| 二酸化炭素(CO2) |
| CO2 | 無色無臭の酸素より重い気体。 常温では、液体を経ないで、零下79度で、気体からそのまま昇華して固体になる。その凍ったものがドライアイスである。 空気に含まれているCO2は、太陽から地球へエネルギーを運んでくる可視光をほとんど素通りさせる。その一方、熱せられた地球が宇宙へ向けて出す光(赤外線)は通過させない。その結果、地球表面の温度を上げる。もしCO2がなかったら、地球の平均気温はマイナス18度ぐらいになっている。 |
| 作用 | ●比較的弱い麻酔作用がある(大量に吸い込んだ場合)。 ●蘇生作用がある。 少量の二酸化炭素は呼吸中枢の細胞を刺激して、他のガスで中毒を引き起こした場合の治療手段として使用できる。 |
| 中毒症状 | ▽1%未満・・・呼吸と血液循環に変化が現れる。 ▽5%・・[頭痛] [気道が刺激される] [胸が苦しい] [動悸] [血圧上昇]などの症状が出てくる。 ▽20%・・・・・数秒で死に至る。 |
| (CO2中毒) | 「青森・八甲田山の窪地で7/22夜、訓練中の自衛隊員3人が死亡する事故が起きた。原因として、火山性の二酸化炭素(CO2)ガスが有力視されている。 東京工業大学草津白根火山観測所が事故の翌日、現地のガス成分を調べた結果によると、窪地でのCO2濃度は15〜20%だった。大気中のCO2濃度は0.032%(理科年表)なので、この窪地では、通常の約500倍の濃度があったことになる。 二酸化炭素が原因とすると、自衛隊員らが倒れたのは、酸素が欠乏したせいか。それとも高濃度の二酸化炭素そのものだろうか? 兵庫医科大学の吉永正講師(災害・救急医学)によると、命に関わる酸素欠乏は、空気中の酸素濃度が12%を下回った時という。空気中の酸素濃度と二酸化炭素には相関関係があり、二酸化炭素濃度が20%のときの酸素濃度は16.7%で、致命的な酸欠状態とはいえない。 一方、一般的に二酸化炭素を、30分間吸い続けても後遺症がない「脱出限界濃度」は5%とされている。 <1>10%の二酸化炭素を吸うと、[耳鳴り]や[ふるえ]が起き、1分間で意識を失う。 <2>30%になると、即座に意識不明の状態になる。 吉永講師によると、酸素20%・二酸化炭素80%の気体を犬に吸わせたら、1分で呼吸が止まり、数分で死亡した、という報告があるという。この実験は、大気と同じくらいの酸素(21%)があっても、二酸化炭素が一定量以上あれば、中毒を起こすことを示している。 二酸化炭素ガスに、すばやく意識を奪う作用があることは、18世紀にはすでに分かっていたが、なぜそのような効果があるのか、仕組みはいまだに解明されていない。」 |