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尿検査 検査と基準値 原因
肉眼で 尿の色 淡い小麦色〜琥珀色 [血尿][黄疸][乳糜尿][ポルフィリン尿]
1日の尿量 約1500cc 増加→[尿崩症][糖尿病]
減少→[腎不全][心不全][脱水]
夜間尿量 通常はない [糖尿病][尿崩症][心不全]
尿試験紙で 亜硝酸塩 陰性 尿路感染
尿ウロビリノゲン 弱陽性 増加→[肝炎][肝細胞障害][肝硬変][便秘][溶血性病変]
減少→[閉塞性黄疸]
・ビリルビンが腸で分解してできたもの。尿中の濃度は肝臓や胆道の障害により変動する。
尿中ケトン体 陰性 [飢餓状態][糖尿病]
尿潜血反応
(OB)
ミオグロビン(陰性)
ヘモグロビン(陰性)
[筋肉の病気]
[糸球体腎炎][腎結核][腎ガン][前立腺ガン][前立腺ガン][特発性腎出血][白血病][膀胱ガン][膀胱炎]
・腎から尿道までの経路に病気があると、尿に血液が現れる
尿比重 1.002〜1.030 増加→[脱水][タンパク尿][糖尿]
減少→[腎不全][尿崩症][慢性腎盂炎][糸球体腎炎][腎盂腎炎][水腎症]
・尿の比重は水分摂取量、腎機能、抗利尿ホルモン作用などの影響のほか、病的状態では尿酸、糖、タンパクなどの影響も受ける
尿pH 4.5〜7.5 酸性→[飢餓][下痢][気管支肺炎][痛風]
アルカリ性→[アルカリ性薬剤の摂取過剰][嘔吐][カリウム塩の摂取過剰]
尿タンパク
(UP)
陰性 常に陽性→[糸球体腎炎][心不全][妊娠中毒症][ネフローゼ]
一時的に陽性→[起立性タンパク尿][熱性タンパク尿(激しい運動や作業で)]
・腎から尿道までの経路に病気があると、尿にタンパクが現れる
尿中白血球 陰性 [腎盂腎炎][腎ガン][前立腺炎][前立腺ガン][尿路結核][尿路結石][尿道炎][膀胱炎][膀胱ガン]
尿糖(US) 陰性 [腎性糖尿][ストレス糖尿][糖尿病]
尿ビリルビン 陰性 [ウイルス性肝炎][胆道閉塞性黄疸][薬物性肝炎][肝内胆汁うっ滞]
・肝細胞が障害されたり胆汁の流れに障害があると、ビリルビンが尿中に現れる
生化学的 尿アルブミン 27mg/g・Cr以下
(30mg/g以下)
[糸球体腎炎][糖尿病による腎障害]
尿妊娠反応 陰性 [妊娠の早期診断][異常妊娠の補助診断][絨毛性疾患の診断]
バニリルマンデル酸 陰性 [褐色細胞腫][神経芽細胞腫]
ベンス=ジョーンズタンパク 陰性 [骨髄腫]
NAG 2.0〜5.0U/g NAG(β-N-アセチル-D-グルコミニダーゼ)
[尿細管障害]
顕微鏡で
(尿沈渣)
赤血球→1視野4個以下
白血球→1視野4個以下
扁平上皮細胞→全視野で少数
硝子円柱→全視野で少数
結晶→少数
[血尿][腎ガン][前立腺ガン][尿路感染症][膀胱ガン][慢性糸球体腎炎]
・尿中に含まれる細胞、細菌、ヘモグロビンが含まれる。ヘモグロビンを調べることで消化管出血の有無が分かる。
負荷試験 PSP排泄試験 15分値→25〜50% 腎疾患

尿比重 specific gravity of urine(尿比重)
尿比重は、尿中固形分の含有量を示すもので、常尿においては主として尿素と塩化ナトリウムの含有量に病的尿においては、糖・タンパク質の含有量により影響を受ける。
◇基準値:1.006〜1.030
比重↓ 尿量↓ 腎疾患
尿量↑ 尿崩症・水分過剰摂取・利尿剤投与
比重↑ 尿量↓ 熱性疾患・下痢
造影剤混入(腎機能不全)
尿量↑ 糖尿病
・造影剤・マンニトール製剤・グリセリンで比重↑
・利尿薬で比重↓
尿pH urine pH
◇基準値:4.5〜7.5(6.0)
一般に動物性食品を摂取すると酸性になり、植物性食品を多食するとアルカリ性に傾く。酸度の高い尿は色が濃く、低い尿は色が薄い。
pH↑ 代謝性アルカローシス、呼吸性アルカローシス
pH↓ 代謝性アシドーシス、呼吸性アシドーシス
尿

pH







アルカリ化剤 アセタゾラミド
クエン酸ナトリウム
炭酸カルシウム
炭酸水素カルシウム
炭酸水素ナトリウム
チアジド系利尿薬
乳酸ナトリウム
ウラリットU
酸性化剤 アスコルビン酸
アスピリン
塩化アンモニウム
塩酸アルギニン
高カロリー輸液
サリチル酸
メチオニン

