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Oー157
腸管出血性大腸菌



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O157の症状
  • 初期の症状 強い腹痛
    激しい下痢(水のような下痢が続く)
    熱はあまり出ない
    体がだるい
    感冒に似た症状
    潜伏期間:4〜9日間。
    病状が進むと 血便
    尿が出にくくなる

O157・・・治療の注意点
  • 下痢止め薬・・・・・・厳禁。使ってはいけない。
  • 抗生物質・・・・・・・・使える種類が限定される。
  • 近くの病院で小児用HUS人工透析が出来るかどうか確認しておくこと
O157の予防


接触で感染しません。  
口から体内に入る経口感染のみ。


予防:食べ物・飲み物に注意すれば良い。
  1. 牛の腸内にいるので肉をさわった手・包丁・まな板で生野菜をさ わらない
  2. しっかり加熱する。特にミンチ肉。
    • 電子レンジに要注意!
    • 電子レンジは加熱ムラがあります。
  3. 調理用具をしっかり消毒する


清潔さとは縁遠い発展途上国にはO-157の発症が全く見られないという事実を私たちは真剣に考えるべきだと思う。衛生状態が悪かった時代には「きれい好き」は有効だったかもしれない。しかし衛生状態の良くなった現在では日本人のこの「きれい好き」は皮肉なことに自らの健康をむしばむ結果を招いているのではないか?




O-157は病原性大腸菌の中でも最も毒性が強い
『ベロ毒素』と呼ばれる出血毒を作って
出血を伴う激しい下痢を起こし
重症の場合は腎不全・脳障害を誘発する。

国内でO157による食中毒の集団発生が確認されたのは90年に浦和市の幼稚園で2人が死亡したケースが初めて。国立予防衛生研究所によると93年〜昨年までのO157による集団中毒は12件で家庭内での発生が8件保育園と小学校が各2件だった。


ほとんどの食中毒の原因菌は潜伏期間が2日以内だがO-157は4〜9日と長く二次感染の恐れが強いのが特徴だ。


代表的な大腸菌『サルモネラ菌』は約100000個の菌量で感染するが『O157』は・・1000〜10000個で感染する可能性が高い。

感染ルートはほとんど判明していない。


【予防】
1.十分に加熱して食べる。
2.手・調理器具をよく洗う。
3.飲料水の取り扱いに注意。



過剰な消毒や抗菌は避ける


「東京医大の中村明子・客員教授は昨年O-157が集団発生した埼玉岡山両県の小学生を調査した。同じ給食を食べ検便によりO-157が検出された児童300人の症状の差を調べたのだ。
その結果食中毒の原因となった同じ給食を食べO-157に感染していながら入院が必要な重症の子供は全体のたった1割だった。下痢程度の軽症で済んだ子供が6割残り3割は全く症状がなかったということだ。


腸内には様々な種類の菌が100兆個以上も混在し腸内細菌叢を形作っている。これらの細菌はバランスを取りながら外部から侵入した菌を対抗している。しかし体力や免疫力が弱いとこのバランスが崩れやすく発症してしまうのだ。

「子供たちが抵抗力がまだ弱いが全員がO-157で発病する訳ではない。むやみに消毒したり抗菌の製品ばかりそろえたりして神経質になりすぎるとかえって腸内の有用な菌が少なくなり菌に対する抵抗力が弱まることになりかねない。衛生管理は当然のことだが無菌状態がいいとは言い切れない。」
「子供をできるだけ外で遊ばせることを勧める






