サーズ(SARS) ドクトルアウンの気になる健康情報 会員登録
トップへ戻る病名・症状サーズ(SARS)重症急性呼吸器症候群

病態 SARSコロナウイルスの感染に起因する急性呼吸促迫症候群(ARDS)
検査 ウイルス遺伝子検査
リンパ球数・・・・・減少
血清乳酸脱水素酵素(LDH)・・・・上昇
ALT(GPT)・・・・・・・上昇
AST(GOT)・・・・・・・上昇
CK・・・・・・・・・・・・・・上昇
PaO2・・・・・・・・・・・・低下
クレアチニン・・・・・・・上昇(重症例)
BUN・・・・・・・・・・・・上昇(重症例)
血小板・・・・・・・・・・・減少
APTT・・・・・・・・・・・・延長
Dダイマー・・・・・・・・・上昇
白血球数・・・・・・・・・減少
胸部X線・・・・・・スリガラス陰影
原因不明
肺炎
中国の広東省政府は2003年3/26、同省での原因不明の「非典型肺炎」感染者数が2003年2月末までに792人に達し、このうち31人が死亡したと発表した。これまで公表していた数字を大幅に上回っており、市民の間に動揺が広がっている。
感染者のうち省都である広州市の感染者は680人。このうち死者は24人に上った。
広東省で発生した非典型肺炎と、香港など世界各地で広がっている『重症急性呼吸器症候群(SARS)』と同一かどうかは確定していない。ただ香港当局は香港での肺炎流行について、2月に香港のホテルに宿泊した広東省の医師が感染源との見方を強めている。
この医師が宿泊していた香港のホテルには計77人の日本人が同じ時期に宿泊していたことが分かった。香港当局から連絡を受けた厚生労働省によると、このホテルは九龍地区にある「メトロポールホテル」で、医師は2/28〜3/3まで宿泊。空気感染や接触感染のおそれがあるSARSは潜伏期間が2〜7日なので、ホテルで感染した場合、すでに発症しているはずだが現時点で日本人の発症は確認されていない
悪性肺炎
(SARS)
香港などアジア地域を中心に広がる悪性肺炎(重症急性呼吸器症候群[SARS])の感染拡大で、香港ではマスクが品切れ状態。
香港特別行政区政府は2003年3/29から、香港やアジア地域で猛威を振るうSARSへの緊急措置として大学を除く全学校を閉鎖する。
米疾病対策センター(CDC)は3/27、アジアを中心に広がっている流行性の肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)について、米国内でも21州で51人が発病した疑いがあると発表した。
特徴・・・・急に38度以上の発熱、せき、息切れなどの呼吸器症状、肺炎などが特徴で、患者には解熱剤や抗生物質で治療している。2002年末から2003年にかけて中国で大流行した肺炎が同じ病気であることが世界保健機関(WHO)の調査でわかった。
香港大学は3/27、SARSの原因を新種のコロナウイルスと確認したと発表。セキなどによる唾液の飛沫で感染する。
★WHOは2003年3/29、SARSの最初に発見したWHOの医師が、SARSのために死亡したと発表。
★2003年4/23までにSARSによる死者は世界で251人に達したとWHOが発表した。感染者は27カ国・地域で4288人に上り、当初の死亡率は4%だったが、5.9%にまで上昇している。
サーズ Severe Acute Respiratory Syndrome=SARS
重症急性呼吸器症候群
WHOは2003年4/2、新種ウイルスが原因と見られる肺炎が広がっている香港と中国広東省への渡航延期を加盟国に勧告した。感染経路や治療法がいぜんとして不明なため、感染封じ込めを優先した異例の措置。
SARSの原因についてWHOは4/1、子供の風邪などを引き起こすコロナウイスルの仲間が主因であるとの見解を明らかにした。感染ルートに関してはなお不明な点が多く、治療法はほとんど見つかっていない。3月の時点では麻疹などを引き起こすパラミクソウイルスの仲間が疑われたが、依然として病原体を特定出来ていない。
また、抗ウイルス薬のリバビリンが一部の患者に有効な例もあったが、より広範囲の患者に有効な治療法は見つかっていない。
感染を予防するには、手洗いやうがいが有効。マスクも100%ではないが効果はある。WHOは患者に近づく医療関係者には、細かいフィルターが付いたマスクと目を覆うゴーグルをつけることを推奨している。
★マレーシアは2003年4/9、中国本土からの観光客にはビザの発給を停止した。公用、商用ビザの取得にはSARS未感染の証明書提出を義務づけている。
