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脳(のう)






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第2の脳
脳はホログラムの一遍
大脳基底核

脳細胞

神経細胞
中枢神経
脳軟化
海馬

グルコース
血液脳関門
脳血管障害
パターニング
乳幼児の脳





  • (和名)なずき。頭中の髄なり《和名類聚抄》

    ヒトの脳は、成人で重さ約1200g〜1500gです

    頭蓋骨の中で、脳脊髄液(髄液)という無色透明の液体につかっている。

  • 脳と脊髄は3重の被膜で包まれ、髄液中に浮かんでいる。

    脳は神経細胞(ニューロン)と、グリア細胞という2種類の細胞からできている

(脳脊髄液)
  • 脳脊髄液は脳室で生成される。
  • 脳室とクモ膜下腔には約140mlの脳脊髄液で満たされている。
    • 脳室内・・・・・・・30ml
    • クモ膜下腔・・・110ml
  • 髄液の生成速度はほぼ一定で、1日に約500ml生成される。
  • ・・・1日3〜4回入れ替わることになる。

大脳の定義・・・・
  • 大脳皮質と大脳基底核を指す説。
    さらに間脳を含む説

終脳ともいう。






脳の構造
脳は3層構造
  • 爬虫類型の脳 最も古い脳。
    機能的には安定しているが、出力が弱い
    原始哺乳類型の脳 機能的な安定度はいまいちだが、出力は強い
    新哺乳類型の脳 機能的には一番不安定だが、出力は最強
  • すべての脳は、はじめ女性の脳としてつくられるが、胎児期にライディッヒ細胞の活躍でテストステロンの洗礼を受けたものだけが、男性の意識で生涯生きる続ける脳をもつことになる
    (岩波新書「細胞紳士録」p94〜)





脳の地図 
アレン脳科学研究所が公開
  • 1000の解剖学的部位と約1億の遺伝子情報を収録。
  • 実際の脳の約94%をカバー
  • http://www.brain-map.org/

米ワシントン大のチームが公開
  • 2016年、ネイチャー(電子版)に発表
  • 大脳皮質を180の領域に分けた。
  • チームは、22〜35歳の健康な若者210人の脳を、MRI(磁気共鳴画像装置)で分析。刺激を与えたときの反応や構造、神経のつながりかたなどの情報にもとづいて、大脳表面を覆っている大脳皮質を調べた。
  • その結果、聴覚や視覚、温かさや冷たさなどに感じて反応する場所が、左右2つある大脳の片側だけで180の領域に分かれることが判明。
  • 従来は、83カ所が知られていた。
脳の外側面


大脳皮質
  • 哺乳類の大脳皮質は6層構造をしている
  • イルカもネズミも6層構造は共通している

  • ヒトの大脳皮質は、厚さが約2〜4mm。
    大脳皮質には約150億のニューロンが存在する





大脳皮質は系統発生学的に3つに区分
  • 新皮質
    • 大脳皮質の大部分を占める。
    • 等皮質とも呼ばれる
    • 6層の神経細胞層からなる。
    • (新皮質の6構造)
      第T層 分子層
      • 樹状突起や軸索の終末分枝からなる
      第U層 外顆粒層
      • 小型の顆粒細胞と介在ニューロンを含む
      第V層 外錐体細胞層
      • 錐体細胞が存在する
      第W層 内顆粒層
      • 顆粒細胞が蜜に分布する。
      • 少数の介在ニューロンと錐体細胞がある
      第X層 内錐体細胞層
      • 第V層よりも大型の錐体細胞が介在ニューロンと混在。
      第Y層 多型細胞層
      • marinotti細胞が多い

  • 原皮質
    • 不等皮質
    • 3層〜5層の神経細胞層からなる。
      • 海馬
      • 「歯状回」

  • 旧皮質
    • 不等皮質
    • 3層〜5層の神経細胞層からなる





大脳は位置の違いで・・・
[皮質][髄質][神経核]に分けられる。
  • 皮質 器官の表層部で、
    大脳では「大脳皮質」と呼ぶ。
    髄質 器官の深部
    神経核 脳や脊髄の内部に、神経細胞体が島状に胚は基質のかたまりをなしているもの。





