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統合失調症



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幻覚
双極性障害
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精神障害
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SNP
幽体離脱
意欲低下
思考力以下
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統合失調症
新名称

  • 「日本精神神経学会(理事長=佐藤光源・東北福祉大教授)は6/29、東京都内で臨時評議委員会を開き、精神疾患の1つである精神分裂病を「統合失調症」という新名称に変更することを正式に決めた。精神全体が分裂しているような印象を与える名称を変えることで、患者への差別や偏見を解消していくのが最大の目的。
    2002年6/30から医療現場などでの診断や患者・家族への説明の際に新名称の使用に踏み切り、8月に横浜で開かれる世界精神医学会で世界に広くアピールする。また、関係学会と合同で法律などの用語変更を国に要望する。
    しかし、政府は用語変更について、新名称の浸透度を見ながら判断したいとしており、当分は統合失調症と精神分裂病の用語が併存する事態も予想される。






統合失調症の診断基準 (DSM-W-TR)
  1. 特徴的症状
    • 以下のうち2つ(またはそれ以上)、各々は1ヵ月の期間(治療が成功した場合はより短い)ほとんどいつも存在
      1. 妄想
      2. 幻覚
      3. まとまりのない会話
        1. たとえば、頻繁な脱線または滅裂
      4. ひどくまとまりのない、または緊張病性の行動
      5. 陰性症状、すなわち感情の平板化、思考の貧困、または意欲の欠如。
    • (注)
    • 妄想が奇異なものであったり、幻聴がその者の行動や思考を逐一説明するか、または2つ以上の声がお互いに会話しているものであるときには、基準Aの症状を1つ満たすだけでよい。
  2. 社会的または職業的機能低下
    • 障害の始まり以降の期間の大部分で、仕事、対人関係、自己管理などの面で1つ以上の機能が病前に獲得していた水準より著しく低下している。(または、小児期や青年期の発症の場合、期待される対人的、学業的、職業的水準にまで達しない
  3. 期間
    • 障害の持続的な徴候が少なくとも6ヵ月間存在する。
    • この6ヵ月間の期間には、基準Aを満たす各症状(すなわち、活動期の症状)は少なくとも1ヵ月(または、治療が成功した場合はより短い)存在しなければならないが、前駆期または残遺期の症状の存在する期間を含んでもよい。
    • これらの前駆期または残遺期の期間では、障害の徴候は陰性症状のみか、もしくは基準Aにあげられた症状の2つまたはそれ以上が弱められたかたち(例;風変わりな信念、異常な知覚体験)で表されることがある。
  4. 統合失調感情障害と気分障害の除外
    • 統合失調感情障害と気分障害、精神病性の特徴を伴うものが以下の理由で除外されていること
      1. 活動期に症状と同時に、大うつ病、躁病、または混合性のエピソードが発症していない。
      2. 活動期の症状中に気分のエピソードが発症していた場合。その持続期間の合計は活動期および残遺期の持続期間の合計に比べて短い。
  5. 物質や一般身体疾患の除外
    • 障害は、物質(例:乱用薬物、投薬)または一般身体疾患の直接的な生理学的作用によるものではない。
  6. 広汎性発達障害との関係
    • 自閉症障害や他の広汎性発達障害の既往歴があれば、統合失調症の追加診断は顕著な幻覚や妄想が少なくとも1ヵ月(または、治療が成功した場合はより短い)存在する場合にのみ与えられる。


BPRS  (brief psychiatric rating scale)
  • 統合失調症の重症度を評価する尺度
    • 1962年にOveail&Gorhanが提唱
    • 18項目を7段階で評価

