しんかひこう
心下痞硬
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心下痞」「むかつき」「吐き気

痞硬 「痞」=ただ満するだけで、痛まない。つかえる。
「硬」=かたい。診察して抵抗のあること。
《勿誤薬室方函口訣》
→「人参は心下痞硬して悸するを治するなり」《薬徴》
心下痞 =心下部に抵抗と圧痛を認めるもの。
心下痞硬の程度が強いほど血中アドレナリン濃度が高いとされる。(和漢医薬学会誌:1985)
呉茱萸湯茯苓飲・乾姜黄連黄人参湯・六物黄湯・生姜甘草湯は皆人参3両。しかして欬唾・涎沫・嘔吐・下利を治するを云い、心下痞硬を治するを云はず。是において仲景の欬唾・涎沫・嘔吐・下利を治する方中を綜考するに、その人参なきもの10に居ること7~8。今人参の本例に依って、此の5湯を用ふるに、之を心下痞硬して欬唾・涎沫・嘔吐・下利する者に施すに、その応響くがごとし。是に由って之を観るに、5湯の証は、壱に是れ心下痞硬の毒なり。《薬徴》
  • 呉茱萸湯(呉茱萸4、人参・大棗各3、生姜6)
  • 茯苓飲(茯苓5、朮4、人参・生姜・陳皮各3、枳実1.5)
  • 乾姜黄連黄人参湯(乾姜・黄連・黄芩・人参各3)
  • 六物黄湯(黄・人参・乾姜・大棗各3.0g、桂枝2.0g。半夏8.0g)
  • 生姜甘草湯(生姜5両、人参3両、甘草4両、大棗15枚)

主証と客証
  • 処方を用いる証に、主証と客証がある
    • 主証というのは、いつでも必発の症状で、客証はこの主証があるために、現れたり、かくれたりする症状である。
    • 半夏瀉心湯を例にとると
      • 心下痞硬は主証で、嘔吐、下痢は客証である。
      • だから、心下痞硬という主証がなければ、嘔吐や下痢があっても、半夏瀉心湯のではない。
      • また、心下痞硬があれば、嘔吐や下痢がなくとも半夏瀉心湯を用いるのである《漢方診療医典》


心下痞硬の漢方薬
  1. 茵蒿湯
  2. 桂枝人参湯
  3. 柴陥湯
  4. 柴胡加竜骨牡蛎湯
  5. 柴胡清肝湯
  6. 柴朴湯
  7. 柴苓湯
  8. 四逆散
  9. 小柴胡湯
  10. 小柴胡湯加桔梗石膏
  11. 十味敗毒湯
  12. 小半夏加茯苓湯
  13. 人参湯
  14. 半夏瀉心湯
  15. 白虎加人参湯
  16. 茯苓飲