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脳梗塞
かくれ脳梗塞 」「脳梗塞の病院ランキング」「脳梗塞のくすり」「脳動脈瘤」「脳塞栓」「脳軟化」「脳血栓」「しゃべられない脳卒中のスーパードクター&病院





脳梗塞(のうこうそく)  cerebral infarction
  • 脳動脈の内腔がつまって、そこから先へ血液が流れない病気。
    脳動脈硬化症、脳動脈内の血栓による脳梗塞による死亡は数時間〜数日の経過をたどることが多い。しかし、脳幹部梗塞や脳梗塞部の血流再開による出血性梗塞には急死することがある。
    1. 脳の血流障害によって、脳に不可逆的変化がおこること。
    2. 原因が糖尿病にあることもある。
    3. 血栓を起こす原因の1つに心房細動がある

  • 脳血栓脳塞栓に分類される
    • 脳梗塞はその成因により脳血栓」と「脳塞栓」に分類される。
      脳梗塞は脳で起きた動脈硬化が原因で血管が詰まる脳血栓と、心臓で出来た血栓(血のかたまり)が脳に運ばれ血管をふさぐ脳塞栓の2つに分類されている。
      1. 脳血栓
      2. 脳塞栓
        • 突然倒れ、意識を失う。
          ・片側の手足が麻痺する(片麻痺)。
          ・口がうまくきけなくなる(失語症)、
          ・ろれつが回らない。
    • 塞栓の原因となる血栓は、心臓由来(心房細動状態や弁膜症のある心腔内にできやすい)が多いが、大動脈や頸部動脈由来、心臓カテーテルによる血管損傷によることもある。
      交通事故で、頸部を過伸展・屈曲したときに椎骨動脈内膜に亀裂が生じ、そこで、血栓が成長したあと、脳血管に塞栓することがある。

  • 脳梗塞とはどんな病気?
    • 脳卒中になる人の約7割は脳の血管がつまって起きる脳梗塞だ、「朝起きたら手がしびれていた」など脳梗塞の疑いがある症状が出たら、出来るだけ早く病院を受診した方がいい。
      「脳の血管が詰まって血液の流れが悪くなり、脳の組織が死滅する病気で、主に3つのタイプがあります。
      • 脳梗塞のうち、心房細動が原因で起きたケースの再発防止には抗凝固剤を処方する。

      脳梗塞の治療は?
      「脳の血管に出来た血栓を出来るだけ早く溶かすことが重要です。血栓そのものはウロキナーゼという薬でも溶けますが、全身で出血する傾向が認められますので、大量投与はしない方がよいと言われています。米国ではtPAという薬が発症から3時間以内の治療に使われています。日本ではまだ臨床試験中です。傷ついた血管から出る活性酸素によって脳細胞の死滅が広がるのを抑えるには、エダラボンという抗酸化薬の一種も使います

      後遺症を減らすには?
      「症状が安定したら、出来るだけ早くリハビリを始めることです。ただ、アテロームの人は症状が不安定なので。あわててリハビリすると再発の危険性が高まります
      予防法は?
      「脳卒中の症状について正しく理解している人は2割程度しかいません。体の半分の力が抜けるなどの症状が出たら、脳梗塞の可能性が大きい。脳梗塞の前兆として一過性脳虚血性発作というのがあります。発作がおきて24時間以内に症状がなくなるので病院に来ない人が多いのですが、いったん良くなっても原因は残っているので、早めに検査を受けてください

  • 脳軟化
    • 脳梗塞によって、脳組織が死滅・崩壊し、無構造の軟らかい物質となった病理的所見を、『脳軟化encephalodialysis』という。



脳梗塞の
診断基準
cerebral thrombosis
脳血栓症
脳塞栓症
前駆症状として 一過性脳虚血発作
(ex.ふらっとする)を認めることがある。
局所神経徴候あるいは特定動脈流域の徴候が突発し、数分以内に完成する。
発症の時間帯 安静時が多い。 ・様々
頭痛の有無 なし、あっても軽い。
局所神経症状
の進展
緩徐(数日以内が多い) 突発し、数分以内に完成する
意識障害
の有無
発症時にない、あっても軽い
髄液 清澄 清澄。時に出血性。
原因 アテローム硬化を伴う基礎疾患がある人に多い。
   (1)高血圧症
   (2)糖尿病
   (3)脂質代謝異常
心臓疾患がある人に多い。
  (1)不整脈
  (2)弁膜疾患
  (3)心筋梗塞
最近、脾・腎・四肢・肺・腸・脳・網膜などに塞栓を起こしたことがある
  • 脳卒中患者の75%を占めるのが脳梗塞。




