)を体内で増やすという。
  • 同特許は、すでに欧州11ヶ国で成立している。






ペプチドを注射して腫瘍を直撃
  • 国立がんセンターが新免疫療法
  • 2013年、国立がんセンターの中面哲也・免疫療法開発分野長らのチームは、タンパク質の断片(ペプチド)を使ったがん免疫療法を開発。
  • 免疫療法では体内にある細胞傷害性T細胞(CTL)にガン細胞が出すペプチドを目印として覚えさせることで、腫瘍のみを特異的に攻撃する仕組み。
  • 従来の臨床試験では、ペプチドを皮下注射してCTLを活性化させ、血管を経由して腫瘍を攻撃させる経路だった。しかし、ガン細胞が目印として出すペプチドが少ない場合なおCTLが腫瘍まで届かないケースがあった。
  • そこで、研究チームはCTLをガン細胞の周辺に効率的に集めるために、ペプチドを改良し、CTLがガン細胞にだけくっつきやすくした。

(ペプチドワクチン) 
  • ガン細胞の表面に特異的に発現するペプチドを人工的に合成し、ワクチンとして患者に投与する治療法。CTLは正常な細胞を傷つけず、ガン細胞だけを攻撃する。
  • ガン細胞が出すペプチドは腫瘍の種類や場所によって異なるが、人工的に合成できる




免疫機能を活性化するメカニズム
理化学研究所は、免疫機能を活性化するメカニズムを見つけた。

『IKK』と呼ぶ酵素が活性化のためのシグナルを増幅する役割を果たしていることが分かった。

IKKの働きを調節することで、免疫が低下したり、反対に過剰になってガンを引き起こしたりするのを防げると見ている。
成果は2007/12/17の米科学誌に掲載。

免疫細胞の受容体が体内の異物を認識すると、様々な反応を経て、最終的に免疫機能に重要なタンパク質『NF-κB』が活性化する。

途中で『CARMA1』と呼ぶタンパク質や[IKK酵素]が働いていることが知られていたが、詳細は不明だった。

CARMA1がIKKの働きを高めることを解明。

さらに、IKKはNF-κBに直接働きかけて活性化するが、同時にCARMA1をリン酸化して活性化することを突き止めた。
この仕組みでシグナルがどんどん増幅され、NF-κBの機能が活発になっていた。

NF-κKの働きが弱まると免疫不全につながる。

反対に過剰に活性化すると自己免疫疾患やガンを誘発する。




レトロネクチン誘導Tリンパ球療法
2010年5月、京都市の百万遍クリニックは先進的なガン免疫細胞療法を始めた。
特殊なタンパク質を使いリンパ球を培養する。
自由診療で、細胞投与1回25万円。
患者の血液からリンパ球を取りだして無菌バッグに入れ、適温で培養する。この療法で利用するタンパク質はタカラバイオが開発した「レトロネクチン」。

京都府立医科大学が臨床試験を手がけ、ガン治療に特化した百万遍クリニックで治療を始めた。


(特徴)
  • 「活性化リンパ球療法」など従来の細胞療法と比べて、体内で持続的に働く「ナイーブT細胞」をたくさん培養できる。

(実績)
  • 9例のうち、1例はCT画像上でガン細胞が消失。
    別の1例はガン細胞が35%消失


自家がんワクチン治療
  • 2002年夏〜秋にかけ、筑波大学附属病院など首都圏の3つの医療機関で、ガンの再発・転移の防止を目指した新しい治療が始まった。患者から摘出したガン細胞に加工を施して戻し、患者の免疫力を高める『自家がんワクチン治療』だ。その治療は細胞医療のベンチャー企業、セルメデシン(茨城県牛久市)が」技術面を支える。
    自家がんワクチンはホルマリンなどで防腐などの処理をして、がんとして再び増殖を始めないように活性を完全になくした組織が元になる。人の免疫力を刺激する「アジュバンド」という薬剤を混ぜるなどの方法で作る。
    これを患者に投与するとワクチンを異物として認識し、癌を攻撃する免疫細胞が増えるという。