【統合失調症】は
  • 考えや気持ちがまとまりにくくなり、回復のために治療や援助が必要となる状態を指す。
    自分に対する悪口の幻聴や敵が自分を襲おうとしている妄想、無気力などに苦しむ心の病。
    統合失調症は人口の1%にみられ、幻覚などの陽性症状と、意欲低下や思考力の低下などの陰性症状を伴う。
    ※統合失調症は「幻想」「幻聴」「思考異常」などを症状とする中枢疾患です
    統合失調症の幻覚妄想には、2つの特徴があります。
    その特徴を知ると、幻覚妄想に苦しむ気持ちが理解しやすくなります。
    1. 内容の特徴です。幻覚妄想の主は他人で、その他人が自分に対して悪い働きかけをしてきます。つまり人間関係が主題となっています。その内容は、大切に考えていること、劣等感を抱いていることなど、本人の価値感や関心と関連していることが多いようです。このように幻覚妄想の内容は、もともとは本人の気持ちや考えに由来するものです。
    2. 気分に及ぼす影響です。幻覚妄想の多くは、患者さんにとっては真実のことと体験され、不安で恐ろしい気分を引き起こします。無視したり、ほうっておくことができず、いやおうなくその世界に引きずりこまれるように感じます。場合によっては、幻聴や妄想に従った行動に走ってしまう場合もあります。「本当の声ではない」「正しい考えではない」と説明されても、なかなか信じられません。


臨床分類
  1. 精神運動性興奮状態
  2. 昏迷状態
    • 自閉
    • 拒絶
  3. 幻覚妄想状態
  4. 抑うつが目立つ状態
  5. 神経症様症状が目立つ状態
  6. 意欲減退・感情鈍麻が持続する状態

統合失調症の分類
  • 妄想型
    • 妄想を主とし、幻聴を伴うことが多い。
  • 破瓜型(はかがた)
    • 青年期に発症し、慢性に経過しやすい。自閉傾向が強い。
  • 緊張型
    • 急性に発症し、一過性に経過する。激しい興奮や昏迷をきたす。
  • 鑑別不能型
    • 統合失調症の症状を認めるが、上記の3類型に合致しないもの。
  • 統合失調症後抑うつ
    • 統合失調症の症状がいくつか残存しているが、抑うつ症状が前景にたつもの。







2つのタイプ
1>明らかに精神的な病気であるとわかるタイプ
  • (急に変化するタイプ)
  1. 幻覚、妄想、幻聴を示すタイプ(急性幻覚妄想)
  2. 緊張や興奮から角の感情的不安定状態を示すタイプ(急性緊張)
  3. 会話や行動が支離滅裂で感情の起伏が激しいタイプ(急性錯乱)

2>人間が成長していく過程でゆっくり生じるタイプ
  1. 友人や家族とよく話す活発な人が、ひとりぼっちを好むようになる。
  2. 勉強や仕事に身が入らなくなる。
  3. 話が飛んだり現実性に乏しい話をするようになる。
  4. いままで穏やかだった人柄が怒りっぽくなる。
  5. きちんとした人がだらしなくなる。


統合失調症の症状
  • (陽性症状)
    • 本来あるはずのないものが現れる。
      1. 自分と他人を区別することができない。
      2. 考えがまとまらず支離滅裂なことを言う。
      3. 現実的に無いものをあると感じる
      4. 非現実的なことを信じる
      5. 激しい興奮が見られ、奇妙な行動をする
    (陰性症状)
    • 本来あるべき機能が低下・消失する。
      1. 感情の表現が乏しくなる
      2. 意欲ややる気がみられなくなり、関心を示さなくなくなる。
    (認知機能障害)
    • 意欲低下、対人コミュニケーションの支障
      1. ささいなことや小さな刺激に反応してしまう。
      2. 記憶と比較して考えることが苦手。
      3. 過去の同じような体験に照らして対応できない。
  • 感情の鈍麻
    被害妄想
    幻聴
    独語
    突然笑い出す(突笑)
    突然の興奮  
    支離滅裂

仮説
  • 幻覚妄想などに加え、意欲や思考力の低下を伴う統合失調症。発症率は人口の約1%と患者数が多い。入院患者は日本だけで20万人に達する。
    明確な原因は分かっていないが、一卵性双生児が共に発症する危険性が二卵性より高いことから、遺伝要因が関与することは確かとされる。
    統合失調症の発症に関する仮説に基づいて、疑わしい遺伝子やタンパク質を選び、患者と健康な人を比較研究する「相関研究」という手法が盛ん。

