手厥陰心包経           ドクトルアウンの気になる健康情報
トップへ戻る針灸のツボ>手厥陰心包経<9>Heart Constrictor (心包) (HC)    (9穴)
HC 経穴名 適応する症状・病名
HC-1 天池
(テンチ)
脇肋痛、脇下腫痛
寛胸理気・寧心安神の作用がある。
心痛・胸悶・胸脇痛・腋の腫痛を主治する。
「天」・・・人体の上部を指し、肋間の間のちょうど「池」にような間隙にあるところから名づけられた。
交会穴・・・[手の厥陰心包経][手の少陽三焦経][足の厥陰肝経][足の少陽胆経]との交会穴。
HC-2  天泉
(テンセン)
脇肋痛、咳嗽、背痛、臂痛(上内側)
疏筋活絡の作用がある。
心痛・胸脇部の脹痛・咳嗽・胸部や上腕内側の痛みを主治する。
手の厥陰心包経の経気を天地から受けるのが「天泉」。
経脈の気血が「泉」のようにわき出すので、この名が付いた。
HC-3 曲沢
(キョクタク)
激しい咳嗽、肘の関節炎、
高熱時の胸中苦悶と口渇

清熱徐煩・舒筋活絡の作用がある。
心痛・心悸・熱病・煩躁・胃痛・嘔吐を主治する。
肘窩横紋上で[尺沢]と並んでいることから、曲沢と名づけられている。
肘の内側あり、少し屈曲させて取穴する。
手の厥陰心包経の合穴。
HC-4 o門
(ゲキモン)
肋膜炎・心悸亢進の特効穴。
心臓弁膜症、狭心症、
肺結核、喀血、肩背痛、
喘息、指先のシビレ、
リウマチ


寧心理気和血の作用がある。

心痛・心悸・衄血・吐血・喀血・胸痛・癇症・疔瘡などを主治する。
「o」は間隙の意味で、気血が最も集まる所を指している。
手の厥陰心包経の気血が一番集まる門戸から「o門」と名づけられた。
心包経のo穴
HC-5 間使
(カンシ)
動悸が止まらない、胸がドキドキする、胃痛、嘔吐、熱病、テンカン、臂痛、マラリヤ
去痰開竅・養心安神の作用がある。
精神疾患・臆病驚悸を主治する。
「間」は・・・すき間。「使」は使者の意味。
間使とは君(心)と相(肺)が共に巡る使道のこと。
HC-6 内関
(ナイカン)
腕関節炎・リウマチ。
血圧亢進、心臓病、胸がドキドキする、シャックリ、嘔吐、哮喘、
正中神経麻痺・神経痛。咽喉腫痛、ヒステリー、テンカン

安神寧心・鎮痛理気の作用がある。
心痛・心悸・胸悶・胸脇部の痛み・胃痛・悪心・嘔吐・癲狂・失眠・熱病・煩躁・瘧疾・肘腕の痙攣などを主治する。
[外関]と表裏の位置にある
心包経の絡穴で、ここから三焦経に分かれて走る。
八脈交会穴の1つで、陰維脈
に通じる。
HC-7 大陵
(ダイリョウ)
心臓疾患の主治穴。心筋炎
ヒステリー、半身不随、
腕関節痛、口渇。肋間神経痛、扁桃炎、精神病

安神寧心・鎮痛理気の作用がある。
心痛・心悸・胃痛・嘔吐・癲狂・胸悶・胸脇部痛・驚悸・失眠・煩躁・口臭などを主治する。
「大」・・・崇高、「陵」は高くそびえる丘の意味。小高い丘に似ているのでこの名がある。
心包経の原穴・兪穴。
HC-8 労宮
(ロウキュウ)
中風昏迷、中書、小児驚風、精神病、ヒステリー
醒神開竅の作用がある。
心痛・癲狂・口瘡・鵝掌風を主治する。
「労」は労働、「宮」は宮廷の意味で、要所・中心を意味する。
手の厥陰心包経の栄穴。
HC-9 中衝
(チュウショウ)
心絞痛、頭痛、ショック、耳鳴
通心絡・開神竅・回陽救逆の作用がある。
心痛・心煩・舌のこわばり・熱病・中暑・驚厥・昏厥を主治する。
手の厥陰心包経の井穴。

手の厥陰心包経の穴歌
9穴、 心包手の厥陰。   天池、天泉、曲沢深し。
o門、間使、内関、対す。 大陵、労宮、中衝備はる。
心包1名は手の心主。蔵象を以て之を校るに心下横膜の上、竪膜の下にあり。横膜と相粘して黄脂にて漫く畏むものは曰い、又心包絡と曰うは何ぞや。曰く君火は名を以てし、相火は位を以てす。手の厥陰心包は君火に代わって事を行う。用を以て言う。故に手の心主と曰う。経を以て言う時は心包絡と曰う。1経にして2名、実は相火也。
その支なるものは胸を循って脇に出て腋3寸を下り、上って腋下に抵り、下って臑内を循り、太陰肺経・少陰心経の間を行って肘中に入る。
臂に下って両筋の間を行き掌中に入り中指を循ってその端に出づ。
(本間白著「図解十四経発揮」p115〜医道の日本社)
手の厥陰心包経の脉は胸中に起こり、出て心包に属し、膈に下って三焦を歴絡す。
手の厥陰は足の少陰腎経の交じりを受けて胸中に起こり、出て心包に属し、是に由って膈に下り三焦の上ヘ、中ヘ、及び臍下1寸下焦の分を歴絡す。
脇の上際を腋とす。心包に属するより上、胸を循り、脇に出て腋3寸天池の穴に下り上行して腋下に抵り、下って臑内の天泉穴を循り、以て太陰肺形・少陰心経の両経の中間に介って肘中の曲沢に入るなり。
肘中由り、臂に下り、日の両筋の間に行き、o門、間使、内関、大陵を循り、掌中の労宮穴に入り、中指を循ってその端の中衝に出づと云う。
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