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糖化タンパク質(AGE)




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糖化タンパク質(AGE)
=advanced glycosy lation endproducts(AGE)
=「終末糖化産物」
=(エージーイー)


(糖化)

@糖化とは
糖とタンパク質が結びついて熱が加わった時に起きる現象。
  • a 茶褐色の物質。
    AGEは、生野菜刺身などの生ものに少なく、とんかつ唐揚げなど油で高温調理した動物性脂肪食品に特に多く含まれる。
    c 加熱温度が高いほど多く発生する。

A老化の原因の1つに糖化という生体反応がある。
  • a 体内では、食事で過剰摂取した糖質が血液中に余り、体の組織や細胞を構成するタンパク質にくっつく。これが体温で温められ、糖化が起きる。
    b 高血糖状態が長く続くほど糖化が進む。
    やがて体内のタンパク質は、“糖まみれになって劣化し、AGEという悪玉物質に変わってしまう”
    (山岸昌一・久留米大学医学部教授)

B人間の体内に限らず、食品の調理でも起きる。
  • a 小麦粉や砂糖(糖)とタマゴと牛乳(タンパク質)を混ぜてフライパンで焼くと、表面がキツネ色にこんがり焼けたパンケーキができる。
    これが糖化の一例
    パンケーキのような焼き菓子や肉の加工品などの、糖分とタンパク質を高温加熱した食品を食べ過ぎると、一部が体内に蓄積される。
    c 生(なま)→蒸す→ゆでる→煮る→炒める→焼く→揚げる
    の順でAGEが増える。
    d 油を使うとき
    焼いたり揚げたりする前に、レモン汁やワインビネガーなどで肉を1時間マリネすると良い

    (山岸昌一・久留米大学医学部教授)
    e 食べる順序
    野菜・海藻・キノコなどに含まれる食物線維は、糖質の吸収をゆるやかにするので、サラダや野菜料理を最初に食べましょう。

C老化を早め、体内機能を低下させる
  • a 肌のコラーゲンが糖化し、AGEが増えると、茶色いシミやシワ、たるみの原因になる。
    b 骨のコラーゲンが糖化すると、骨粗鬆症になる。
    c 目の水晶体にあるクリスタリンが糖化すると、白内障になるリスクがUPする。




加齢の指標
加齢の指標であるカルボキシメチルリジンなどの糖化タンパク質はAGEと呼ばれ、 などの発生に関わるとされる。


2012年、東洋大学の宮西伸光准教授は、糖尿病などの発症に関わる複数の糖化タンパク質の溶液中の濃度を約3分で検出するセンサーを開発した。


複数のAGEを同時に測れる技術は無かった。

宮西准教授は、糖につく性質を持つ「ガレクチン-3」というタンパク質を使い、センサーを作った。


ガレクチンはAGEと結合することで知られる。

半球形のプリズムの裏側にガラス板と金の薄膜を張り、その表面にガレクチンの分子を取り付けた。プリズムに光を当てると金の薄膜によって反射光が生じ、溶液中に含まれる各種のAGEの濃度を測定する。


体の中のAGEの濃度は短期間では変動しにくい。
  • そのために血糖値などに比べて、直近の食事状況などに左右されにくく、健康診断の指標使いやすい。




終末糖化産物 
AGEs(advanced glycosylation end products )
  • 老化と長期の糖尿病患者に現れるタンパク質の構造的・機能的な変異に関与していると考えられているのが終末糖化産物


糖化ヘモグロビン

HbA1c=赤血球が糖化したもの。


(おいしさの方程式)
タンパク質+熱=茶色で美味


老化の方程式)
  • AGEになりやすい糖=果糖>ブドウ糖


(予防)
  • “先に野菜・キノコ・海藻などの食物繊維を食べる”