  • ラクナ梗塞・・・・・(36.3%)
    • 脳の深いところにある直径1mm以下の細い血管が傷んで詰まるラクナ(水たまり)梗塞というタイプ。
      「高血圧と関係が深いラクナは、血圧が高まり血管の壁が厚くなることで詰まります。病巣は小さく、半身がしびれたり、言葉がもつれるなど軽症のことが多い。ただ、小さな血管が多数詰まると痴呆などの症状が表れることもあります
      痴呆からくる前兆:「もの取られ症状」「人格が変化したような動作」
  • アテローム血栓性・・・・・(31.1%)
    • 直径5〜8mmの太い血管の中にコレステロールや脂肪がたまって動脈硬化が起こり、血の塊で血管がつまるアテローム(じゅく状硬化)血栓性梗塞。
      アテロームは大きな血管が詰まるので、重症になる人が多い。高脂血症や糖尿病と関係が深い病気です。
      アテロームでは出来るだけ早く、次の血栓が出来ないように治療します。
    • 血を固める血小板の機能を抑えるアスピリンなどの抗血小板薬を使います
  • 心原性脳塞栓・・・・・・(20.4%)
    • 心臓の中にできた血の塊が脳に移って血管をふさぐのが心原性脳梗塞症。
      「大きな血管の根元が詰まることが多く、失語症や視野障害などが起きることがあります。脳が腫れて正常な部分まで圧迫し、意識がかなり悪くなることもあります。病院に入院して1〜2ヶ月間で約2割の方が死亡。
      心房細動の人の方が5倍くらい脳卒中を起こす確率が高いことが分かりました。80歳で脳梗塞になった人の1/3は心房細動で、その8割が心原性でした。
      心原性は脳の腫れを防ぐ薬を投与すると同時にワルファリンという抗凝固薬で心臓に血栓が出来ないように予防します
  • 一過性脳虚血発作・・・(6.5%)
  • その他・・・・・・・・(5.7%)




黄砂が問題
  • 黄砂(こうさ)
    • 2011年、黄砂が中国大陸から飛んでくると脳梗塞の発症リスクが高まることを九州大学の北園考成教授と国立環境研究所のグループが突き止めた。
      脳の太い血管がつまって言語障害や手足のマヒを招く重症タイプに限ると、発症リスクは1.5倍になる。
         飲酒の習慣がある人は2.5倍のリスク
         喫煙の習慣を伴う人は、2倍のリスク
      北園教授らは1999年6月〜2009年3月、福岡県の基幹7病院に脳梗塞で運ばれた救急患者6352人について調査。気象庁のデータから黄砂の飛来した日との関係をつきあわせたところ、脳梗塞の急患は、前3日間に黄砂が観測されると7.5%増えた。
      黄砂には直径4マイクロb(1マイクロ=1/100万)ぐらいの微粒子が多く含まれ、肺の奥へ入り込む。黄砂に含まれる汚染物質や微生物によって過剰な免疫反応が起こり、血管の内側についた脂肪の塊がはがれて脳梗塞を引き起こすと考えられている。浮遊粒子状物質(SPM)と呼ぶ大気汚染物質の濃度が高くなるほど、発症リスクが上昇した。
      北園教授は“動脈硬化が進んでいると発症しやすくなる。黄砂の日は外出を控えた方がよい”と語る。日本脳卒中学会で発表。
      黄砂の健康影響については、京都大学のグループが「小児ぜんそく」の発作の危険性が高くなると報告。欧米でも心筋梗塞が増えると指摘。



キズ跡を観察
  • 生きた状態で
    • 2010年、放射線医学総合研究所や明治国際医療大学・米国立衛生研究所(NIH)は、脳梗塞の発症後に脳のきずあとが変化する様子を観察する動物実験に成功した。
      生きた状態で観察できるため、効き目の高い治療薬の開発に役立つ。
      詳細は2/15の米国の脳・神経科学専門誌に掲載。
      脳梗塞の発症後に増えてくるグリア細胞がマンガンのイオンを取り込む性質に着目した。麻酔で眠らせた脳梗塞のラットにマンガンニオンを混ぜた造影剤を注射。脳梗塞の発症後10日後に損傷部分の周囲がマンガンイオンの作用で白色に変わる様子をMRIの画像でとらえた。