O-157
O-157(腸管出血性大腸炎)とは


腸菌の一種。
157番目に見つかったオー抗原(細胞の一番外側にある糖脂質)を持つ大腸菌という意味でO-157と命名されました。


大腸菌
は腸の中に存在するごくありふれた存在でほとんどは人間に害を与えません。

O-157は「病原性大腸菌」で腸管出血性大腸菌と呼ばれています。

牛の腸に存在している時には牛に害を与えないのに人間の体内に入ると害を及ぼす。



O157の種類
  • ベロ毒素の産生様式から3種類が検出されています。
    現在変種が200種以上見つかっています

O157の特徴

  1. 感染経路がはっきりしません。
  2. 感染力が極めて強い。
    • 「O-157=わずか100個以下でも感染する」
      「腸炎ビブリオ=100万〜1000万個ないと感染しない。」
  3. 酸にも強い・・・・・・・・胃酸では死なない。
  4. 低温に強い・・・・・・・・冷凍しても死なない
  5. 毒性が強い
    • ベロ毒素は細胞内のリポゾーム(タンパク質を合成する装置)の働きを妨害し腸管出血性大腸炎を引き起こします。これがもとで溶血性尿毒症症候群などの合併症を併発し死に至らせることもあります
  6. これまでの治療パターンが通用しない。
    • バクテリアの治療は抗生物質で簡単に治りましたがバクテリアであるO-157は抗生物質の使用によってベロ毒素を増加させることもあり抗菌剤の使用に関しては意見が分かれています。
      • 「バクテリア」:O-157赤痢結核破傷風。
      • 「ウイルス」:エイズC型肝炎エボラ出血熱




O-157の事例@
祇園祭りのやま場が近づいた7月15日京都市の会社員(56)は「かぜをひいたな」と思った。開業医に薬をもらった。 
17日には下痢がひどくなり会社に「かぜで休む」と連絡した。
翌日心配した妻がかかりつけの病院に電話をかけた。主治医(46)は「連れていらっしゃい」と応じた。
脱水症状はあるが吐き気はみられない。主治医は細菌性かウイルス性の腸炎を疑った。少し迷ったが家族の希望もあって入院を決めた。
主治医が「家族や職場に似たような症状の人はいるか」と尋ねると男性は「いない」と答えた。

便の検査項目に病原性大腸菌Oー157を加えた。

大阪府堺市の集団感染の直後だ。家族に「念のため」と説明した。
19日下痢の回数が減った。おもゆを三食とも残さず食べた。「じきに退院できますねえ」と言い出す。次の日には形のある便が出始めた。
 
それが一変した。
21日の日曜日。「ちょっとしんどいわ」。ろれつが回らなくなった。意味不明の言葉を口にする。
自宅にいた主治医は看護婦からの電話を受けた。「第一病棟ですが」という言葉でとっさにガン性腹膜炎で入院している別の患者のことだと思った。

病院に駆けつけると
男性は意識がもうろうとしていた。
血小板が減り腎機能が落ちている。
全身にケイレンが起きる。
薬が効かない。
家族に問われても医師は病名を特定できなかった。
容体の急変から半日後の午後8時26分死亡。

翌朝院長(49)は男性の死亡を主治医から聞いた。
「健康なおとなが下痢で死亡するだろうか」
検便の結果はまだきていなかった。

男性は入院した当日勤務先では食中毒症状を訴える社員が出ていた。京都市の右京保健所はその日のうちに社員の健康聞き取り調査を始めた。
入院した男性がいることはつかんでいた。
理由は「かぜ」とのことだった。「病院にいるから大丈夫だろう」とそこまで心配しなかった。

21日には別の社員(30)からOー157が検出された。
翌日保健所の職員3人が会社の人事部で社員の健康調査を進めていた。その部屋に1本の電話が入った。
入院していた男性の妻から「昨夜突然主人が亡くなりました」。
市衛生局の職員が病院へ確認に走った。
異例の訪問に病院側は驚いた。「ひょっとして」
院長と主治医が説明を始めてすぐ主治医のポケットベルが鳴った。「確定ではないがどうもOー157が出たらしいですわ」
 
6月初め厚生省は自治体にOー157の特徴を説明した診断基準を伝える手引きを配布した。
この病院には渡っていなかった。
一連のOー157感染で働き盛りのおとなが犠牲になった最初の例だった。




