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【学名】 Allium bakeri
【分類】 ユリ科、多年草
【原産地】 中国、ヒマラヤ




■味噌汁の具にもなる
「やや大粒のラッキョウを一度塩圧し、土用の好天の日を見計らって引き上げ、1日中太陽に当ててから漬け汁(酢6対醤油4の割合で混ぜ、一度煮立ててから冷まし、砂糖を好みの味まで加える)に漬け込んだ。
トウガラシを丸のまま何本か加えることも忘れずにして、3ヶ月以上たったので、つい先日、漬け込んでおいた器を開封して賞味してみた。
おいしかった。さすがにオレは漬け物大魔人だ、なんてうぬぼれたりして、パリパリとあっという間に数十個は食ってしまった。惚れ惚れするほどに美しく光沢のあるべっこう色、噛むとカリッとする快い音、熟した酢醤油の酸味と濃味に、溶けだしてきたラッキョウの甘みと旨味。食指はどうにも止まらない。
ラッキョウの酢漬けはライスカレーの添え物として、つとに有名だが、このように酢醤油で漬けたものも実にオツな味わいがある。みじんに刻んで焼き飯に入れたり、野菜サラダに上からまいたりすると。味のアクセントの役割は充分に果たしてくれるから重宝だ。漬け汁は決して捨てずに、ニンニクを丸ごと入れておくと、今度はニンニク漬けとなって、肉料理の添え物としてうれしいものになる。
昔から食用の他に薬としても用いられ、口臭を消す、すりつぶして漬けると血止めになる。虫さされに効く、ハチミツとすり混ぜて塗るとヤケドの薬になる。煮て食べると下痢止めになるなどとして使われてきた。
そのラッキョウがこんなにおいしいものだったかと、つくづく見直したのは、 大粒のものがたくさん手に入った時、食べ方に困って思い切って味噌汁の具にした時のことである。少し濃いめの味噌汁にしたのが偶然にも幸いして、ラッキョウ特有の辛さが正反対の、誠に上品な甘さに変わっていて、味噌の濃い旨味と塩味とをたちまちにして調和良く穏やかにしたのであった。実にポリポリとして、それまでの生のラッキョウとはまるで異なる一面を見せてくれたのであった。とかく食材はいくつもの顔を持っているものだという事を教えられた



3
■大きさ3倍の花ラッキョウ
「福井県若狭湾エネルギー研究センターは、通常の3倍の大きさの花ラッキョウや変わった形の花弁を持つ菊など新しい植物の育種に成功した。これまであまり品種改良に使われていないイオンビームという放射線を利用して実現した。
若狭湾エネ研は水素原子などをイオン化して加速したイオンビームを使って植物に突然変異を起こさせた。これにより遠い品種間の植物でも交配できるようになった。
育種に取り組んだ植物は花ラッキョウ・菊・水仙・ソバ・ユリ・梅の6腫。 いずれも福井県にかかわりの深い植物を選んだ。
花ラッキョウはネギと交雑して大型化し、種子を得ることも成功した。ソバはコメなどと違って自分自身の花粉では授粉せず結実する確率が低い弱点だが、自分の花粉も授粉できるソバを得ることが出来た。
品種改良ではこれまで放射線としてX線やガンマ線を使うことが多かった。イオンビームに注目した点について垣花秀武理事長は「X線などは生物が長い進化のなかで宇宙線として浴び続けてきた。これに対し、イオンビームは生物にとって未体験であり、突然変異の確率が高いと考えた」と話す
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