情報TOP
naoru.com/なおるコム/ナオルコム/



Oー157
腸管出血性大腸菌





ナオルコムTOP ブログ 食物から検索 病名・検索 漢方薬・検索 医薬品(50音順) 50音順(すべて)










O-157
「O-157は病原性大腸菌の中でも最も毒性が強い。
  • 『ベロ毒素』と呼ばれる出血毒を作って、出血を伴う激しい下痢を起こし、重症の場合は腎不全・脳障害を誘発する。
     国内でO157による食中毒の集団発生が確認されたのは、90年に浦和市の幼稚園で2人が死亡したケースが初めて。国立予防衛生研究所によると、93年〜昨年までのO157による集団中毒は12件で、家庭内での発生が8件、保育園と小学校が各2件だった。
  • ほとんどの食中毒の原因菌は潜伏期間が2日以内だが、O-157は4〜9日と長く、二次感染の恐れが強いのが特徴だ。
  • 代表的な大腸菌『サルモネラ菌』は約100000個の菌量で感染するが、『O157』は・・1000〜10000個で感染する可能性が高い。
  • 感染ルートはほとんど判明していない。

  • 【予防】
    1.十分に加熱して食べる。
    2.手・調理器具をよく洗う。
    3.飲料水の取り扱いに注意。



過剰な消毒や抗菌は避ける
  • 「東京医大の中村明子・客員教授は、昨年、O-157が集団発生した埼玉、岡山両県の小学生を調査した。同じ給食を食べ、検便によりO-157が検出された児童300人の症状の差を調べたのだ。
    その結果、食中毒の原因となった同じ給食を食べ、O-157に感染していながら入院が必要な重症の子供は、全体のたった1割だった。下痢程度の軽症で済んだ子供が6割、残り3割は全く症状がなかったということだ。

  • 腸内には様々な種類の菌が100兆個以上も混在し、腸内細菌叢を形作っている。これらの細菌はバランスを取りながら、外部から侵入した菌を対抗している。しかし、体力や免疫力が弱いと、このバランスが崩れやすく、発症してしまうのだ。
    「子供たちが抵抗力がまだ弱いが、全員がO-157で発病する訳ではない。むやみに消毒したり、抗菌の製品ばかりそろえたりして、神経質になりすぎると、かえって腸内の有用な菌が少なくなり、菌に対する抵抗力が弱まることになりかねない。衛生管理は当然のことだが、無菌状態がいいとは言い切れない。」
    「子供をできるだけ外で遊ばせることを勧める






O-157
O-157(腸管出血性大腸炎)とは
  • 腸菌の一種。157番目に見つかったオー抗原(細胞の一番外側にある糖脂質)を持つ大腸菌という意味でO-157と命名されました。
    大腸菌は腸の中に存在するごくありふれた存在で、ほとんどは人間に害を与えません。
    O-157は「病原性大腸菌」で腸管出血性大腸菌と呼ばれています。
    牛の腸に存在している時には牛に害を与えないのに、人間の体内に入ると害を及ぼす。



O157の特徴
  1. 感染経路がはっきりしません。
  2. 感染力が極めて強い。
    • 「O-157=わずか100個以下でも感染する」
      「腸炎ビブリオ=100万〜1000万個ないと感染しない。」
  3. 酸にも強い・・・・・・・・胃酸では死なない。
  4. 低温に強い・・・・・・・・冷凍しても死なない
  5. 毒性が強い
    • ベロ毒素は細胞内のリポゾーム(タンパク質を合成する装置)の働きを妨害し、腸管出血性大腸炎を引き起こします。これがもとで溶血性尿毒症症候群などの合併症を併発し、死に至らせることもあります
  6. これまでの治療パターンが通用しない。
    • バクテリアの治療は抗生物質で簡単に治りましたが、バクテリアであるO-157は抗生物質の使用によって、ベロ毒素を増加させることもあり、抗菌剤の使用に関しては意見が分かれています。
      • 「バクテリア」:O-157、赤痢、結核、破傷風。
      • 「ウイルス」:エイズ、C型肝炎、エボラ出血熱

