O-157
白血球減少症
「粘液便

急性下痢
ペラグラ








⇒粘・血・膿性の下痢が頻回に起こり、腹痛がみられる病態。
◎赤痢菌又は赤痢アメーバの経口感染によって大腸粘膜が侵される。
 「下痢に血が混じって熱がある。 細菌感染症の一つ。」
 「細菌性赤痢。赤痢菌が大腸のS状結腸や直腸の粘膜を侵し、カタル性ないし潰瘍性の病変を作るために、発熱・下腹部痛・下痢などの症状を呈する伝染病である。」
(南山堂ー医学大辞典)

赤痢菌の経口感染による2類感染症

<1>Shigella属
<2>経口感染・・・・旅行歴をチェック
<3>潜伏期間:2〜5日。




<1>発熱・腹痛。
<2>粘液便。
<3>しぶり腹。

発熱・・・・・急激に発熱し、持続は1〜2日間。
下痢・・・・はじめは水様性。次第に粘液便〜膿粘血便。1日数十回のことも。
腹痛
裏急後重(1しぶり腹)




好中球(↑)
白血球・・・増加
CRP・・・・・上昇
赤沈・・・・・亢進
低カリウム血症
クレアチニン・・・上昇
血清タンパク・・・低下
便培養・・・・便に菌を検出。








旅行で赤痢感染が急増
「ピラミッド見学やナイル川クルーズなどで人気が高まっているエジプトで、赤痢に感染する日本人旅行者が急増している。同国内で赤痢が流行している訳ではなく、なぜ日本人に急増しているのか、関係者も首をかしげている。
注意して氷や水も飲んでいない人が感染している例もある。
成田空港検疫所によると、今年に入ってからエジプト渡航者からの赤痢菌検出件数は48件。






2007年8/23、東京大学医科学研究所の笹川千尋教授らのチームが、赤痢菌の感染で必ず作用しているタンパク質を見つけた。米科学誌「セル」に掲載。
赤痢菌は口から体内にはいると腸管の上皮細胞に感染し、そこから隣接細胞へ次々と感染して激しい炎症性の下痢を引き起こす。
一方、腸は上皮細胞を数日で入れ替えて、様々な菌の感染を防いでいる。
研究チームは、赤痢菌が上皮細胞の交代周期を遅らせるタンパク質を放出していることを突き止めた。
同様のタンパク質を放出するものに[病原性大腸菌][サルモネラ菌][ピロリ菌]などがある






<1>コレラ
<2>ジフテリア
<3>猩紅熱
<4>赤痢
<5>在郷軍人病(レジオネラ症)
<6>腸チフス
<7>破傷風
<8>百日咳
<9>らい
<10>流行性髄膜炎



感染の仕組み
  • 東京大学医科学研究所は、赤痢菌が細胞から細胞へと感染を広げていく仕組みを解明した。細胞の中の構造を壊すタンパク質を作って動きやすくし、となりの細胞へと移動する。200611/10のサイエンスに掲載。
    細胞に感染した赤痢菌を、電子顕微鏡や共焦点レーザー顕微鏡などで観察した。『VirAタンパク質』という菌の表面に分泌されるタンパク質が、細胞の中で網目状に広がっている微小管という構造だけを選んで壊すことが分かった。
    赤痢菌は細胞の別の構造を壊して得たタンパク質を自分の後ろにくっつけ、前に進む推進力として使う。同時にジャマな微小管も壊していることは分からなかった。発疹チフスを起こすリケッチアなど、細胞内を動く他の菌も同様の仕組みを持っているとみている。

赤痢菌が、ヒトの腸内で免疫が働くのをジャマしている
  • 2009年、東京大学の笹川千尋教授らのチームは、赤痢の病原菌(赤痢菌)が、ヒトの腸内で免疫が働くのをジャマしていることを突き止めた。
    赤痢菌が出すタンパク質が、免疫反応に必要なタンパク質を攻撃していた。
    成果はネイチャー。セル・バイオロジー(電子版)に掲載。
    研究チームは赤痢菌が腸の細胞内に分泌するタンパク質「IpaH9・8」の機能を調べた。
    病原菌を抑える免疫反応を起こす「炎症性サイトカイン」を作るタンパク質を攻撃し、分解して働かないようにしていることが分かった。
    「IpaH9・8」を分泌しない赤痢菌をヒトの細胞に感染させた実験では、免疫反応が起こり赤痢菌は排除された。
    免疫を攻撃して感染する仕組みはサルモネラ菌などほかの細菌でも見られる。

赤痢菌が免疫機能を壊す仕組み
  • 2012年、東京大学の笹川千尋教授らのチームは、食中毒を起こす赤痢菌が生体の免疫機能を壊す仕組みを突き止めた。
  • 赤痢菌が分泌するタンパク質が、免疫機能を活性化させるスイッチ役のタンパク質の機能を失わせていることが分かった。
  • これまでナゾだった感染初期のメカニズムが明らかになった
  • 赤痢菌は腸管下部の上皮細胞内に侵入する。生体が免疫機能を活性化させて撃退する前に、一歩早く「Osp1」と呼ぶタンパク質を分泌する。これが「UBC13」(免疫機能を活性化させる出発点となるタンパク質)にくっつき、免疫機能を失わせていた。
  • Osp1の結晶化には、水島恒裕・兵庫県立大学教授が成功。SPring8で立体構造を解析。


赤痢の漢方薬
  1. 益元散+木通・芍薬・陳皮・白朮、+保和丸
  2. 黄連阿膠湯
  3. 加減平胃散
  4. 甘草乾姜湯
  5. 桂枝加芍薬大黄湯
  6. 桂枝湯−桂+茯苓白朮湯
  7. 固腸丸
  8. 三黄瀉心湯
  9. 三物備急丸
  10. 梔子乾姜湯
  11. 大黄牡丹皮湯
    1. 赤痢様疾患にして、腹痛甚だしく、魚腸の如きものを下し、未だ衰弱加わらざる証《奥田謙蔵》
    2. 患者は昨夜より再び、さらに猛烈なる腹痛とともに血便を少し出し、続いて真っ黒い便を認めた。この時は全く、四肢厥冷、心臓が破裂し、いまにも呼吸が止み、五臓が働きを休止してしまうかと思われたと述懐している。この日の排便回数は12回。黒便と同時に魚脳のようなものを下した。脈は沈遅で力は相当にあり、舌は黄苔厚く、腹はやや陥没してきたが、底に拘攣緊張が強く抵抗がある。この日2度往診夕方腹痛はだんだん減少の気味であったが、左臍傍を按ずると痛み、拘攣は甚だしく、大便時の腹痛よりも、小便渋痛で、尿道の逼迫と苦痛が顕著となり、尿意を催してから排尿の始まるまでに15分〜30分もかかり、その間患者はまことに地獄の苦しみで、全身に冷汗を流し、咬牙上吊の態である。
      この患者に、大黄牡丹皮湯を与え、大黄・芒硝各2.0を用いたが効無く、大黄・芒硝各6.0としたところ、さしもの激しい症状も消散して数日で全快した。《矢数道明》

  12. 大承気湯
  13. 地楡散
  14. 調胃承気湯
  15. 桃核承気湯
  16. 桃花湯
  17. 当帰芍薬散
  18. 導赤地楡散
  19. 白頭翁湯


噤口痢 (きんこうり)
=赤痢で食欲の全くないもの。





○ウメ・オウレン・オオバコ・ケイトウ・キンミズヒキ・ゲンノショウコ・ザクロ・スッポン・ダイコン・ナズナ・ニンニク・ノキシノブ・ハチク・ヨモギ


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