大脳辺縁系
大脳半球内側面の辺縁部の総称
  • 古皮質、原始皮質および大脳核の一部を含む脳の内側で、脳梁を囲む部位を指す

大脳辺縁系は、
  • 記憶や情動、嗅覚の機能と関連を持っている


色で分ける・・[灰白質][白質]
大脳 皮質 灰白質
髄質 白質
脊髄 皮質 白質
髄質 灰白質

  • 灰白質とは、
      ・神経組織のうち、神経細胞体が存在している部分。
      ・肉眼的にも色がやや濃い。
      ・大脳では主に皮質にあるが、脊髄では髄質にみられる

  • 白質とは、
    • 神経細胞体が存在しない。
    • 主に有髄神経線維の束からなる部分
    • 配線の集合体のようなもので、離れた灰白質の神経細胞体の間で情報を伝えあう










前脳胞の先端部が袋状に著しく発達したもの



左右の側脳室前角を分ける左右一対の薄い板。

海馬から出て乳頭体などに至る神経線維束。


視床下部から突き出た左右一対の隆起。

側頭葉の内側部に位置する。
短期記憶を、大脳連合野に長期記憶として蓄える働きに関与。


嗅皮質内部のアーモンド状の灰白質の塊。

扁桃体が壊れたサルは、ヘビにも噛みつくようになる。
正常なサルはヘビを怖がって飛び上がって逃げる。

扁桃体が壊れると、周りにあるものを手当たり次第に口へ持っていったり、同性や異種の動物に対しても交尾行動をとるようになる。→「恐怖症


不公平・・・いやがる
2009年、玉川大学の春野雅彦研究員らは不公平をいやがる時に扁桃体の活動が活発になることを突き止めた。研究チームは、まず、男女64人に報酬金の分け方について好みを調べた。自分と相手がもらう金額の差が小さくなるのを好む25人と、そうでない14人を選抜。この39人に自分と相手の報酬金の差を36パターン示し、その際の脳の活動を機能的磁気共鳴画像装置(fMRI)で観察した。
その結果、自分と相手がもらう金額の差が小さくなるのを好む人は、金額の差が大きいほど扁桃体が活発に活動していた。
また、扁桃体の活動状態に応じて、不公平をどの程度イヤがるかも予測できた。
成果はネイチャー・ニューロサイエンスに掲載。





大脳辺縁系の機能
  1. 生命維持に必要な本能行動と、情動行動の機能を司る。
  2. 扁桃核では・・・
    • 逃避行動、
    • 攻撃行動、
    • 摂食行動、
    • 性行動が起こる。
  3. 海馬は・・・
    • 嗅覚形成に最も強く関与する。
  4. 自律神経調節のための視床下部を調節する働きがある。
  5. 記憶と学習に関与する。
  6. 本能的欲求の報酬系と罰系に関与する






(自由意思も脳が支配)
私たちが自由意思で手を動かす「随意運動」を想像してほしい

  • 実際に手を動かす前から
  • 脳には活動が現れる

この活動は
脳波として記録でき「運動準備電位」と呼んでいる。
  • 問題にしたいのは「手を動かそう」という意思と脳の活動との前後関係だ

  • もし、脳とは別に独立した何か(魂か霊?)が、脳の活動を引き起こし、随意運動が現れるとしたら、「手を動かそう」という意思は、脳活動に先立つはずだ。

この前後関係を注意深く実験した研究の結果によると
  • 脳活動が始まってから0.1秒ほど後に、
  • 「手を動かそう」という意思が意識される
  • ことが分かった。
     
    「後に」であって「前に」ではないのだ

実験の方法などに多少の批判はあるが、

  • 少なくとも「自由意思」がの活動であることは間違いないし、それは脳がある程度活動しなければ現れないということははっきりしている。
    思えば当たり前のことで、例えば麻酔によって脳の活動が極端に抑えられれば、自由意思など現れないことは明らかだ。又、毎朝経験しているように、目覚めてから脳の活動がある程度高まらねば、「起きよう」という意思は生じないではないか


要するに
  • 意思はの活動を後追いする訳だ

  • 自由意思を作るのはの活動であって、その逆ではない

  • しかも、少なくとも運動に関しては、脳には自由意思に深く関係する特別な場所があることが分かっている。
  • 大脳の上の方の「補足運動野」。
    この領域は自発的な随意運動に伴って活動し、自発運動に数秒ほど先だって活動し始めるニューロン(神経細胞)がここに存在することが分かっている。