    仮説・・・「神経発達障害説」
    • 何らかの原因で脳の発達がうまくいかず、それが病気を引き起こすという仮説。
    • 10代後半の思春期以降から20代までに発症するケースが多いことが裏付け。新潟大学脳研究所の郡波宏之教授らは、脳の発達に不可欠なEGFという栄養因子の注目し、この仮説に沿った相関研究をしている。
      産業医科大学の新開隆弘助手らは一酸化窒素に注目している。
    仮説・・・「神経伝達異常説」
    • 脳の発達障害ではなく神経伝達系の異常が原因と考える。
    • 患者の脳内で神経伝達物質の一種であるドーパミンが過剰に働いていることが根拠。
      筑波大学の有波忠雄助教授らは神経細胞同士の連結部(シナプス)でドーパミンと結合するD2という受容体タンパク質に着目。
      西川徹・東京医科歯科大学教授は病気のネズミで神経伝達にかかわるグルタミン酸受容体が抑えられているのに着目

  1. ドパミン過剰説
    • 幻覚・妄想といった陽性症状に関与。
      1. ドパミン過剰・・・陽性症状
      2. ドパミン低下・・・陰性症状
  2. グルタミン異常説
    • グルタミン酸受容体を遮断すると統合失調症様症状(陰性症状:認知機能障害)発生
  3. ストレス脆弱性説
    • ストレスへの対処力を超えるストレスの付加で症状発現。



グルタミン酸の濃度が低下していた 
  • 2013年、東京大学の山末英典准教授らのグループは、統合失調症の進行具合によって脳内の化学物質の濃度が変化することを突き止めた。
  • 慢性化している患者は脳内のグルタミン酸の濃度が低下していた。
  • 統合失調症は幻聴や被害妄想、行動意欲の低下といった症状が出る。
  • 研究グループはプロトン磁気共鳴画像装置(MRI)という特殊なMRI装置を使い、健康な人と統合失調症患者141人の脳内の化学物質の状態を調べた。
  • 脳内の神経細胞から神経細胞へと刺激を伝えるグルタミン酸などの化学物質の濃度をみると、慢性的な統合失調症患者だけが特に低いことが分かった。


ミエリンの量が低下している
  • 2015年、和歌山県立医科大学のグループが報告。
  • 統合失調症患者の脳では、神経細胞の突起を覆おうミエリン(髄鞘)の量が低下していた。
  • ミエリンは主にリン脂質でできており、量が減ると、脳内で正確な情報伝達ができなくなるとみられている。
  • 量の低下は、大脳の前頭葉と側頭葉を中心に広範囲に認められた。



ドーパミンが無い・・・統合失調症薬
  • 2014年、ドーパミン(神経伝達物質)が無く行動異常を起こすマウスに、統合失調薬が効くことを東京都医学総合研究所が実験で確かめた。
  • ドーパミンを少量ある状態のマウスは、ほとんどが動かなくなり、ドーパミンがゼロにすると逆に動きが活発になった。
  • ドーパミンが無く活発に動くマウスに統合失調症薬「クロザピン」を与えると、動きが治まった。
  • 一方、「ハロペリドール」では動きが活発なままだった。



聴覚機能が低下
  • 東京大学の笠井清登助手と加藤進昌教授らは、統合失調症患者に特有な脳の機能低下を突き止めた。健康な人に比べて音声の変化を聞き分けて反応する脳活動に違いが認められた。
    被験者に「あ」を続けて聞かせながら突然、音を「お」に変えたときなどの脳活動の様子を監察した。
    健常者では音声の変化に反応した特徴的な現象「ミスマッチ陰性電位」を検出できる。
    ところが統合失調症患者ではこれが30〜40%も減衰していた。
    思考力などを司る前頭葉の前部、聴覚や言語理解などに関わる側頭葉の特定部位でこうした機能低下が目立ったという。
    「ピッ、ピッ」という単純な音や「あ」という特定音声の長短の変化に対しては大きな違いがなかった。患者は音声の違いを聞き分ける機能に異常がある可能性があるとみている


Dセリン(アミノ酸の1つ)が減少
  • 千葉大学の橋本謙二助教授らは血液中のアミノ酸の一種である『Dセリン』の割合を測定、患者は健康な人より3割近く減少していることを確認。


