| ロボット/医療ロボット |
| 関連情報 |
専門病院 |
| ダビンチ | 米社が開発した手術ロボット。世界中で600台が稼働中。 |
| 汎用OS | 2001年、筑波大学の磯部大吾郎講師らはロボットの腕や脚を柔軟に制御する基本ソフト(OS)を開発した。間接の数が変わっても各関節を協調して動かし、所定の作業をこなす。作業中に関節の一部が壊れてもうまく対処できるという。手足の長さが違う。ロボットの制御に共通して使える。技術移転会社の筑波リエゾン研究所(茨城県)を通じて、応用を目指す。 開発したOSは関節の数が増えても、その動きを制御するのに同じアルゴリズム(計算手順)を使う。このため、ヒトやタコ、ヘビ型と異なるタイプのロボットで汎用的に使える可能性がある。 各関節の動きを並列処理するアルゴリズムを見ながら、微妙な軌道修正の指示を出す。シミュレーションでは20関節の腕をほぼリアルタイムで動かせた |
| 指先大 | 立命大学やオムロンなどのチームは、内視鏡よりも患者への負担が軽くなる指先大の医療ロボットを開発した。 牧川方昭・立命館大学教授らが開発したのは、長さ2cm、幅1cmの小型ロボット5種類。照明、カメラ、位置センサー、患部を焼き切るマイクロ波照射、薬の運搬というように役割分担している。体の外から磁場を発生させてロボットを操作する。 ウサギを使って実験した結果、太ももの小さな切り口から入れたロボットが隙間を通って肝臓まで到達できた |
| 手術 | 2005年、東京大学と財団法人NHKエンジニアリングサービス(東京世田谷区)は共同で、脳内の深部で血管縫合などができる手術用ロボットを開発した。操縦桿で鉗子など手術道具を遠隔操作する方式で、医師が直接手で扱うよりも長時間にわたり精密に動かせ、安全性が高い。 ロボットは細長い棒状で、先端部は極細の血管を縫合できる直径3.5mmの鉗子を組み込んだ「手」になっている。患部を精細に捕らえる「目」としてハイビジョンカメラも搭載した。 鉗子は内部にワイヤを通してあり、これを引っ張って開閉する。ワイヤを巻き上げるモーターなどを小型化した。 実際の手術では患者の頭部を切開した直径4cmほどの穴から鉗子を2本差し込む。医師は金良が撮影した立体画像を見ながら手術台の脇で操縦桿を動かし、血管縫合のほか、ガンの切除などもできる。 一般のカメラより画質が約8倍高いため、極細の脳血管でもクッキリ見える。ロボットは操縦桿の動きの1/10〜1/20に縮小されて動作する。 頭皮から深さ9cmにある脳深部の血管を何カ所も縫合する手術は、トップレベルの熟練医師でも非常に困難とされる。 |
| 関節4mm | 関節4mmのアーム 「直径4mmの関節をたくみに動かすロボットアームを、東京大学の樋口俊郎教授らが開発した、小さな空間にも入り込める超小型の機械点検ロボットや内視鏡などに応用できる。 |
| ウサギで 治療実験 |
立命館大学の牧川方昭教授と京都大学は、体の中に微細なロボットや機器を入れて、その場で治療したり人工臓器のような役割をさせる実験を始めた。寄生虫をまねた幅1a高さ1a奥行き2aのマイクロロボットを開発。生体マニピュレーターや薬剤タンク、マイクロカメラ、光デジタル通信を搭載している。 |
| 遠隔手術 | 2008年3月、東京慈恵会医科大学が開発した手術ロボットを使い、九州大学とタイのチュラロンコン大学を結んだ遠隔手術の実証実験に成功した。九州大学からタイにあるロボットを操作して、遺体からリンパ節を摘出することに成功した。軟らかいゴムのような内視鏡を口から入れる手法(NOTES<ノーツ>)では世界初の成果。 通常の内視鏡手術やこれまでの手術ロボットでは、体の3カ所に穴を開けて金属製の硬い内視鏡を入れる。 ところが、NOTESでは軟らかい内視鏡を口から入れて、消化器官を手術できる。さらに胃に小さな穴を開けて臓器と横隔膜の間の空間である腹腔内に内視鏡を入れて肝臓や胆嚢を手術できる。 |
| プロトコル | 産業技術総合研究所と米ハーバード大学などは手術ロボットと、コンピューター、センサーなどをつないで情報をやりとりするのに必要な標準技術を開発。そのためのプロトコル『Open
IGTLink』をインターネットで公開している。 「医療版のリナックスを目指す」と鎮西清行・産総研治療支援技術グループ長は語る。 |
| カードで | GMR(Giant Magneto Resistive effect) 2008年、米ユタ大学のグループは血液や尿から数分で病気を診断できる新型装置を試作。 強大磁気抵抗効果(GMR)の原理で動くセンサーを搭載したのが特徴。 この装置をカードに埋め込めば、クレジットカードのようにカードリーダーに通すだけで、病気を診断できる。2年以内に動物実験に入る予定。 |
| 患者ロボット | 岐阜大学と水の技術研究所が共同で「患者ロボット」を開発した。背中を丸めてうつろな目つきをしたり、なめらかな動きで手振りを交えて重症筋無力症など神経疾患の症状を再現する。 “最近とても疲れやすいんです”と医学生の質問にロボットが眠そうな声で答える。 医学生はロボットを使うことで珍しい症例の診察を経験できる。 岐阜大学医学部には、患者ロボット以外にも、臓器をマネキンに投影し人体内部を立体的に観察できる「バーチャル解剖模型」や、質問の不備を指摘してくれる問診シミュレーターなどの教材がある。 |