  • では、そもそも補足運動野を活動させ、「自由意思」を起こさせる実体は何なのだろう。
  • この点に関してはまだ十分に分かっていないが、それはおそらく 「前頭連合野」である。というのは、前頭連合野は直接・間接的に補足運動野に影響を与える立場にあるし、又、前頭連合野にダメージがあると、まさに、「やる気が起こらない」という状態になったりするからだ。

  • 自由意思の問題は、前頭連合野を中心に調べていけば、おそらく、ニューロンレベル、さらにはニューロン活動を支える物質レベルで解き明かされることになるはずだ
  • (澤口俊之・北海道大学文学部助教授)




普段は3つの脳は協調して働いているが
睡眠時にはそのバランスが崩れる
  • 睡眠の初期段階では、まず爬虫類型の脳の機能が低下し、筋肉が弛緩する。寝具の上にゆったりと横たわることで、身体が受ける感覚情報を最小限に抑え、明かりや音などの外部からの刺激も閉め出すことになるからだ。
    こうなると、われわれの意識は爬虫類型の脳から離れてしまい、中間の原始哺乳類型の脳に移る。
  • 3つの脳の統合状態が崩れたなかで、爬虫類型の脳は最深部からの情報がなくても、自らの情報に反応するようになる。
    • これが夢を見ている状態だ


  • この時期の睡眠はレム睡眠と呼ばれるが、さらに深い眠りに陥ると、われわれの意識は原始哺乳類型の脳から新哺乳類型の脳に移る。
  • レム睡眠の時にはあった眼球運動や身体の動きも止まって、筋肉はいっそう弛緩する。
    この状態がしばらく続いた後、新哺乳類型の脳のスイッチも切られてしまう。
  • そして、
  • 意識はどこの脳にもなくなり、3層のシステムは全自動のような状態になり、もっとも深い睡眠状態に達する。

  • その後再び、それまでのプロセスを逆にたどって、覚醒状態に戻り始める。
    以上の周期が何回か繰り返され、最後に極めて活発な統合状態が脳によみがえり、われわれは目が覚める。
  • この睡眠と覚醒の周期は、ふつう片道が45分、往復で90分とされている。
    ところが、睡眠学者のクレイトマンによれば、この「統合と崩壊の90分周期」は目覚めている時にも存在しているという。
  • この周期を彼は超日周期と呼んでいる





コンピューター「リッキーくん」は学習する。
  • シャープの芥子育雄システム開発センター技師長補(45)が作ったコンピューター「リッキーくん」は学習する。
  • まず、2万語の言葉をリッキーに入力。
  • 次ぎに2年分の新聞などを半日かけて読み込ませる。
  • すると最初の2万語をもとに、新聞に出てくる意味を類推、自動的に20万語以上を覚えた。
  • 日本人の平均語彙数は10歳児で約2万語、成人で約5万語。
  • リッキーはわずか半日の学習で、ヒトの一生分を上回る言葉を自ら学び取ったことになる。
  • リッキーは言葉を覚える時、200以上の関連事象を同時に記憶する。
  • 「家族」という言葉なら、「人」「関係」「温かい」などと一緒に覚える。新聞に「子供」という言葉が出ると「家族」との関連で意味を類推する。「ヒトが言葉を覚える仕組みを取り入れた





ヒトの脳を置き換えるのは機械に限らない
  • 米シリコンバレーにあるバイオベンチャーのステムセルズ。再生不能と言われる脳の神経細胞を培養、パーキンソン病の治療に役立てようとしている。
    神経細胞に育つ幹細胞を中絶胎児から摘出。
    ネズミに移植したところ、ネズミの脳にヒトの神経細胞が根を張りだした。脳が小さいため、ヒトと同水準の知能を持つとは考えにくいが、大半がヒトの脳細胞になる可能性がある。機械が脳を代替、バイオ技術が脳細胞を再生する。人類は人体を複製するクローン人間を生だしつつあるが、今度は「肉体」だけでなく、「精神」を司る脳の創造にまで踏み出そうとしている




CMが効果を発揮すると
  • 下條伸輔・カリフォルニア工科大学教授らの研究で、CMが効果を発揮するとき、脳の被殻という部位の一部(被殻腹外側部)が活動していることが分かった

  • CMは2種類の条件づけが組み合わさって効果を発揮する。

  • (条件づけ)
  • =無関係な2つ以上の物事を関連づけて反応する(行動する)こと。





行為と目的は別系統
  • 2012年、東京都医学総合研究所と東北大学は
    • 「自販機のボタンを押す」などの行為と、
    • 「ジュースを飲む」
    • などの目的について、脳の異なる部位から指令が出ていることをサルで突き止めた


