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チェック
PTSD



性犯罪被害


「声出ぬ」も
立派な抵抗
「助けを呼ばなかったのは、状況を受け入れていたからだ?」
「血みどろになってこい」
「前に来た女は加害者の性器を噛み切って来た。それぐらいでなければ起訴できない」。
私が担当した女性が、実際にある県の警察で言われた言葉です。
物理的に抵抗しないのは、無抵抗ということではありません。まして合意ではないのです。
ガタガタ震える、頭が真っ白になって身動きも出来なくなる。黙ってただ泣いている。金縛りにあったように声も出せない。どれも立派な心理的抵抗です。精神が生き延びるための無意識の防衛反応であり、精一杯の拒絶なのです。
たいていの男性は、圧倒的に体力がまさる加害者に、一方的な性欲の対象にされる恐ろしさは、理解できないでしょう。
加害者は狡猾で、直前まで被害者を尊重しているという態度を見せ、信頼を得ます。被害者は、自分と良好な関係にあった人が、突然自分を欲望の対象にする、という状況を理解できません。
相手が赤の他人なら、後のことも考えず激しく拒絶することもできます。しかし、実際には知人から受ける被害が多い。周囲の人間関係や自分自身の社会生活が壊れるかもしれないのです。隠したい、という気持ちも働きます。
「被害者になりやすい人がいる?」
だれもが被害者になり得ます。女性は小さい頃から「思いやりを大切に。他人にやさしく」と言われて育てられます。被害者の中には、心理的にボロボロになりながらも加害者の立場を思いやるような人もいます。
幼い頃から、自分を傷つける他人を強くはねのける訓練をすることは確かに必要です。でも、どうして他者を思いやる心が“落ち度”なのでしょうか?
「その場で抵抗すべきだ」
地下鉄御堂筋線車内で痴漢に注意した女性が、居直った痴漢に強姦された事件もありました。抵抗したために。殺されるかもしれない。第一に、普通の女性は、男性に本気でのしかかられたらどうにもなりません。
「後から被害を訴えるのはおかしい」
東北大学セクハラ事件の被害者の元大学院生は、被害を訴えたために大学で完全に孤立しました。被害者を批判する女性は、「自分はそうならない」「自分ならうまくやれる」とたかをくくっている。それで、被害者を非難するのです。
でも「黙って耐えるのが大人」ではありません。どこかで、社会的に被害を訴えなければ、永久に抜け出せないかもしれない。
性犯罪は、被害者の自己尊重感を剥奪する行為です。強姦事件の被害者や、幼い頃に性的な被害にあった人は、「自分は汚い人間だ」と思いがちです。
自己尊重感を保つために、裁判は有効です。民事であれ刑事であれ、裁判には「加害者が悪い」と社会が言い渡し、処罰するという意味があります。加害者の罪が社会的に糾弾されることで、被害者の負担が薄くなったり、秩序や社会への信頼を取り戻すことができるのです。
「精神的な死招く性暴力」
加害者は、最初から逃げおおせることを考えています。告訴されたらおしまいですから、脅かしたりすかしたりして、被害者をコントロールしようとします。地位のある加害者の場合、
「被害を与えても周囲の人間は信じない」
「みんな自分の言うことを聞く」などと脅して被害者を絶望させる一方、「前からスキだった」「結婚しよう」などと甘い言葉もささやき、恐怖で心理的に人質状態になった被害者を思うままにマインドコントロールして声を挙げられない状態に追い込みます。
密室で起こったことを証明するのは大変なことです。性犯罪の裁判は、弱者である被害者側が、自分に落ち度がなかったことを立証しなければならないシステムです。加害者ではなく、被害者が「本当に抵抗したか」などと責められるのです。
今でも、成人女性が顔見知りの男性から被害を受けた場合、なかなか起訴してもらえません。しかし、被害者が自分への信頼感を取り戻し、再び社会を信頼できるようになるまでには大変な年月がかかる。一生回復出来ない人もいる。
殺人は肉体的な死を、性暴力は精神的な死を招きます。それが理解されていないのです

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