乳酸菌           
トップへ戻ることば>乳酸菌

有胞子性乳酸菌 ビフズス菌
特徴 乾燥・熱・胃酸
に強い
乾燥・熱・胃酸
に弱い
胞子の形成 ×
胃酸の抵抗性
腸内到達率
増殖率

腸内 生きた乳酸菌やビフィズス菌が腸内にまで届いたとしても、その菌が腸内にすみつく訳ではない。
有胞子性
有胞子性乳酸菌
○通常の乳酸菌は乾燥や熱・酸に弱く、善玉菌の代表であるビフィズス菌は嫌気状態でないと元気がなくなるが、有胞子性乳酸菌は、通常、胞子の殻で菌体を守っているので、熱や胃酸、乾燥に強い。しかもその胞子は腸管内でで発芽し活発に繁殖する。
○乳酸を産生することで、ウェルシュ菌などの悪玉菌を破壊する。そしてその乳酸で腸内のpHを弱酸性に保ち、悪玉菌の異常発酵生成物を抑えるとともに、善玉菌が繁殖しやすい環境を作る。
○糞便中のアンモニア含有量を減少させる。その結果、便のアンモニア臭が減る
悪玉菌 日本人でも大腸ガンが急増している原因の1つに、悪玉菌が多すぎ善玉菌が少なくなっていることがある。乳児の腸内は善玉菌でいっぱいだが、成人では15%前後で落ち着く。老年期になると1%未満にまでビフィズス菌が減少する。
確認方法
善玉菌が多いと便色は黄色っぽく、悪玉菌が多いと黒みがかってくる。
偏食で
悪玉菌が増えて腸の老化が進む原因は偏った食生活にある。脂肪分が多い肉料理は悪玉菌の大好きなエサとなる。・・・・→「地中海食
さらに野菜を食べないと便が腸内に長時間とどまることとなり悪玉菌の腐敗が進む。
ストレス
ストレスを受けると自律神経が変調し、その結果、胃酸分泌が抑えられ、悪玉菌を撃退できなくなる。悪玉菌が増えてくると、肉などのタンパク質を分解してアンモニアや硫化水素をつくり、下痢・便秘・肌荒れなどを起こす。さらに、便の腐敗が進むと発ガン物質まで作り出す。
食中毒
悪玉菌増えすぎると、腸の免疫力が落ちて食中毒にかかりやすくなる。
善玉菌 善玉菌を増やす
@
善玉菌の栄養となる「オリゴ糖」が豊富に含まれている以下の食品をたくさん食べること。
「きなこ」
大豆
ゴボウ
タマネギ
「ヨーグルト」
A食物繊維の多い食品をたくさん食べる。
「山芋」
「こんにゃく」
B死んでいる乳酸菌
腸に届くまでに胃酸などで死んだ乳酸菌も腸内の善玉菌を増やすエサとなり、悪玉菌の毒を中和する働きがある
Cビフィズス菌を増やす→「ラクトフェリン
ゲノム解読 ラクトバチルス パラカゼイKW3110
キリンは乳酸菌の一種「ラクトバチルス パラカゼイKW3110」のゲノム解読に成功した。
・遺伝子数は2831個で、ヒトに有用とされる乳酸菌より60個多かった。
・エネルギー代謝や炭水化物の輸送に関する遺伝子が多かった。
キリンはこれまで、KW3110と他の乳酸菌約100種類の性質を比べてきた。KW3110は腸管に長く生きたまま留まることや、アレルギー反応を抑えることを見つけている。
probiotics 乳酸菌など生きた細菌をそのまま含む健康食品を「プロバイオティクス」といい、生菌は含まないが善玉菌を増やす作用があるものを「プレバイオティクス」といっている。
プロバイオティクス(probiotics)
プロバイオティクスは抗生物質(antibiotics)に対比される言葉で、生物間の共生関係を意味する生態学的用語を起源とし、「腸内フローラのバランスを改善することにより、宿主に有益な作用をもたらす生きた微生物」のことです。
【biotics】
=生物機能or生命力。生物に特有の機能と性質、或いはこれらの性質に関するすべての知識を意味する。
【bio】
=生命
プロバイオティクス
プロバイオティクスの条件
・もともと宿主の常在微生物であること。
・胃酸や胆汁酸などに耐えて生存できること。
