無尿
  • 排尿が全くない場合、膀胱内には尿が一杯ある場合と、膀胱内にも尿が全くない場合とがある。
  • 前者が尿閉で後者が無尿である。
  • →「尿量

尿閉
  1. 腎臓での尿生成・尿管・膀胱に何ら異常を認めず、尿の蓄積・尿意の発生があるのに、排尿できない状態。

  2. 尿道の閉塞などで尿が膀胱から排泄できない場合を尿閉といい、膀胱が尿で充満していること、及びそれによる患者の訴え、自覚症状、現病歴などから「無尿」「乏尿」と区別できる。


真性無尿症
  • 膀胱内に尿があって排尿しないのが「尿閉」で、膀胱内に尿が無い状態で、自然排尿しないしないのは「真性無尿症」という。

    真性無尿症には、
    1. 腎血流中の水分欠乏による腎前性のものと、
    2. 腎機能障害による腎性のものがある。
    また、腎からの尿排泄はあるが尿管口までに閉塞がある腎後性の無尿を偽無尿症と呼ぶ。


【転胞】
  • (てんぽう)=尿閉
    《金匱要略》に、“問うて曰く、婦人の病、飲食故の如く、煩熱臥するを得ず、而も反って倚息する者は何ぞや。師の曰く、此を転胞と名づく、溺するを得ざるなり。胞系了戻(輸尿管捻転の意)するを以ての故に、此の病を致す、八味丸之を主る”とある。
    《漢方診療医典》


ミオグロビン・・・シゴキ
  • 昭和40年、ある大学のクラブ活動中に、新人強化訓練のため、奥秩父縦走コースに出発した。約30kgの荷物を背負っての山道に次々落後し、先輩に気合いというシゴキを受けた。
  • そのため、新入生の1人は歩行不能となり、家族に付き添われて帰宅した。家で寝ていたが、
    1. 2日後・・・尿量が減少し、胸が苦しいと訴えた。
    2. 3日目に無尿となり、嘔気・血痰を吐き呼吸困難となって、
    3. 5日目に入院したが、
    4. 翌朝早く急激な血圧低下から死亡した。
  • 診断は全身打撲による外傷性二次性ショック。
  • 検死すると、臀部を中心に広い範囲に強度の皮下出血と腫脹がみられた。頭部に損傷はない。(中略)しかし、皮下、筋肉の出血が強度となると、ミオグロビンという物質が発生して腎臓につまり、徐々に尿が出なくなり、尿毒症となって、腎不全から死に至ることがる(上野正彦著「死体は語る」p170〜春秋文庫)






尿閉の漢方薬
  1. 甘草湯
  2. 五苓散
  3. 牛車腎気丸
  4. 柴胡桂枝乾姜湯
  5. 芍薬甘草湯
  6. 大黄牡丹皮湯
  7. 大承気湯
  8. 調胃承気湯
  9. 桃核承気湯
    1. 会陰の打撲で小便が出なくなって、少し血尿の出る者には、桃核承気湯を与える。もしこれで良くならなければ、大黄附子湯を与えるがよい。これで小便が気持ちよく出て、血が止めば服用を止める。また八味丸のよいこともある。《和田東郭》
  10. 二陳湯
  11. 八味地黄丸
  12. 補中益気湯
  13. 苓姜朮甘湯
  14. 六味丸



チェック
排尿困難」「尿量減少」「小便の出が悪い



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