高度医療
  • 2010年久留米大学発のバイオベンチャー、グリーンペプタイソ(久留米市)が、厚労省の先進医療専門家会議で承認された。同社が実用化を目指すのは、ガン細胞に多く存在するペプチド(タンパク質の断片)を患者に注射するワクチン。患者に投与されると、体内の異物を攻撃する免疫細胞がこのペプチドの特徴を覚えて攻撃対象と認識し、集中して攻撃する。このワクチンは異なるペプチド14種類から、患者ごとに効果の高い最大4種類を選んで投与するのが特徴。
    5月に「高度医療」に認められた。8月から患者の費用負担が軽減された、
    がんワクチンは「ガン免疫療法」の一種で、ガン細胞に多く存在するペプチドを患者に注射する薬剤。この薬剤が投与されると、体内に侵入してきた異物を攻撃する免疫細胞がこのペプチドの特徴を覚えて攻撃対象と認識する。そして、ペプチドの刺激を受けて増殖し、ガン細胞を集中的に攻撃する。
    久留米大の例では、高度医療の対象は特定の条件を満たす前立腺ガンの患者。
    ワクチン接種の費用は自己負担だが、血液検査や画像検査費用は保険が使えるようになり、患者負担は30万〜40万円安くなる。





ガン守る細胞を除く
・・・新しい免疫療法 

2012年、体の中でガンを守っている細胞を取り除き、治療効果を高める免疫療法の研究が進んでいる。
免疫療法は免疫を高めるワクチン物質を投与する方法が知られている。ガンを攻撃する手法だった。
新療法はこれまでの発想と異なり、守りを崩してすき間を突く手法。
滋賀医科大学や京都大学などが細胞を除去する材料を開発し、東レや旭化成などが動物実験に参加して成果が出始めた。

体の中でガンの護衛薬を担っているのが「制御性T細胞」。

もともとは免疫を担うリンパ球の一種だったが、免疫の過剰な働きを抑えるブレーキ役を果たす。この免疫を抑える性質をガン細胞が逆手に取り、抗ガン剤からの攻撃をかわしている。
その護衛役を取り除いてしまえは攻めやすくなる。 


滋賀医科大学の小笠原一誠教授らと東レは、ポリスルホンという高分子材料を加工し、制御性T細胞を捕まえる。新材料の表面にある分子が細胞の表面から出る分子「TGF-β」とくっつく。実験では、ラットの血液を新材料に約1時間さらして制御性T細胞を取り除いた。それを別のラットに輸血してガン細胞を移植してみると、ガンは育たなかった、ガンを守っていた細胞が無くなった。
2013年からサルで実験する。

京都大学の木村俊作教授や旭化成、大阪大学の坂口志文教授らは、制御性T細胞の表面にある物質に結合するタンパク質(抗体)をポリプロピレンにつけた新材料を開発した。マウスから抜いた血液を約30分かけて新材料に通すことを2〜4回繰り返すと8割以上の制御性T細胞を除去できた。 


従来の免疫療法は30年以上研究されているが、生存期間の延長を証明できないケースも出ていて、現在、壁にぶつかっている。 

免疫療法だけでは限界があった。 




がん免疫療法の治験
2013年、愛知医科大学の上田龍三教授は、国立がんセンターなど7施設でがん免疫療法の効果を見極める治験を10月から始めることを、日本癌学会で明らかにした。 

成人T細胞白血病(ATL)の治療薬を活用する。 

がんの免疫療法では、薬剤で患者の免疫細胞を活性化してガンを退治する。 

ATLの治療薬はガン組織の特殊な「制御性T細胞」に作用して免疫細胞がガンを攻撃しやすくする。 





ガンの盾になる細胞を死滅させる手法
2015年、大阪大学病院や国立がん研究所東病院あんどは、医師主導の臨床試験を始める。成人細胞白血病(ATL)が対象。 

ATLが再発した患者20人に、協和発酵キリンのATL治療薬「モガリズマブ」を投与。 

患者の半数にはグラクソ・スミスクラインからの治療用ワクチンを投与、ガンが悪化しない期間を比べる。 

ガン細胞の周囲には免疫のブレーキ役の「制御性T細胞」がおり、免疫細胞による攻撃からガンを守る盾になっている。 

大阪大学の阪靴志文特別教授と西川博嘉特任准教授らが、ガン細胞に作用するモガリズマブが制御性T細胞を死滅に導くことを明らかにした。死滅後はガンを攻撃する免疫細胞が活発に働く様になる。