O157の種類
  • ベロ毒素の産生様式から3種類が検出されています。
    現在、変種が200種以上見つかっています



O157の症状
  1. 初期の症状:
    1. 強い腹痛
    2. 激しい下痢(水のような下痢が続く)
    3. 熱はあまり出ない。
    4. 体がだるい
    5. 感冒に似た症状
    6. 潜伏期間:4〜9日間。
  2. 病状が進むと:
    1. 血便
    2. 尿が出にくくなる

O157・・・治療の注意点
  • 下痢止め薬・・・・・・厳禁。使ってはいけない。
  • 抗生物質・・・・・・・・使える種類が限定される。
  • 近くの病院で、小児用HUS人工透析が出来るかどうか、確認しておくこと

O157の予防
  • 接触で感染しません。  口から体内に入る経口感染のみ。
  • 予防:食べ物、飲み物に注意すれば良い。
    1. 牛の腸内にいるので、肉をさわった手・包丁・まな板で生野菜をさ わらない
    2. しっかり加熱する。特にミンチ肉。
      • 電子レンジに要注意!電子レンジは、加熱ムラがあります。
    3. 調理用具をしっかり消毒する
  • 清潔さとは縁遠い発展途上国にはO-157の発症が全く見られないという事実を、私たちは真剣に考えるべきだと思う。衛生状態が悪かった時代には、「きれい好き」は、有効だったかもしれない。しかし、衛生状態の良くなった現在では、日本人のこの「きれい好き」は皮肉なことに自らの健康をむしばむ結果を招いているのではないか?





