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いんちんこうとう



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インチンコウトウの目標

いんちんこうとう
方剤分類 去湿剤
八綱弁証 裏熱実
六淫 湿
四傷
六経弁証 陽明病
衛気営血弁証 営分
三焦 中焦
方剤帰経
臓腑弁証 肝脾湿熱
効能 清熱利湿・瀉下退黄
適応 急性膵炎
口内炎
ジンマシン
胆石症
胆嚢炎
ネフローゼ





いんちんこうとう
(応用)
  1. アトピー性皮膚炎
  2. 足がむくむ
    • <下肢>が多い
  3. 胃痛
  4. 陰部掻痒症
  5. 黄疸
    • 黄疸のさいには出血の傾向がある《大塚敬節》
    • 黄疸を伴うときには、頭汗・皮膚掻痒感を伴う《矢野敏夫》
    • 黄疸等にして、少しく腹満ある証《奥田謙蔵》
    • 発熱のない黄疸には→「インチンゴレイサン」を考える。
    • 肝細胞性の黄疸
    • 溶血性に不適、閉塞性には不十分
    • “此の方は発黄を治する聖剤なり。世医は黄疸初発にインチンゴレイサンを用ゆれども非なり。先ず此の方を用いて下を取って後、インチンゴレイサンを与えるべし。インチンは発黄を治するを専らとする。蓋し、湿熱を解し利水の効あり。故に《蘭室秘蔵》の当帰拈痛湯、《医学綱目》の犀角湯にも此の品を用いて、発黄のみにはかかわらぬなり。梔子・大黄と伍するときは利水の効あり。方後に云う尿如皀角汁と、これなり。後世にても加味逍遥散、竜胆瀉肝湯等の梔子は皆清熱利水を主とするなり。但し此の方、発黄に用いる時は陽明部位の腹満小便不利を主として用るべし。もし心下の欝結ある者は大柴胡湯かえって効あり。もし虚候ある者は千金湯に宜し。《幼幼新書》吉本家伝。小児、身体黄・便黄・眼目睛黄は、これ疸なり。此の方によろし。即ち本方朴硝と。余は、本方の証にして胃熱激しき者を治するに、之を用いて奏功す。”《雑病論識》
    • “体格、栄養ともに中等度の34歳の男子。約10日前に、原因不明の熱が出た。その熱が2、3日で下るとともに、全身が黄色になった。医師は急性肝炎と診断して薬をくれたが、どうも気持が良くないという。
      症状は、黄疸・口渇・全身の・尿量の減少、ときどき少しずつ出る衂血などであり、みずおちに、何かが詰まっている感じがするという。脈は遅にして力があり、舌には少し黄苔があって乾燥している。腹部は全体にやや膨満し、鳩尾の部から右の季肋下にかけて抵抗と圧痛があり、肝臓の下縁を指頭にふれる。私はこれに与えたが、翌日から尿がたくさん出るようになり、口渇が減じ、7日分の服用で、黄疸は大半消失し、19日分の内服でまったく健康になった。”《大塚敬節》
  6. 悪心
    • 油っこい食事で気分が悪くなる
    • 悪心強い<>者には→「柴胡剤」を考えるor合方する。
  7. かゆい
  8. 肝炎
    • 急性肝炎
    • 証の患者は、胸がつまったような、塞がったような何とも名状できないような不快感を訴えるものである《大塚敬節》
  9. 肝硬変
  10. 肝臓肥大
  11. 感情不安定
  12. 乾癬
  13. 急性肝炎
  14. 血便
  15. 月経異常
  16. 月経不順
  17. 結膜炎
  18. 口渇
    • 急性肝炎の初期やネフローゼの初期に激しい口渇を訴えることがあり、その時に、を用いる機会がある《大塚敬節》
  19. 口乾
    • 口中乾燥気味《矢野敏夫》
  20. 口苦
  21. 口内炎
  22. 甲状腺機能亢進症
  23. 更年期障害
  24. 子宮出血
    • “京師、小川通二条下町、近江屋与兵衛の妻は、毎月、月経が17、8日も止まず、こんな状態が3年間も続き、種々医薬を用いても治らないので、自分に治を乞うた。診察してみると、脈が細数で、からだの色は青白く、起きあがると喘鳴があり、小便が自然に漏れる。それに動悸がひどくて、今にも死ぬのではないかと思われるほどである。そこでを作って与えた。ところが、その夫はかって製薬を職業としたことのある者で、少しばかり薬のことを知っているので、不思議がって、自分に尋ねた。妻の病をもともと血症で発黄の症ではない。それなのに補血・調血の剤を与えないで、を与えるとは、どうした訳であるか、こんな虚証を、この上更にで攻めるのは虚々の法で、そのため死ぬるに違いない。どうしてこんなものを用いるか、その訳を聞かせてほしいと。自分が答えて云うのに、犀角地黄湯、の類は、前医がもう用いたところで一通りは、薬方と病症が一致しているように見えるけれども、そうではない。それだからこそ、3年もの間、これらの薬を呑んでも、なお治らなかったのではないか。このをなぜ用いるかを簡単にわかりやすく説明することはむつかしいがまあ一口に云えば、欝熱を除けば血は自然に治まるという意味であると、その人ついに自分の言に信伏してこの方を服し、50日ばかりですっかり治ってしまった”《生々堂医談》
  25. 出血
  26. 湿疹
    • 14歳の男児。平素から便秘の傾向があり、いつも下剤を飲んでいるという。こんどの病気は10日前からで、全身にジンマシンが出て、かゆくて堪えられないという。それにノドが詰まる感じがある。《大塚敬節》
  27. 脂肪肝
  28. 上腹部の膨満感
    • この方の腹診は上腹部の軽微の膨満である。もし肝の腫脹があって、胸脇苦満が著明であれば「大柴胡湯」《大塚敬節》
  29. 食欲不振
    • 今まで食欲のあった人が、突然食べたくなくなり、胸が詰まったようで、吐き気があり、魚や牛肉を焼く匂いを嗅ぐだけで、吐きそうな気分になるときは、急性肝炎の疑いがある。この際、便秘し、口渇を訴え、尿利も減少し、心下部がつまったようで膨満しているならば、を用いる。これで大小便が快通し、口渇も悪心もとれる。熱のある場合にも良く、また黄疸の有無にかかわらず、これを用いて良い。《大塚敬節》
  30. 自律神経失調症
  31. 腎盂炎
  32. 腎炎
  33. 心下痞硬
  34. 神経症
    • 心胸不安、上腹部膨満感
  35. ジンマシン
    • 26歳の芸者。10日ほど前、客坐でエビの天ぷらを食べ、その夜から発疹とカユミで夜の明けるのが待ちきれないで医師を呼んだ。医師は直ちにカルシウムの注射を打ち下剤を2日分与え、明日もまた明日も、5本の注射を打たれたが、次第に薬効が減ずる様で全身のカユミが激しく閉口し、夜もろくろく眠れぬばかりか、御客の前で掻くのもきまりが悪いので休業しているとの事。但し下痢はなく、口が乾き、食も異常ないと云う。
      3日分投与。再来の時は発疹もカユミも全くなくなっていた。《掘均》
    • 55歳の官吏。2年前ハイキングに出掛けて、毒草にあてられ帰途よりカユミを覚え、翌日発疹、直ちに医師の手当を受けたが、一向に良くならないので、伊香保の温泉に1ヶ月ばかり入浴し、かなり良くなったので帰京した。しかし全治と云うわけでなく、紹介されてきた。腎臓に故障が起きていたので、先ずを服用し、1ヶ月後、防風通聖散を与え、1ヶ月で治った。《掘均》
  36. 膵臓炎
  37. 頭汗
  38. 舌質(紅)
    • 舌周辺全体に紅色(熱症状)《矢野敏夫》
  39. 舌苔
    • <微白~黄~黄膩>
    • 白苔(厚い傾向)《矢野敏夫》
  40. 譫語
  41. 帯下
    • 悪臭・黄色
  42. 胆石症
  43. 胆嚢炎
  44. 血の道症
  45. 吐血
  46. ネフローゼ
    • 《大塚敬節》が、ネフローゼに虫垂炎を併発した男児をを治療した事例を報告。
  47. 熱感
  48. 尿赤濁
    • 尿の色が濃い
    • による
  49. ノイローゼ
  50. バセドウ病
  51. 肺炎
  52. 梅核気
  53. ヒステリー
  54. 皮膚病
  55. 浮腫
    • 口渇と尿利の減少と便秘と胸内苦煩を目標にして用いる方剤であるが、これらの症状があって浮腫するものに用いる《大塚敬節》
    • 効のあったのは、いずれも、腹部の浮腫が他の部分より著しく、便秘の傾向だった。《大塚敬節》
  56. 腹水
  57. 腹満 <+>
    • 少し<+>腹部が膨満する
    • 熱性証候劇しからず、腹満あるも能く食し、尿赤渋して糞便硬く、汗無くして煩悶する証《奥田謙蔵》
    • 汗下の後、熱性証候なく、腹満ありて糞便黒く、時々蒜臭を自覚し、煩悶し、然かも反って能く食する証《奥田謙蔵》
    • 発汗の後、腹満し、譫語し、或いは時に狂状を発し、尿不利、大便難、その脈微にして沈なる証《奥田謙蔵》
    • 腹満著明<>なら→「承気湯類」を考える。
    • 腹満<>なら:→「小柴胡湯」を考える。
  58. 不眠症
  59. 便秘
    • 肝機能障害があって便秘する者に用いる機会がある。ときに大柴胡湯に合して用いる《大塚敬節》
  60. 膀胱炎
  61. 慢性肝炎
  62. 目が充血
    • 目がきたない
  63. 卵巣機能不全