脳梗塞の前触れ
  • 脳梗塞は血管に脂肪などが詰まったりして血液循環が悪くなって起きる。
    重いと半身マヒや言語障害・痴呆などになる。
  • 前ぶれ
    1. 物忘れが激しい、考えがすぐにまとまらない、
    2. 食事中にはし(箸)を落とす
    3. 言葉が出てこない
    4. パピプペポ・ラリルレロがはっきり言えない
    5. 片側の手足がしびれる
    6. ものが二重に見える、
    7. 片方の目が見えにくい
    8. 目の前が暗くなる
    といったがある
  • 【予兆】
    • 決して突然起きるものではない。相当前からサインが出ているが、代表的なのが
      • “昔の思い出が甦ってくること”
      どうして?
      人類学者栗本慎一郎氏によると、直近の空間記憶を司る脳細胞に梗塞が起きると、長期の言語的記憶が強化されるという。
      男性は右脳に梗塞が起きる確率が高く、左マヒが起きやすいという説があるが、もし右脳の「海馬」に「隠れ脳梗塞」が発症すると、左脳の記憶能力が活性化する。
    • 記憶は、脳のあちこちに分散保存されているからで、具体的には、昔の仲間や初恋の人が妙に懐かしかったりする。
      1. 栗本さん自身、小学校3年の時に「かわいい子」だと思ったのに傘を壊してしまった女性のことが「無性に気になりだして」、なんと、50年後だというのに家まで訪ねて行った。脳梗塞で倒れる前のことだった。
        • 「このほか発症までの半年の間に、それまで気にしなかった多数のことを思い出した」と語る。
      2. 次のサインは、コトバがなめらかに出てこなくなること。
        • 「早口でおしゃべりな私が、舌が軽くもつれ、言葉に詰まることがあった」
      3. そして、もう1つは、心臓に痛みを感じたとき
    • やはり脳梗塞で倒れた小渕恵三首相も「その直前に小沢一郎と昔の話をしたがっていたという」
    • こうした前兆が何回も起きて、ある一線を超すと表面化し一大事に至る。
      「脳梗塞は突然やってくるという医師がいるが、とんでもない考え方だと思う」
      栗本氏はリハビリにも独自の「栗本理論」から、からくり箱を発明。鏡を斜めに立てた箱に、両手を差し込む。マヒのない右手とそれが映っている鏡を見ながら動かすと、さも両手が健康に動いているよに見える。同じ運動を、マヒのある箱の中の左手にさせようと意識する。
    • これを繰り返すと、動かない左手が動いているように感じて、そのうち本当に動き出す。
      神経回路を鍛えると代替機能が動き出すという。
      「固まっていた左手がこのおかげで8割も回復した」という。
  • タンパク質
    • 増加する
      脳梗塞を発症すると血中に多く現れるタンパク質・・・「VEGF」「ILー7」
      VEGFは血管再生に関係している。
  • 脱水が原因となることも
    • 脳卒中のなかでも、高血圧が原因で脳の血管が破れる「脳出血」は冬に増えるが、脳の血管がつまる「脳梗塞」は夏場に起きやすい。汗をたくさんかくことで血管内の水分が奪われ、血液がドロドロになたり血栓ができたりして詰まりやすくなるため。
    • 心筋梗塞も同様に夏場に増える傾向がある。
    • 暑さによる熱中症や脳梗塞は脳の障害や手足のマヒなどの後遺症が出たり、重篤な場合は死に至る。


