NKT細胞
(ナチュラルキラーT細胞)

ガン細胞の増殖を抑制する(第四のリンパ球)・・・NKT細胞

  • 千葉大学医学部の谷口克教授らは免疫細胞であるリンパ球の働きを高めてガン細胞の増殖や転移を抑えることに成功した。ガンや自己免疫疾患を治す新しい免疫療法になると期待される。米科学誌「サイエンス」の最新号に研究成果を発表した。
  • 谷口教授は肝臓ガンのネズミに抗ガン剤の[インターロイキン12]を投与したところNKT細胞だけを持つネズミはガンが縮小したのに対し、NKT細胞だけを持たないネズミはガンの大きさが変化しなかった。
  • 肺ガンや皮下腫瘍でも同様の結果が得られたという。
  • また、[ガラクトシルセラミド]という糖脂質がNKT細胞の働きを活発にすることも発見し、ガンの転移を抑える効果を動物実験で確認した。
    NKT細胞は慢性関節リウマチ全身性エリテマトーデスなど自己免疫疾患を発症すると体内から完全に消滅し、自己免疫疾患の発病を抑えるとも言われていた。谷口教授は「予防や治療につながる可能性もある」と話している。





第4のがん療法として注目される
免疫療法
  • ガン縮小
    千葉大学の研究グループは第4のがん療法として注目される「免疫療法」で、実際の患者のガンを縮小させることに成功した。
    2種類の免疫細胞を患者の血液から採取し、体外で培養した後に患者の体内に戻す。
    千葉大学大学院医学研究院の中山俊憲教授と岡本美孝教授は、ガン細胞を攻撃して増殖を抑制し他の免疫細胞の働きも刺激する『NKT細胞』と、免疫の司令塔となる『樹状細胞』を組み合わせた新しい免疫療法を開発した。

  • 採血後に2種類の細胞だけ選別して培養、NKT細胞は動脈注射、樹状細胞は鼻から投与する。
    臨床研究には、他に治療医法が無い再発した頭頸部ガンの患者8名を対象に試みた。3名でガンの大きさが30%以上縮小した。頭頸部ガンは口やノド・鼻などにできるガンの総称で、主にタバコが原因で中高年男性に多い。
    小さながんの転移であれば死滅させられる可能性が出てきた








NKT細胞(ナチュラルキラーT細胞)をiPS細胞でつくる
  • 2010年、理化学研究所は、ガン細胞を攻撃する性質のあるリンパ球を大量に作製することにマウス実験で成功した。
    リンパ球からiPS細胞をつくり、再びリンパ球に成長させる手法で細胞の数を1万倍以上増やすことができた。
    成果はジャーナルオブクリニカルインベスティゲーション(電子版)に掲載。
    研究チームは、リンパ球の一種で抗ガン作用を持つ「ナチュラルキラーT細胞(NKT細胞)」に注目。

  • 体内にわずかしかないNKT細胞を体外で増殖させ、再び体内に戻せば高い抗ガン作用が期待できる。
    マウスの血液からとったNKT細胞に、山中伸弥京大教授の開発したiPS細胞作成法と同じく、「c-Myc」など4つの遺伝子を導入してiPS細胞に戻す。その後、分化を誘導してNKT細胞をつくった。
    理研免疫・アレルギー科学総合研究センター免疫器官形成研究グループの古関明彦グループディレクターらの成果で、副作用が少ないガンの免疫療法につながる。








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