セラミド
細胞の増殖を抑える
  1. セラミドはヒトの肌の角質層内部にあり、皮膚から水分を逃さないようにしたり、外からの刺激から肌を守る働きがある。
    セラミドは1950年代に米国の研究者が発見、その機能が明らかになったのは1980年代と歴史の浅い物質だ。わずか10〜20ミクロンの角質層にある細胞のすき間に存在する。
    正常な肌では規則正しく並んでいる。
    天然のセラミドは
    などにも含まれる。
    ただ、少量しか存在しないため、原料コストは1kg当たり、数十万〜100万円。
    安価に大量生産することに成功したのが○○。
    ヤシ油や乳化剤などを用いて、皮膚にあるセラミドとよく似た分子配列の物質『スフィンゴリピッドE』を作り出すことに成功。価格は1kg当たり数千〜数万円。
    セラミドの機能はまだ不明の部分が多い。
    最近注目されているのは、細胞の増殖を抑える効果だ。
  2. 生いもコンニャクにセラミドがたくさん含まれている。
    コンニャクを油で炒めると、セラミドが吸収されやすい、

肌のバリアー機能を持っています
  1. 皮膚の外側から体内への異物(紫外線・ホコリ・アレルギー物質など)の侵入を防いでバリヤーとして機能しています。異物が侵入すると皮膚内のコラーゲンやエラスチンなどの破壊や減少が起こり、皮膚の老化につながります。
  2. セラミドは皮膚の一番外側にある物質で、肌の細胞と細胞の間隙をうめる役割を持っています
  3. 角質層には角質細胞と細胞間脂質(セラミド)があり、角質細胞の中で、水分を保持する役割を担っているのがNMF(天然保湿因子)と呼ばれています。
    NMFは尿素やアミノ酸、ナトリウム・カリウムなど20種類の物質からできています。
    セラミドとは角質層の細胞と細胞の間にある細胞間脂質のことで、肌の潤いを守るために大切な役割を果たしています。角質層の細胞間脂質の49%をセラミドが占めていて、うるおいのベースになっています。
    アトピー性皮膚炎や乾燥肌で角質層が乱れると、セラミドが流れ出してしまう、肌荒れやカサつき、外部からの刺激で炎症を起こしやすくなります。
    セラミドが皮膚のバリア機能を発揮して、外部刺激から守っています。
    セラミドが不足すると、水分を保つことができなくなりカサカサした状態になるだけでなく、バリア機能も低下し、外部刺激を受けやすくなって、様々な肌トラブルを引き起こす原因となります。
    アトピー性皮膚炎の治りにくい原因の1つに、「アトピックドライスキン」が上げられています。体質やアレルギーだけでなく、セラミド不足で皮膚のバリアー機能が低下していることがアトピーの治りにくい原因だと分かって来ました







セラミド合成を促進するナイアシンB
  1. 鐘紡は皮膚の表面を保護している物質「セラミド」の合成を促進するビタミンを発見した。皮膚に与えることでセラミドを増やし、傷んだ皮膚を改善することが可能。セラミドの合成を促進する物質はこれまでほとんど知られていなかった。鐘紡は皮膚の回復力を高める化粧品などに利用出来るとみて実用化をめざす。
     セラミド合成を促進するのはナイアシンBというビタミンの一種。
    セラミドを作る機能を持つ皮膚の表皮細胞に与えたところ、セラミドの生産量は約4倍に高まった。1リットルに1mgという極めて低い濃度でも効果がある。ナイアシンBは細胞がセラミドをつくる時に必要な酵素の働きを強める作用があると考えられるという。
     ネズミの荒れた皮膚にナイアシンBを薄く塗ると肌荒れを改善する効果があることも確認した。
     セラミドは皮膚表面の角質層に含まれる物質で、水の蒸発を防いだり、外敵の侵入を防ぐなど重要な機能を持つ。不足すると肌荒れ・乾燥肌になるが、現在は合成セラミドを外から補う手法が一般的。皮膚の内部の細胞を活性化して自発的にセラミドをつくらせれば高い効果が期待出来る。


量産
  1. ガラクトシルセラミド
    北海道大学大学院理学研究科の西村紳一郎教授らは新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と共同で、肌の保湿効果を持つ物質を大量合成する技術を開発した。
    この物質は『ガラクトシルセラミド』という名前で、細胞表面にある糖鎖に脂質が結びついた糖脂質の一種。糖とアミノ酸を原料に合成した。
    この糖脂質は肌の内部の酵素の一種を活性化する。酵素は肌の内部にあるグルコシルセラミドという物質を分解してセラミドを発生させ、肌の内側にセラミドが並んで障壁を作り、水分が外に出るのを防ぐ。
    酵素の活性化で多くのグルコシルセラミドが分解して、より厚い障壁が作られるため、保湿効果が高まる。
  2. 酵母で量産
    2006年9/7、産業技術総合研究所と○○は、皮膚の保湿剤として使われる天然セラミドとほぼ同じ保湿効果がある天然脂質を量産する技術を確立した。
    酵母の発酵プロセスを利用することで製造コストを1/10に抑えられる。
    この天然脂質は糖と脂肪酸が結合した構造が天然セラミドに似ているため、同等の保湿効果を持つようになった。
  3. (ビートかす)
    2009年、明治製薬の子会社、明治フードマテリアは、2010年から、砂糖分を取りだした後の甜菜(ビート)かすに含まれる機能性素材、セラミドの販売を始める。
    セラミドは一般的にコンニャクやトウモロコシなど植物から製造しているが牛乳由来の安価なセラミドが登場し始めたことで、価格競争が激しくなっている。


セラミドを分解する酵素
  1. 2009年、井上豪・大阪大学教授と伊東信・九州大学教授らのチームは、セラミドを分解する酵素の詳しい構造を解明した。成果は米生化学会誌に発表
    セラミドの分解はガン細胞増殖やアトピー性皮膚炎との関連が指摘されている。
    セラミドは皮膚に多く含まれる脂質で、皮膚から水を逃さない保湿作用がある。
    研究チームは緑膿菌が持つセラミド分解酵素を結晶化し、大型放射光施設SPring-8などを使い、立体構造をX線で詳しく調べた。
    その結果、亜鉛イオンを使って分解していることが分かった。
    前立腺ガンではセラミド分解酵素が活発に働きガン細胞の増殖を促す物質を作り出している。
    アトピー性皮膚炎の患者では緑膿菌のセラミド分解酵素が多く見つかった報告も出ている。


植物のセラミド分解物・・・腸から吸収・再合成
  • 2012年、サッポロビールと北海道大学のチームは、植物成分のセラミドの分解物が腸から吸収され、再びセラミドになる現象を突き止めた。
  • セラミドを合成できない遺伝子改変マウスにセラミドの分解物をエサに混ぜて食べさせると、いったん腸で吸収した後、もう一度セラミドに作り直していた。
  • さらに脂肪分の多い食事を与えたマウスに植物のセラミド分解物を与えると、肥満にはなるが血糖値を下げるインスリンの作用は保っていた。











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