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| 疾患 | 好発年齢 | しこり | 乳腺の異常分泌 | 乳頭変化 | その他 |
| 乳腺症 | 30歳〜閉経 | ・弾力性に富み、柔らかく、境界不明瞭 ・両側多いが、片側のこともある ・手のひらで触れるより、指で乳腺をつまみ上げるとわかりやすい |
・伴うこともある ・多くは乳汁様の混濁した分泌物 ・血性のことは無い。 |
特にない | ・自発痛や圧痛を伴う ・月経前に症状が増強。 ・皮膚変化はみられない |
| 乳腺線維腺腫 | 20〜35歳 | ・球形〜卵形。弾力性と可動性に富む ・単発が多い。多発、両側性もある ・シコリの大きさは様々 |
・特にない | ・特にない | ・自発痛なし ・圧痛なし ・皮膚変化なし |
| 乳管内乳頭腫 | 40〜50歳 | ・シコリは触れないことが多い。 ・乳頭の近くでシコリに触れる。 ・柔軟な球状または索状のしこり。 ・指で押さえるとよく動く |
・伴うことあり ・血性分泌物が多い。 ・漿液性もある ・水様性もある |
・特にない | ・自発痛なし ・圧痛なし ・皮膚変化なし ・悪性化もある |
| 乳ガン | 35〜60歳 | ・乳頭を中心に乳房の外上方が多い。 ・固いが、脂肪組織に包まれていると境界不明瞭な柔らかいシコリ。 ・形状は不整形 ・可動性がある |
・乳ガンの10%に ・漿液性 ・乳汁様 ・膿汁性 ・血性 |
・ときに凹がある ・皮膚のびらんがあることも |
・早期では自発痛や圧痛は無い ・進行すると疼痛や発赤、浮腫、陥凹が |
| 乳腺症 | =乳腺障害のこと。 ⇒30才〜更年期までに発生する、乳腺の硬結で、両側にあるのが多い。 |
| 嚢胞乳腺症 | =嚢胞形成を伴う乳腺の病態。 |
| 乳腺線維嚢胞症 | 乳ガンを発症することがある。 |
| 乳腺線維腫 | =乳腺線維腺腫症(fibroadenosis) 1.良性腫瘍 2.10代の若い女性に起こり、ガンと間違われることが多い。 3.境界がはっきりしていて、動く。 ・触診すると小さなオハジキがある感じ。 4.局部麻酔で摘出出来るが、再発しやすい。 ⇒新生物によらない乳腺の結節性病変。 ■短期間に大きくなれば除去も。 「8歳になる娘の左胸に、直径1.5cmのシコリがあります。近くの大学病院では“乳腺が固まったものなので様子を見ましょう”と触診だけで帰されました。痛がる訳でも無く、赤く腫れてもいませんが、放っておいて大丈夫か心配です母親の私は20歳の頃、バセドウ病の手術を受けたことがあります。(千葉・S) ●どんな病気なのでしょうか? 「おそらく乳腺線維腫と呼ばれる病気で、シコリのような固まりの腫瘤が出来ているのでしょう。腫瘤といっても良性のものですが、思春期以降の女性に多く見られます。 ●どんな症状なのですか? 「乳腺を構成する線維と線管が増えすぎて、硬いシコリになる病気です。この引き金になる線維芽細胞は体のあちこちにあるのですが、それが、乳腺にある線管組織と一緒に増殖して、次第に大きくなり、シコリになります。シコリは大豆の粒ほどの大きさ〜小指の先ほどまでになります。左右の乳房のどの部分にも出来る可能性があり、数個できる場合もあります。 ●簡単に診断できますか? 「まず診たり、触ったりしてある程度の判断をします。そのうえで超音波検査などで、シコリの内容成分を確かめます。シコリの表面は平らになっていて、痛くなく、つまんでみると、グラグラ動くような感触がするはずです。ほかに、シコリと、そうでない部分との境界がはっきりしているのが特徴です。 ●何が原因なのでしょうか? 「はっきりしていませんが、以前診た患者の中に、お母さんが20歳代の時にこの病気にかかり、その子供も小学生の時に発症し、2人とも手術した例がありました。今回相談を寄せられたお母さんはバセドウ病だったということですがそれにはまず関係ないでしょう。 ●放っておいて大丈夫か、と心配されています> 「様子を見てシコリに変化がないようなら基本的には放っておいても構いません。乳腺が正常に発育していけば、シコリが分からなくなっていきます。しかし、 短期間のうちにシコリが大きくなって、正常な乳腺を圧迫し、発育を阻むようであれば手術で取り除く必要があります。手術は『核出手術』といって、シコリをくり抜くものです。乳輪の線の沿ってメスを入れ、傷が残りにくい方法を取っています。また、乳腺の発達とともにシコリが大きくなる場合もあります。思春期には、気恥ずかしさから親に体を見せたがらない女の子もおり、知らないうちに大きくなっていた----ということにならないよう、注意して観察するようにしてください。 ●他に考えられる病気は? 「シコリがあって痛みはなく、赤くもならない症状を示す病気に、『リンパ管腫』があります。この場合、シコリの中に血液や体液がたまり、ぶよぶよして柔らかくなります。触ってみて柔らかいようなら、この病気を疑う必要もあります。皮膚の真皮内の線維芽細胞の増殖によって生じる『皮膚繊維腫』、脂肪の多い乳房の表皮下の脂肪組織より発生する『脂肪腫』はいずれも痛みが無く、硬いシコリになります。ほかに、乳首からばい菌が入って腫れができ、痛みを感じる『乳腺炎』や、卵巣にガンがあって女性ホルモンのエストロゲンが過剰に分泌されて起こる『乳腺肥大症』があります。 ●どうすれば確かめられますか? 「症状から見れば、乳腺線維腫に間違いないと思います。心配なら、念のため血中のホルモン量などを調べてもらうのも良いかも知れません。『乳ガン』は15歳以下の子供では、ほとんど発症しないので心配する必要はないでしょう。 |
| 乳房痛 | ◎一般的に良性の乳腺疾患であることが多い。 ◎閉経前の女性では、痛みは月経前に多く、月経周期ごとに起きることもある。 ◎嚢胞と関連していることがある。触診で分かる場合、細い針で吸引し、その色と量を記録し、嚢胞の消滅を確認する事が大切。さらに30歳以上の患者では細胞学的検査をすべきである。 ◎ホルモンの影響を考える。 ◎メチルキサンチン含有物(例えば、コーヒー)の摂取制限は効果がない。 ◎医薬品: ダナゾール100〜400mg/日、3〜6ヶ月の経口投与 タモキシフェン10mg、1日2回、3〜6ヶ月経口投与。 |
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