|
|||
| むずむず脚 症候群 |
レストレスレッグズ症候群 「夜、足のヒザから下がかゆくなったり、痛くなったりする。あるいは虫がはうような不快な感じがする・・・・・・・・・・。 こんな症状を示すのが「むずむず脚症候群」。 高齢者に多く、放っておくと不眠になることもある。 ★10年ほど前から夜、寝床にはいるとふくらはぎの当たりがむずむずし気になって寝つけない。起きあがって歩くとタクになるが、寝床に戻ると再び不快感があらわれる・・・・・・・・・・。 順天堂大学の井上雄一講師(精神医学)が診察したむずむず症候群の典型的な人の症状だ。 正式には【レストレスレッグズ(下肢静止不能)症候群】という。寝返りをするなど足を動かすと不快感は軽くなるが、じっとしているとまたぶりかえす。 20〜30秒間隔で蹴るような格好で足が勝手に動く周期性四肢運動障害も起きてくる。むずむず脚症候群でみられる感覚障害とセットで現れることが多い。 症状は昼間はみられず夜になって現れるため、十分眠れなくなり仕事や家事に差し障りが生じる。 日本ではおよそ130万人の患者がいるとみられるが、「治療が必要な人はこのうちの1/3〜1/4。しかし、実際に治療を受けている人は2万人くらいだろう」と井上講師は推測する。「受診している人が少ないのは、医師も患者も病気とはみていないせいかもしれない」と、大阪府立健康科学センターの立花直子医長は指摘する。明らかにむずむず脚症候群と診断できる人から「これって病気なのですか?」と尋ねられたこともあったという。 医師の無理解も大きい。立花医長が診察したむずむず脚症候群の患者の中には、50歳で発病して30年間、皮膚科や整形外科、神経内科、脳外科などを渡り歩いて少しも症状が改善しなかった人もいた。むずむず脚症候群を知らない医師に「原因が分からず足がカユイ」などと訴えると、「あなたは少しおかしいのではないか?」と精神科に回されることもある。 原因も治療法もハッキリしていない。概して高齢者に多く見られ、女性の割合が多い。鉄欠乏性貧血の人に出やすく、なぜか慢性腎不全で人工透析をしている人の約20%にみられるともいう。 やっかいなのは完治が困難なことだ。不眠にならぬようにするのが現在取りうる最良の方法だ。「軽くなったり重くなったり症状に波がある」(井上講師)が、重いときには抗テンカン薬のクロナゼパムなどを処方することが多い。鉄欠乏性貧血の人には鉄剤の補充療法も実施する。 「何よりも、症状が重くならないうちに受診するtこと」と立花医長はアドバイスする。 |
| 自己チェック・・・・こんな症状には要注意 (1)ジーットしていると、足のひざから下にむずむずするような不快感が起き、動き出したくてたまらなくなる。時には足以外にも起きることがある。 (2)不快感は動くと治まる。 (3)不快感と動かしたくなる衝動は夜に出る。 (4)寝付きにくかったり何度も目が覚める。 ・睡眠時間をたっぷりとっているのに寝不足感が抜けない。 (5)眠ると、けとばすようの足が動いたり突き飛ばすように腕が動く。 ・寝入ったとき足先や膝下が跳ね上がる。 ・寝入ったときや浅い眠りの時に群発する。 ・0.5秒から5秒のケイレンが1時間に平均5回以上起きる。 (6)昼間わけもなく疲れたり倦怠感がある。 ・脚にけだるさ感が残る。 (7)家族や親戚に同様の症状のある人がいる。 (8)足の不快感と動きだしたくなる衝動の原因になる異常は見つからない ・45歳以上の中高年に多い。 |
|
| エクボン症候群 | エクボン症候群 Ekbom syndrome