★4/11、中国はシンガポール、マレーシア、タイへの中国人の団体旅行を停止するように旅行会社に指示した。
★シンガポールは2003年4/11から、中国・香港・台湾・ベトナムなどから入国する外国人労働者らを10日間隔離する制度を始めた。政府が用意した隔離用住宅にはすでに100名が入居。
★インドネシアはSARSが流行している地域への出稼ぎ労働者の渡航を原則として禁止した。
★シンガポールで卸売市場が閉鎖
「2003年4/19、シンガポール最大の青果卸売市場であるパシル・パンジャン卸市場で重症急性呼吸器症候群(SARS)の患者が見つかり市場が閉鎖され、同国内の野菜不足が顕著となっている。」
★北京で病院封鎖
北京市政府は2003年4/24、新型肺炎、SARSの感染拡大を防ぐため、感染者が出た病院など建物の隔離・封鎖を始めた。北京市民は買いだめに走っている。
★中国北京市で「首都封鎖」の噂が流れ、出稼ぎにきていた四川省眉山市からの「農民工」200名が地元に帰った。出稼ぎ労働者の帰省ラッシュが続く。農村部では医療施設が整っていないので感染拡大の危険が増大。また、今まで感染の実態を隠蔽してきた中国政府への不信感が根強く、トヨタ自動車を始め外資系企業の多くが駐在員と家族の安全を確保するため帰国を指示。
SARS ▽患者は25〜70歳の大人がほとんど。詳しい解説は→「CDC(アメリカ疾病対策センター)
▽ドイツの科学者の研究では、通常の洗浄剤ではSARSウイルスを殺せないことが確認されている
▽日本の科学者がウイルスの生存と温度との関係を調査したところ、ウイルスは37℃(カ氏98.6度)以上で死滅する一方、0℃(カ氏32度)でも生存するので、冬季を乗り切る可能性がある

▽香港の科学者がSARSウイルスを人間の便に混入させたところ、ウイルスは生後6ヶ月の赤ん坊の便で3時間、成人の通常の便で6時間、下利状態の便では4日間生存していたことが分かった
▽2003年5/4付けのワシントン・ポストはWHOの研究報告として、新型肺炎、重症急性呼吸器症候群(SARS)の原因ウイルスが人体の外でも生存が可能であると伝えた。
WHOによると、ドイツの研究ではSARSウイルスが常温で、プラスチックの表面で24時間生存していたことが分かった。これはSARSウイルスがテーブルの表面やドアの取っ手などを通じて感染する恐れがある
▽死亡率が上昇中
4月に4%前後だったのが5/5現在、7.0%に上昇した
対策 院内感染防止が大切。
東南アジア諸国連合(ASEAN)と日中韓のSARS対策保険相会議の主催国となったマレーシアは、隣国の感染拡大にもかかわらず、被害を最小限にとどめた。4年前の“ニパウイルス”の時と、今回のSARSの対策に当たっているラム・サイキット・マラヤ大学教授は「シンガポールで感染者の多くが意舎や看護師だった点に着目。まずは徹底した院内感染に取り組んだ。WHOがSARS警戒宣言を出した4日後には、医療機関向けにガイドラインを策定。患者が見つかってから、タインするまでの対処方法を詳しく解説した。その内容は、家族など患者と濃厚な接触があった人は10日間、自宅待機。毎日、地域の保健担当者が電話で連絡を取り、体調や体温をモニターする。発熱などの変調があれば、直ちに専用の救急車で病院へ搬送する。未知の感染症と闘うには厳しい措置も必要だ」とする








2003年4/12。アジアを中心に猛威をふるっている新型肺炎、重症急性呼吸器症候群(SARS=サーズ)の原因は、新型のコロナウイルスである可能性が極めて高いことを、オランダ・エラスムス大学の研究チームがサルを使った動物実験で初めて確認した。
世界保健機関(WHO)によると、同大学の研究チームによると、同大学の研究チームはSARSの患者から採取したコロナウイルスをサルに接種。サルの血液からSARSに感染したことを示す抗体が見つかった。
2003年4/14までに、米疾病対策センター(CDC)が新種のコロナウイルスのゲノム(全遺伝情報)を解読した。CDCによると、コロナウイルスの塩基対が3万前後だったのに対し、新種のコロナウイルスの塩基対は17500で、大幅に少なかった
●コロナウイルス
SARSの原因ウイルスは既知のコロナウイルスの変異ではなく、全く新しい未知のコロナウイルスであった。CDCとカナダ国立微生物学研究所などのグループが、それぞれウイルスのタンパク質を解析して溶き止めた。既知のコロナウイルスは大きく3系統12種類に分類されている。SARSウイルスと既知のコロナウイルスとは構造では類似しているが、遺伝子から作られるタンパク質が異なっていた。」2003年5/1、サイエンスで発表。