O-157の事例A
重体に陥った大阪府堺市の小学6年生(12)の母親が集中治療室の前でおろおろしている。「頭が痛い痛いと言うて」体が震え泣きだしそうだ。

7月19日の夕方大学病院に駆けつけた女性教諭(41)は母親の話にハッとした。
  「頭が痛い?」
午前中担任している5年生の家庭訪問で同じ言葉を耳にしていた。

血便も下痢も治ってきた女の子(10)が頭痛を訴え始めたという。

母親(30)は「お医者さんは夏風邪と言うてはるし」とのんびりしていた。院内の公衆電話へ走った。学校に待機していた教頭(47)に「病院へ行くよう連絡していただけませんか」。
何度も「頭が痛いっていうのが気になるんです」と繰り返した。
教頭が電話をかけると母親が出た。
 「担任が病院へ行き直して下さいと言っています」
 「はい。行けたら行きます」

教諭は病院から戻る途中気が気ではなかった。道路は渋滞していた。夜10時学校に着いた。 職員室の机の上にわら半紙を切った連絡メモがあった。「髄膜炎の疑いがないとのこと。月曜より通院しますとのことです」月曜まで3日もある。
受話器を取った。どうしても様子を聞きたかった。
 「病院はどうだったん。血液や尿の検査をしたん」
 「何もしていません。お医者さんは背中を触りはっただけです」母親が答えた。 「おかしいやんか。脅かすつもりなんやけど血液検査だけでもしといたほうがええと思うけど」。そう言って電話を切った。
 「髄液も取らんと何で髄膜炎の疑いがないとわかるんや」。担任のひとり言にまわりの先生たちが驚いた。
女の子を診たび病院に電話をかけてみた。「重体になった子と症状が似ています。血液検査の必要はないんでしょうか」受話器の向こうの内科医はいらだっていた。「今から連れてきて2時間以上も待たせて検査する必要があると言うんですか」と反対にただされた。
  「じゃ検査しなくても大丈夫なんですか」「親でもないのになんでそんなこと」。最後はガチャンと電話か切れた。悔しいと思いながらもう一度母親に電話した。「検査は受けたほうがいい。後の判断はお母さんに任せるわ」。 母親は「んー」と言いながらなかなか答えない。「学校にずっとおるし」と言って受話器を置いた。
 10分後母親から別の病院へ行くと連絡が入った。さらに数分後「タクシーがつかまらへんやけど先生連れて行ってくれる」。
 「わかった準備しとって」
女の子と母親を連れて病院に着いたのは日付けが変わる頃だった。
 「やっと診てもらえる」とほっとした。何気なく女児の顔を見ると少しむくんでいるように見える。「お母さん顔が少しむくんでるんと違う」「先生この子こんな顔ですわ」。母親にまだ余裕があった。
でも微熱がある。頭痛むくみ。重体の子と症状がますます似てきた。
 「先生おしっこ真っ赤やった」
子供を不安がらせてはいけない。ソファに寝かせ林間学校や友達の話しをして気を紛らわせようとした。
医師からの説明は母親と2人で聞いた。血小板の数が激減している。
「このままの状態だったら人工透析も必要になります。ここの病院では措置は難しい」
母親は急に泣き出した。
 代わりに診察室の外で待っていた女の子に転院を告げた。
「ここは満員なんやて」
「えーっ何でエ。大きい病院は血採るからいややこわい!」

20日午前3時前救急車で大阪市の病院へ向かった。ひどく揺れた。母親は子供を見ていない。
視線が宙に浮いていた。
30分で病院に着いた。
救急処置室に入った。
輸血が必要と思い医師に「血足りてますか」と尋ねた。
「十分あるから。いけるいける」。血小板の輸血が始まった。
医師から体重を聞かれた。母親はすぐに答えられない。子供が「きのう量ったら38kgやった」と答えた。
午前4時半個室に入った。
「あと半日でも遅れたらあかんかった。あんたよう連れてきたな」と主治医が言った




