統合失調症 ドクトルアウンの気になる健康情報
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統合失調症 ●新名称
「日本精神神経学会(理事長=佐藤光源・東北福祉大教授)は6/29、東京都内で臨時評議委員会を開き、精神疾患の1つである精神分裂病を「統合失調症」という新名称に変更することを正式に決めた。精神全体が分裂しているような印象を与える名称を変えることで、患者への差別や偏見を解消していくのが最大の目的。
2002年6/30から医療現場などでの診断や患者・家族への説明の際に新名称の使用に踏み切り、8月に横浜で開かれる世界精神医学会で世界に広くアピールする。また、関係学会と合同で法律などの用語変更を国に要望する。
しかし、政府は用語変更について、新名称の浸透度を見ながら判断したいとしており、当分は統合失調症と精神分裂病の用語が併存する事態も予想される。
【統合失調症】は、考えや気持ちがまとまりにくくなり、回復のために治療や援助が必要となる状態を指す。統合失調症は人口の1%にみられ、幻覚などの陽性症状と、意欲や思考力の低下などの陰性症状を伴う
※統合失調症は「幻想」「幻聴」「思考異常」などを症状とする中枢疾患で、す
幻覚や妄想などに加え、意欲や思考力の低下を伴う統合失調症。発症率は人口の約1%と患者数が多い。入院患者は日本だけで20万人に達する。
明確な原因は分かっていないが、一卵性双生児が共に発症する危険性が二卵性より高いことから、遺伝要因が関与することは確かとされる。
統合失調症の発症に関する仮説に基づいて、疑わしい遺伝子やタンパク質を選び、患者と健康な人を比較研究する「相関研究」という手法が盛ん。
仮説・・・「神経発達障害説」
何らかの原因で脳の発達がうまくいかず、それが病気を引き起こすという仮説。10代後半の思春期以降から20代までに発症するケースが多いことが裏付け。新潟大学脳研究所の郡波宏之教授らは、脳の発達に不可欠なEGFという栄養因子の注目し、この仮説に沿った相関研究をしている。
産業医科大学の新開隆弘助手らは一酸化窒素に注目している。
仮説・・・「神経伝達異常説」
脳の発達障害ではなく神経伝達系の異常が原因と考える。患者の脳内で神経伝達物質の一種であるドーパミンが過剰に働いていることが根拠。
筑波大学の有波忠雄助教授らは神経細胞同士の連結部(シナプス)でドーパミンと結合するD2という受容体タンパク質に着目。
西川徹・東京医科歯科大学教授は病気のネズミで神経伝達にかかわるグルタミン酸受容体が抑えられているのに着目。
聴覚機能
が低下
東京大学の笠井清登助手と加藤進昌教授らは、統合失調症患者に特有な脳の機能低下を突き止めた。健康な人に比べて音声の変化を聞き分けて反応する脳活動に違いが認められた。
被験者に「あ」を続けて聞かせながら突然、音を「お」に変えたときなどの脳活動の様子を監察した。
健常者では音声の変化に反応した特徴的な現象「ミスマッチ陰性電位」を検出できる。ところが統合失調症患者ではこれが30〜40%も減衰していた。思考力などを司る前頭葉の前部、聴覚や言語理解などに関わる側頭葉の特定部位でこうした機能低下が目立ったという。
「ピッ、ピッ」という単純な音や「あ」という特定音声の長短の変化に対しては大きな違いがなかった。患者は音声の違いを聞き分ける機能に異常がある可能性があるとみている。
アミノ酸 千葉大学の橋本謙二助教授らは血液中のアミノ酸の一種である『Dセリン』の割合を測定、患者は健康な人より3割近く減少していることを確認。
近赤外光 東京都精神医学総合研究所の榛葉俊一副参事研究員らは、脳の働きを近赤外光で調べ、診断への応用を目指している。たとえば、「0」から「9」までの数字をでたらめに並べてもらうと、健康な人では脳の前部の働きが高まるのに対し、患者ではこうした変化がほとんど無い