O-157の事例@
  • 祇園祭りのやま場が近づいた7月15日、京都市の会社員(56)は「かぜをひいたな」と思った。開業医に薬をもらった。 
    17日には下痢がひどくなり、会社に「かぜで休む」と連絡した。
    翌日、心配した妻が、かかりつけの病院に電話をかけた。主治医(46)は「連れていらっしゃい」と応じた。
    脱水症状はあるが、吐き気はみられない。主治医は、細菌性かウイルス性の腸炎を疑った。少し迷ったが、家族の希望もあって、入院を決めた。
    主治医が「家族や職場に、似たような症状の人はいるか」と尋ねると、男性は「いない」と答えた。
    便の検査項目に病原性大腸菌Oー157を加えた。大阪府堺市の集団感染の直後だ。家族に「念のため」と説明した。
    19日、下痢の回数が減った。おもゆを三食とも残さず食べた。「じきに退院できますねえ」と言い出す。次の日には、形のある便が出始めた。
     それが、一変した。
    21日の日曜日。「ちょっとしんどいわ」。ろれつが回らなくなった。意味不明の言葉を口にする。
    自宅にいた主治医は、看護婦からの電話を受けた。「第一病棟ですが」という言葉で、とっさにガン性腹膜炎で入院している別の患者のことだと思った。
    病院に駆けつけると、男性は意識がもうろうとしていた。血小板が減り、腎機能が落ちている。全身にケイレンが起きる。薬が効かない。家族に問われても、医師は病名を特定できなかった。
    容体の急変から、半日後の午後8時26分、死亡。
    翌朝、院長(49)は男性の死亡を、主治医から聞いた。「健康なおとなが下痢で死亡するだろうか」検便の結果は、まだきていなかった。
    男性は入院した当日、勤務先では、食中毒症状を訴える社員が出ていた。京都市の右京保健所は、その日のうちに、社員の健康聞き取り調査を始めた。
    入院した男性がいることはつかんでいた。理由は「かぜ」とのことだった。「病院にいるから大丈夫だろう」と、そこまで心配しなかった。
    21日には、別の社員(30)からOー157が検出された。
    翌日、保健所の職員3人が、会社の人事部で、社員の健康調査を進めていた。その部屋に1本の電話が入った。
    入院していた男性の妻から「昨夜、突然、主人が亡くなりました」。
    市衛生局の職員が、病院へ確認に走った。異例の訪問に、病院側は驚いた。「ひょっとして」
    院長と主治医が説明を始めてすぐ、主治医のポケットベルが鳴った。「確定ではないが、どうもOー157が出たらしいですわ」
     6月初め、厚生省は自治体に、Oー157の特徴を説明した診断基準を伝える手引きを配布した。この病院には渡っていなかった。
    一連のOー157感染で働き盛りのおとなが犠牲になった最初の例だった。
O-157の事例A
  • 重体に陥った大阪府堺市の小学6年生(12)の母親が、集中治療室の前でおろおろしている。「頭が痛い、痛いと言うて」体が震え、泣きだしそうだ。7月19日の夕方、大学病院に駆けつけた女性教諭(41)は、母親の話に、ハッとした。
      「頭が痛い?」
    午前中、担任している5年生の家庭訪問で、同じ言葉を耳にしていた。血便も下痢も治ってきた女の子(10)が、頭痛を訴え始めた、という。
    母親(30)は「お医者さんは夏風邪と言うてはるし」とのんびりしていた。院内の公衆電話へ走った。学校に待機していた教頭(47)に「病院へ行くよう、連絡していただけませんか」。何度も「頭が痛いっていうのが気になるんです」と繰り返した。
    教頭が電話をかけると、母親が出た。
     「担任が病院へ行き直して下さいと言っています」
     「はい。行けたら行きます」
    教諭は病院から戻る途中、気が気ではなかった。道路は渋滞していた。夜10時、学校に着いた。 職員室の机の上に、わら半紙を切った連絡メモがあった。「髄膜炎の疑いがないとのこと。月曜より通院しますとのことです」月曜まで3日もある。
    受話器を取った。どうしても、様子を聞きたかった。
     「病院は、どうだったん。血液や尿の検査をしたん」
     「何もしていません。お医者さんは背中を触りはっただけです」母親が答えた。 「おかしいやんか。脅かすつもりなんやけど、血液検査だけでもしといたほうがええと思うけど」。そう言って、電話を切った。
     「髄液も取らんと、何で髄膜炎の疑いがないとわかるんや」。担任のひとり言に、まわりの先生たちが驚いた。
    女の子を診たび病院に電話をかけてみた。「重体になった子と、症状が似ています。血液検査の必要はないんでしょうか」受話器の向こうの内科医はいらだっていた。「今から連れてきて、2時間以上も待たせて検査する必要があると言うんですか」と反対にただされた。
      「じゃ検査しなくても大丈夫なんですか」「親でもないのに、なんでそんなこと」。最後はガチャンと電話か切れた。悔しいと思いながら、もう一度、母親に電話した。「検査は受けたほうがいい。後の判断はお母さんに任せるわ」。 母親は「んー」と言いながら、なかなか答えない。「学校にずっとおるし」と言って受話器を置いた。
     10分後、母親から別の病院へ行くと連絡が入った。さらに数分後、「タクシーがつかまらへんやけど、先生、連れて行ってくれる」。
     「わかった、準備しとって」
    女の子と母親を連れて、病院に着いたのは、日付けが変わる頃だった。
     「やっと診てもらえる」と、ほっとした。何気なく女児の顔を見ると、少しむくんでいるように見える。「お母さん、顔が少しむくんでるんと違う」「先生、この子こんな顔ですわ」。母親にまだ、余裕があった。
    でも、微熱がある。頭痛、むくみ。重体の子と症状がますます似てきた。
     「先生、おしっこ、真っ赤やった」
    子供を不安がらせてはいけない。ソファに寝かせ、林間学校や友達の話しをして、気を紛らわせようとした。
    医師からの説明は、母親と2人で聞いた。血小板の数が激減している。
    「このままの状態だったら、人工透析も必要になります。ここの病院では措置は難しい」
    母親は急に泣き出した。
     代わりに、診察室の外で待っていた女の子に転院を告げた。
    「ここは満員なんやて」「えーっ、何でエ。大きい病院は血採るからいやや、こわい!」
    20日午前3時前、救急車で大阪市の病院へ向かった。ひどく揺れた。母親は子供を見ていない。視線が、宙に浮いていた。
    30分で病院に着いた。救急処置室に入った。輸血が必要と思い、医師に「血足りてますか」と尋ねた。「十分あるから。いける、いける」。血小板の輸血が始まった。
    医師から体重を聞かれた。母親はすぐに答えられない。子供が「きのう量ったら38kgやった」と答えた。
    午前4時半、個室に入った。
    「あと半日でも遅れたら、あかんかった。あんた、よう連れてきたな」と主治医が言った