牛のレバー内部からO157が検出された
2011年食肉処理された牛のレバー内部からO157が検出された。

これまで生レバー内部には食中毒を引き起こす細菌「カンピロバクター」がいることはわかっていた。

肝臓がつくる胆汁で0157が増殖することも判明。
腸管にいる0157が胆汁を溜める胆嚢へ移動しレバー内部に入り込む可能性が考えられるという。





馬刺し
2014年国立感染症研究所の調べで3/31〜4/20までの間に93人の患者が発生。

約4割の52人が馬刺しを食べていた。




ハクサイ浅漬けでO-157発症し死亡
2012年北海道で白菜の浅漬けで発症し死亡例がでた。





抗生物質を感染初期に投与する
ホスホマイシンなど一部の抗生物質を感染初期に投与すると重い腎不全を引き起こすこともある溶血性尿毒症症候群(HUS)の発症率が抑えられることが分かり。22日都内で竹田多恵・国立小児病院医療研究センター感染症研究部長らのチームが報告した。1997.5.23《日本経済新聞》

「日本医師会は24日O-157の治療について抗生物質の早期治療が重症化を防ぐとする調査結果を公表した。

O-157は
溶血性尿毒症症候群(HUS)を発症して死亡することがありHUS発症をいかに防ぐかに治療のポイントがある。
調査は全国の医療機関を対象に調査。その結果1303例の感染者が報告されHUS発症は3%にあたる31人。全感染者の95%は何らかの抗生物質の投与を受けており中でも『ホスホマイシン』が711人と最も多かった。

抗生物質
を全く使わなかった場合とホスホマイシンを投与した場合のHUSの発症率を比較すると非投与の11%に対し投与した患者では3%であった。特に10歳未
満の小児では投与で発症の危険が1/5に低下した。




(O-157)が出す「ベロ毒素」を中和する化学物質を開発した
国立国際医療センターと埼玉大学の共同チームは病原性大腸菌(O-157)が出す「ベロ毒素」を中和する化学物質を開発した。
血中に入った毒素に結合した毒性を奪う。
動物実験で中和の効果を確認した。

開発した物質はケイ素原子の周りに糖鎖が4本くっついたヒトデに似た分子。

糖鎖は糖の分子などが糸状につながった物質でベロ毒素が細胞に結合する受容体と形が似ている。そのため体内に入ったベロ毒素は糖鎖とくっついてしまい細胞に侵入する能力を失う




ビフィズス菌が下痢を引き起こすO-157の感染を抑える
2011年理化学研究所と東京大学横浜市立大学のグループはヨーグルトなどに含まれるビフィズス菌が下痢を引き起こすO-157の感染を抑える仕組みを解明した。

大腸にあるビフィズス菌が主に果糖から酢酸を生成して大腸表面を保護しO-157が出す毒素が体内に取り込まれにくくなるという。
成果はネイチャーに掲載。






腸管出血性大腸炎   (厚生労働省
腸管出血性大腸炎とは?

大腸菌は家畜や人の腸内にも存在します。
ほとんどのものは無害ですがこのうちいくつかのものは人に下痢などの消化器症状や合併症を起こすことがあり病原大腸菌と呼ばれています。


病原大腸菌の中には
毒素を産生し出血を伴う腸炎や
溶血性尿毒症症候群(HUS)を起こす腸管出血性大腸菌と呼ばれるものがあります。


腸管出血性大腸菌は菌の成分(「表面抗原」や「べん毛抗原」などと呼ばれています)によりさらにいくつかに分類されています。

代表的なものは「腸管出血性大腸菌O157」でそのほかに「O26」や「O111」などが知られています。

腸管出血性大腸菌は牛などの家畜や人の糞便中に時々見つかります。家畜では症状を出さないことが多く外から見ただけでは菌を保有する家畜かどうかの判別は困難です。


腸管出血性大腸菌の「O157」ってどういう意味ですか?


