ASTRAGALI RADIX 黄蓍 |
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| 関連情報 |
「キバナオウギ」 |
| 【処方名】 | [黄蓍][北蓍] |
| 【基原】 | 中国の山地に自生し、または栽培される多年草。 マメ科Leguminosae黄蓍 Astsagalusu mambranaceus Bge.(キバナオウギ)の根。 マメ科ナイモウオウギ(中国名:内蒙黄蓍) キバナオウギ(中国名:膜莢黄蓍) アストラーガルス属:「綿黄蓍」 ヘディサールム属(イワオウギ属):「紅蓍」(中国名:多序岩黄蓍) イワオウギ:「和黄蓍」日本で以前に採取されていた。 タイツリオウギ:キバナオウギの相当種。 |
| 【性味】 | 味は甘、性は微温。 Q温補中升中R |
| 【分類】 | 補気薬。 |
| 【薬性歌】 | “黄蓍甘温収汗表 托瘡生肌虚莫少” “性温、汗を収め、表を固め、瘡を托し、肌を生ず。気虚には少なきこと勿れ” |
| 薬理 作用 |
<1>人の血漿中のcAMP含量を高める。 <2>核酸の代謝に影響する。 <3>単核マクロファージの貪食作用を増強する。 <4>黄蓍の多糖体は、四塩化炭素・プレドニゾロンなどの毒性を解毒する。 <5>利尿作用(顕著な)がある。 イ:ただし有効量の範囲が狭い。少ないと無効、多すぎると尿量減少する。 ロ:経口投与・静注で有効。 <6>タンパク尿に有効。(ラット) <7>血管を拡張して血圧降下する。(動物実験) <8>インターフェロンの生成を促進する。 <9>冠状動脈と全身の末梢血管を拡張する。 イ:虚証の水腫に応用。 ロ:虚証の高血圧症に応用。 <10>毛細血管の抵抗力を高める。 ヒスタミンやクロロホルムによる毛細血管透過性の増加を抑える。 <11>皮膚の分泌腺を閉塞する。 イ:止汗作用。 ロ:発汗過多を抑制する。 <12>強心作用 イ:中毒性・疲労性の心臓疲労に有効。 <13>肝グリコーゲンの減少を防止する。 <14>抗菌作用(in vitro) イ:赤痢菌A群。 ロ:溶血性レンサ球菌。 ハ:肺炎双球菌。 ニ:黄色ブドウ球菌。 <15>中枢神経系を興奮させる。ただし、即効性はない。 |
| 【修治】 | <1>(生):表水をさばく。肉芽形成を促進。托裏排膿作用に。 <2>(炙):補気作用に。 ◎蜜水を以て浸(炒)して之を用いる。《万病回春》 ◎(蜜炒):扁(ひら)たく(う)って幾度も蜜水を塗って炙り、熟する程度として用いる。 |
| 黄蓍の効能効果 | ||
| (強壮・滋養・潤肌・止汗・利尿・排膿作用) |
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| <1>補気升陽。 <2>固表止汗。 <3>利水消腫。 <4>托毒排膿。 |
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| 気を補い表を固める。 | ||
| <1>気血虚弱。 <2>気虚自汗。 <3>水腫。 <4>血痺。 <5>癰腫。 <6>脾虚泄瀉 |
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| 肌を温め、肥らせるに役立つ・・・・煎服。 | ||
| 汗を止める | ||
| 黄蓍(蜜水炒)に甘草(炙)を少し入れて水煎し服用。 | ||
| 三焦を補益し衛気を充実させる | ||
| 「水煎服」これは上・中・下・内外三焦の通治薬。 | ||
| 三焦を補益し衛気を充実させる。 | ||
| 虚労の痩せ、諸虚の不足を補う | ||
| 蜜水で炒って煎服 | ||
| タンパク尿 | ||
| L党参、糯米根、熟地黄 | ||
| 気虚のガン患者に | ||
| (10〜30g煎服)⇒「L党参・補骨脂・白朮・茯苓」 | ||
| 虚実混在のガンに | ||
| L山豆根・草河車・腫節風・籐梨根・白花蛇舌草・半枝蓮 | ||
| 黄蓍の薬能&出典 | ||
| 《神農本草経》 | ||
| 癰疽、久しき敗瘡、膿を排し、止痛、補虚、小児の百病を主る | ||
| 《薬性提要》 | ||
| 表を固め、汗を止め、脾胃を補い、元気を益し、排膿、内托する | ||
| 《古方薬品考》 | ||
| 元を益し、衛分を固実す | ||
| 《薬徴》 | ||
