黄疸  jaundice
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関連情報
黄疸を伴う感染症」「鉄芽球性貧血」「肝不全」「高脂血症」「肝機能障害」「原発性胆汁性肝硬変」「肝臓ガン」「肝炎」「アラジール症候群」「ウコン

黄疸 黄疸とは血中ビリルビンが増えて皮膚・粘膜・などの組織が黄色く染まる状態。
◎黄疸の有無は球結膜の所見による、白色の強膜が黄染する。
◎チェックしましょう:
  1. 膵臓ガンの可能性あり。
  2. 白血病
  3. 再生不良性貧血
  4. 高血圧
  5. 溶血性貧血
  6. 幼児の黄疸→「アラジール症候群

(副作用で黄疸がおきる医薬品)
先天的
溶血性黄疸
G6PD
「我々が持っている細胞の周りを取り巻いている細胞膜は、半透膜と呼ばれる。すべての物質を透過させるのではなく、ある物質を選択的に通す性質がある。一般的に、この膜を透過するのは分子量が小さい物質であり、タンパク質のような大きな分子は通らない。
半透膜を、濃度が異なる2つの液体の境界に入れると、水は膜を通って濃度の低い液から高い液の方へ移動する。この水が移動する力を浸透圧という。
「さて、我々の体の中には様々な物質のイオン(電気的な性質を持った原子または分子)がある。これらをひっくるめて塩(えん)と呼んでいるが、細胞の内と外の塩濃度を比べると、細胞内の方が20%くらい高くなっている。これだと浸透圧によって、細胞の中に水がどんどん入り込むことになる。
これを防いでいるのがイオンポンプと呼ばれる仕組みである。特に重要なのがナトリウムーカリウムポンプである。これはナトリウムイオンを細胞の中から外にくみ出し、代わりにカリウムイオンを中に取り入れている。その結果、細胞内部は塩濃度が上がり、同時に水も出ていくようになっている。ところが、細胞の外はもともとナトリウムが多く、逆に内はカリウムが多いから、これらのイオンのくみ出し・取り入れは濃度勾配に逆らって、低いところから高いところへと行われる。
細胞の内と外の塩濃度にあまり差がないと、「ポンプ」は正常に作動して細胞は普通の状態でいる。しかし、周りの塩濃度が低くなると、細胞はどんどん入り込む水をくみ出せなくなる。赤血球の場合、膜のすきまからヘモグロビンが漏れ出てくるようになる。これを[溶血]という。
赤血球をはじめ人間の細胞は、普通、0.9%の濃度の食塩水と同じ塩濃度の中が最適な環境である。この食塩水濃度を0.48%にまで下げると、赤血球は溶血しはじめ、0.33%で完全に溶血する。この時赤血球の膜に異常があると、もっと高い濃度、例えば0.7%くらいのところで溶血を起こす。
こうした異常の中でも最も有名なのは[先天的溶血性黄疸]である。この時は、本来はせんべい形の赤血球が球形をしている。原因は色々あるが、代表的なのが、赤血球の中にあるグルコース6リン酸デヒドロゲナーゼ(G6PD)という酵素の先天的異常である。G6PDは赤血球の中でブドウ糖(グルコース)が分解される際に働く。と同時に、赤血球の膜にある不飽和脂肪酸が酸化されるのを防いでもいる。
赤血球の膜は絶え間なく酸素を透過させていりので、どうしても脂肪酸をはじめ膜を構成している物質は酸化されてしまう。G6PDが正常に働かないと、酸化された物質を元に戻せなくなってしまうので、膜がもろくなり、ちょっとした刺激でも破壊され、溶血を起こしてしまうのである。
G6PDは、遺伝的異常が最も起きやすい酵素であることが知られている
Gilbert病 ⇒先天性ビリルビン代謝異常の1つ。常染色体性優性遺伝。
青年期(20才)に発症することが多い。
◎症状:
1.黄疸
2.倦怠感
3.悪心(ときに)
4.腹痛(ときに)
黄疸を伴う
感染症
1.ウイルス性肝炎
2.胆道感染
3.伝染性単核症
4.敗血症
5.マラリア
6.薬剤性黄疸
7.ワイル病
体質性黄疸 (病態)ビリルビン代謝の先天的異常により黄疸を呈する病態。
(検査)
直接ビリルビン
・Dubin-Johnson症候群で上昇
・Rotor症候群で上昇
関節ビリルビン
・Crigler-Najiar症候群で上昇
・Gillbert症候群で上昇
GOT・・・・上昇
GPT・・・・・上昇
ALP・・・・・・正常
γ-GTP・・・正常
網赤血球・・・・・正常
ハプトグロブリン・・・正常
Coombs試験・・・・・・正常
ICG試験
肝生検・・・Dubin-Johnson症候群で上昇
腹腔鏡・・・Dubin-Johnson症候群で上昇