精神分裂病 主として青年期に発病し、慢性の経過をとり次第に人格の解体をきたし、その一部は精神荒廃に至る疾患。
「遺伝的素因の上に環境因子が加わって発病するとされている精神疾患。」

国内の患者数は約70万人。

陰性の精神分裂病・・・ドーパミンに原因
精神分裂病の中でも治療が難しいとされる陰性症状の患者は、脳内の神経伝達 物資『ドーパミン』が働きにくくなっていることを、東京医科歯科大学と放射線医学総合研究所のグループが突き止めた。陰性症状を改善する薬の開発につながる研究成果だ。
 精神分裂病には、幻聴や被害妄想などに悩まされる陽性症状と、感情が鈍って意欲が無くなる陰性症状がある。
  陰性症状の患者の脳を調べて健康な人と比較したところ、患者の大脳ではドーパミンを感知する受容体の一種『D1受容体』の感受性が低くなっていることが分かった。陰性症状は原因が未解明で、現在は薬を使った治療しか出来ない。研究グループの大久保善郎・医科歯科大講師は「D1を活性化させるような物質で、分裂病の陰性症状を改善出来る可能性がある」と話す

研究は医科歯科大の融道男教授、大久保講師、放医研の須原哲也主任研究官らが実施した
症状 <1>感情の鈍麻
<2>被害妄想
<3>幻聴
<4>独語
<5>突然笑い出す(突笑)
<6>突然の興奮  
<7>支離滅裂
診断装置 日本大学医学部の小島卓也教授らの研究グループは、統合失調症かどうかを判定する診断装置を開発した。約10分で結果が出て、診断精度は70%。
医師の診断を補助する装置として実用化を目指す。
統合失調症では通常、精神科の医師が患者を面接し、幻聴や妄想などの症状をもとに診断している。診断のガイドラインはあるものの、医師の裁量で診断内容が左右される。
統合失調者と健常者を調べたところ、患者の72%を正しく判定した。健常者を患者と間違える割合は20%だった。
統合失調症は中枢神経の発達異常で思春期に発症することが多く、志向や行動・感情などを1つの目的にそってまとめていく能力が徐々に低下し、幻覚や幻聴・妄想などに悩まされることもある。世界で100人に1人が罹っているとされる。
遺伝子 英国のエジンバラ大学、グラスゴー大学などの研究グループは、統合失調症や躁鬱病に関係する新たな遺伝子を発見した。
考えたり記憶したりする脳のメカニズムをに重要な『PDE4B』という遺伝子が、統合失調症に関係していることが分かった。この遺伝子が損傷を受けると発症のリスクが高まるという。『DISC1』という統合失調症に関係する遺伝子と影響し合っていることも分かった。
関与4遺伝子を発見
「理化学研究所は、
日本人の統合失調症の発症に関与する4種類の遺伝子を突き止めた。これまでドーパミンやグルタミン酸などの神経伝達に関わる遺伝子が発症に関与すると指摘されていたが、新しく見つかった遺伝子は異なる働きをしているという。
理研脳科学総合研究センタの山田和男研究員、吉川武男チームリーダーらのグループは、米国人で統合失調症との関連で見いだされたカルシュニューリンというタンパク質に着目。この働きに関係する14種類の遺伝子について、日本人の統合失調症患者の124家系を対象に解析した。
その結果、カルシニューリンの元になるタンパク質を作る『ppp3CC』と呼ぶ遺伝子と、遺伝子の転写に関する『EGR1』『EGR2』『EGR3』に変異があると、統合失調症になりやすいことがわかった。
理化学研究所などは、幻覚や妄想を引き起こす統合失調症の新たな原因遺伝子を見つけた。新遺伝子はDHA(ドコサヘキサエン酸)などの不飽和脂肪酸と結合するタンパク質を合成する。遺伝子の塩基配列の一部の違いによって胎児期に脳内の不飽和脂肪団のバランスが悪くなる場合あり、発症につながるとみている。
理研の分子精神科学研究チームの吉川武男チームリーダー、渡辺明子嘱託研究員らの成果。米科学誌に掲載。
