抗利尿ホルモン不適合分泌症候群
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SIADH (抗利尿ホルモン不適合分泌症候群)
syndrome of inappropriate secretion of ADH
尿量を減少させる作用を持つホルモンであるバソプレッシンが血漿浸透圧に対して不適切に分泌、または作用することによって起こる症候群。
病態 抗利尿ホルモン(ADH)過剰による症候群
ADHの分泌異常があっても高値にならない例もある
ADH =抗利尿ホルモン (antidiuretic hormon) の略称。
ADHは腎臓に作用して血液中の水分が尿中に排泄されるのを調節しています。腎臓の機能が正常でも、ADHの分泌が不足すると多尿に、ADHの分泌が過剰な状態では血液中に水分が蓄積される状態になります。

ADHの分泌は血中浸透圧によって調節されています。
@尿崩症
血中浸透圧に比較してADHの分泌が不足している状態は、尿崩症とよばれます。口渇、多飲、多尿が特徴です。
ASIADH
血中浸透圧に比較してADHの分泌が過剰な状態は、抗利尿ホルモン不適合症候群(SIADH)とよばれます。自覚的には倦怠感や食欲低下などの症状があります。

ADH分泌異常症

(特定疾患の1つ)難病センター
ADH(抗利尿ホルモン)の働きは、腎臓から体内に水を取り込み水を保持することで、体にとって必須のたいへん重要なホルモンです。このホルモンの分泌が異常になる代表的な病気としては、1.ADHの不足によって発生する中枢性尿崩症、2.ADHの過分泌により発生するSIADH(ADH分泌過剰症)という全く異なる2種類の疾患があります。
ADHは脳の中の視床下部という場所で合成され、下垂体の後葉から血中に分泌されるホルモンで、腎臓で作用を発揮します。ADHが不足する中枢性尿崩症では、尿が近くなり、大量に色のない尿(多尿)が出るようになり、のどの渇き(口渇)や口の中のねばねば感、水のがぶのみ(多飲)が発生し、患者さん自身が変調に気がつくことが多い病気です。SIADHでは患者さんが感じる特徴的な症状はまずありません。このため、病院などの検査時に水分の過剰貯留により発生した低ナトリウム血症として発見されることがほとんどです。

検査 血清Na・・・120mEq/l以下
血漿浸透圧・・・270mOsm/kg以下
尿浸透圧・・・・・300mOsm/kg以上
尿中Na・・・・・正常もしくは低ナトリウム血症
血漿レニン活性・・・5ng/ml/時以下
診断 低浸透圧血症(低ナトリウム血症)、
尿浸透圧:300mOsm/kg以上、
尿中ナトリウム濃度:20mEq/L以上、
腎機能、副腎機能正常、
血漿バゾプレシンが測定可能
脱水症なし
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