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| 薬能&出典 |
| “悪虫を去り、脾胃の寒熱を除き、九竅、血脈、関節を通利す”《神農本草経》 |
| “湿熱を除き、小便を通じ、関節を利す”《薬性提要》 |
| “竅を開き、水道を通利す”《古方薬品考》 |
| “能く血脈を開き、寒熱不通の気を通す”《古方薬議》 |
| “瀉火行水し、血脈を通利する” “小便赤渋、淋濁、水腫、胸中煩熱、喉痺咽痛、遍身拘痛、婦女経閉、乳汁不偏を治す”《中薬大辞典》 |
| 【処方名】 | [木通][潼木通] |
| 【別名】 | 通草、万年藤、万年。 |
| 【基原】 | 各地の山野に自生する落葉つる性木本。 <1>日本産:アケビ科(Lardizabalaceae)のアケビAkebiaquinata(thunb.)Decne.を輪切りにして乾燥。 <2>中国産: イ)大通草:ウコギ科カミヤツデ ロ)小通草:キブシ科 ハ)梗通草:マメ科 ニ)関木通:ウマノスズクサ科キダチウマノスズクサHocquartia manshuriensis Nakaiの茎。寒苦2.4g〜4.5g/日。「興奮心臓、降圧」 ヘ)淮通:ウマノスズクサ科 ト)川木通:キンポウゲ科 チ)白木通:アケビ科Akebia trifoliata Koidzumi var.australis Rehd. 寒苦3g〜22g/日。「降下利水、清熱通乳」 ★《神農本草経》の「通草」 |
| 【性味】 | 味は苦、性は寒。 Q寒瀉燥降散R |
| 【帰経】 | 心・肺・小腸・膀胱経。 |
| 【分類】 | 利水滲湿薬 |
| 【薬性歌】 | “木通性寒滞可寧 小腸熱閉及通経”《万病回春》 |
| 効能・効果 | (消炎・利尿・催乳) ◎清熱血尿、血脈を通す。 <1>淋病、小便不利 <2>乳少 <3>経閉 ◎小腸を通す。「水煎服」 ◎五淋を治し、関格を開き、又、小便の数が多く痛む者を治す。 「t煎し、空腹時に飲む。」 |
| 【薬理作用】 | <1>利尿作用 <2>抗炎症作用 |
| 【薬対】 |
『木通+黄蓍』 『木通+牛膝』 『木通+車前子』 『木通+沢瀉』 『木通+淡竹葉』 『木通+冬葵子』 『木通+茯苓』 『木通+防已』 |
| 【配合処方】 | 香川解毒剤 変製心気飲 分心気飲 当帰四逆加呉茱萸生姜湯 |
| 【注意】 | <1>1回60g以上使用しないように:腎不全が生じることがある。 <2>妊婦には要注意。 |
| 生 兵 法 は 大 ケ ガ の も と |
国内で承認されていない漢方薬を中国などから輸入、医師の処方無しに服用して副作用が出るケースが増えている。知人からの勧めをキッカケに飲み始めたものの、慢性腎不全といった重い副作用に苦しむ例もある。漢方薬には副作用がないと思われがちだが、薬である以上使い方を誤れば毒にもなる。専門家は「飲む前に必ず医師や薬剤師に相談して欲しい」と呼び掛けている。 関西に住む20代後半の女性Aさん。全身の倦怠感を訴えて病院で診断してもらったところ、重い腎障害に陥っていることが分かった。結局腎臓の機能は回復せず、人工透析を受けるのを余儀なくされた。大阪大学付属病院第一内科(掘正二教授)では、こうした重い例から自覚症状のないものまで含め、患者が中国産の漢方薬を飲んでいたケースが相次いでいるという。 ●発ガンや催奇形性 「Aさんの場合、原因はアトピー体質を改善する目的で飲んでいた中国産の煎じ薬だった。知人を介して中国から手に入れ、3年間に渡って毎日飲んでいたという。第一内科の以来を受け阪大大学院薬学研究科の東純一教授と高橋京子助手らが生薬の成分を分析したところ、『木通』から腎障害を引き起こす『アリストロキア酸』が検出された。この成分には腎障害に加え、発ガン性や催奇形性もある。 輸入された煎じ薬による副作用は90年代初めに欧米で指摘され始めた。痩身目的のスクールに通っていた人の中に腎機能障害の症状が相次ぎ、調査の結果[アリストロキア酸]が原因の1つと特定された。『中国ハーブ腎症』と呼ばれるこの症状は、その後国内でも報告された。昨年10月には名古屋で、中国産の漢方薬の服用が原因で腎不全になったとして輸入業者に損害賠償を求める訴訟も起きている。 ●一部は成分不明 「輸入漢方薬の国内での使用実態は明らかでないが、個人輸入などを通じ流通量は増えているという。東・阪大教授は「来院して副作用が明らかになる例は氷山の一角」と、副作用の広がりを懸念する。症状の軽いものや、不調を自覚しても病院を訪れないケースが数多くあると考えられると言う。 国内で承認され処方される漢方薬と異なり、輸入される漢方薬の中には成分がはっきりしないものもある。 又、本来薬として扱うべき成分が健康飲料や健康食品として販売される例もあり、「薬という認識なしに飲んでいる人も多いはず」(上島悦子・阪大病院病棟薬剤部長)と専門家は指摘する。 また生薬の呼び名が日本と中国で統一されていないことも間違った服用の一因になっている。例えばAさんの副作用の原因だった木通は、中国ではウマノスズクサ科の植物ひゅらいの生薬を指すが、日本ではアケビ科由来で異なる種類。日本の木通には腎障害を起こす[アリストロキア酸]は含まれていない。1999.4.26《日本経済新聞》 |
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