  • 牛のレバー内部からO157が検出された
    • 2011年、食肉処理された牛のレバー内部からO157が検出された。
      これまで生レバー内部には食中毒を引き起こす細菌「カンピロバクター」がいることはわかっていた。
      肝臓がつくる胆汁で0157が増殖することも判明。腸管にいる0157が胆汁を溜める胆嚢へ移動し、レバー内部に入り込む可能性が考えられるという。
  • 馬刺し
    • 2014年、国立感染症研究所の調べで3/31〜4/20までの間に93人の患者が発生。
    • 約4割の52人が馬刺しを食べていた。
  • ハクサイ浅漬けで発症し死亡
    • 2012年、北海道で、白菜の浅漬けで発症し死亡例がでた。
  • 抗生物質を感染初期に投与する
    • ホスホマイシンなど一部の抗生物質を感染初期に投与すると、重い腎不全を引き起こすこともある溶血性尿毒症症候群(HUS)の発症率が抑えられることが分かり。22日、都内で、竹田多恵・国立小児病院医療研究センター感染症研究部長らのチームが報告した。1997.5.23《日本経済新聞》
      「日本医師会は24日、O-157の治療について、抗生物質の早期治療が重症化を防ぐとする調査結果を公表した。O-157は溶血性尿毒症症候群(HUS)を発症して死亡することがあり、HUS発症をいかに防ぐかに治療のポイントがある。
      調査は全国の医療機関を対象に調査。その結果1303例の感染者が報告され、HUS発症は3%にあたる31人。全感染者の95%は何らかの抗生物質の投与を受けており、中でも『ホスホマイシン』が711人と最も多かった。
      抗生物質を全く使わなかった場合と、ホスホマイシンを投与した場合のHUSの発症率を比較すると、非投与の11%に対し、投与した患者では3%であった。特に10歳未
      満の小児では、投与で発症の危険が1/5に低下した。
  • (O-157)が出す「ベロ毒素」を中和する化学物質を開発した
    • 国立国際医療センターと埼玉大学の共同チームは病原性大腸菌(O-157)が出す「ベロ毒素」を中和する化学物質を開発した。血中に入った毒素に結合した毒性を奪う。動物実験で中和の効果を確認した。
      開発した物質はケイ素原子の周りに糖鎖が4本くっついたヒトデに似た分子。
      糖鎖は糖の分子などが糸状につながった物質で、ベロ毒素が細胞に結合する受容体と形が似ている。そのため、体内に入ったベロ毒素は糖鎖とくっついてしまい細胞に侵入する能力を失う
  • ビフィズス菌が、下痢を引き起こすO-157の感染を抑える
    • 2011年、理化学研究所と東京大学、横浜市立大学のグループは、ヨーグルトなどに含まれるビフィズス菌が、下痢を引き起こすO-157の感染を抑える仕組みを解明した。
      大腸にあるビフィズス菌が主に果糖から酢酸を生成して大腸表面を保護し、O-157が出す毒素が体内に取り込まれにくくなるという。
      成果はネイチャーに掲載。






腸管出血性大腸炎   (厚生労働省
腸管出血性大腸炎とは?
  • 大腸菌は、家畜や人の腸内にも存在します。ほとんどのものは無害ですが、このうちいくつかのものは、人に下痢などの消化器症状や合併症を起こすことがあり、病原大腸菌と呼ばれています。
    • 病原大腸菌の中には、毒素を産生し、出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群(HUS)を起こす腸管出血性大腸菌と呼ばれるものがあります。

     腸管出血性大腸菌は、菌の成分(「表面抗原」や「べん毛抗原」などと呼ばれています)によりさらにいくつかに分類されています。代表的なものは「腸管出血性大腸菌O157」で、そのほかに「O26」や「O111」などが知られています。
     腸管出血性大腸菌は、牛などの家畜や人の糞便中に時々見つかります。家畜では症状を出さないことが多く、外から見ただけでは、菌を保有する家畜かどうかの判別は困難です。


