ドクトルアウンの気になる情報
なおる/ナオル/




石膏






ナオルコムTOP ブログ 食物から検索 病名・検索 漢方薬・検索 医薬品(50音順) 50音順(すべて)



生薬名・異名:基原



石膏 GYPSUM FIBROSUM
・天然の軟石膏、含水硫酸カルシウムCaSO4 ・2H2O

・センイ石膏で、100℃〜120℃に熱すれば1.5分子の結晶水を失って「焼石膏」(ギブス)となる。
石膏(gypsum)には3つの産出形態がある。
  1. 結晶になったもの。斜めに切った短冊状or双晶による矢筈状になる。
  2. 繊維石膏 Statin spar
        繊維状の石膏が平行に集合している。
  3. 雪花石膏 Alabaster
    • 細かい粒子が緻密な塊に集合している。大理石より透光性がすぐれているので、ランプや燭台に用いられる。



(Anhydrite)
<1>2分子の結晶水を含んでいる。60〜80℃で熱すると1/2分子まで水を減少し、白色粉末が出来る。しかし、これは不安定な状態にあり、水を加えると、すぐ元の石膏に戻ってしまう。これは「焼石膏」と呼ばれ、セメント・プラスター・彫刻・医療用(ex.ギプスはドイツ語で石膏の意味)などに広く利用され、一般に「石膏」というと、この焼石膏を指す。


<2>硬石膏は、水を含んでおらず、水を加えても石膏にならない。
(Anhydrite=「無水物」を意味する)
石膏とは別の鉱物であり、「石膏の硬くなったもの」ではない。
J白墨も石膏の粉を固めてつくる。(堀秀道著「楽しい鉱物図鑑」より)
砂漠のバラ 石膏の変わり種。
【毒性】 石膏(硫酸カルシウムCaSO4)
を扱う人に、慢性結膜炎、臭覚・味覚の鈍化、呼吸器系疾患が多い。




【基原】 <1>硬石膏 anhydrite 硫酸カルシウム CaSO4
<2>軟石膏 gypsum 繊維状含水硫酸カルシウム CaSO4・2H2O
現在使用されている石膏。
【別名】 石羔
【性味】 味は甘辛、性は大寒、無毒。 Q寒瀉潤降散R
【分類】 清熱瀉火薬
【薬性歌】 “石膏大寒瀉胃火 発渇頭痛解肌可”





(解熱・消炎・止渇・鎮静)
○三焦・火熱と胃熱・身熱を治す。
  • <1>時気の頭痛・身熱を治す。
      頭痛・歯痛
      熱厥頭痛・陽明頭痛の主治剤。→白虎湯
    <2>三焦の大熱を治す。
    <3>皮膚熱
    <4>口乾・舌焦・咽熱を治す。
    <5>消渇:
         高熱煩渇
    <6>解肌・発汗させる。
    <7>発斑
    <8>肺熱喘咳
    <9>狂躁

       
○解肌し毒汗を治す。
  「細く砕いて水煎し服用。」
○胃熱を無くす。     
  「1両を水煎服。」
○乳汁を良く出す。
  「2両を水煎し1日3回服用。」
○脈が多いとき。
  「煎服。」
○暑いときに病にかかったとき。
  「これを主治剤にする。」
○消渇の主治薬。
  作末して5銭を粳米と粥を作って食べる。」
○頭部白癬(しらくも):
  • 「焼石膏でなく生石膏を生のまま細末にし、酢で練って患部に塗布する。《片倉鶴陵》
  • 「さらに、白虎湯を内服させる」《大塚敬節》

○顔面白癬(はたけ):
  • 「焼石膏でなく生石膏を生のまま細末にし、酢で練って患部に塗布する。《片倉鶴陵》
    「さらに、白虎湯を内服させる」《大塚敬節》





<1>解熱作用
<2>発汗中枢抑制作用
<3>鎮痛作用
<4>鎮痙作用
<5>消炎作用
【修治】 (生):
(ン):肌肉を収斂し新生させる。
“近世、火ンして之を用う、此れ其の性を以て寒となすの故にして憶測の為なり、従うべからず。大凡そ製薬の法は製して其の毒、激しく発する者は之を製し、然rざる者は決して製すべからず。毒、外れ、能なきを以てなり。其の当に製すべき者は、其の性を詳にし、製せざる者は則ち然らず、下、皆之に倣う”《類聚方広義》