US
尿糖
(US)urine sugar(尿糖)
正常尿中にもグルコースは微量にあるが、通常の定性反応では証明できない。
尿糖(+)はいろいろな原因による糖質代謝異常によって血糖値が上昇した場合、または、血糖値の上昇がなくても腎臓の糖排出閾が低下した場合に起きる。
●基準値:(−)
ケトン体 keton(ケトン体)
ケトン体はアセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸、アセトンの総称で、主として肝での脂肪酸の酸化によりアセチルCoAを経て生成される生体エネルギー源の一部として必須である。
飢餓や糖尿病の時には肝のケトン体生成が増加し、ケトン体がエネルギー源として利用されるが、肝からのケトン体の供給が組織の処理能力を超えるとケトン体が血中に増加し、尿中にも排泄される。
基準値:(−)
OB
潜血
occult blood (潜血)
血尿は以下の場合に見られる。
・尿路の炎症(急性糸球体腎炎・腎盂腎炎・膀胱炎・尿道炎など)
・結石症
・腫瘍
出血性素因(白血病・血友病など)
・フィラリア症
・特発性腎出血など

尿

☆健康な人の尿には、ウロクロームという色素が含まれているので、「麦わら様淡黄色〜琥珀色」をしている。このウロクロームの1日排泄量はほぼ一定している。そのため、尿量とその色調の濃淡は反比例する。
無色 尿崩症・萎縮腎・糖尿病・嚢胞腎
麦わら色〜琥珀色 ・正常尿
・尿量が少なくて尿色が薄い時・・・腎不全
赤褐色 ウロビリン体がある 熱性疾患・うっ血尿・肝疾患
鮮紅色 ヘモグロビン
ミオグロビン 横紋筋融解症など→ベサフィブラート・HMG-CoA還元酵素阻害薬・向精神薬・ニューキノロンなどによる副作用として横紋筋融解症がある。
横紋筋融解症は、CK・AST・ALT値の上昇、腎機能の低下とともにミオグロビン尿が特徴的に見られる。
薬剤で・・・アミノピリン・フェニトイン
赤ブドウ色 ヘマトポルフィリン
ポルフィリン
暗赤褐色 ビリルビン 肝炎・溶血性貧血
褐黒色 薬剤で・・・(L-ドーパ)
ヘマチン
メラニン
橙色 薬剤で・・・ダイオウ(大黄)・センナ・サントニン
乳白色 脂肪球・膿球

尿
沈渣
 HPF:high power field(400 倍)
成分 陽性とすべき所見 (異常沈渣):病態・疾患
赤血球 ≧5個/HPF
白血球 ≧5個/HPF 感染症・糸球体腎炎・間質性腎炎
上皮細胞 扁平上皮を除くすべて (円柱上皮):正常・膀胱炎・尿管ガン
(尿細管上皮):間質性腎炎・腎盂腎炎・糸球体腎炎
異形上皮細胞 すべて (異形上皮):悪性腫瘍
(卵円形脂肪体):ネフローゼ症候群
円柱 少数
(<1個/HPF)
の硝子円柱を除くすべて
(硝子円柱):少数正常
(赤血球円柱):糸球体腎炎・ループス腎炎・腎静脈血栓
(白血球円柱):腎盂腎炎・間質性腎炎
(脂肪円柱):ネフローゼ症候群
(顆粒円柱):糸球体腎炎など
(蝋状円柱):慢性腎不全
(上皮細胞円柱):急性尿細管壊死・ネフローゼ症候群
結晶 病的結晶 (蓚酸塩、尿酸塩、リン酸塩):正常・腎結石
(シスチン、アミノ酸):シスチン尿症・アミノ酸代謝障害・肝障害
(ビリルビン):肝障害
細菌 ≧1+(>5/HPFの桿菌) (−):感染症
真菌 すべて (−):感染症
原虫 すべて (−):感染症
寄生虫 すべて (−):感染症

尿量 ○健康な人でも日によって大きく変動する(400ml〜3000ml)
乏尿 500ml/日が続く 激しい下痢、発熱、腹水が貯留、浮腫、急性腎炎、ネフローゼ、心不全、腎不全
多尿 2000ml/日が続く 尿崩症、萎縮腎、腎盂炎、神経疾患、糖尿病・・・
(UP)
尿蛋白
urine protein(尿タンパク)
尿蛋白は健康人でも1日100mgまでの排泄が見られる。
病的には腎疾患や心疾患・血液疾患・黄疸・高熱など種々の疾患や病態に伴って出現する。
◇基準値:(−)
高値 0.1g〜0.1g/日 腎硬化症、腎盂腎炎、急性腎炎の潜伏期、慢性腎炎固定期
1.0g〜3.5g/日 浮腫、低タンパク血症を示さない慢性腎炎
3.5g/日以上 急性腎炎(小児)、ネフローゼ症候群
アルブミン(尿) albuminuria・・・同義語=蛋白尿
基準値:15µg/min未満(ラッテックス凝集比濁法)
アルブミンは血漿蛋白の主成分であり、尿中へはほとんど排泄されない。
検査目的→糖尿病性腎症の初期病変を診断する指標の1つ。(蓄尿で15µg/min以上)
高値となる→[糖尿病性腎症][非糖尿病性腎疾患][尿路感染症][高血圧][うっ血性心不全]
ウロビリノゲン urobilinogen
(ウロビリノゲン)の一部は腸肝循環をし、一部は肝臓を通過し大循環に入り、腎を通って尿中に排泄される。陰性は腸肝循環の完全な閉塞を示す。
◇基準値:(−)
陽性 肝障害・赤血球破壊亢進(溶血性貧血)、腸内容停滞(便秘・腸閉塞)
陰性 胆管閉塞、急性肝炎(一過性胆管閉塞)
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