| 肌表の水を主治す | ||
| 故に皮水、黄汗、盗汗、身体の腫れ、不仁、疼痛、小便不利を兼治す | ||
| 《重校薬徴》 | ||
| 陶弘景は、黄蓍は丈夫の虚損、五労、羸痩を補い気を益すと曰う。甄権は虚喘、腎衰、耳聾、内補を主ると曰う。陳嘉謨は、人参は中を補い、黄蓍は表を実すと曰う。今長沙の論中に就いて詳しく其の方意を参考するに、皆黄蓍を以て肌表の水を治するのみ。未だ嘗て虚を補い表を実すると言わず。為則は嘗て之を聞く、周公は医職に四を置く、食医と曰い、疾医と曰い、瘍医と曰い、獣医と曰うを。夫れ張仲景は古の疾医の流れなり。陶弘景は仙方を尊信するの人なり。故に仲景は疾病を雑言し弘景は動(やや)もすれば養気を論じ延命を談ず。後世の医方を喜くする者は、皆其の俊傑に眩みて其の疾医に害あるを知らず。彼の尊信する所我も亦之を尊信す。滔滔たる者天下皆是なり。豈悲しからずや。夫れ遂に奔獣は大山を見ず、嗜みて外に在らんと欲すれば則ち聡明蔽わる。故に仲景は黄蓍を以て肌表の水を治し、弘景は之を以て虚損を補い元気を益す。豈愆ならずや、薬は皆偏性の毒物なり。毒物何んぞ之を補することあらんや、是れ其の聡明は延命の為に蔽われんと欲するなり。素問に邪気盛なる時は則ち実す。精気奪わるる時は則ち虚すと曰う。古の所謂虚実なる者を見るべし。皆其の常を失する者に就いて言を為すなり。其の平素なき所の者は今は則ち之あり、此れ之を実すと謂うなり。其の平素ある所の者は今は則ち之れなし、此れ之を虚すと謂うなり。邪とは我の常に無き所の者なり、精とは我の常に有る所の者なり、故に所謂実とは邪の実するを謂うなり。虚とは精の虚するを謂うなり。素問に邪気勝ると謂う者は精気衰うるなり。以て見るべし。是の故に邪実するに因って精気虚する者は、毒薬を以て其の邪を逐除し、穀肉を以て其の精を滋養する時は則ち邪の実去りて精の虚復す。故に素問に毒薬は邪を攻め、五穀は養を為して五畜を益すとなすと曰う。又精気は穀気より生ずと曰う、以てみるべし。嗚呼古今の医人の多くは歴を功にし算すること能わず、而して一人も此の義に達し此の理を明らかにする者なし。豈特り才の難しと言わんか、亦善く書を読まざるの過なり | ||
| 「虚損」=体力が衰え弱っていること。虚労に同じ。 「五労」=心労・肝労・肺労・脾労・腎労。労は虚労の意で、衰弱していること。 「羸痩」=痩せていること。 「虚喘」=衰弱して呼吸の苦しいこと。 「腎衰」=腎の働きが衰えていることで、腎には腎臓だけでなく、生殖機能まで含んでいる。 「耳聾」=難聴。 「瘍医」=外科医。 |
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| 《古方薬議》 | ||
| 表を実す | ||
| 《勿誤薬室方函口訣》 | ||
| 諸不足を目的とす | ||
| 仲景の黄蓍は、表托、止汗、去水の用とす | ||
| 《大塚敬節》 | ||
| 肌に湿りがあって、水太りのとき”“知覚鈍麻、しびれているような状態 | ||
| 黄蓍には、皮膚の栄養を良くして、体表に停滞する水を去る効があるので、水太りのよく風邪をひく幼児に用いたり、水泡性の皮膚炎に用いたり、虚弱児童によくみられるストロフルスに用いられる | ||
| 黄蓍には、毛細血管を拡大する効があるらしい | ||
| 肩凝りを治する効がある | ||
| 《中薬大辞典》 | ||
| 生で用いると、衛を益し、表を固め、利水し、腫を消し、毒を托し、肌を生じる | ||
| (生):自汗、盗汗、血痺、浮腫、癰疽の潰せず、潰して久しく斂まらないものを治す | ||
| 炙して用いると、中を補い、気を益す | ||
| (炙):内傷労倦、脾虚泄瀉、脱肛、気虚血脱、崩滞及び一切の気衰血虚の証を治す | ||
| 薬対 | 『黄蓍+桔梗』 『黄蓍+金銀花』 『黄蓍+桂枝』 『黄蓍+五味子』 『黄蓍+穿山甲』 『黄蓍+当帰』 『黄蓍+党参』 『黄蓍+肉桂』 『黄蓍+人参』 『黄蓍+白朮』 『黄蓍+附子』=《蓍附湯》 『黄蓍+防已』 『黄蓍+防風』 『黄蓍+牡蛎』 『黄蓍+木通』 |
| 配合 処方 |
烏頭湯 黄蓍湯《仁斎直指方》 黄蓍桂枝五物湯《金匱要略》 黄蓍建中湯《金匱要略》 黄蓍鼈甲湯《和剤局方》 帰脾湯 桂枝加黄蓍湯 紫根牡蛎湯 七物降下湯 十全大補湯 内托黄蓍散 補中益気湯《脾胃論》 補陽還五湯《医林改錯》 防已黄蓍湯 防已茯苓湯 |