石膏の薬能&出典
《神農本草経》
  • “中風寒熱を主り、心下逆気驚喘、口乾舌焦、息する能わず”
    “腹中堅痛するを治し、邪鬼を除き、乳を産じ、金瘡を治す”
《張元素》
  • “陽明の経、大寒の薬であって、その経の頭痛、牙痛を治し、消渇、中暑潮熱を止める”
《薬性提要》
  • “心を寧らげ、肝を涼し、熱を清め、火を降ろし、津を生じ、渇を止
《古方薬品考》
  • “熱を逐い、胃を清し、渇を止む”
《重校薬徴》
  • “煩渇を主治し、譫言、煩躁、身熱、頭熱、喘を兼治す”
    “煩渇を主治するや明らかなり。故に凡そ病煩躁する者、譫語する者、身熱する者、悪風寒する者、頭痛する者、上気して喘する者、発狂に及ぶ者、眼痛する者、歯痛する者、咽痛する者、その煩渇あるの証や、石膏を得てその効覈る”
    “陶弘景は石膏の性は大寒なりと曰う。自後医者は之を怖れて遂に置いて用いざるに至る。仲景氏白虎湯の証に挙げて大熱なしと曰い、麻杏甘石湯、越婢湯の証にも亦言い、而して3方は石膏を主用す。然からば則ち仲景氏の用薬はその性の寒熱を以てせず、以てみるべきのみ。余や篤く信じて古を好む。是に於てか、渇家をして大熱なき者に投ずるに石膏の剤を以てす。病、已みて未だその害見れず、石膏の渇を治して怖るるの足らざること斯を以て知るべきのみ。”
    “陶弘景は石膏は発汗すと曰う。是れ稽えざるの説なり。以て公論と為すべからず。仲景氏に斯の言なし。意は弘景適石膏を用いて、汗出で病、ゆる者あり。夫れ毒薬、病に中れば則ち必ず瞑眩す、瞑眩する時は則ち其の病、従って除く。其の毒、表にある時は則ち汗し、上にある時は則ち吐し、下にある時は則ち下る。是に於てか所謂吐剤にして吐せざる、下剤にして下らざる、汗剤にして汗せざる者あり、是れ変にして常にあらざるなり。(中略)仲景氏、柴胡湯を与うれば必ず蒸々として振し却って発熱し汗出でて解すと曰う。弘景の謂う所の石膏、汗を発するとは蓋し亦此の類のみ、弘景、察せず、以て発汗の薬と為す亦過ならざるか”
    “後世、石膏を以て峻薬と為し之を怖るること太甚だし、是れ学ばざるの過なり。”仲景氏、石膏を用うること其の量毎(つね)に他薬より多く、半斤より1斤に至る。此れ蓋し其の気味の薄き故を以てなり。余、嘗て青山侯の臣、蜂太夫の疾を治す。其の証は平素、毒、背上に着き、七椎より十一椎に至る。痛み忍ぶべからず、発すれば則ち胸膈煩悶して渇し、甚だしき時は、冒して人事を省みず、年数あり。一日大いに発す、衆医以て大虚と為す。独参湯を作り、貼二銭と為し、日に三服す、六日未だ知らざるなり、医、皆、以て必死と為す、是に於て家人余を召す、之を診るに、脈、絶えて死状の如し、但其の胸を診るに、微かに煩悶の状あるを覚ゆ、乃ち石膏黄連甘草湯を作り之を与う。一剤の重さ三十五銭、分って三貼となし、水一盞六分を以て煮て六分を取り頓服す、昏より暁に至り三剤を尽さしむ。通計一百有五銭、暁に及び其の証爽然たり猶お夢の如くにして覚す。次日、余、辞して京師に帰る、病者は、一旦、決別するに吾は則ち堪ず、君と行き朝夕左右に於てせんことを請うと曰う、遂に倶に京師に帰り、仍お石膏を用いること故の如く、居る事七八十許りの日にしてゆるを告ぐ、石膏の峻薬にあらずして怖るの足らざるや以て見るべきのみ。
《古方薬議》
  • “熱を清す”
《勿誤薬室方函口訣》
  • “膈間の水気、石膏に非ざれば墜下すること能わず”
    “味辛、色白く、表に達し、淡にして竅を利す。ン用すれば即ち純なり。症の要薬は清涼解毒、用いて持って君と為す”
《中薬大辞典》
  • “生で用いれば、肌を解き、熱を清し、煩を除き渇を止める”
    “熱病の壮熱退らざるもの、心煩神昏、譫語発狂、口渇咽乾、肺熱 喘急、中暑自汗、胃火頭痛、歯痛、熱毒壅盛、発斑発疹、口舌に生じる瘡を治す”
    “゙き敷けば、肌を生じ瘡を斂ずる。外に癰疽瘡瘍、潰の収まざるもの、湯火による傷を治す”



【薬対】 『石膏+犀角』
『石膏+細辛』
『石膏+熟地黄
『石膏+知母』
『石膏+麻黄』
漢方薬  越婢加朮湯
越婢湯《傷寒論》
越婢加半夏湯
小青竜湯加石膏湯
続命湯
大青竜湯《傷寒論》
竹葉石膏湯《傷寒論》
白虎加人参湯
白虎湯《傷寒論》
麻杏甘石湯《傷寒論》
木防已湯




TOPなおるナオル病院ランキング血液検査くすり情報針灸よく使う漢方薬会員サービス