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メチシリン耐性黄色ブドウ球菌
(MRSA)






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黄色ブドウ球菌

院内感染

多剤耐性






MRSA
(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)
メチシリ
  • =天然由来のペニシリン類(ex,ペニシリンG)の化学構造の一部に変化を加えて強力にしたもの。
  • =メチシリン耐性黄色ブドウ球菌
    ◎遺伝子診断・・・・-保健適用あり

(病態)
  • 多剤耐性ブドウ球菌(MRSA)は院内感染症の起炎菌。





ヒトの常在菌の一種
  • 黄色ブドウ球菌はヒトの常在菌の一種であるが、多様に分化しており、中にはいろいろな毒素を作り、トキシックショック症候群を引き起こす。
  • トキシックショック症候群になると、血圧が著しく低下して血液の循環不全を起こす。(船山信次著「毒と薬の世界史」)





市中獲得菌
  • 1999年。米ミネソタ州・ノースダコダ州で、小児4人が劇症肺炎で死亡した。セフェム系抗生物質で治療していたが全く効かなかった。ところが、全員から院内感染の主犯とな異なる構造のMRSAが検出された。病院内のMRSAは1回の分裂に20〜28分かかるのに対し、この市中獲得菌は13.9分に1回と増殖のスピードが極めて速かった。





1歳児死亡
  • 院内感染ではなく、地域や学校での広がりを懸念されている市中型のメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)のうち、強毒性の菌に感染した1歳男児が2006年、重症肺炎を起こして死亡していたことが2007年4/1分かった。
    市中型MRSAは欧米などで問題化しているが、日本で死亡例が確認されたのは初めて。
    男児の治療に当たった北里大病院によると、男児は発熱・咳などの症状で別の総合病院を最初に受診、「肺炎」と診断された。その後北里大病院に入院し、抗生物質の投与を受けたが、入院から約10日後に死亡、血液からMRSAが検出された。
    男児はそれまで入院の経験が無く、菌の遺伝子構造も病院外で感染を広げる市中型と一致。さらに、白血球を壊す毒素をつくる強毒菌だった。
    坂東由起・北里大小児科講師は「MRSAに市中型があることは知られてるが、今回のような強毒菌に遭遇したのは初めて。注意喚起していきたい」と語る。
    世界的には強毒菌が流行の中心で、米国やフランスなどでは1990年代後半に死亡例が相次いでいる20074/2日本経済新聞より







賠償命令
  • 交通事故の治療中のメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に感染し骨髄炎になったのは病院側に過失があったとして、東京都内の自営業の男性(43)が日本医大に1億3700万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が10/31、東京地裁であった。井上哲男裁判長は「細菌感染を未然に防止する注意義務を怠った」などとして、日医大側に約6000万円の支払いを命じた。
    判決によると、男性は1991年6月、交通事故で日医大のい救命救急センターに搬送された。細菌に感染している可能性があるのもかかわらず、1週間後に右足の骨折について内側から固定する手術法を採用。右足に障害が残った。
    →「院内感染




MRSAを殺す
  • 農水省蚕糸・昆虫農業技術研究所はカブトムシの体内から、抗生物質が効かず深刻な社会問題となっているメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)を殺す新しいタンパク質を発見した。
  • カブトムシが雑菌の攻撃から自らの身を守る生体防御の一種。MRSAの細胞膜に穴を開ける働きがあり、殺菌効果が高い。
    このタンパク質は生体防研究室の山川稔室長らが、日本在来のカブトムシの幼虫の血液から分離した。43個のアミノ酸で出来ている。耐熱性があり、100℃でも機能を失わない。
    アミノ酸が43個のままでは大きすぎて、人間の体内に投与すると異物として認識されるが、研究グループはこのうち12個のアミノ酸だけでも殺菌効果があると推定している。
     順天堂大学・平松啓一教授「MRSAの台頭は抗生物質の乱用や、新しい抗生物質の開発を怠ってきたことが大きい。ただMRSAに効く物質はたくさんある。それが利用出来ないのは人の細胞に対する毒性やアレルギー反応などの問題があるからだ」
     「この抗菌タンパク質は、菌の体に穴(細胞膜)を開け攻撃する。通常の抗生物質は細菌が体を構成するタンパク質を作るのを邪魔することで菌を殺す。研究グループによると、菌の細胞膜に穴を開けるという作用はこれまでの抗生物質には無く、耐性菌が出来にくいと考えられる。




アメーバ
  • 英国のバス大学の研究グループは、院内感染などの病原体であるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)が、ある単細胞アメーバの体内に取り込まれると約1000倍に増殖することを突き止めた。
    このアメーバは様々な細菌を取り込む性質があり、その体内で増殖したレジオネラ菌は抗菌剤が効きにくくなることが知られている。
    この単細胞アメーバは風などに乗って散らばりやすい。細菌が拡散するときの「移動手段」の1つになっている可能性がある。





カビの一種が再び薬効を復活
抗生物質(アルベカシン)
  • 2012年、北里大学の塩見和郎教授らは院内感染などの原因菌である「MRSA」の薬剤耐性を起こさせない技術を開発した。
    MRSAに効かなくなった抗生物質と一緒に菌(カビ)が出す酵素を投与することで、薬効が復活する。
    MRSAには抗生物質のメチシリンが効かない。
    近年はこれまで有効とされてきた抗生物質「アルベカシン」にも耐性を持つタイプが出現。
    研究チームは、MRSAが「二機能酵素」を作り、アルベカシンに対抗しているのに着目。この酵素の働きで、抗生物質に「リン酸化」などの化学反応が起こり、薬効をジャマしているという。そこで、酵素の作用を抑える物質を微生物から探し出した。
    実験ではアルベカシンに耐性を持つMRSAに、微生物を培養した液を加え一晩おいた。
    カビの一種が作る物質が培養液に混ざっていると、アルベカシンが再び効くようになった。
    MRSAの増殖も抑えることができた。
    詳しく調べると、カビが作る「アラノロシン」という物質が、二機能酵素の働きを抑える作用を持っていた。




感染を1日で判別
  • 2016年、東洋紡はMRSAの感染を判定する試験薬を開発。
  • 体外診断用医薬品としてPMDAへ申請を目指す。








米メルクの研究チームは、体の弱った人に感染すると死亡の恐れがある「メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)」に有効な新しい抗生物質を発見した。
南アフリカの土壌中に住む菌の一種が作る化学物質『プラテンシマイシン』。
これまでの抗生物質とは作用の仕組みが異なるので耐性が生まれにくい。
肺炎球菌やバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)にも効果があった。


を抑える遺伝子
2011年、東京大学の関水和久教授らのチームは複数の抗菌薬が効かないMRSAで、自身の病原性を抑える遺伝子を発見した。
この遺伝子がある細菌は感染しても病原性が低いことを動物実験で確認。
成果はプロス・ジェネティクスに発表。
通常、MRSAは院内感染で問題になるが、病原性が強いと病院の外でも発生することがある。研究チームは病院外で発生したMRSAの遺伝子を調べたところ、「psm-mec」という遺伝子が失われていた。





承認
2011年、MRSAの抗菌剤として承認。細胞膜に結合してMRSAの機能を失わせる。








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