  • 目的を果たすための行為も命令系統は別々のようだ。


  • サルの脳に電極を刺したまま、タッチパネルの画面に画像を映して実験。
    1. まず、画面に円やダイヤなどの記号を映し出す。
    2. 次に、別の絵を2種類示す。
    記号と絵に触れる組み合わせで、ジュースをもらえる。
    記号を見てから絵を選ぶ瞬間には、前頭前野の側部が働いていた。
    記号が消え、絵が現れるまでは前頭前野の前側が活動した。
  • 前側は目的を記憶する部位だと考えられる。
    最後に手を伸ばして絵に触れる時には、高次運動野が働いていた。
  • 成果は米科学誌ジャーナル・オブ・ニューロサイエンスに掲載





10分歩けば・・・脳活発に
  • 2014年、ウォーキングと同程度の軽い運動を10分間すると、脳の認知機能を司る部分が活性化することが分かった。
  • これまでも、健康な人がジョギングと同程度の運動をすると、脳の中で注意力や行動を制御する「前頭前野」が活性化することが知られていた。
  • 今回は、より負荷の小さい運動でも効果があることが分かった。
  • 筑波大などのチームは、19〜25歳の健康な男女計25人に参加してもらい、注意力や判断力をしら寝るテストを行った。
  • その後、10分間ペダルをこぐ運動をするグループと安静にするグループに分かれ、15分ゴンに動揺のテストをすると、運動した人の回答時間は安静にしていた人の回答時間よりも短くなった。
  • このときの脳の働きを画像化して調べると、前頭前野の一部の神経活動がより活発化していた





「古い脳」の神経細胞が
記憶や予測などの高次機能を持つ
  • 富山医科薬科大学のグループは、脳の一番奥にある「古い脳」の神経細胞が記憶や予測などの高次機能を持つことを発見した。
    光や音の刺激の後に褒美がもらえるのを学習したラットの神経細胞がパターンを記憶、褒美を予測して働きが高まる様子を観察することに成功した。脳の機能の解明につながり、人工知能の開発などに役立つとされる。
    高次機能を持つことが分かったのは、脳幹にある「感覚系視床」という部分の神経細胞。従来は、視覚や聴覚など感覚の情報を伝達する経路と見られていた。富山医薬大の小野武年教授と東京大学大学院生の小村豊氏らは、光や音の刺激を与えて数秒後に砂糖水などの褒美を与える実験をラットで試みた。与える刺激や褒美の有無・量などをいろいろかえて覚えさせ実験した。
    その結果、感覚系視床の神経細胞は刺激を受けるとすぐに反応し、数秒後の褒美がもらえる時間に合わせて再び働きが徐々に高まっていくことがわかった





左右の脳の神経回路が
いずれも「右脳」の性質を持つ
  • 九州大学と自然科学絵研究機構生理学研究所(愛知県岡崎市)の共同研究グループは2008年4/16、左右の脳の神経回路がいずれも「右脳」の性質を持つマウスを発見したと発表。
    ヒトの左脳は論理的思考、右脳は直感的思考を司るとされるが、左右差ができるメカニズムは分かっていない。
    九大大学院の伊藤功准教授(分子神経生理学)は「このマウスの脳を詳しく調べ、どのような遺伝子が脳の左右差形成に重要な役割を果たすかを解明できれば、将来のヒトの脳再生医療に役立つ可能性がある」と話す。
    “右脳マウス
    • には子育てを放棄するそぶりがあるが、脳内メカニズムと関連があるかどうかは分かっていない





脳のどこかがいったん壊れると、
そこは治らないと見られていた
  • 記憶を担う海馬の神経回路が変化することは知られているが、「運動や感覚を担っている[運動・感覚野]などあらゆる部位が変わりうることが分かってきたのが、この1年(2008年)の脳科学の大きな伸展」と東京大学工学部系研究科の横井准教授は説明する。

  • 脳のどこかがいったん壊れると、そこは治らないと見られていたが、「かなりの機能回復が見込めることが分かり、医療やリハビリの現場が勇気づけられている」と自然科学研究機構・生理学研究所(岡崎市)の伊佐正教授は語る。