かくれ脳梗塞

脳梗塞後の神経細胞障害
  • 酵素が
    • 2011年、医薬基盤研究所の竹森洋プロジェクトリーダーと大阪大学の北川一夫准教授らは脳梗塞後に神経細胞が傷つく「脳虚血再灌流障害」を軽減できる可能性のある神経保護の仕組みを動物実験で突き止めた。
    • 患者の脳で働くSIK2(塩誘導性キナーゼ2)という酵素の機能を妨げれば、障害を減らし寝たきりなど重い後遺症を防げる可能性があるという。
    • 成果は米科学誌ニューロンに掲載。
    • 脳虚血再灌流障害では、脳梗塞で流れが止まった血液が再開した際に神経細胞がダメージを受ける。細胞内のカルシウムイオン濃度が上がるなどで、神経細胞を障害する働きが高まる。
    • 研究チームは、カルシウムイオンなどの上昇によって神経保護作用も起こることに着目。
    • 濃度が上昇するとタンパク質のCaMK1などが活性化し、CREBやTORC1などのタンパク質も働き出す。
    • TORC1を抑えているSIK2は、CaMK1などが活性化すると分解され量が減ることが分かった。
  • 細胞死
    • 2011年、東京大学と京都大学、順天堂大学などのチームは、脳梗塞で脳内の神経細胞が死ぬ際の仕組みの一端を解明した。
    • 神経細胞から出る一酸化窒素が細胞からカルシウムイオンを放出を促し、細胞死につながっていた。
    • 脳内の血流量が少なくなると、神経細胞が一酸化窒素を生みだし、神経細胞が死ぬ。
    • 研究チームは一酸化窒素が、細胞内でカルシウムイオン放出を担う特殊な受容体に働きかけているのを見つけた。
    • 受容体が活性化するとカルシウムイオン放出が促進される。
    • そこで、放出を抑える「ダントロレン」という薬をマウスに与えたところ、一酸化窒素による神経細胞の死滅が起こりにくくなった。
    • また特殊な受容体を持たない細胞は、一酸化窒素があっても細胞死が発生しにくくなることも分かった。
    • この薬は現在、手術で患者に全身麻酔をする際などに使用している。
  • RNKL・・・脳梗塞発症後の炎症を抑える
    • 2014年、大阪大学の研究チームは、RNKLというタンパク質が、脳梗塞を発症した後の脳内の細胞で炎症を起こす物質が作られるのを抑え、神経細胞の死滅を防ぐことを突き止めた。
造血幹細胞を静注する
  • 患者の造血幹細胞を取り出し、活性化させ、静脈に注入する。
  • 田口明彦氏(兵庫医科大学)が臨床試験中
  • 血管を活性化させることで、脳の神経を活性化する。





酔いが冷めにくい男性は要注意
「酒を飲んで酔いが冷めにくい男性は、すぐ冷める人に比べ脳梗塞に2倍なりやすいことを日本医科大学の太田成男教授らが国立長寿医療センター(愛知県大府市)と共同の疫学調査で突き止めた。
酔いがさめにくいかどうかは、血液中のアルコールを分解する酵素の働きの活発さで決まる。分解が遅い酵素を作る遺伝子を持つ人は、ビール1本で2時間程度ほろ酔い状態が続き、日本人では約4割の男性がこのタイプの遺伝子を持つという。
太田教授らは1997年から愛知県内に住む40代〜70代までの男女2400人を対象に、血液を採取してアルコール分解酵素の遺伝子タイプと脳梗塞の関連を調査。
男性では分解が遅い遺伝子タイプの人は16%が脳梗塞を発病、アルコールを素早く分解するタイプに比べ発病率が2.1倍だった。
女性では大きな差が出なかった。
脳梗塞はこれまで高血圧が主要な危険因子とされていたが、アルコール分解酵素の遺伝子タイプとの関連を指摘したのは今回が初めて。成果は2004年10/12発売の米国神経学会誌で発表。
宝水 寝る前・就寝中の1杯の水は命を守る宝水
「体の半分以上が水で満たされている人間にとって、水分不足ほど怖いものはない。たとえば、脳梗塞や血圧の低下による立ちくらみ、全身の脱力感や熱中症などを起こすこともある。さて、血液の濃度は、日中に比べ就寝後にグングン増して、血液はドロドロになってしまう。統計でも脳梗塞の40%は就寝中に起きているという。水分不足に陥りやすい就寝中の体を守るには寝る前の1杯の水が効果的だ。あるいは枕元に水を用意しておくだけでもよい。これを昔の人は「宝水」と名づけていた。」(NHKためしてガッッテン)
入浴前の水分補給はさらに優れる。



  • 女性は清涼飲料水に注意
    • 2012年、大阪大学の磯博康教授らのグループは、甘味料を加えた清涼飲料水や果汁飲料(100%果汁、野菜ジュースを除く)をほぼ毎日飲む日本人女性は、ほとんど飲まない人に比べて脳梗塞を発症するリスクが約1.8倍になることを約18年間の追跡調査で突き止めた。



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