タンパク質「ディスビンディン-1」
  • 2010年、統合失調症の発症に脳内のタンパク質の働きが関係していることを愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所が解明。
    統合失調症は幻覚妄想を症状とする精神疾患で100人に1人の割合で発症。神経伝達物質の分泌異常などが原因とされてきたが、発症メカニズムは分かっていない。
    同研究所は、脳の神経細胞間では情報をやりとりする「シナプス」にあるタンパク質「ディスビンディン-1」に着目。発症への関与が指摘されながら詳しい働きは未解明だった。
    マウスの神経細胞を使った実験で、このタンパク質の量を減らすと、シナプスで情報を受けとる組織が、正常に発達しないことが判明。このタンパク質を補充すると組織の機能が回復することも分かった。


脳の働きを近赤外光で調べて診断
  • 東京都精神医学総合研究所の榛葉俊一副参事研究員らは、脳の働きを近赤外光で調べ、診断への応用を目指している。たとえば、「0」から「9」までの数字をでたらめに並べてもらうと、健康な人では脳の前部の働きが高まるのに対し、患者ではこうした変化がほとんど無い




精神分裂病
  • 主として青年期に発病し、慢性の経過をとり次第に人格の解体をきたし、その一部は精神荒廃に至る疾患。
    「遺伝的素因の上に環境因子が加わって発病するとされている精神疾患。」
    国内の患者数は約70万人。
  • 陰性の精神分裂病・・・ドーパミンに原因
  • 精神分裂病の中でも治療が難しいとされる陰性症状の患者は、脳内の神経伝達 物資『ドーパミン』が働きにくくなっていることを、東京医科歯科大学と放射線医学総合研究所のグループが突き止めた。陰性症状を改善する薬の開発につながる研究成果だ。
     精神分裂病には、幻聴や被害妄想などに悩まされる陽性症状と、感情が鈍って意欲が無くなる陰性症状がある。
      陰性症状の患者の脳を調べて健康な人と比較したところ、患者の大脳ではドーパミンを感知する受容体の一種『D1受容体』の感受性が低くなっていることが分かった。陰性症状は原因が未解明で、現在は薬を使った治療しか出来ない。研究グループの大久保善郎・医科歯科大講師は「D1を活性化させるような物質で、分裂病の陰性症状を改善出来る可能性がある」と話す
    研究は医科歯科大の融道男教授、大久保講師、放医研の須原哲也主任研究官らが実施した
    • カタトニアcatatonia
      緊張型分裂病
      緊張型統合失調症



グリア細胞
  • 2009年、自然科学研究機構・生理学研究所(岡崎市)のチームが動物実験で、脳神経の障害で起きていると見られていた統合失調症の原因がそれ以外にある可能性を見つけた。
    神経細胞を支える「グリア細胞」にわずかな異常が起きると痛みなどの感覚が混乱する。
    田中譲二助教らが、グリア細胞と神経が接する部分の異常があるマウスの脳を電子顕微鏡で観察して見つけた。マウスに弱い音と強い音を連続して聞かせると、通常は強い音には慣れて大きく反応しなくなる。だが、グリア細胞に異常があると、どの音にも強く驚く反応を示し、統合失調症の症状を示した。


海馬の形成に必要な遺伝子
  • 2011年、慶応大学の仲嶋一範教授らは、統合失調症との関連が指摘されている遺伝子(Disc1)が、脳の海馬の形成に欠かせないことを突きとめた。
  • マウスの胎児でこの遺伝子(Disc1)の働きを妨げると、海馬にある神経細胞の移動が遅れたり、細胞の向きが乱れたりした。こうした構造異常は統合失調症患者の一部でも報告されている。
  • 成果は英科学誌「ヒューマン・モレキュラー・ジェネティクス」に発表。
  • Disc1は神経細胞の移動に関わることが知られている。神経疾患を発症することが多い英国の家系で、この遺伝子(Disc1)の変異が見つかって以来、統合失調症との関連が調べられている。
  • 研究チームは、学習や記憶にかかわる海馬の「CA1」という部位で遺伝子の働きを詳しく調べた。
  • 統合失調症などの精神疾患は、脳の形成過程に起こる微細な構造異常と、成長後のストレスなどの双方が影響し合って発症するという考え方が主流になっている。


