脳出血の漢方薬
1>甘麦大棗湯

2>T帰膠艾湯

3>柴胡加竜骨牡蛎湯
  1. “横浜の患者で61歳になる頑健そうにみえる老紳士が、付き添いと共に足を引きずって来院した。
    発病は昨年11月13日、選挙運動で疲労困憊していたが、この夜突然、猛烈な頭痛が起こって、その痛みは形容しがたい程激しく、15分間意識不明に陥っていた。この時血圧は173ミリ、先ず脳溢血であろうと言われ、応急処置をしてもらった。
    その後、意識は回復したが、右足が無力になって、引きずって歩くようになった。東京の有名病院の2、3を歴訪したが、Y病院では脳出血、Z大学病院では脳底の腫瘍であろうとのこと。先ず治療法としては的確なものはないから、安静を守って経過を待つように言われた。
    その後の訴えとしては、首筋の強直感がつよく、首を回すことが出来ない。軽い言語障害があって、ろれつが回らない。また字を書くことが困難で、自分では分かったつもりで書くが他人がみると間違っている。記憶力も減退し、発病後、右眼の視力障害も起こって右側視野が狭くなった。また右の足がだるく自分では階段など上り下り出来ず、膝が自由に挙がらないので引きずって歩く。2人の肩を借りて来院した。
    発病前は67.5kgあったが、半年後52kgに減少し、諸症は漸次進行状態にある。初診時の血圧は120しかない。
    脈は沈、舌苔なく露出不可能、腹証は心下堅く、胸脇苦満、臍上の動悸をみとめ、右項部堅く緊張し、胸部聴診上ギーメン(=ギー音:乾性ラ音の一種)を聴取し、呼吸困難を訴え、長年喘息の気味がある。
    膝蓋腱反射両側共に減弱し、足傷獅ヘない。大小便共に普通、膝蓋腱反射が減弱しているところからずれば中心性麻痺よりも末梢性麻痺と診られるが、発病時の猛烈な頭痛、舌露出不能や言語障害、書字欠落症状などは中心性麻痺に傾いてくる。はたしてZ大学病院の診断のように脳腫瘍であれば、内服治療の効果もそれほど期待されないと思う。せっかくの希望に対して答え得るがどうか“すこぶる不安であった”
    腹証は先ず柴胡剤が考えられ、柴胡加竜骨牡蛎湯の“一身尽く重く転側すべからざるもの”をこの運動麻痺、不随症状に該当させてこの方を用いた。鉛丹・大黄を去る。
    服薬3日目から足の軽くなったのを自覚し、1週間後、再度来院の時は、駅の階段を独りで昇降できた。前回のことを思うと生まれ変わったようであると非常の喜びようである。視力も少しは良いし、喘息気味の方も軽快し、物忘れも少なくなった。心下部の抵抗圧痛がとれ、血圧も120-70に安定した。ただ首を右へ回すと首筋が凝って引っ張られる。引き続き服薬中であるが、ますます好調である”《矢数道明》

4>三黄瀉心湯
  1. 脳溢血(予防・療養)
  2. 中風、卒倒して人事を省みず、身熱し、牙関緊急し、脈洪大にして、或いは鼾睡、大息し、頻頻として欠伸する者、及び省後の偏枯、RS不遂、緘黙不語、或いはし、言語蹇渋し、流涎、泣笑し、或いは神思恍惚、機転木偶人の如き者は、此方に宜し《類聚方広義》
  3. 脳溢血、及びその類証伸して、脈浮大、数なる証《奥田謙蔵》
  4. 卒中を治す《雑病翼方》
  5. 脳出血にも用いる。発病初期に用いる機会が多い《大塚敬節》
            

5>真武湯

6>続命湯+田七人参

7>大黄牡丹皮湯

8>大柴胡湯

9>桃核承気湯

10>麦門冬湯

11>八味地黄丸
  1. 脳出血による歩行困難に用いたことがある。患者は71歳の婦人で、数年前、軽い脳出血にかかり、右の足の運びが悪い、そのため時々転倒する。患者は小便が快通しないことを気にして腎臓が悪るくはないかという。食事は多く摂ると、尿の出が悪くなって、下腹部が脹って苦しいという。大便は1日1行であるが、快通しない。食欲はある。口は乾く、血圧はいつも200から210くらいあるという。脈は弦で力がある。
    腹診すると、左右の腹直筋が拘攣し、ことに右の下腹部に圧痛が ある。足の運びが悪いこと、尿の出が悪いこと、下腹部が脹って腹直筋が拘攣していることを目標にして八味丸を与える。これを飲み始めて、3週間目には、1人で電車に乗ってくるほど足に力がついた。尿も大便も快通するようになった。《大塚敬節》

12>白虎加人参湯

13>防風通聖散

14>抑肝散加陳皮半夏湯

15>苓甘姜味辛夏仁湯

16>六味丸



針灸のツボ
(脳出血)・・・
  • 「百会」「風門」「手三里」「足三里」「合谷」




TOPなおるナオル病院ランキング血液検査くすり情報針灸よく使う漢方薬