=「restless legs syndrome」 ■夕方から膝下に不快感 「先日、同じような年頃の連中が集まった。その中の1人であるY女史(55)が「私はムズムズ脚症候群でお医者さんに通っているんですよ」と言う。「何ですかそれ。聞いたことも見たこともないよ」と言うと、「勉強不足ね」としかられた。そこで早速文献を調べたところ、次のようなことが分かった。 この症候群はレストレス・レッグ・シンドロームと呼ばれ1960年に米国のエクボン博士が初めて記載した。1997年日本睡眠学会に現状調査の依頼があり、日本でにわかに注目されるようになった。この病気の特徴は、40〜60歳の女性に多く見られ、夕方から夜間にかけて膝から足首の部分がムズムズし不快な気分になる。その不快感は皮膚表面ではなく深部の筋や骨に生じている様に監事ら、寝られなくなることもある。そして、膝から足首にかけての下腿をときに擦り合わせると言う。 この病気の臨床検査としては、睡眠ポリグラフ検査や機能性磁気共鳴画像装置(MRI)を利用した検査などがある。ただ、これらの検査を実施するための装置を備えている病院は少なく、確実に診断できる病院はほとんどないともいえる。 この病気の基礎疾患には貧血・尿毒症・妊娠・糖尿病・結核・肝炎・肺炎などの感染、胃切除後の下肢静脈血栓などがあるが大多数は原因不明である。 昔はヒステリーや神経衰弱などと考えられていた。 ドーパミン作動薬が一時的に有効であるが、夜間下肢運動症などの病気と鑑別する必要があるとされる。日本における患者数は50歳代で約3.5%程度との報告があり、決して少なくない。 このように神経症状を主に訴える病気は、客観性のある一般的な臨床検査が行えず、評価が非常に難しい。(巽典之・大阪市立大学医学部教授) |
| 不眠 | 睡眠障害に悩んでいる人は多い。むずむず脚症候群もその1つで、夜床につくとふくらはぎ辺りが虫がはうような不快感に悩まされ、眠いのに眠れない。 原因はよく分かっていないが、よく効く薬がある。 50代のAさんは、数年目から不眠に悩んできた。毎晩のようにベッドに入ると、足がむずむずする。気になり出すとジットしていられず、体を動かしたくなる。 「男性更年期や仕事のストレスではないか?」と考え、いくつもの医療機関に出かけて検査を受けた。だが、これといった異常は見つからなかった。 阪南病院(大阪府堺市)の黒田健治院長がAさんを診察したところ、典型的なむずむず脚症候群であることが判明。そこでパーキンソン病の治療に使う薬を使うと、むずむず感は一気に解消。 【症状】 ○脚、特にふくらはぎ周辺を小さな虫が走り回る“蟻走感”がある。 ○横になったり、ジットしているとむずむずする。 ○日中や歩いているときは、症状が出ない。 ○糖尿病や慢性腎不全・鉄欠乏性貧血などの持病がある。 人口の5%ぐらい。50歳以降に多く、男女差はない。 睡眠外来を掲げている医療機関へ。 患者が訴えるむずむず感を客観的に判断するのは難しいが、睡眠中に脚が一定間隔でピクピク動く『周期性四肢運動障害』と併発するケースが多い。 【診断】 診断のために一晩入院し、ポリグラフという装置を使って睡眠中の筋肉の動きを詳しく調べる。 むずむず脚症候群には特別な原因がハッキリしない「特発性」と、基礎疾患に伴って発病する「二次性」がある。二次性の場合、関節リウマチ患者の約3割、慢性腎不全患者の約2割が発病するという報告もある。また、鉄欠乏性貧血の合併症として現れることも多い。 【治療】には ・・・・脳内の神経伝達物質であるドーパミンを補充する薬か、抗テンカン薬(クロナゼパム)を使う。どちらもなぜ効くのかよく分かっていない。 この疾患に睡眠導入剤や抗ウツ薬を処方されると、むずむず感が解消されないまま眠気だけがどんどん増し、症状を悪化させる可能性がある。2005.6.21《日本経済新聞》 |
| 関連情報 |
「不眠」 「運動障害」 「かゆみ」 「人工透析」 「鉄欠乏性貧血」 「男性更年期障害」 「知覚異常」 |