海馬の過剰活動が原因
  • 2013年、利根川進・理化学研究所脳科学総合研究センター長と青木田鶴研究員らは、統合失調症になると「計画が立てられない」などの症状が出る原因をマウス実験で突き止めた。
  • 病気のマウスの脳では、順序立てて記憶を整理する「海馬」が過剰に活動して、うまく働か無くなっていた。
  • 成果は米科学誌「ニューロン」(電子版)に掲載。
  • 実験では、大脳皮質の遺伝子を欠損させて統合失調症に似た症状を発症させたマウスを迷路に放った。脳に1本の電極を刺して、海馬にある十数個の神経細胞の活動を測定。迷路を移動中は個別の細胞が順々に活動していたが、、休息中になると細胞が一斉に活動した。正常なマウスでは休息中も、神経細胞が迷路を通ったときに活動する順番で順序よく活動した。
  • 海馬は脳に新たな情報が入ってこなくなる休息中に、通ってきた道順の記憶を整理している。病気のマウスは記憶の整理が出来なくなっている。休息中も海馬が盛んに働くことが、妄想や幻覚。考えがまとまらないなどの症状を引き起こすという。


脳内のタンパク質不足
  • 2012年、統合失調症の患者に見られる思考力低下、注意力低下などの認知機能の障害が、タンパク質の一種「LHX6」が脳内で減少していることによって引き起こされる可能性が高いことを金沢大学の研究チームが解明し、米精神医学誌で発表。
    研究チームは、認知機能の中枢を担う脳内の「前頭前野」と呼ばれる部分に着目。
    米国の脳バンクを利用し、統合失調症の患者42人と精神疾患にかかったことがない42人の前頭前野を比較した。
    その結果、患者20人の前頭前野でLHX6の量が平均で約22%減少しており、さらに認知機能の調節で大きな役割を持つ神経細胞の分子も32〜46%減少していることが分かった。
    LHX6にはこの神経細胞の発達をうながす働きがあることから、前頭前野でもLHX6の不足が神経細胞の働きを悪化させ、一部の患者の認知機能に障害を起こしているとみられる。


アミノ酸と糖などが結合してできる「ペントシジン」
  • 血中濃度が上がる
    2010年、東京都医学研究機構と東北大学のチームは、統合失調症のおよそ半数の患者で血中に増える物質を発見した。
    そのうち、半分の患者では関連するビタミンの濃度が低下していることも分かった。
    研究チームが注目したのは、アミノ酸と糖などが結合してできる「ペントシジン」。
    患者45人の血液を調べたところ、21人でペントシジンの血中濃度が通常に比べて平均1.7倍になっていた。このうち11人では、ペントシジンを体外へ排出する働きがあるビタミンB6の濃度が低下していることも分かった。
    ペントシジンはストレスなどが原因で血中に増える。




診断装置
  • 日本大学医学部の小島卓也教授らの研究グループは、統合失調症かどうかを判定する診断装置を開発した。約10分で結果が出て、診断精度は70%。
    医師の診断を補助する装置として実用化を目指す。
    統合失調症では通常、精神科の医師が患者を面接し、幻聴や妄想などの症状をもとに診断している。診断のガイドラインはあるものの、医師の裁量で診断内容が左右される。
    統合失調者と健常者を調べたところ、患者の72%を正しく判定した。健常者を患者と間違える割合は20%だった。
    統合失調症は中枢神経の発達異常で思春期に発症することが多く、思考や行動・感情などを1つの目的にそってまとめていく能力が徐々に低下し、幻覚や幻聴・妄想などに悩まされることもある。
    世界で100人に1人が罹っているとされる。


音の反応で調べる
  • 国立精神・神経センター神経研究所の一室で、ヘッドホンをつけた女性が椅子に座っている。目元には米粒大のセンサーが左右2個づつ。大きな音が鳴ったときの反応の違いを検知して統合失調症を調べる。一般に、人は大きな音が聞こえると無意識のうちに目をつむるが、音が出る0.1秒前にやや小さめの音が聞こえると、大きな音が鳴っても反応が小さくなる。ところが、統合失調症の患者ではこのような現象が起こりにくくなる。
    同研究所の功力浩部長らが患者や健康な人500人を調べたところ、統合失調症の患者を見分けられた。また、統合失調症の前段階ともいえる人が見つかった。
    検査は15分程度で結果が数値で表される