老化が早まる糖尿病患者
人口の老齢化と共に糖尿病の患者は着実に増えている。

糖尿病が恐ろしいのは体が糖を利用出来ないからのみではない。

糖尿病患者は老化が早まるのである。

老化の特徴である白内障・動脈硬化などが若いうちに起こり、残念ながら寿命も短くなる。

1970年代に米国ロックフェラー大学のセラミ教授は、糖尿病患者の血液のヘモグロビンに異常なのが増えているという報告に注目した。これはA1cと呼ばれるヘモグロビンの一種で、 よく調べると、これは普通のヘモグロビンに糖がついたもの(赤血球が糖化したもの)であった。
セラミ教授は糖尿病患者は血中のブドウ糖の量が多く、この為ヘモグロビンに糖がついて しまうのではないかと考えた。ところが、糖は単にヘモグロビンに付くだけで なく、我々の体を構成する多くのタンパク質(主にコラーゲン)にくっついてしまう。
付くだけならまだましだが、これは次第に変化し、糖化最終生成物と呼ばれるものになる。これは英語でadvanced glycosy lation endproductsとよばれ、この頭文字をとってAGE(終末糖化産物)と呼ばれている。


AGEが出来ると、
これは他のタンパク質と結合し、褐色の物質に変化してしまう。こうなると皮膚や血管も弾力を失い老化の症状を呈して来るのだ

実際、

白内障のときの目の水晶体にはAGEが出来てにごっているし、正常の水晶体をブドウ糖の溶液に入れておくと次第にAGEが出来てにごってくる。

また動脈硬化のときは文字通り血管壁が硬くなって弾力を失うのであるが、動脈壁をとりかこむコラーゲンはブドウ糖液と一緒にしておくと次第にAGEが出来、お互いにくっつきあい硬くなっていくことが示された。
 

そこで人々は、我々の体が自然に老化するのも体のタンパク質やDNAなどが糖化し、次第に機能を発揮出来なくなるからだと考えるようになった。

特に体の細胞で出来る有害な活性酸素を分解するSODという酵素が糖化して機能しなくなるのも大きな老化の原因とされる。


このように糖尿病の研究が老化そのものの研究に発展したのであるが、では糖尿病の際なぜ動脈硬化が起こりやすいのだろうか。現在の考えは血管壁のAGEに脂質タンパクがつき、壁内に脂質が溜まっていくこと、又、血小板も別のAGEにつき、ここから血管壁の細胞を増殖させる因子を出し、これにより血管が肥厚するというものである。


よく頭の疲れをとるにはブドウ糖が一番良い、だからコーヒーに多量の砂糖を入れて飲むのがよいなどという話しがテレビで紹介されたりする。若い頃ならともかく、異常に血糖を上げることは危険きわまりない。

脳はたしかにブドウ糖しかエネルギー源として用いられないが、必要な時は体のどこからでもとって脳の機能を維持する。動物実験などのデータのみで体全体のバランスを考えない説を信じるととんでもないことになる。



(HbA1cが下がる食事)
先に野菜を食べることで、HbA1c(糖化ヘモグロビン)が下がる。



AGEを抑える
2014年、久留米大学の山岸昌一教授らは、脂肪の老化を促し糖尿病やがんなどの病気に関わる物質の働きを抑える技術を開発した。

AGEは
「終末糖化産物」とも呼ばれ、脂肪分の多い食物を通じて細胞内に蓄積する。すると、タンパク質が正常に働かなくなり、細胞を内側から傷つける。


研究チームは脂肪細胞内にあるAGEだけを見分けて結合する特殊なDNAの断片をつくった。

DNAがくっついたAGEは脂肪細胞の中に溜まりにくくなった。

DNAの断片をマウスに注射したところ、太りやすい食事を与えても太りにくくなり、糖尿病を改善する善玉ホルモンの働きも改善した。




スパイス
AGEの生成を抑える作用があるスパイス
  • AGEとは、糖とタンパク質がつながった物質で、脂肪の多い食物の摂取を通じて細胞内に蓄積する。
  • 糖と結合したタンパク質が劣化し、老化の原因となる。
    • その結果、
    • 皮膚が弾力を失ってシワ・シミ・黄ばみの原因となる。
  • そのほか、骨粗鬆症や心筋梗塞などにつながる。


同志社大学大学院生命医科学研究所の糖化ストレス研究センターが2015年、複数のスパイスやハーブにAGEの生成を抑える効果を確認した。
  • ローズマリー
  • サンショ(山椒)
  • ブラックペパー


AGEが虫歯の進行を遅らせる




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