腸管出血性大腸菌の「O157」ってどういう意味ですか?
  • 大腸菌は、菌の表面にあるO抗原(細胞壁由来)とH抗原(べん毛由来)により細かく分類されています。「O157」とはO抗原 として157番目に発見されたものを持つという意味です(現在約180に分類されています)。
     さらに細かく分類するとO157でも、毒素(ベロ毒素)を産生し溶血性尿毒症症候群(HUS)などの重篤な症状を起こすものは、H抗原がH7(O157:H7)とH−(マイナス)のもの(O157:H−)の2種類です。

腸管出血性大腸菌のほかに病気を起こす大腸菌がありますか?
  1. 腸管病原性大腸菌:
    • 小腸に感染して腸炎等を起こします
  2. 腸管組織侵入性大腸菌:
    • 大腸(結腸)粘膜上皮細胞に侵入・増殖し、粘膜固有層に糜爛(びらん)と潰瘍を形成する結果、赤痢様の激しい症状を引き起こします。
  3. 腸管毒素原性大腸菌:
    • 小腸上部に感染し、コレラ様のエンテロトキシンを産生する結果、腹痛と水様性の下痢を引き起こします。
  4. 腸管出血性大腸菌(ベロ毒素産生性大腸菌、志賀毒素産生性大腸菌):
    1. 赤痢菌が産生する志賀毒素類似のベロ毒素を産生し、激しい腹痛、水様性の下痢、血便を特徴とし、特に、小児や老人では、溶血性尿毒症や脳症(けいれんや意識障害など)を引き起こしやすいので注意が必要です。
    2. 近年、食中毒の原因となっているものは、O157がほとんどですが、腸管出血性大腸菌にはこの他にO26、O111、O128およびO145などがあります。
     
  5. 腸管凝集性大腸菌:
    • 主として熱帯や亜熱帯の開発途上国で長期に続く小児などの下痢の原因菌となります。我が国ではまだほとんどこの菌による患者発生の報告がありません。

腸管出血性大腸菌は毒素を出すと聞いたけれど、どのようなものですか?
  • 腸管出血性大腸菌は、毒力の強いベロ毒素(志賀毒素群毒素)を出し、溶血性尿毒症症候群(HUS)などの合併症を引き起こすのが特徴です。
  • 溶血性尿毒症症候群が発症する機構は十分には解明されていませんが、この毒素が身体の中で様々な障害を起こすことによって、全身性の重篤な症状を出すものと考えられています。
    ベロ毒素には、赤痢菌の出す志賀毒素と同じ1型(VT1)と、それと異なる構造を持つ2型(VT2)及びこれらの亜型があります。
     腸管出血性大腸菌には、これらの毒素のうち1つもしくは複数を出すものがあります。

腸管出血性大腸菌はどこからうつるのですか?
  • 腸管出血性大腸菌O157の感染事例の原因食品等と特定あるいは推定されたものは、国内では
    • 井戸水、
    • 牛肉、牛レバー刺し、ハンバーグ、牛角切りステーキ、
    • 牛タタキ、ローストビーフ、シカ肉、
    • サラダ、カイワレ大根、キャベツ、メロン、
    • 白菜漬け、日本そば、シーフードソース
    などです。海外では、
    • ハンバーガー、ローストビーフ、ミートパイ、
    • アルファルファ、レタス、ホウレンソウ、
    • アップルジュース
    などです。
    また、国内で流通している食品の汚染実態を調査したところ、
    • 牛肉、内臓肉及び菓子
    から本菌が見つかったという報告もあります。

  • 平成9年4〜5月に開催された腸管出血性大腸菌O157に関する世界保健機関(WHO)の専門家の会議でも、
    • ハンバーガー、ローストビーフ、
    • 生乳、アップルジュース、ヨーグルト、チーズ、
    • 発酵ソーセージ、調理トウモロコシ、
    • マヨネーズ、レタス、カイワレ大根
    のような生食用の発芽野菜が原因として指摘されています。 このように腸管出血性大腸菌は様々な食品や食材から見つかっていますので、食品の洗浄や加熱など衛生的な取扱いが大切です。
     なお、動物と接触することにより感染した事例も報告されております。





  • 予防のポイントは6つです。
    ポイント 1 食品の購入
    ポイント 2 家庭での保存
    ポイント 3 下準備
    ポイント 4 調理
    ポイント 5 食事
    ポイント 6 残った食品