大腸菌は菌の表面にあるO抗原(細胞壁由来)とH抗原(べん毛由来)により細かく分類されています。

「O157」とはO抗原 として157番目に発見されたものを持つという意味です(現在約180に分類されています)。

さらに細かく分類するとO157でも毒素(ベロ毒素)を産生し溶血性尿毒症症候群(HUS)などの重篤な症状を起こすものはH抗原がH7(O157:H7)とH−(マイナス)のもの(O157:H−)の2種類です。



腸管出血性大腸菌のほかに病気を起こす大腸菌がありますか?
  1. 腸管病原性大腸菌:
    • 小腸に感染して腸炎等を起こします
  2. 腸管組織侵入性大腸菌:
    • 大腸(結腸)粘膜上皮細胞に侵入・増殖し粘膜固有層に糜爛(びらん)と潰瘍を形成する結果赤痢様の激しい症状を引き起こします。
  3. 腸管毒素原性大腸菌:
    • 小腸上部に感染しコレラ様のエンテロトキシンを産生する結果腹痛と水様性の下痢を引き起こします。
  4. 腸管出血性大腸菌(ベロ毒素産生性大腸菌志賀毒素産生性大腸菌):
    1. 赤痢菌が産生する志賀毒素類似のベロ毒素を産生し激しい腹痛水様性の下痢血便を特徴とし特に小児や老人では溶血性尿毒症や脳症(けいれんや意識障害など)を引き起こしやすいので注意が必要です。
    2. 近年食中毒の原因となっているものはO157がほとんどですが腸管出血性大腸菌にはこの他にO26O111O128およびO145などがあります。
     
  5. 腸管凝集性大腸菌:
    • 主として熱帯や亜熱帯の開発途上国で長期に続く小児などの下痢の原因菌となります。我が国ではまだほとんどこの菌による患者発生の報告がありません。

腸管出血性大腸菌は毒素を出すと聞いたけれどどのようなものですか?


腸管出血性大腸菌は毒力の強いベロ毒素(志賀毒素群毒素)を出し溶血性尿毒症症候群(HUS)などの合併症を引き起こすのが特徴です。

溶血性尿毒症症候群が発症する機構は十分には解明されていませんがこの毒素が身体の中で様々な障害を起こすことによって全身性の重篤な症状を出すものと考えられています。
ベロ毒素には赤痢菌の出す志賀毒素と同じ1型(VT1)とそれと異なる構造を持つ2型(VT2)及びこれらの亜型があります。
 腸管出血性大腸菌にはこれらの毒素のうち1つもしくは複数を出すものがあります。



腸管出血性大腸菌はどこからうつるのですか?


腸管出血性大腸菌O157の感染事例の原因食品等と特定あるいは推定されたものは
  • 国内 海外 WHO
    井戸水
    牛肉
    牛レバー刺し
    ハンバーグ
    牛角切りステーキ
    牛タタキ
    ローストビーフ
    シカ肉
    サラダ
    カイワレ大根
    キャベツ
    メロン
    白菜漬け
    日本そば
    シーフードソース
    ハンバーガー
    ローストビーフ
    ミートパイ
    アルファルファ
    レタス
    ホウレンソウ
    アップルジュース
    ・ハンバーガー
    ローストビーフ
    生乳
    アップルジュース
    ・ヨーグルト
    ・チーズ
    ・発酵ソーセージ
    ・調理トウモロコシ
    ・マヨネーズ
    ・レタス
    ・カイワレ大根
    内臓肉
    菓子

このように腸管出血性大腸菌は様々な食品や食材から見つかっていますので食品の洗浄や加熱など衛生的な取扱いが大切です。
 なお動物と接触することにより感染した事例も報告されております。




