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| 感染症 | 西ナイルウイルスの感染症 ○西ナイルウイルスは人畜共通感染症を起こすフラビウイルスの一種で、CDC(米疾病対策センター)によると、1937年にアフリカで初めて確認された。米国では、1999年にニューヨーク市で死者を出して以来、東部を中心に毎年感染者や死者が出ている。2002年、米国やカナダの東部で頭痛や発熱を引き起こし、脳炎をを起こし死亡例もある西ナイルウイルスの感染者が急増、死者も10人を超えた。 このウイルスは、蚊を媒介に人・鳥・馬に感染する。日本脳炎を媒介する蚊は1種類だが、西ナイルウイルスを媒介する蚊は20種類以上です。もともとはアフリカから中東・インドにかけて多い感染症だったが、1999年夏に突然、ニューヨーク周辺で62人が発症、うち7人が死亡して以来毎年感染者や死者が発生している。 ウイルスの潜伏期間は3〜15日で、感染しても大部分の人は発症しないうちに自然治癒するか、発病しても発熱・頭痛程度で3〜7日程度で回復する。ただ、高齢者など体力が低下した人は脳炎などの重症になりやすく、米国での死亡例も高齢者がほとんど。 ○このウイルスはカラスなど大型の鳥類に感染しやすいという特性がある。米国では、まずカラスがウイルスに感染して数十羽単位で死に、その数ヶ月後にヒトに感染するというパターンが続いた。 ○症状・・・インフルエンザに似た症状。 |
| ■感染症に指定 「厚生労働省は2002年10/18、米国で猛威を振るっている西ナイル熱を、新たに感染症予防法に基づく四類感染症に指定し、医師に症例の届け出を義務づけることを決めた。」 |
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| 病態 | ウエストナイルウイルス(WNV)を有する蚊に刺されることによて感染する人畜共通感染症。 発熱・筋肉痛・リンパ節腫脹を主徴とする。 |
| 検査 | ●抗体検査 ・IgM抗体・・・・・血清中の検出 ・IgG抗体・・・・・発熱後8日頃から血清中に中和抗体を検出。 ●RT-PCR法による遺伝子検出・・・ウイルス核酸を検出 ●髄液検査(脳脊髄液の所見) ・タンパク質・・・・上昇 ・グルコース・・・正常 ・細胞・・・・・・・・・リンパ球優位 |
| 輸血で感染? | 「米疾病対策センター(CDC)は2002年9/19、米国内で急速に広がっている西ナイルウイルスが蚊を媒介とするだけでなく、輸血によっても感染する可能性があると公式に発表した。」 |
| 母乳から | ■母乳からウイルス検出 「2002年9/27、米疾病対策センター(CDC)は母乳から初めてに西ナイルウイルスが発見されたと発表した。CDCのよると、9月2日に出産した40歳の女性の母乳からウイルス性の遺伝物質が見つかった。この女性は9/26、西ナイルウイルスに感染していることが確認された。輸血が原因と見られている。 |
| 臓器提供で | 米国では輸血だけでなく、臓器移植で感染した恐れがある事例が6例報告されている |
| 献血 | 米国で多数の死者を指している西ナイルウイルスなど感染症対策として厚生労働省は2002年11/5、海外から帰国した場合、3週間は献血を受け付けない方針を決めた。 「しかし、米国でわずかなウイルス量でも発症する例が発生したのを受けて、さらに献血禁止期間を1週間のばし2004年8月から実施の予定」 |
| 患者 | 2005年10/3、厚生労働省は30代の日本人男性が西ナイル熱を発症したと発表。 |
| 検査手法 | 2003年、臨床検査大手の三菱化学ピーシーエルは発熱や脳炎を引き起こす西ナイルウイルスの高精度検査手法を開発した。約2日でウイルスの有無だけでなく、発生地域も絞り込める。国内ではまだ感染例がないが海外からのウイルス侵入の危険は高い。特効薬がないので、水際対策が重要。 「RT-PCR」と呼ぶ遺伝子増幅技術を活用。患者から採取した血液などの検体に西ナイルウイルスの遺伝子の一部を混ぜると、検体内にある同ウイルスの遺伝子が増殖、ウイルスの有無を判別できる。 西ナイルウイルスは発生地域ごとに遺伝子の塩基配列が異なり「ニューヨーク株」や「インディア株」「ナイジェリア株」がある。同社ではすべての遺伝子に共通する塩基配列を特定。その部分を検体に混ぜ、どの種類に感染していても遺伝子が増幅するようにした。 |
| 蚊の 密度が |
「西ナイル熱は媒介蚊が30〜40種類と多い。日本にもいるアカエイカが主な媒介主で、ヒトスジシマカも同じだけウイルスを増やす能力があった。西ナイル熱は感染した野鳥の血を吸った蚊が馬や人を刺して感染が広がる。都市部で蚊を集めて調べたところ、カモ類やスズメのほか人も吸血していた。 西ナイル熱が一度日本に侵入すると、スズメに感染して大量にウイルスが増殖し、一気に広がる可能性がある。日本の都市部では媒介蚊の種類や野鳥の分布が西ナイル熱の流行に適した状況になっている。」 平時から蚊の密度を下げる対策が大切。米イリノイ州で雨水が溜まる場所に殺虫剤をまいた自治体とまかなかった自治体では患者数に10倍の差があった。 マラリアやデング熱などの蚊が媒介する感染症のリスクは? マラリア蚊が飛んできただけでは流行しない。マラリア患者と媒介蚊がいることが欠かせない。海外でマラリアに感染して帰国したり日本に来たりする患者は年間100〜150名程度。媒介蚊のハマダラカは日本にもいるが、こうした患者が国内でハマダラカに刺されるような場所に放置されない限り、流行する可能性は低い」 デング熱は患者が大勢日本に来ると流行の恐れがある。媒介するヒトスジシカマなどの繁殖環境はデング熱が流行った終戦直後とあまり変わっていない。海外で感染後、帰国したり来日するデング熱患者は年間50〜100名程度だが、発熱程度では病院に行かない人も多く、潜在的にはもっと多いのでは? 昼間に刺す蚊が媒介するので、公園など蚊のいるところに行く人の間で突発的に流行する可能性がある」(小林睦生・国立感染症研究所昆虫医科学部長) |
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「感染症」 |