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おぼれる






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パニック

突然死





おぼれる
溺死・・・耳の奥に出血がある
  • 以前は、おぼれて死ぬと、みな心臓麻痺で片付けられていた。(中略)
    溺死体を多く解剖していくうちに、共通する1つの症状があることに気づいた。
  • それは耳の奥に出血があるということだった
    出血していたのは、三半規管を取り囲む錐体という骨だ。

  • 骨も出血するのである。

  • これを割ってみると、軽石のように多くの穴があいており、その内側には粘膜でおおっている。粘膜の中には毛細血管があり、これが出血していたのである。(中略)
    ボートが転覆して、水の中に落ちてしまうと、あわてふためき、鼻や口から水を飲み込んでしまう。鼻から入った水は、耳管の中に入っていきやすい。耳管は細いパイプのため、ここに水の栓ができてしまう。そこで無意識に嚥下運動を繰り返すと、水の栓が耳管の中でピストン運動を始めることになる。そうすると錐体という骨のまわりは空気でつながっているため、ここに陰圧・陽圧が繰り返されてしまう。
  • その結果、陰圧によって錐体の中のオブラートのような粘膜と毛細血管がバリバリと剥がされて出血を起こす。
  • これが錐体内出血

  • 出血が起きると、三半規管はうまく働かなくなる。
  • 意識はあるのだが、自分はどこを向いているのか分からなくなり平衡感覚を失う。(中略)
    泳げる人の場合に起きる溺死は、呼吸のタイミングを誤って鼻から水を吸い込んでしまい、呼吸運動を繰り返すことで錐体内に出血を起こす。そして、三半規管の機能が徐々に低下し、その結果おぼれてしまうのである。
    どんなに泳ぎがうまくても、平衡感覚が失われれば溺れる。
    (上野正彦著「ヒトはこんなことで死んでしまうのか」p118〜)


救命出来ても重い後遺症を残す事が少なくない
  • わが国では子供の溺水が多い。
  • 救急医療が進歩した現在でも回復が難しく、救命出来ても重い後遺症を残す事が少なくない。低酸素による脳へのダメージがその原因である。浸水時間・呼吸停止時間が短いほど回復が良いため、救急蘇生を素早く正しく実施することが重要だ。
    おぼれた場合、呼吸状態に異常がない場合でも数時間後に肺に炎症が起こることがあるため、医師の診察が必要である。
    こむらがえりといわれるふくらはぎの筋肉のマヒも時に溺水の原因となる。急に筋肉に力を入れたとき、極度に疲れている時に起こりやすい。筋肉中の血液の循環が悪くなることが原因であり、冷たいプールの中では特に要注意である。予防は十分な準備運動だが、それでも起こったら、あわてずにつま先をつかんで足の甲の側に引っ張り、ふくらはぎの筋肉を伸ばすと良い








どれだけ泳げる人でも、あせるとおぼれます
  • 海難救助の専門家であるライフセーバーになって2年目の大学生、タカシさん(19)は今年4月、和歌山県の海岸で訓練中におぼれかけた。この時ばかりは水が冷たく、急に脚がつった。パニックに陥り、もがいているところを仲間に助けられた。
    大阪ライフセービングクラブ副代表の鍛冶有登・大阪市立総合医療センター救命救急センター部長は「どれだけ泳げる人でも、あせるとおぼれます」と警告する。鍛冶さん自身もそういう状況を何度も経験している。「パニックが大敵です。脚がつったり波に襲われたり、予期せぬ出来事が起きるとどうしても焦る。まず体の力を抜きましょう」
    波にもまれると、上下左右が分からなくなり、下手に動くと、かえって沈む危険性がある。人体は海水より軽いから、動かす力を抜けば自然に浮き上がる。海水浴場の水深はせいぜい数bだから、沈んでも2秒ほどで海面に出ることが出来る。周囲を見て気持ちを落ち着かせ、自分がどこにいるかを見極める。タカシさんがおぼれた場所も、実は脚が届く程度の深さだった。
    おぼれた人を見つけたら、どうしたらいいのだろう?
    鍛冶さんは「絶対に水に入らないこと」と強調する。
  • 助ける方もパニック状態なので、そのまま水に入ると、二重事故を招いてしまう。
    岸から棒などを差し出し、つかまらせて引き上げる。手頃なものがなければ、エアーマットやクーラーボックスなそ、浮くものを投げ、救助の訓練を積んだ人を呼ぶ。
    「ライフセーバーは泳げるだけではダメで、高度な技術と体力が必要です。訓練を受けていないと、とても危険です」と鍛冶さん。
    おぼれた人を岸に引き上げたら、体を横向きにして、頭を低くする。するとのどに詰まった水が自然に出る。お腹は押さない。無理に吐かせると、肺に水が入り、窒息したり肺炎を起こしたりすることがある。
    意識がなくても心臓や呼吸が止まっているなら、何はともあれ人工呼吸と心臓マッサージ。意識があれば、体をよくふいて風に当たらないようにして体を温める

風呂でおぼれる
  • 東京都の推計では入浴中に溺れて亡くなる人は全国で年間1万4000人に上る。
  • 浴槽から立ち上がろうとした際に、頭がクラクラし、出ようとしても思うように力が入らずに、浴槽内で溺れる。
  • 熱い湯につかると、体温を調整しようとして皮膚の毛細血管が広がる。全身の血行が良くなる反面、血圧が下がり脳に送る血液が減る。この状態で立ち上がると、脳に血液を送ろうと血圧が急に上がることがある。





風呂場での溺死(風呂溺)
(関西)
  • お風呂に入ったために血圧や体温が変動し、それによって血流の状態が急に変動し、意識を失ったので溺れてしまったのだから、「風呂溺は事故である」。つまり外因である という。

(関東)
  • 都内の監察医は、「風呂溺は病死、内因死である」というふうに判断している。
  • なぜかというと、たとえ血圧や体温の急変などによる発作で意識を失って湯船の中に沈んでも、水を吸えば呼吸できなくて苦しいため、当然、覚醒し起き上がるなど防御姿勢をとるであろうと考えるからだ。
  • 入っているのは浅い浴槽なのであるから、少し首を上げたり、手足を伸ばしたりすれば、溺れなくてすむ訳である。
  • ところが、こうした簡単な動作も出来ず、水を飲んだ苦しさすら自覚できないほどの病的発作が起きたことで意識不明となり、お風呂で溺れてしまう。
  • 従って、風呂溺は事故ではなく、病死である。
  • 病死になると、損害保険はもらえない。
  • (上野正彦著「自殺の9割は他殺である」p138〜)







離岸流
ヘッドランド(人工岬)のそばで
  • 2010年、砂浜の浸食防止を目的に設置されたヘッドランド(人工岬)のそばで、海水浴中におぼれる事故が多発している。
    岬沿いに沖合方向へ発生する高速の流れ(離岸流)に飲み込まれるのが原因。
    海上保安庁は「人工岬の側は水深が浅く、波がおだやかに見えるが、危険なので近寄らないように」と注意を呼びかけている。
    人工岬は、海岸から沖合に突き出すT字形の構造物を複数設置することで海岸線を湾状にし、海辺の砂の流出を防ぐ仕組み。
    しかし、設置によって潮の流れが変化する。海岸と並行する潮流が人工岬にぶつかり、沖へ向かう離岸流が発生しやすい。速さは競泳五輪選手なみの秒速2bにもなる。
    国土交通省によると、2009年3月時点で宮城・千葉・神奈川などに計190基ある。







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