予防のポイントは6つです。

ポイント 1 食品の購入
ポイント 2 家庭での保存
ポイント 3 下準備
ポイント 4 調理
ポイント 5 食事
ポイント 6 残った食品


食品の購入
  1. 肉魚野菜などの生鮮食品は新鮮な物を購入しましょう。
  2. 表示のある食品は消費期限などを確認し購入しましょう。
  3. 購入した食品は肉汁や魚などの水分がもれないようにビニール袋などにそれぞれ分けて包み持ち帰りましょう。
  4. 特に生鮮食品などのように冷蔵や冷凍などの温度管理の必要な食品の購入は買い物の最後にし購入したら早めに帰るようにしましょう。


家庭での保存
  1. 冷蔵や冷凍の必要な食品は持ち帰ったらすぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れましょう
  2. 冷蔵庫や冷凍庫の詰めすぎに注意しましょう。めやすは冷蔵庫や冷凍庫の7割程度です
  3. 冷蔵庫は10℃以下冷凍庫は−15℃以下に維持することがめやすです。
    温度計を使って時々温度を計るとよいでしょう。
    細菌の多くは10℃では増殖がゆっくりとなり−15℃では増殖が停止しています。しかし細菌が死ぬわけではありません。早めに使いきるようにしましょう。
  4. 肉や魚などはビニール袋や容器に入れ冷蔵庫の中の他の食品に肉汁などがかからないようにしましょう
  5. 肉魚卵などを取り扱う時は取り扱う前と後に必ず手を洗いましょう。
    簡単なことですが細菌汚染を防ぐ良い方法です。
  6. 品を流し台の下に保存する場合は水漏れなどに注意しましょう


下準備
  1. 台所を見渡してみましょう。
    ゴミはきちんと捨ててありますか?
    タオルやふきんは清潔なものと交換してありますか?
    せっけんは用意してありますか?調理台の上は かたづけて広く使えるようになっていますか?もう一度チェックをしましょう。
  2. 井戸水を使用している家庭では水質に十分注意してください
  3. 手を洗いましょう
  4. 生の肉魚卵を取り扱った後には手を洗いましょう。
    途中でペット等動物に触ったりトイレに行ったりおむつを交換したり鼻をかんだりした後の手洗いも大切です
  5. 生の肉や魚などの汁が果物やサラダなど生で食べる物や調理の済んだ食品にかからないようにしましょう
  6. 生の肉や魚を切った後その包丁やまな板を洗わずに続けて果物や野菜など生で食べる食品や調理の終わった食品を切ることはやめましょう。生の肉や魚を切った包丁やまな板は洗ってから熱湯をかけたのち使うことが大切です。
    包丁やまな板は肉用魚用野菜用と別々にそろえて使い分けるとさらに安全です
  7. ラップしてある野菜やカット野菜もよく洗いましょう
  8. 冷凍食品など凍結している食品を調理台に放置したまま解凍するのはやめましょう。室温で解凍すると食中毒菌が増える場合があります。
    解凍は冷蔵庫の中や電子レンジで行うとよいでしょう。また水を使って解凍する場合には気密性の容器に入れ流水を使います。
  9. 料理に使う分だけ解凍し解凍が終わったらすぐ調理しましょう。
    解凍した食品をやっぱり使わないからといって冷凍や解凍を繰り返すのは危険です。冷凍や解凍を繰り返すと食中毒菌が増殖したりする場合もあります
  10. 包丁食器まな板ふきんたわしスポンジなどは使った後すぐに洗剤と流水で良く洗いましょう。ふきんのよごれがひどい時には清潔なものと交換しましょう。漂白剤に1晩つけ込むと消毒効果があります。
    包丁食器まな板などは洗った後熱湯をかけたりすると消毒効果があります。たわしやスポンジは煮沸すればなお確かです。