  • 右の義手のセンサーからの微電流を左腕に数回流すと、脳は右手の感覚だと認識するようになる。
    意志に応じて動く義手の開発を進めている横井浩史東京大学准教授は「感覚を全く違う場所で認識できることを確認できた」と説明。
    左腕に流す微電流の波長を変えることで、義手の5本の指の感覚を識別できる。ものの形も分かるようになり、義手が格段に使いやすくなるという。





僕らに見えている世界の「正しさ」って
一体何だろう
  • 何が正しいのか、間違っているのかなんて、結局、脳にはもともとそんな基準なんてないんだよね。

  • 僕らにとって「正しい」という感覚を生み出すのは、単に、「どれだけその世界に長くいたか」というだけのことなんだ。
  • つまり、僕らは、いつも、妙な癖を持ったこの目で世界を眺めて、そして、その歪められた世界に長く住んできたから、もはや今となってはこれが当たり前の世界で、だから、これが自分では「正しい」と思っている。
    そういう経験の「記憶」が正しさを決めている。(中略)
    だから、
  • そもそも、「正しい」「間違い」なんていう絶対的な基準はないんだ。(中略)

  • 正しいか間違っているかという基準は「慣れ」の問題に帰着する

  • だから、「何が正しいか」なんていう思考は、あっさり崩れてしまうんだね。
    「正しさ」の信念は、結局記憶から生まれる
    しかも、よりアクセスしやすい記憶に影響を受けやすいことが知られている

    (池谷裕二著「単純な脳 複雑な「私」p112〜)





左右の違い・・・・空間認知に必要
  • 2010年、慶應義塾大学の渡辺茂教授らは脳が左右で働きが違うのは方角や場所を覚える空間認知能力を高めるためだとする実験結果をまとめた。
    すべてが右脳のマウスはエサの場所を探すのに手間取った。
    九州大学との共同研究で、成果は米科学誌「プロスワン」に掲載。
    マウスや人では記憶を司る脳の「
    海馬」で神経伝達物質の量や広がり方が左右で異なる。
    左の
    海馬が右の海馬と同じようになった突然変異のマウスは、円形の箱内にあるエサを探すのに時間が余計にかかった。エサが欲しい時に押すレバー操作もミスが目立った。






糖鎖が無いと 神経が十分に成長しなかった
  • 慶応義塾大学の後藤聡特別研究講師らは、脳の発達を制御する仕組みをショウジョウバエを使った実験で突き止めた。
    神経細胞の周囲を覆う糖鎖が出来ないと、神経が十分に成長しなかった。
    糖鎖を作る遺伝子も突き止めた。
    成果はプロスワン・ジェネティクスに掲載。
    神経細胞の表面にある糖鎖に着目し、遺伝子操作で糖鎖を作れないショウジョウバエを作ったところ、脳などの神経が十分に成長せず小さかった。
    また、糖鎖を作るのに必要な遺伝子を見つけるため、約7000の遺伝子を1つずつ働かないようにしたショウジョウバエを作製した。
    約50種類の遺伝子が、神経細胞の糖鎖を作るのに必要なことがわかった。
    ショウジョウバエで見つかった遺伝子は人にも存在する




同じ動作でも・・・脳活動はいろいろ
  • 2012年、東京大学の野崎大地教授と平島雅也助教は、異なる脳活動で手が同一の動きをする場合があることを解明した。
    従来は、同一の身体運動に対応する脳活動は1パターンのみだと考えられていた。
    成果は米科学誌カレント・バイオロジー電子版に掲載
    研究チームは、画面上に表示された点に向けてロボットアームを動かす実験をした。アームを動かす手は画面の裏側にあり、被験者からは見えない。
    画面上に表示された緑色の点を目指し、片手でロボットアームを動かす。
    実験の途中で、被験者が気づかないように、緑の点の位置を被験者の前方に向け、徐々にずらしていった。その結果、左右どちらから点をずらしていった場合でも、ロボットアームは被験者の前方に向け動くようになった。このことから、同じパターンの動きをした場合でも、多様な脳活動が起きていることが分かった。






生きた脳を1ヶ月観察できるマウスを作製
  • 2014年、東京大学の一木隆範准教授と河西春郎教授らは、脳を生きたまま1ヶ月にわたって直接観察できるようにしたマウスを作製。
  • マウスの頭蓋骨に直径2.7_bの穴を開けて、透明なガラスで覆って上からのぞく仕組み。
  • 研究グループは脳にストレスを与えずに装置を取り付ける技術を開発。刺激による炎症で神経細胞に影響が出ることを防いだ。
  • 1ヶ月間の経過観察したところ、神経細胞の突起にあり神経伝達を担うシナプスは9割が安定していた。
  • 光に反応する神経伝達物質「ケイジドグルタミン酸」をチューブから脳に送り、点滅する光を当てて2日間観察した。
  • シナプスの数が減少していく現象をとらえた。