ペプチドワクチン療法
2015年、北海道大学の瀬谷司教授、松本美佐子准教授らは、がん免疫療法の効果を高める技術を開発した。 

タンパク質断片(ペプチド)を使うがんペプチドワクチン療法という治療で、特殊なRNA(リボ核酸)で免疫の働きを高める。 

マウス実験でガンは消え、副作用は無かった。 

2年後の臨床を目指す。 

新技術はペプチドを注射して免疫細胞を活性化し、ガンを攻撃する。研究チームは体内に入ったウイルス由来のRNAが強い免疫を引き起こすことに着目。 

約50種類のRNAから、ガンに対する免疫だけを高めるものを突き止めた。 

実験ではマウスの皮下にガンを植え、ペプチドワクチンとRNAをガンの周りの皮下に注射した。 

2週間でガンがほぼ消え、炎症などの副作用は無かった。 

ペプチドだけを投与したマウスではガンが増殖し続けた。 




FEATを早期診断の目印に
高橋淳・九州大学准教授らは、様々なガンに見つかるタンパク質「FEAT」を早期診断の目印にする。 

血液中に漏れ出たのをとらえ、ガンになる前の「前ガン病変」や小さいガンの疑いを判定する。 

研究チームはFEATにくっつく抗体(タンパク質)を開発した。タンパク質と抗体が結合し、光った強さからFEATの量が分かる。




食道ガン
2010年、山梨大学のコウノ浩二准教授と東京大学医科学研究所の中村祐輔教授らのチームは、食道ガンの細胞にだけある「抗原」と呼ぶタンパク質の一部をまねたペプチドを開発した。3種類の抗原それぞれに合うワクチン(ペプチド)を組み合わせて体に入れる第T相臨床試験を実施。末期の食道ガン患者10人のうち、9人で食道ガンを攻撃するリンパ球ができた。2人は肝臓に転移したガンが一時的に小さくなったり消えたりした。

(すい臓ガン)

阪大の杉山治夫教授と東京慈恵会医科大学のチームは、ワクチンと既存の抗ガン剤を併用した。
振興したすい臓ガン患者26人に、多くのガンの抗原であるペプチド「WT1」と抗ガン剤のゲムシタビンを同時期に投与する臨床試験をした。治療の2年半後に約2割の患者が生存。 






再発した大腸がんの進行を抑える
2013年、近畿大学の奥野清隆教授らは、再発した大腸がんの進行を抑える新しい治療法を開発。 

7種類のペプチドと抗がん剤を併用した医師主導の臨床試験で、一部の患者でがんの進行を止めた。 

研究グループは、手術や抗がん剤では治療できないと診断された再発大腸がん患者30人に対して、2012年4月から臨床試験を実施。ガン細胞で特異的に出現してくるペプチドを免疫細胞に目印として覚えさせ、ガン細胞を攻撃させる仕組み。 

転移予防や腫瘍を小さくする効果がある7種類のペプチドを抗原として皮下注射。さらに経口抗がん時ロを併用して安全性と有効性を確かめた。 

3人の患者で腫瘍が小さくなった。 

別の3人ではガン細胞の増殖が止まっていた。 





免疫細胞治療に用いる抗体
2017年、中外製薬は、がんの攻撃力が高い免疫細胞とガン細胞を引き合わせる物質を開発。
ヒトの胃がんなどを移植したマウスで治療効果を確認した。
開発した抗体は、攻撃力が高いT細胞が持つ「CD3」分子と肝臓や胃、食道のがんが持つ「GPC3」分子にくっつく。
T細胞とガン細胞を抗体が橋渡しする形になり、T細胞の攻撃ががんに向かいやすい。
T細胞のCD3分子に抗体がつくと、がんへの攻撃力がより高まるとされる。
2016年8月から米国で胃がんや食道ガン患者125人を対象に、治験を始めた。




iPS細胞を使って免疫療法
iPS細胞で
  • 2013年、がん免疫療法では患者から取り出した免疫細胞を培養して体内に戻す「免疫細胞療法」が一部の医療機関で行われている。が、効果が実証されていない。
  • その理由は、免疫細胞を体外で培養して体内に戻す手法では十分な免疫細胞の量を確保できず、その働きも悪くなるため。
  • T細胞の寿命は1〜2週間で免疫反応が長続きしない
  • 理化学研究所はキラーT細胞を皮膚ガンの患者から採取し、iPS細胞を作製した。このiPS細胞を大量に増やしてキラーT細胞にしたところ、病気で働きが落ちていたキラーT細胞が若返りガン細胞を攻撃する能力を取り戻した。
  • ガンになると、T細胞の多くが無力化され、免疫反応が弱まる。