診断
に甘さ
WHOは2003年5/16、中国・北京におけるSARSの感染実態が当局発表より遙かに深刻な恐れが強いと警告した。WHOが「誤診」を懸念しているのは、高熱・セキ・呼吸困難などの症状が比較的軽い症例を「SARSではない」と早計に断定してしまう例が多い可能性がある点で、「中国の臨床医にはSARSの症状は非常に重いという思いこみがあり、数日で回復に向かうような例は感染者から除外している」と問題視している。感染の疑いがあっても、SARS感染者と接触した覚えがないという場合は安易に除外する例も目立ち、WHOは「これは感染者がごくスクニア地域でも判定基準で、北京のような重度感染地域では通用しない」と見直しを求めた。いったん隔離したが、症状が少し改善しただけで、すぐに一般病棟に戻したり、自宅に帰す結果、感染拡大を招いた
非典 ◎非典型肺炎の略。
レントゲン写真で肺全体が白く見える肺炎に対し、一部が磨りガラス状に白く見える肺炎を「非定型肺炎」と呼んでいる。SARSも非典型肺炎の一種なので、中国では略して「非典」と呼んでいる
動物に感染 ネコに感染→「ペット感染症
香港大学医学部は2003年5/23、SARSの原因とされるコロナウイルスをハクビシンから検出したと発表した。香港大の袁国勇教授は「患者から見つかるウイルスとの遺伝構造の違いはほんのわずか」と指摘。ハクビシンを飼育したり、調理する過程で人間に感染した可能性が高いという。
★野生動物を食べる習慣のある中国・華南地域では、各種のヘビ類、ハクビシン、穿山甲、サルやミミズクまで「野味(イエウエイ)」として食べている。名物料理の「竜虎鳳」は、「竜」がヘビで、「虎」はくハクビシンのことでトラではない、「鳳」はニワトリの美称である。ハクビシンは「果子狸(クウオツーリイ)」と称するジャコウネコ科の動物

WHOは2003年5/23、SARSの原因ウイルスと遺伝子配列が酷似した複数のコロナウイルスを、中国南部に生息するジャコウネコ科の動物ハクビシンとタヌキから検出したと発表した。アナグマからはウイルスへの抗体を見つけた。これらが人間のSARSの感染源だった可能性があると警告した。市場で生きたまま食用に売っている6匹のハクビシンを調べ、6匹ともSARSウイルスとほぼ遺伝子配列が一致す()るウイルスが検出された
野生動物から
2003年5/24の香港各紙によると香港大学と中国シンセン市疾病予防対策センターの合同研究チームは、野生動物商への抗体検査の結果などから、新型は胃炎が野生動物から感染した可能性が高いと発表。同チームが広東省の野生動物商10人を抗体検査したところ、5人に陽性反応が見られた。広東省内の最近の感染者のうち、85%はほかの患者から直接感染しておらず、感染経路に野生動物が関わった可能性が濃厚という。新型肺炎の発生初期の8都市の患者は、すべて野生動物との接触歴があったことが確認されており、野生動物の体内に存在する新型は胃炎の原因となるコロナウイルスが、ヒトに感染した可能性が高いという
2004年
中国
2004年1/4.中国広東省広州市で入院中の男性(32)がSARSに感染していたことを中国衛生省が確認。ウイルス検査の結果、ハクビシンの可能性が高まった。ただこの男性はハクビシンを食べたことがないという。衛生省はハクビシン1万匹を処分し、野生動物全般を扱っている市場を閉鎖する予定
日本に 2003年5月、SARSに感染した疑いがある台湾の医師が貸し切りバスのツアーで関西を旅行していた問題で、厚生労働省は5/17、台湾衛星署管理局からこの医師をSARS患者と確定したとの連絡を受けたと発表した。この医師を乗せたバス運転手は発熱などの症状を訴えて入院中
台湾ではSARSでの死者が308人と急増中この医師は来日前にSARS患者の治療に当たっていた。の医師は5/9、関西空港に到着した際の問診票には発熱・咳などの症状は「ない」と記入していた。この医師が勤務している「馬偕記念病院」の医師団は5/17夜の会見で、「SARS患者と直接の接触をしておらず、マスクと防護服を着用していた、旅行前に症状もなく、日本行きを制限する理由はなかった」と述べた。
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