動作や行為の学習能力
  • 2014年、基礎生物学研究所と東京大学などのチームは、大脳皮質の深い部分にある神経細胞が動作や行為の学習機能と関わっているとを生きたマウス実験で突き止めた。
  • 成果はネイチャー・ニューロサイエンス(電子版)に掲載
  • マウスの頭部にガラス管を刺して脳の神経細胞に遺伝子を入れ、細胞の活動が活発になると光るようににした。
  • 練習によって動作や行為を習熟する脳の働きを「運動学習」と呼ぶ。
  • マウスに前脚でレバーを引くと水がもらえる課題を与えて、大脳にある約8000個の神経細胞を2週間観察した。
  • 大脳は6層構造(大脳新皮質の6構造)になっており、深い部分にある第5層では薬3割の細胞の活動がレバーを動かす行動と関連していた。
  • 7日目以降は5層の神経細胞とレバー運動との関連性が高まり、運動学習が進んだ。





認知から行動まで
  • 2009年、北海道大学の福島菊郎教授らは、大脳の前頭葉の一部が目の前で動くものを認識してから、動きを覚えて自身の行動を判断するまでの一連の働きをまとめて担っていることを突き止めた。
    複数の機能を脳の一部で受け持つことは、これまで知られていなかった。

複数の機能を担うことが分かったのは、
  • 大脳前頭葉の『補足眼野』という部位
  • これまで眼球運動に関わることが知られていたが、詳しい働きは不明だった。研究チームは2匹のサルの脳に電極を刺し、サルが与えられた課題を解く間、神経細胞(ニューロン)の活動を調べた。
    サルに与えた課題は
    @コンピューター画面上に表示された色つきの点を目で追ったり、覚えたりする。
    A点の動きに応じてボタンを押したり一定時間まったりする
  • ・・・など4〜5種類。
    実験では課題を変えても補足眼野のどこかのニューロンが活動し、課題の種類に応じて活動部位が変化した。

  • これらから補足眼野が「ものを見る」「記憶」「行動の判断」「行動の準備」「行動」・・という一連の動きをすべて担っていることが考えられるという。
    これまでの定説では、記憶や判断、行動などはそれぞれ脳の別々の部位が関わるというのが一般的だった





論理的思考・・・下前頭回
  • 2009年、論理的な思考ができる人ほど脳の右前方の領域が活発に活動することを、慶応大学の渡辺茂教授と辻井岳雄准教授ラのチームが実験で突き止めた。
    辻井准教授らは脳内のヘモグロビン濃度を推定して脳の働きを調べる「光トポグラフィー」と呼ばれる測定器を使い、48人の大学生を対象に実験した。2つの前提を与えたときの結論が論理的に正しいかどうかなど、三段論法の問題を100問ほど解かせて、正答率と脳の活動ぐあいを調べた。
    正答率が高いグループと低いグループを比較したところ、前頭葉の一部の『下前頭回』という領域の活発さが2倍程度差があり、正答率の高い人では活発に働いていた。
    下前頭回はある行動をしようとする意思や、その切り替えに関わるとされてきたが、論理的な思考にかかわることは知られていなかった

    成果米審系科学専門誌「ブレインリサーチ」9月号に掲載。





訓練を繰り返すと、
脳の一部の体積が増加する
  • 2009年、理化学研究所の入来篤史チームリーダーらと英ロンドン大学のチームは、道具を使う訓練を繰り返すと、脳の一部の体積が増加することを、サルを使った実験で明らかにした。
    3歳ぐらいのニホンザル3匹に、熊手のような道具を使って遠くにあるエサをとる訓練を2週間にわたって訓練した。
    訓練中やその前後に特殊なMRIを使って脳の大きさを調べたところ、道具を使うときに働く大脳皮質の領域である「頭頂間溝部皮質」と「上側頭頂溝部皮質」「第二体性感覚野」の体積でそれぞれ訓練後には膨張していた。







第2の脳(腸管神経系)
脳出血
脳動脈瘤
一過性脳虚血性発作







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