[肉桂][官桂][桂心]

牡桂(ボケイ)《神農本草経》、
紫桂(シケイ)《薬性論》、
大桂(ダイケイ)《唐本草》、
辣桂(ラツケイ)《仁斎直指方》、
桂皮(ケイヒ)《本草述》、
玉桂(ギョクケイ)《本草求原》

クスノキ科(Lauraceae)ケイCinnamomum cassia Blume.の樹皮を乾燥
《中薬大辞典》は、クスノキ科の植物、肉桂(和名:ケイ)の幹皮と枝皮。


ケイCinnamomum cassia Presl
常緑高木で、高さ12〜17bになる。樹皮は灰褐色で芳香があり。幼枝はほぼ方形を呈す。葉は互生し、革質である。
本植物の若い枝=桂枝
幼く柔らかい果実=桂丁。





薬材
  1. 官桂(カンケイ)《図形本草》
    1. 菌桂(キンケイ)《神農本草経》、筒桂(トウケイ)《唐本草》、桂爾通(ケイジツウ)、桂通(ケイツウ)、条桂(ジョウケイ)
    2. 半漕状(or円筒形)を呈し、長さ約40cm。幅1.5〜3cm。皮の厚さ1〜3mm。外表面は灰褐色
    3. コルクを取り除いたものは、表面がスベスベし、赤褐色で、通称“桂心”と呼ばれる。
  2. 企辺桂
    1. 清化桂ともいう。
    2. 長方形を呈し、左右両端は内側に巻いていて、中央はやや凹んでいる。長さ40〜50cm、幅4.5〜6cm。厚さは3〜6mm
  3. 板桂《図形本草》
    1. 桂楠(ケイナン)ともいう。
    2. 板片状を呈し、通常長さ30〜40cm、幅5〜12cm、厚さ4mm





ニッケイ
  • 日本でニッケイと呼ぶものは、日本薬局方外生薬で和歌山県や九州南部で栽培されているC.sieboldii Meisonを基源としている。
    その使用部位は根皮で、形状により[荒皮][中巻][小巻][チリチリ]と呼ばれている。
    Cinnamomum sieboldii Meissen(=C.loureiorii auct.Japon Nees)の根皮。
    和歌山県・四国で主産






味は甘辛、性は大熱。

肝・腎・脾経。
《中薬大辞典》腎、脾、膀胱の経に入る
《珍珠嚢》太陽経、足の少陰系
《雷公炮製性解》心、脾、肺、腎の4経に入る
《神農本草経疏》手足の少陰、厥陰の血分に入る。

温裏虚寒薬。


“肉桂辛熱通血脈 温補虚寒腹痛劇”




<1>腎を補う。
<2>臓と下焦を治す薬に入れる。《医学入門》

◎火を補い陽を助け、寒をしりぞけ、止痛する。
 <1>腎陽衰弱
 <2>四肢厥冷
 <3>経閉
 <4>腹痛、疝痛
 <5>下痢清穀
 <6>腰膝痺痛

○散寒・鎮痛・温腎・補陽の効能があり、以下に用いる。
 腎陽不足
 腰足C痛
 吐下
 月経閉止
 腹痛疝

○精油:約1.0%
イ)cinnamaldehyde(cinnamic aldehyde)30%
ロ)camphene
ハ)1,8-cineole
ニ)linalool




薬理
中枢神経系
  1. 肉桂中に含まれるケイ皮アルデヒドは、マウスに対して明らかな鎮静作用がある。
  2. 自発活動の減少
  3. メタンフェタミンで起こる活動方に対する拮抗
  4. シクロバルビタールナトリウムの睡眠時間の延長
  5. 正常体温及び人工的発熱のいずれにも体温降下作用がある
  6. ケイ皮アルデヒド、ケイ皮酸ナトリウムに解熱作用がある
  7. ストリキニーネによる強直性痙攣および死亡時間を延長する


降圧作用
  1. 附子・肉桂の複方は副腎皮質性高血圧のラットに対して降圧作用をもつ。
  2. 腎性高血圧のラットでは何の作用もない。


住血吸虫病の予防作用





毒性
  • 少量のケイ皮アルデヒドはマウスの運動を抑制し、まぶたを下垂させる。
  • 大量に用いれば、強烈な痙攣、運動失調、耳血管の拡張、呼吸の促迫、正向反射の消失、死亡を引き起こす。
  • 桂皮油6〜18gは、イヌを死に至らしめる。






肉桂の薬能
《古方薬品考》
  • 中を温め百功を宣導する
《中薬大辞典》
  • 元陽を補い、脾胃を温め、積冷を除き、血脉を通ず
  • 命門の火衰え、肢冷え脈微、亡陽虚脱し、腹痛泄瀉、寒疝奔豚、腰膝の冷痛、経閉、陰疽、流注及び陽虚浮越、上熱下寒するを治す





『肉桂+黄蓍』
『肉桂+黄柏』
『肉桂+黄連』
『肉桂+熟地黄』
『肉桂+小茴香』
『肉桂+大黄』
『肉桂+丁香』
『肉桂+当帰』
『肉桂+附子』
漢方薬 安中散《和剤局方》
十全大補湯
《和剤局方》

少腹逐湯
《医林改錯》

保元湯
《景岳全書》



チェック
桂枝」「シナモン」「桂皮」「桂心」「セイロンニッケイ」「トンキンニッケイ(カシア)







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