  1. 食品の購入
    1. 肉、魚、野菜などの生鮮食品は新鮮な物を購入しましょう。
    2. 表示のある食品は、消費期限などを確認し、購入しましょう。
    3. 購入した食品は、肉汁や魚などの水分がもれないようにビニール袋などにそれぞれ分けて包み、持ち帰りましょう。
    4. 特に、生鮮食品などのように冷蔵や冷凍などの温度管理の必要な食品の購入は、買い物の最後にし、購入したら早めに帰るようにしましょう。
  2. 家庭での保存
    1. 冷蔵や冷凍の必要な食品は、持ち帰ったら、すぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れましょう
    2. 冷蔵庫や冷凍庫の詰めすぎに注意しましょう。めやすは、冷蔵庫や冷凍庫の7割程度です
    3. 冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫は−15℃以下に維持することがめやすです。
      温度計を使って時々温度を計るとよいでしょう。
      細菌の多くは、10℃では増殖がゆっくりとなり、−15℃では増殖が停止しています。しかし、細菌が死ぬわけではありません。早めに使いきるようにしましょう。
    4. 肉や魚などは、ビニール袋や容器に入れ、冷蔵庫の中の他の食品に肉汁などがかからないようにしましょう
    5. 肉、魚、卵などを取り扱う時は、取り扱う前と後に必ず手を洗いましょう。
      簡単なことですが、細菌汚染を防ぐ良い方法です。
    6. 品を流し台の下に保存する場合は、水漏れなどに注意しましょう
  3. 下準備
    1. 台所を見渡してみましょう。
      ゴミはきちんと捨ててありますか?
      タオルやふきんは清潔なものと交換してありますか?
      せっけんは用意してありますか?調理台の上は かたづけて広く使えるようになっていますか?もう一度、チェックをしましょう。
    2. 井戸水を使用している家庭では、水質に十分注意してください
    3. 手を洗いましょう
    4. 生の肉、魚、卵を取り扱った後には、手を洗いましょう。
      途中でペット等動物に触ったり、トイレに行ったり、おむつを交換したり、鼻をかんだりした後の手洗いも大切です
    5. 生の肉や魚などの汁が、果物やサラダなど生で食べる物や調理の済んだ食品にかからないようにしましょう
    6. 生の肉や魚を切った後、その包丁やまな板を洗わずに、続けて果物や野菜など生で食べる食品や調理の終わった食品を切ることはやめましょう。生の肉や魚を切った包丁やまな板は、洗ってから熱湯をかけたのち使うことが大切です。
      包丁やまな板は、肉用、魚用、野菜用と別々にそろえて、使い分けるとさらに安全です
    7. ラップしてある野菜やカット野菜もよく洗いましょう
    8. 冷凍食品など凍結している食品を調理台に放置したまま解凍するのはやめましょう。室温で解凍すると、食中毒菌が増える場合があります。
      解凍は冷蔵庫の中や電子レンジで行うとよいでしょう。また、水を使って解凍する場合には、気密性の容器に入れ、流水を使います。
    9. 料理に使う分だけ解凍し、解凍が終わったらすぐ調理しましょう。
      解凍した食品をやっぱり使わないからといって、冷凍や解凍を繰り返すのは危険です。冷凍や解凍を繰り返すと食中毒菌が増殖したりする場合もあります
    10. 包丁、食器、まな板、ふきん、たわし、スポンジなどは、使った後すぐに、洗剤と流水で良く洗いましょう。ふきんのよごれがひどい時には、清潔なものと交換しましょう。漂白剤に1晩つけ込むと消毒効果があります。
      包丁、食器、まな板などは、洗った後、熱湯をかけたりすると消毒効果があります。たわしやスポンジは、煮沸すればなお確かです。
  4. 調理
    1. 調理を始める前にもう一度、台所を見渡してみましょう。
      下準備で台所がよごれていませんか?タオルやふきんは乾いて清潔なものと交換しましょう。そして、手を洗いましょう。
    2. 加熱して調理する食品は十分に加熱しましょう。
      加熱を十分に行うことで、もし、食中毒菌がいたとしても殺菌することができます。めやすは、中心部の温度が75℃で1分間以上加熱することです。
      料理を途中でやめてそのまま室温に放置すると、細菌が食品に付いたり、増えたりします。途中でやめるような時は、冷蔵庫に入れましょう。
      再び調理をするときは、十分に加熱しましょう
    3. 電子レンジを使う場合は、電子レンジ用の容器、ふたを使い、調理時間に気を付け、熱の伝わりにくい物は、時々かき混ぜることも必要です。
  5. 食事
    1. 食事の前には手を洗いましょう
    2. 清潔な手で、清潔な器具を使い、清潔な食器に盛りつけましょう
    3. 温かく食べる料理は温かく、冷やして食べる料理は冷たくしておきましょう。めやすは、温かい料理は65℃以上、冷やして食べる料理は10℃以下です。
    4. 調理前の食品や調理後の食品は、室温に長く放置してはいけません。 例えば、O157は室温でも15〜20分で2倍に増えます
    5. 乳幼児やお年寄りのO157などの腸管出血性大腸菌感染症は症状が 重くなりやすく、死亡率も高くなります。これらの年齢層の人々には加 熱が十分でない食肉などを食べさせないようにした方が安全です
  6. 残った食品
    1. 残った食品を扱う前にも手を洗いましょう。
      残った食品はきれいな器具、皿を使って保存しましょう。
    2. 残った食品は早く冷えるように浅い容器に小分けして保存しましょう
    3. 時間が経ち過ぎたら、思い切って捨てましょう
    4. 残った食品を温め直す時も十分に加熱しましょう。めやすは75℃以上です。
      味噌汁やスープなどは沸騰するまで加熱しましょう。
    5. ちょっとでも怪しいと思ったら、食べずに捨てましょう。口に入れるのは、やめましょう