MRIで解析
  • 2012年、京都大学の村井俊哉教授らは、統合失調症に関わる神経回路の異常をMRIを使った解析で見つけた。
  • 研究チームは、患者37人と健常者36人の脳をMRIで撮影して画像を解析した。
  • さまざまな情報を統合する役割を持つ視床と、大脳皮質の一部で思考や意欲を司る神経線維に注目して調べた。
  • 患者の脳では、この線維の信号の伝わり方が悪くなっていた。この信号の伝わり方が悪くなるほど、神経繊維と結びつく大脳皮質の厚みが薄くなっていた。
  • 神経線維と大脳皮質の2つの異常が発症の仕組みに関係する可能性がある


目の動きで判別
  • 2014年、大阪大学は眼球の動きから精神疾患の統合失調症を高精度で判別できる手法を開発した。
  • 88%の精度。
  • 阪大の橋本亮太准教授と京都大学が開発した。
  • 顔を固定し、テレビ画面に動画や風景画を表示し、目の動きを追うカメラで眼球の運動を比較する。
  • ex.ビル群が映る風景画を表示すると、健常者は様々な場所に目線が移動するが、患者はほぼ1カ所に集中する。


個人差
  • 理化学研究所などは、幻覚妄想を引き起こす統合失調症の新たな原因遺伝子を見つけた。新遺伝子はDHA(ドコサヘキサエン酸)などの不飽和脂肪酸と結合するタンパク質を合成する。
    遺伝子の塩基配列の一部の違いによって胎児期に脳内の不飽和脂肪酸のバランスが悪くなる場合あり、発症につながるとみている。
    理研の分子精神科学研究チームの吉川武男チームリーダー、渡辺明子嘱託研究員らの成果。米科学誌に掲載。
    音の刺激を与えると統合失調症と似た筋反射を示すマウスの遺伝子を解析、原因遺伝子を特定した。この遺伝子の塩基配列に含まれる個人差によって、タンパク質とDHAなどとの結合の強さが変わるという。
    このため、一部の人では、神経細胞の正常な発達に影響が出ると見ている。亡くなった統合失調症患者の脳を調べたところ、原因遺伝子が正常な人より多く存在した。脳の成長期に不飽和脂肪酸が足りず、成人になってから遺伝子を増やして不足を補おうとしていることが原因と考えられている。


SNP
  • 国立精神・神経センターの功力浩部長らは遺伝子の僅かな個人差であるSNP(一塩基多型)を調べ、統合失調症患者に多いSNPを突き止めた。患者の脳ではドーパミンという神経伝達物質が過剰になるが、ドーパミン分解に関わるタンパク質『COMT』の遺伝子の働き良くないタイプのSNPが多かった。こうした患者の前頭葉や側頭葉は神経構造の異常が大きく、病気の症状が重くなることが分かった。
    名古屋大学の尾崎紀夫教授らは統合失調症で別のSNPを見つけた。
    神経の接続部分シナプスの形成に異常が多いのに着目。神経線維を伸ばす働きのある『DISC1』という遺伝子に健常者と患者の違いが多かった。患者は神経線維が伸びにくいタイプが多く、シナプスの形成が不十分になりやすいという。
    神戸大学の白河治・助教授らは、うつ病などで自殺した人の脳と、精神疾患以外の病気などで亡くなった人の脳を比べ、自殺者で働きの量が2倍以上多い遺伝子を9個発見。
    うち『14-3-3』という遺伝子のSNPが特に関係している可能性があるという。


発症に関わる遺伝子62個
  • 2014年、東北大学の牧野能士助教が英国のグループと共同で見つけた。
  • 成果は米国科学アカデミー紀要(電子版)に掲載。
  • 同じDNA配列がなんらかの原因で複製されて通常よりも多くなる「コピー多型」に含まれる、病気の原因遺伝子を調べた。通常はコピー多型に含まれにくい遺伝子62個を、患者特有のコピー多型に発見した。


遺伝子変異の実験用マウス
  • 理化学研究所の権藤洋一チームリーダーらの国際共同研究チームは、[うつ病]と[統合失調症]のどちらでも発症させられる実験用の遺伝子組み替えマウスを開発した(世界で初めて)。
    開発したマウスは『ディスク1』と呼ばれる遺伝子に2カ所の変異がある。
    変異の種類によって、うつ病や統合失調症の症状を示した。
    成果は2007年5/4のニューロンに掲載。