iPS細胞を使って免疫療法
  • 2013年、ヘリオスとテラは12/5、iPS細胞を使ってガン細胞を攻撃する免疫療法を開発すると発表。
  • iPS細胞を培養し、NK細胞を効率的に作製する
  • テラはNK細胞を使ったガンの免疫療法を長崎大学病院で臨床研究を進めている。
  • NK細胞jは現在、ガン患者本人から血液を採取、2週間かけて培養している。


iPS細胞でキラーT細胞・・・免疫療法
  • 2014年、バイオベンチャーアストリムは、桂義元・京都大学名誉教授が2013年に立ち上げた。京大の河本宏教授と金子シン准教授の研究成果の事業化を目指す。
  • 体内に元々あるキラーT細胞は、がん細胞によって無力化されやすい。
  • ガン細胞を攻撃する免疫細胞「キラーT細胞」を患者から採取し、iPS細胞を作製。大量に増やした後再びキラーT細胞に成長させる。

すい臓がん・胃がん 

2014年、千住覚・熊本大学准教授らは、iPS細胞を使ったがん免疫療法を開発した。マウス実験でガンの進行を抑える効果を確認した。 

研究チームはヒトのiPS細胞から免疫細胞の「マクロファージ」を大量に作製。この細胞がガン細胞に集まりやすい性質を利用し、薬剤送達システム(DDS)として使う治療法を開発した。 

ヒトのiPS細胞に「cMyc」と「BMI1」という2種類の遺伝子を導入し、マクロファージを量産した。さらに別の遺伝子を追加して、抗がん作用があるタンパク質「インターフェロンβ」を分泌させる機能を持たせた。 
T-iPS細胞療法
  • 2016年、グリーンペプタイド
  • ガン患者から血液中の免疫細胞を採取し、一度iPS細胞に初期化してから、再び免役細胞に戻して患者に投与する。


オップジーボ 免疫細胞が自由に活動できるようにガンから解放することがポイント。
CAR−T療法 免疫を解放するのでなく、遺伝子操作を使ってパワーUP、ガンを攻撃する。
(第T世代)
1989年、エリグ・エシュハー氏。抗体の「可変部」とT細胞受容体(TCR)の「CD3ゼータ」という部分をくっつけたキメラ分子を作成。キメラ抗原受容体(CAR)の第T世代。




CAR−T(カーティー)
白血病治療でCAR−Tの治療を受けた米国の少女(エミリー)は有名人。
エミリーは白血病のなかでも難治性で、7歳の時にCAR−Tを受けた。
治療したのは米ペンシルベニア大学のジューン教授のチーム。
米国のCAR−T関連のベンチャー企業の「カイト・ファーマ社」が有名。
血液ガンに著効
CAR-T細胞が血液がんに対して画期的な効果があることが証明されつつある。

血液ガンの場合、ガンの目印となる「抗原」のタンパク質が見つかっている。
臨床試験の結果、血液がんに対するCAR-T細胞療法は、多くが「CD19」というタンパク質を標的としている。

固形がんに対しては「アーマードCAR-T細胞」の研究を進めるのが、玉田耕治・山口大学教授。



自然免疫
1997〜2001の論文
  • 1999年、大阪大学微生物病研究所の審良静男教授が、免疫細胞の表面にあるタンパク質『トル様受容体(TLR)』が、病原体を識別する仕組みを突き止めた。
  • 兵庫医科大学の中西憲司教授が、アトピーとIL18の関係などを解明。
  • 千葉大学の谷口克教授が、ナチュラルキラー細胞を活性化する物質を特定。
  • 兵庫医科大学の岡村春樹教授が、IL18による情報伝達を解明。
  • 林原生物化学研究所の栗本雅司常務が、IL18による情報伝達を解明
  • 京都大学の門脇則光助手が、「樹状細胞」による免疫の仕組み。
  • 京都大学の稲葉カヨ教授が、「樹状細胞」による免疫の仕組み
  • 関西医科大学の黒崎知博教授が、「B細胞」による情報伝達。




















関連情報 T細胞  NKT細胞 樹状細胞療法  腸管免疫  免疫  ウイルス療法 ガン治療 細胞傷害性T細胞 免疫チェックポイント阻害療法






解説TOP通販TOP広告TOP病院ランキング血液検査