黄疸の種類
McNeeの分類 <1>溶血性黄疸 hemolytic jaundice
<2>肝細胞性黄疸 heoatocellular jaundice
<3>閉塞性黄疸 obstructive jaundice
Richの分類 <1>停滞性
<2>逆流性
Ducciの分類 <1>肝前性(溶血性および非溶血性)
<2>肝性 (肝細胞性および肝内胆管性)
<3>肝後性(完全閉鎖および不完全閉塞)
Popperの分類 <1>胆汁排泄障害(ー)
<2>胆汁排泄障害(+)
抱合型と
非抱合型
<1>抱合型:尿中ビリルビン(ー)
   1.溶血型
   2.停滞型
<2>非抱合型:尿中ビリルビン(+)
   1.肝細胞障害型
   2.Dubin-Johnson症候群
   3.肝内胆汁欝滞
   4.閉塞性黄疸


【芳香療法】 <1>カミルレ
<2>ペパーミント
<3>レモン
<4>ローズマリー
<5>タイム
【色彩療法】 <1>レモン色
<2>赤色
<3>黄色
<4>赤紫色
【宝石療法】 [真珠]
【民間療法】 ○アカネ・アシ・アスナロ・アロエ・ウコン・ウツギ・梅・エビスグサ・黄連・オトギリソウ・オモト・カキドウシ・カラスウリ・カワラケツメイ・カワラヨモギ・キカラスウリ・クサニオウ・クチナシ・クマヤナギ・クララ・シカ・シジミ・セリ・大根・タニシ・タンポポ・チガヤ・トウモロコシ・ナンテン・ニワトリ・ニワヤナギ・ハトムギ・ヒヨドリジョウゴ・フジバカマ・ホオズキ・ミシマサイコ・ミヤマトベラ・ムラサキ・メギ・モッコク・ヤマゴボウ・ヨシ・ヨモギ

【熱】 (おねつ)=裏にこもった熱で、尿利の減少を伴う。
  1. 後世派で湿熱とよんだものが、これにあたる。
  2. “これ熱、裏にありとなす。身必ず黄を発す、茵蒿湯之を主る”《傷寒論》
【湿熱】 (しつねつ)=尿利の減少を伴う熱《大塚敬節》
  1. 世の医者、黄疸を論じて湿熱となる。それ黄を以て土色となすなり。治に益なし。此れ従ふべからず《薬徴》
【発黄】 (はつおう)=黄疸。

処方 “或問うて曰く、発黄の証、之を治するの方、その茵蒿を用ひざる者。間亦之あり。如何。答へて曰く、発黄、小便不利、或は渇し、余証なき者は、茵五苓散之を主る。発黄・大便不通の者は、茵蒿湯之を主る。若し乃ち一身尽く黄、腹張り、大便必ず黒く、時に溏する者は、消礬散之を主る。発黄・心中懊は、梔子大黄豉湯。発黄・腹満・小便不利は、大黄硝石湯。発黄・頭痛・悪風・自汗出づるは、桂枝加黄蓍湯。発黄・嘔逆は、小半夏湯之を主る。発黄・胸脇苦満は、小柴胡湯之を主る。発黄、腹中拘急は、小建中湯之を主る。此れ皆証に随って方を異にするなり。仲景氏の茵蒿における、特に之を発黄して、他に病なき者に用ふるのみ。”《薬徴》
  • [心中懊]=胸の中がなんとも形容できないような苦しさにもだえる。
    [悪風]=風にあたるとゾクゾクとさむけがする。
    [自汗]=自然に汗が出る
    [腹中拘急]=腹がひきつれる
ビリルビン値を
下げる薬物
<1>茵蒿
<2>欝金

黄疸に用いる漢方薬
漢方薬あれこれ
  1. インチンコウトウ
  2. インチンゴレイサン
  3. 越婢加朮湯
  4. 黄蓍建中湯
  5. 黄連解毒湯
  6. 黄連湯
  7. 呉茱萸湯
  8. 五苓散
  9. 柴胡桂枝乾姜湯
  10. 柴胡桂枝湯    
  11. 三黄瀉心湯
  12. 梔子柏皮湯
  13. 炙甘草湯
  14. 小建中湯
  15. 小柴胡湯
  16. 小柴胡湯+インチンゴレイサン+黄連解毒湯
  17. 大黄甘草湯
  18. 大柴胡湯+山梔子・インチンコウ
  19. 桃核承気湯
  20. 人参湯
  21. 八味地黄丸
  22. 六味丸


閉塞性黄疸の漢方薬
漢方薬あれこれ
  1. インチンコウトウ(陽証、実証)
  2. インチンゴレイサン(陽証、虚証)
  3. 加味逍遙散(陽証、虚証)
  4. 桂枝茯苓丸(陽証、実証)
  5. 四逆散(陽証、実証)
  6. 四逆湯(陰証)
  7. 柴胡加竜骨牡蛎湯(陽証、実証)
  8. 柴胡桂枝乾姜湯(陽証、虚証)
  9. 柴胡桂枝湯(陽証、虚証)
  10. 梔子柏皮湯(陽証、虚証)
  11. 小建中湯(陰証)
  12. 小柴胡湯(陽証、実証)
  13. 大柴胡湯(陽証、実証)
  14. 人参湯(陰証)
  15. 補中益気湯(陽証、虚証)