歯状回に異常
  • 2008年9/11、幻覚妄想が起きる統合失調症では、脳内に未熟な神経細胞が存在することを、藤田保健衛生大学の宮川剛教授らが動物実験で突き止めた。
    統合失調症はこれまで行動や会話などの外見的な変化しか分からなかったが、脳内から明確な異常が見つかったのは初めて。
    統合失調症の状態にしたマウスを調べたところ、脳の海馬にある『歯状回』で異常が見つかった。歯状回にできた神経細胞は、うまく成長しなかったり活動が弱くなっていた。

脳体積に違いがあった
  • 2016年、統合失調症の患者は意欲や運動機能に関わる左右の脳の「淡蒼球」という部分の体積が右脳よりも左脳で(4%ほど)大きくなっていることが分かった。
  • 淡蒼球は脳の深部にある大脳基底核の一部。
脳のしわが複雑になるとリスクがUP

2017年、脳のしわが複雑に入り組みすぎていると統合失調症の発症リスクが高くなる可能性があることを、富山大病院の鈴木道雄教授らのグループが米医学誌の電子版に報告した。





西洋薬
(薬の作用点と効果)
  1. ドパミンD受容体阻害
    • ・ドパミンを阻害することで、主に陽性症状を改善させる。
  2. セロトニン5-HT2A受容体阻害
    • ・ドパミンとアセチルコリンの調節を行うことで感情症状の改善をめざす。
  3. セロトニン5-HT2A受容体阻害
    • ・ドパミンの調節を行うことで主に陰性症状の改善をめざす。
  4. ヒスタミンH受容体阻害
    • ヒスタミンを阻害することで鎮静、睡眠導入効果がある。


(第一世代の薬)
  • 抗ヒスタミン作用があり鎮静作用が強い
  • 陽性症状に効果があり(3〜4ヵ月必要)
  • 陰性症状には無効
  • 認知機能障害に無効。
  • 錐体外路症状がで出やすい
    錐体外路症状
    分類 名称 (症状) (対策)

    パーキンソニズム 無動性筋強直
    振戦
    表情や微細な運動の消失
    抗コリン薬
    アカシジア ジっとしていられない
    落ち着きの無い状況
    急性ジストニア 筋固縮と痙縮 ジアゼパム


    遅発性ジスキネジア 口をモグモグ動かす
    舌を陰転させる


(第二世代)
1>SDA(serotonin-dopamine antagonist)/セロトニン・ドパミン拮抗薬
2>MARTA(multi-acting recepteor targeted antipsychotics)/多受容体作動薬
  • [ジプレキサ](オランザピン)
  • 高プロラクチン血症が見られない
  • 体重増加しやすい
  • 糖尿病患者には禁忌



(第三世代)
  1. DSS(dopamine system stabilizer)/ドパミン・システムスタニライザー
  2. SDA
    • [ロセナン]


精神神経用剤


△「ジプレキサ錠」(幻覚妄想に)


「リスパダール」
  • SDA(セロトニン・ドパミン・アンタゴニスト)と呼ばれる新タイプ°の抗精神病薬で、幻覚妄想などの「陽性症状」だけでなく、感情引きこもり・意欲喪失などの「陰性症状」にも有効という


△ドパミンD2受容体遮断薬
  • 統合失調症に用いられている薬物のほとんどがドパミンD2受容体遮断薬です。
    その中にはフェノチアジン系のクロルプロマジンとブチロフェノン系のハロペリドール、それに非定型型精神病薬であるオランザピンがあります


2種類以下の薬で治そう
  • 2013年、適切な減量のためのガイドラインを専門家が作成した。
  • 1種類だけ処方するのは、日本では欧米や東アジアの平均よりも少ない。
  • 3種類以上だと効果が上がるという根拠は無い。
  • 国立病院機構・鳥取医療センターや藤田保健衛生大学などと共同で薬物の減量の臨床試験をした結果、ゆっくりと慎重に減らせば、体への負担がなく、安全なことが分かった。
  • この研究結果にもとづき、SCAP法という方法による減量を支援する計算シートを10月に公表した。
  • (SCAP)
  • Safety Correction of Antipsychotics Poly-pharmacy and hi-dose



関連情報 幻覚」「双極性障害」「精神病」「精神障害」「摂食障害」「SNP」「幽体離脱」「意欲低下」「思考力以下






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