インチンコウトウ(目標)
比較的体力のある人で、上腹部より胸部にかけての膨満感、不快感を訴え、悪心、便秘を伴う場合に用いる。
  • ①黄疸がある場合。
  • ②口渇、尿量減少、皮膚掻痒感を伴う場合

口が渇き・尿量減少する人の、以下の症状や疾患に用います。
  • ・「ジンマシン」
    ・「口内炎」
    ・「胆嚢炎」
    ・「肝硬変」
    ・「黄疸」
    ・「ネフローゼ」
    ・「二日酔い」
    ・「めまい」
    ・「頭痛」
    ・「胆石」など
(適応)
尿量減少、やや便秘がちで比較的体力がある者の次の諸症状
  • 黄疸、肝硬変症、ネフローゼ、じんましん、口内炎。






(副作用)
  • 肝機能障害、黄疸
  • 食欲不振・胃部不快感
  • 腹痛・下痢
  • 腸間膜静脈硬化症(重大な副作用)
(慎重に)
  • 著しく体力衰えている者
  • 下痢の傾向ある者



いんちんこうとう  (傷寒論)
4.0 山梔子3.0 大黄1.0








(鑑別)
いんちんこうとう (陽明病)
発黄、舌黄苔、二便不利、口渇、心胸不安、上腹部膨満感(軽)。
(陽明病)
黄疸、微虚証、口渇、小便不利、胃内停水。
小柴胡湯 (少陽病)
胸脇苦満、寒熱往来、白苔、食欲不振。
大柴胡湯 (少陽病)
胸脇苦満、心下部緊張、実証、便秘、黄苔。




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