調理
  1. 調理を始める前にもう一度台所を見渡してみましょう。
    下準備で台所がよごれていませんか?タオルやふきんは乾いて清潔なものと交換しましょう。そして手を洗いましょう。
  2. 加熱して調理する食品は十分に加熱しましょう。
    加熱を十分に行うことでもし食中毒菌がいたとしても殺菌することができます。めやすは中心部の温度が75℃で1分間以上加熱することです。
    料理を途中でやめてそのまま室温に放置すると細菌が食品に付いたり増えたりします。途中でやめるような時は冷蔵庫に入れましょう。
    再び調理をするときは十分に加熱しましょう
  3. 電子レンジを使う場合は電子レンジ用の容器ふたを使い調理時間に気を付け熱の伝わりにくい物は時々かき混ぜることも必要です。


食事
  1. 食事の前には手を洗いましょう
  2. 清潔な手で清潔な器具を使い清潔な食器に盛りつけましょう
  3. 温かく食べる料理は温かく冷やして食べる料理は冷たくしておきましょう。めやすは温かい料理は65℃以上冷やして食べる料理は10℃以下です。
  4. 調理前の食品や調理後の食品は室温に長く放置してはいけません。 例えばO157は室温でも15〜20分で2倍に増えます
  5. 乳幼児やお年寄りのO157などの腸管出血性大腸菌感染症は症状が 重くなりやすく死亡率も高くなります。これらの年齢層の人々には加 熱が十分でない食肉などを食べさせないようにした方が安全です


残った食品
  1. 残った食品を扱う前にも手を洗いましょう。
    残った食品はきれいな器具皿を使って保存しましょう。
  2. 残った食品は早く冷えるように浅い容器に小分けして保存しましょう
  3. 時間が経ち過ぎたら思い切って捨てましょう
  4. 残った食品を温め直す時も十分に加熱しましょう。めやすは75℃以上です。
    味噌汁やスープなどは沸騰するまで加熱しましょう。
  5. ちょっとでも怪しいと思ったら食べずに捨てましょう。口に入れるのはやめましょう





腸内細菌とO157
2011年理化学研究所の大野博司博士らにグループは腸管内でビフィズス菌が生産する酢酸がO157によるマウスの感染死を防ぐことを報告した。

無菌マウスにO157を感染させると1週間程度で死亡する。
これは腸管内で増殖した0157が生産するシガ毒素が腸管から血中に漏出して全身に回るため。

ところがある種のビフィズス菌株を無菌マウスに与えておくとO157のシガ毒素が腸管内に留まり血液中にもれ出さずマウスは感染死しなかった。





O111
ユッケで死亡
  1. O157と同じ腸管出血性の大腸菌。
  2. 2〜14日の潜伏期間があり100個以下の菌数でも発症する。
  3. 激しい腹痛下痢血便があり溶血性尿毒症症候群(HUS)などの合併症を引き起こし死に至る。
  4. 空気感染はしない。
  5. 2011年焼き肉チェーンで牛肉を生で食べて(ユッケ)食中毒を起こして4人が死亡。生肉用の牛肉は出荷実績が無く加工用の牛肉を生で提供していた。大腸菌は肉の中には入り込んでいないがブロック肉の表面についている。
  6. どれだけトリミングしても菌は残る。





O104(腸管出血性大腸菌)
キュウリ
  • 2011年ドイツを中心に欧州で腸管出血性大腸菌[O104]による感染者が広がっている。感染者総数は6/1時点でドイツが1169人スウェーデンが41人デンマークが14人オランダが7人など計1200人を越えた。このうち約400人が溶血性尿毒症症候群(HUS)を発症していた。
  • その後感染源と疑われた作物が検査で陰性と判定された。スペイン産キュウリなど風評被害がひろまっている。


新種かも?
  • 2011年6/2WHOはドイツを中心に欧州各地で18人の死者が出ているO104に関してこれまでにない新種の可能性があると発表。
  • 米CNNによるとドイツから帰国した3人がO104に感染した疑いがあるとした。
  • 3人はHUS(溶血性尿毒症症候群)を発症し入院。
  • ドイツの感染者は2700人を超えその6割以上が成人女性。


関連情報 感染症
大腸炎
サルモネラ
腸内細菌
食中毒
急性下痢
下血
牛肉

血栓性血小板減少性紫斑病








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