プロスタグランジン
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プロスタグランジン  prosyaglandin
炭素数20個の不飽和脂肪酸
動物に見られる必須脂肪酸から生合成される一群の有機化合物で、生理作用はそれぞれ異なる。
  • プロスタグランジンはほとんどの組織に見られる
  • 非常に低濃度で平滑筋の収縮を起こす作用がある
  • 天然or合成プロスタグランジンはヒトや家畜の流産、分娩を誘発するのに使われる
  • 2つのプロスタグランジン誘導体は、血液循環系において拮抗する作用がある。『トロンボキサンA2』は血液凝固を起こし、一方『プロスタシリン』は血管を拡張する
  • アレルギーによる炎症とその他の疾患でも、プロスタグランジンの関与が考えられる
プロスタグランジンの生理活性作用
血管の収縮拡張
胃液分泌の調節
腸管収縮
子宮筋収縮
血小板凝集
痛みとプロスタグランジン
プロスタグランジンは痛みや炎症・発熱などの不快な神経シグナルを増強する作用がある。体に危機が迫った時、プロスタグランジンは生体のどこにでもある細胞を原料にして作られる。
すなわち、細胞から膜がはがれ、その成分である脂肪酸が組織中に放出され、それがいくつかの酵素によってアラキドン酸に変えられ、アラキドン酸は酵素のコックス(=サイクロキシゲナーゼ)にとらえられてプロスタグランジンとなる。
脂肪酸をつくるカビ
1996年、人間の血圧や睡眠・免疫系の調節などに必要な生理活性物質・プロスラグランジンの元になる脂肪酸を作り出す珍しいカビの研究を清水晶・京都大農学部(農芸化学)が進めている。カビで脂肪酸を大量生産し、これを利用した健康食品を初め、ペットや家畜の飼料、医薬品の製造が可能だという。
プロスタグランジンの基になる『ARA』と『DGLA』と呼ばれる2つの脂肪酸は、植物に含まれるリノール酸を体内で変換させて作り出しているが、高齢や病気で変換機能が低下すると、不足しがちになる。
清水さんらは、こうした脂肪酸を生産する微生物を探したところ、土中に生息する『モルティエラ・アルピナ』というカビは菌体に脂質が60%も含まれ、そのうち、15〜70%が人間の細胞膜の主成分になる『ARA』だと分かった。カビの改良を進め、血栓を防ぐ効果のある『DGLA』も出来るようになった。