・消化管梶i小腸・大腸)で増殖可能であること。
・便秘改善、腸管内菌叢のバランス改善、腸管藍腐敗物質の低下などの有用効果を発現すること。
・医薬品や食品として安全性の高いもの。
●バランスのとれた腸内の微生物叢は、健康な腸粘膜の維持に役立つ。
●プロバイオティック(腸管に付着する)ヨーグルトなどは定義された細胞負荷を含む必要がある。
●細胞負荷の維持が難しい。その理由は
・多くの細菌が産生・貯蔵がむつかしい
・胃への通過に耐えられない
ビフィズス菌 1899年、乳児の便から発見された。乳酸とともに酢酸も大量に作る。
赤ちゃんでは生後3日目にはビフィズス菌が現れ、5日目頃から大腸菌を上回る。
伝統的なヨーグルトには、もともとビフィズス菌は含まれていない。
新生児に感染予防効果
「生まれたばかりの赤ちゃん、特に未熟児に早くからビフィズス菌を飲ませると、腸の重い感染症予防に効果があることが、大阪府立母子保健総合医療センター新生児科の北島博之医長らの臨床結果で分かった。
ビフィズス菌を臨床に使い始めた1990.4月の「以前」と「以後」で、腸内に細菌が住み着いて起こる壊死性腸炎と敗血症・髄膜炎の発生状況を調べた。フィズス菌は主に1日1回、最初のミルクと同じ日から4週間飲ませた。
壊死性腸炎は「以前」に入院した2907人のうち15人に起きたが、「以後」の1077人では1人。敗血症・髄膜炎も「以前」が22人、「以後」は1人だった。北島医長は「腸内に良い細菌が定着、悪い細菌がはびこるのを防いでいる。それでも増える細菌はあるが、抗生物質で治療できる」と言う。
ガンへのDDS
「無秩序に増殖を続けるガン細胞は成長スピードが速いだけに酸素の消費量も多く、腫瘍の周辺部では低酸素状態になりやすい。「ビフィズス菌は酸素が少ない場所でしか生き延びられないために、腫瘍の周辺部でだけ増える」(谷口俊一郎・信州大学教授)
ビフィズス菌を使って、ガン細胞に送り込む新薬の臨床試験が2009年から米で始まる。
ガン病変に集まる性質は[胃ガン]などの固形ガンをねらい打ちする薬剤に向いている。谷口教授は「遺伝子組み換え技術で、ようやくビフィズス菌を薬に改造できる環境が整った」と語る。『シントシンデアミナーゼ酵素』の遺伝子をビフィズス菌に組み込んだ。この酵素は、一般的な抗真菌剤「5-フルオロシトシン」の成分を、強い効果の抗ガン剤「5-フルオロウラシル」の成分に変える働きを持つ。
APS001(開発番号)をマウスに注射し、腫瘍周辺で増殖した後に抗真菌剤を投与。抗真菌剤が抗ガン剤に変わりmガン細胞を集中攻撃することを確認した。」
母乳
「2008年7/9、食品総合研究所や京都大学のチームは、母乳の中に整腸作用などがあり、健康に有用なビフィズス菌を増やす成分があるのを突き止めた。
研究には食品総研と京都大学・東京大学・石川県立大学が参加。
ビフィズス菌は母乳に含まれる[ミルクオリゴ糖]という成分を分解して[ラクトNビオース]を作り、体に取り込むことで成長していた。
ラクトNビオースは糖が2つ結合したもの。母乳で育てている子供の腸内にすむ細菌はほぼビフィズス菌だけ。このため、母乳に菌を増やす仕組みがあると長年研究されてきたが、詳細は不明だった。
ラクトNビオースはビフィズス菌だけを増やし、他の乳酸菌や体に良くない悪玉菌などは増やさない。研究チームは砂糖などからラクトNビオースを大量に製造する方法を開発済みで、安全性を確かめたうえで商品化の予定。
現在の粉ミルクにもビフィズス菌を増やす成分が添加されているが、菌の増え方は母乳と比べて遅かった。
関連情報
腸管免疫
ラクトフェリン
食中毒
ぬか漬け
抗生物質
治るTOP栄養外字コード病院ランキング血液検査副作用会員サービス治る治るTOP