腸内細菌とO157
  • 2011年、理化学研究所の大野博司博士らにグループは、腸管内でビフィズス菌が生産する酢酸が、O157によるマウスの感染死を防ぐことを報告した。
  • 無菌マウスにO157を感染させると1週間程度で死亡する。これは腸管内で増殖した0157が生産するシガ毒素が腸管から血中に漏出して全身に回るため。ところが、ある種のビフィズス菌株を無菌マウスに与えておくと、O157のシガ毒素が腸管内に留まり血液中にもれ出さず、マウスは感染死しなかった。





O111
ユッケで死亡
  1. O157と同じ腸管出血性の大腸菌。
  2. 2〜14日の潜伏期間があり、100個以下の菌数でも発症する。
  3. 激しい腹痛下痢、血便があり、溶血性尿毒症症候群(HUS)などの合併症を引き起こし、死に至る。
  4. 空気感染はしない。
  5. 2011年焼き肉チェーンで牛肉を生で食べて(ユッケ)食中毒を起こして、4人が死亡。生肉用の牛肉は出荷実績が無く、加工用の牛肉を生で提供していた。大腸菌は肉の中には入り込んでいないが、ブロック肉の表面についている。
  6. どれだけトリミングしても菌は残る。
O104(腸管出血性大腸菌)
キュウリ
  • 2011年、ドイツを中心に欧州で腸管出血性大腸菌[O104]による感染者が広がっている。感染者総数は6/1時点でドイツが1169人、スウェーデンが41人、デンマークが14人、オランダが7人など計1200人を越えた。このうち約400人が溶血性尿毒症症候群(HUS)を発症していた。
  • その後、感染源と疑われた作物が検査で陰性と判定された。スペイン産キュウリなど風評被害がひろまっている。
  • 新種かも?
    • 2011年6/2、WHOはドイツを中心に欧州各地で18人の死者が出ているO104に関して、これまでにない新種の可能性があると発表。
    • 米CNNによると、ドイツから帰国した3人がO104に感染した疑いがあるとした。
    • 3人はHUS(溶血性尿毒症症候群)を発症し入院。
    • ドイツの感染者は2700人を超え、その6割以上が成人女性。



関連情報 感染症
大腸炎
サルモネラ
腸内細菌
食中毒
急性下痢
下血
牛肉

血栓性血小板減少性紫斑病








解説TOP通販TOP広告TOP病院ランキング血液検査