音の刺激を与えると統合失調症と似た筋反射を示すマウスの遺伝子を解析、原因遺伝子を特定した。この遺伝子の塩基配列に含まれる個人差によって、タンパク質とDHAなどとの結合の強さが変わるという。
このため、一部の人では、神経細胞の正常な発達に影響が出ると見ている。亡くなった統合失調症患者の脳を調べたところ、原因遺伝子が正常な人より多く存在した。脳の成長期に不飽和脂肪酸が足りず、成人になってから遺伝子を増やして不足を補おうとしていることが原因と考えられている。
SNP 国立精神・神経センターの功力浩部長らは遺伝子の僅かな個人差であるSNP(一塩基多型)を調べ、統合失調症患者に多いSNPを突き止めた。患者の脳ではドーパミンという神経伝達物質が過剰になるが、ドーパミン分解に関わるタンパク質『COMT』の遺伝子の働き良くないタイプのSNPが多かった。こうした患者の前頭葉や側頭葉は神経構造の異常が大きく、病気の症状が重くなることが分かった。
名古屋大学の尾崎紀夫教授らは統合失調症で別のSNPを見つけた。神経の接続部分シナプスの形成に異常が多いのに着目。神経線維を伸ばす働きのある『DISC1』という遺伝子に健常者と患者の違いが多かった。患者は神経線維が伸びにくいタイプが多く、シナプスの形成が不十分になりやすいという。
神戸大学の白河治・助教授らは、うつ病などもとで自殺した人の脳と、精神疾患以外の病気などで亡くなった人の脳を比べ、自殺者で働きの量が2倍以上多い遺伝子を9個発見。うち『14-3-3』という遺伝子のSNPが特に関係している可能性があるという。
実験用マウス 理化学研究所の権藤洋一チームリーダーらの国際共同研究チームは、[うつ病]と[統合失調症]のどちらでも発症させられる実験用の遺伝子組み替えマウスを開発した(世界で初めて)。
開発した麻宇津は『ディスク1』と呼ばれる遺伝子に2カ所の変異がある。
変異の種類によって、
うつ病や統合失調症の症状を示した。成果は2007年5/4のニューロンに掲載。
副作用 予測
「筑波大学のグループは、統合失調症の治療薬を飲み続けると出てくる副作用をあらかじめ予測する遺伝子診断技術を開発した。3種類の遺伝子にあるSNP(一塩基多型)を調べて判定する。大規模臨床を進め、数年後の実用化を目指す。
統合失調症の治療薬[ハロペリドール]など旧タイプの向精神病薬を使い続けると、舌や口がひとりでにモグモグ動いたり、手や足がよじれたりする『遅発性ジスキネジア』と呼ばれる副作用が投薬開始から数年で出てくる。
ただ、この副作用が出る患者は約3割ぐらい。筑波大の有波忠雄教授らは300人の患者を対象に遺伝子の個人差と副作用の関係を調べた。その結果、脳内物質ドーパミンのD2受容体と連携して働く『HSPG2』『KCNB2』『GABRG3』という3つの遺伝子にある個人差が副作用の発症と関連していることを突き止めた。

西洋薬 ※「精神神経用剤
ジプレキサ錠」(幻覚妄想に)
「ヤンセン協和は精神分裂病治療薬「リスパダール」を発売した。SDA(セロトニン・ドパミン・アンタゴニスト)と呼ばれる新タイプ°の抗精神病薬で、幻覚・妄想などの「陽性症状」だけでなく、感情引きこもり・意欲喪失などの「陰性症状」にも有効という
統合失調症に用いられている薬物のほとんどがドパミンD2受容体遮断薬です。
その中にはフェノチアジン系のクロルプロマジンとブチロフェノン系のハロペリドール、それに非定型型精神病薬であるオランザピンがあります。
【民間療法】 ○ウド・オウレン・カノコソウ・サル・シソ
【宝石療法】 <1>[ルビー]
分裂症の漢方薬 温経湯
甘麦大棗湯
桂枝加竜骨牡蛎湯
柴胡加竜骨牡蛎湯
柴胡桂枝乾姜湯
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