(BUN)
尿素窒素

チェック
アミノ酸タンパク質」「ネフローゼ


〜Z








(BUN)尿素窒素

(血中尿素窒素)
  • =blood urea nitrogen(BUN)
  • 検査目的・・・腎機能の評価
  • 基準値:9〜21mg/dL
  • 9mg/dL以下:
    • ・肝不全
    • ・低タンパク食
    • ・妊娠
    • ・多尿
  • 21〜30mg/dL
    • ・高タンパク食
    • ・低カロリー食
    • ・副腎皮質ステロイド使用時
    • ・甲状腺機能亢進症
    • ・腎機能障害
    • ・消化管出血
    • 脱水
    • ・心不全
  • 30〜60mg/dL
    • ・腎機能障害
    • ・消化管出血
    • ・脱水
    • ・閉塞性尿路疾患
  • 60mg/dL以上
    • ・腎不全
    • ・心不全
    • ガンによる腹水貯留

  • タンパク質以外の血中に含まれる物質の窒素の総和を残余窒素、または非タンパク質性窒素(NPN)と呼んでいる。
  • 尿素窒素(BUN)はNPNの50〜60%を占める。
    • 残りは尿酸、アミノ酸、クレアチニン、アンモニアなどである。
  • 肝による産生過剰か、腎による排泄障害のとき増加(Azotemia)
  • BUNはアンモニア、尿酸とともにN(窒素)代謝の3つの主要な終末排泄物質であり、肝におけるurea cycleと呼ばれる代謝系によって産生される。
    1. 腎を介して排泄される。
    2. プロテインスコア100でないタンパク質を摂れば、アミノ酸の過不足が起きる。
    3. 過剰なアミノ酸は原則として腎臓で尿素に変えられて排泄される。
      • 血液検査の尿素窒素がこれである。
    4. 過剰なアミノ酸があるということは、他のアミノ酸が不足していることである。
  • 血中BUN濃度に影響を与えるのは→「クレアチン
    1. 糸球体濾過量に最も影響される。
         糸球体濾過量50%以下に低下すると、逆相関して増加する。
    2. タンパク摂取量
    3. 組織崩壊の程度(catabolic rate)


薬剤の影響でBUN上昇

(尿中尿素窒素)
  • =urea nitrogen(UN)
  • 検査目的・・・腎機能障害のスクリーニング
  • 基準値:4〜13.8g/day
  • 3g/day以下
    • ・肝不全
    • 高度腎障害
    • 低タンパク食
    • 妊娠
  • 15g/day以上
    • ・高タンパク食
    • ・悪性腫瘍
    • ・感染
    • ・薬物投与
      • 「コルチコステロイド」「利尿薬」「テトラサイクリン」


(尿素)
  • タンパク質の分解により生じたアミノ酸の脱アミノ反応により生じたアンモニアが、最終的に肝臓の尿路回路で代謝されて、尿素となる。
  • 血中に放出された尿素は 、腎糸球体で濾過された後、35〜70%が尿細管で水とともに再吸収され、残りが尿中に排泄される。
  • 再吸収には抗利尿ホルモン(ADH)の存在下で亢進する。



BUN高値を示す疾患
<1>腎性
  • 急性腎炎
    慢性腎炎
    尿毒症
    ネフローゼ症候群
    (一般にBUNはあまり上昇しないが、尿細管の障害に糸球体障害が加わると著明に上昇する)
    腎盂腎炎
    腎結石
    腎梗塞
    腎腫瘍
    腎硬化症
    腎奇形
<2>腎前性 (腎外性)
  • →BUN/クレアチニン比をチェックすること。
    BUN/Cr>10・・・腎外性因子を考える。
    BUN/Cr<10・・・腎性因子を考える。
      脱水症
      高熱
      鬱血性心不全
      ショック
      広範囲の火傷
      消化管出血
      糖尿病性アシドーシス
      腸閉塞
<3>腎後性
  • 尿路結石
    尿路腫瘍
    前立腺肥大症
    前立腺ガン
<4>アミロイドーシス
  • BUNの増加と同時にタンパク分画に異常がある


BUN低値を示す疾患
  肝不全
  尿崩症
  妊娠晩期
  リポイドネフローシス
  先端巨大症
  中毒性肝炎
  急性黄色肝萎縮




診断のポイント
  1. ネフローゼでは、
    • 一般にBUNはあまり上昇しない。但し、尿細管障害に糸球体障害が加わると、著明に上昇する。
  2. 糖尿病昏睡では、
    • 一般にBUNは正常値に近いが、腎の病変を伴うときは悪化の程度に応じて、血糖and BUNが増加する
  3. アミロイドーシス
    • BUNの増加と同時にタンパク分画に異常がみられる
  4. BUNは腎前性の因子に影響されやすいので、BUN・クレアチニン比をみることが必要になる。
    • BUN/Cr>10 腎外性因子を考える
      BUN/Cr<10 腎性因子を考える。
  5. 高タンパク食を摂取している場合、高値になりやすい。
  6. 病的なたんぱく異化亢進が存在する場合、高値になりやすい
  7. 糸球体濾過値(GFR)が1/4に低下すると、BUN値は急激に上昇する
  8. 新生児のBUN値は成人より低く、2〜3ヶ月で成人値と同じになる
  9. 老人では腎機能の低下のため、成人より高値を示す
  10. 女子は、男子より10%〜20%低い。
      日中高く夜間低く、盛夏及び厳冬は高く春秋には低値となる


腎臓機能悪化で上昇
  • 「腎臓の主な働きは、アンモニアなど体の中の老廃物を排泄し、体内の成分を一定に保つことにある。もしも腎臓の機能が悪化して老廃物を排泄する能力が低下すると、尿素が体の中に残ることになる。
    そこで、尿素を検査すれば腎臓の機能を評価できる。
    具体的には、血液中にある尿素の窒素を測定する。
    この検査を尿素窒素と呼ぶ。
    尿素窒素の基準値は、血液1デシgあたり8〜20mg(デシ=1/10)。
    腎不全やネフローゼ症候群・尿毒症などで腎臓に機能が悪化していると、尿素窒素の値は上昇する。
    悪化の程度が大きければ大きいほど、検査値は高くなる。
    ただし、尿素窒素は脱水発熱で腎臓での水分の再吸収が増したり、タンパク質を多く食べ過ぎたりしていると、腎臓が悪くなくても高値になることがある(奈良信雄・東京医科歯科大学教授)


大黄や大黄を含む漢方方剤
に、BUNの低下作用が報告されている。
  • 「温脾散」
  • 「桃核承気湯」
  • 「大黄甘草湯」






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