生薬と経絡

クチナシ

生薬名・異名:基原



山梔子 (さんしし) GARDENIAE FRUCTUS


[山梔子][梔子][山梔]

暖地の山中に自生し、また栽培される常緑低木。
アカネ科(Rubiaceae)コリンクチナシgardeniae jasminoides Ellisの成熟果実を乾燥(天日乾燥)
使


稔熟した果実を採集し、天日乾燥

味は苦、性は寒、無毒。Q寒瀉燥降収R

心・肝・肺・胃経。

熱瀉火薬


梔子性寒降小便 吐衂鬱煩胃火煽”
“性寒、鬱を解し、煩を除き、吐衂、胃痛に。火を小便より降す《万病回春》







解熱・消炎・利胆・止血・鎮静・降圧
<1>胸心と大小腸の大熱:
   小腸熱を治す「水煎服」。
   大小腸の熱を治す「煎じ・末服」。
<2>胃の熱:胃口熱痛に「梔子は最も必要」。
   胃熱と食疸を治す。
<3>心の煩悶:胸部の熱によるもだえ、のぼせの症状緩和に用いる。
<4>熱毒風を治す。
<5>五淋:五淋を治し、又、血淋・熱淋に良い。
  梔子実は小便を通すのではなく、清肺作用をする。
<6>小便を通す。
<7>五種の黄疸をなくす。
<8>消渇を止める。
<9>口の乾き
<10>赤目の腫痛
<11>赤鼻
<12>白癩
<13>瘡傷
◎清熱瀉火し、小便を利し、止血する。
  <1>熱病虚煩
  <2>黄疸
  <3>淋病
  <4>吐血、衂血:(炒)作末し服用。
      山梔子5〜15g/日煎服。
○胸部の疼痛:消炎・鎮静・止血の効があるので
《大塚敬節》
○傷寒の熱病と労復を治す。「煎服。」

◎上焦の鬱熱を清するには漫火(弱火)を用い炒黒する《万病回春》
◎三焦の実火を清するには生用する



<1>利胆作用
<2>降圧作用
<3>鎮静作用
<4>平滑筋収縮作用;低濃度で。
<5>平滑筋弛緩作用:高濃度で。
<6>抗微生物作用
<7>肉芽形成を促進する





山梔子の薬能
《神農本草経》
  • 五内の邪気、胃中の熱気、面赤、酒皰鼻、白癩、赤癩、瘡瘍を主る
《本草綱目》
  • 梔子は三焦の火、及び痞塊中の火邪を瀉し、最も胃ヘの血を清す。その性は屈曲し下行するもので、能く火を降ろして小便中に従って泄去する
《薬性提要》
  • 三焦の鬱火を瀉し、心痛、吐衂血を治す
《古方薬品考》
  • 吐を兼ね、煩熱当に除くべし
《重校薬徴》
  1. 心煩を主治し、身熱、発黄を兼治す
  2. 香v(大豆の種子を発酵させたもの)は心中懊b主治し、梔子は心煩を主治す
  3. 本草の諸説、動もすればすなわち五色を以て五臓に配す。その説に曰く、梔子は色赤く味苦く、心に入りて煩を治すと。又曰く、梔子は発黄を治す、黄は是れ土の色、胃は土を主る。故に胃中の熱気を治すと。学者、その然るものを取って、その然る所以のものに眩さるるなかれ。
《中薬大辞典》
  • 熱を清し、火を瀉し、血を涼す。熱病の虚煩不眠、黄疸、淋病、消渇、目赤、咽痛、吐血、衂血、血痢、尿血、熱毒瘡瘍、捻傷腫痛を治す
《大塚敬節》
  1. 梔子は、つかむような痛みに用いる鎮痛剤
  2. 梔子は咽中のふさがるのを治する効がある



【薬対】 『山梔子+滑石』
『山梔子+淡豆v』
『山梔子+白茅根』
『山梔子+牡丹皮』
漢方薬  茵k蒿湯 
枳実梔子v湯
《傷寒論》
柴胡疎肝散
梔子乾姜湯
《傷寒論》
梔子甘草v湯
梔子厚朴湯
《傷寒論》
梔子v湯
利膈湯




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