見えにくい
網膜・視路障害
緑内障
医薬品による緑内障





ロービジョン
  • 「全盲ではないが視力(visual acuity [V・VA])が衰えるなどの視力障害をもつ人々は、その不便さをどう軽減して元気に社会生活を送っていくかについて、誰に相談を持ちかけたらいいか、分からないことが少なくなかった。だが、最近は、そうした人々のために、眼科に専門外来(ロービジョン外来)を開く病院が増えてきた。
    会社勤めをしていた京都府のMさん(52)は6年前、急激に視力が落ちた。
  • 網膜色素変性症 』だった。
  • 最初は、読めない職場の伝言メモをコピー機で拡大してしのいでいたが、さらに視力が落ちて退職した。その時は、もう読み書きは出来ないんだとあきらめた。落ち込んで家にこもる生活が3年間続いた。
    ところが、障害者のための展示会で、拡大読書器に出会った。カメラで写してた本や新聞の文字をモニターに拡大して見る機械で、Mさんの生活は一変した。モニターを見ながらボールペンを動かせば書くことも出来る。
    読み書きに自信を持ったMさんは、自分と同じような障害を持つ人に補助具の使い方を説明するボランティアを始めた。今では、京都大学付属病院など3つの病院に出かけて話をする。自宅にも機器の私設展示ルームをつくり、訪ねてくる人に説明する。
    視力が低い・視野が狭い・戸外の光ではまぶしすぎる、など視覚の問題をもつ人は全国に約100万人と推定される。3万人程度とみられる全盲の人に比べて多い。
  • 視力障害を起こす病気もいろいろだ。
  • 網膜色素変性症などは根本的な治療法がまだ無い。

高齢人口の増加に伴って
  • 糖尿病性網膜症
  • 緑内障
  • 白内障
  • 加齢黄斑変性症
  • などが増えている。手術の進歩で、従来なら失明していたケースも治療できるようになった。しかし、治療後に視覚障害が残ることも多いのが実情だ。
    「医師は診断・治療で終わりと考えがち。障害が残り、問題がある場合に、それを解決するところまで踏み込む人は少なかった。患者は手術が終わり、退院したとたん、日常生活で困る。相談するところがないから、いろいろなことをあきらめた人も多い」と簗島謙次・国立身体障害者リハビリテーションセンター病院第三機能回復訓練部長。そこで眼科などで始められたのがロービジョン外来だ。

  • 視力障害といっても、症状や程度の違いで、抱えている問題は様々だ。例えば、網膜周辺部の異常で視野が狭くなると、周囲が見えにくくなり、歩行困難を感じることが多い。逆に中心部が障害を受けると顔の見分けや字を読むのが難しくなるが、歩くのには困らないことが多い。
    ロービジョン外来の中心はリハビリテーションや問題解決の相談だ。
  • 「孫の写真がハッキリ見たい」
  • 「歩くのが怖い」
  • 「仕事をしたい」
  • などから始まる。
  • その解決のために、多種の補助具の中から合うものの選択、歩行の訓練、福祉施設の窓口紹介などが主な内容になっている。
    「医師・看護婦・視能訓練士・ソーシャルワーカーなどがチームでじっくり時間をかけて話を聞き、解決策を探る」と簗島部長。
    ロービジョンの人が持っている視力を積極的に生かす道を探る。同センターのソーシャルワーカーを務める久保明夫さんによると、会社に拡大読書器を導入してもらって、細かい図面を見る仕事を続けた人、同様な障害を持つ人の集まりに出たことで前向きになり、教師を続ける人などもいるという。
    全国的にはロービジョンの相談が出来る眼科は50カ所以上と言う。「補助具を丁寧に選ぶだけでも患者の生活の質が大きく違う。患者主体の医療をするべきだという流れもある」
    →「紫外線





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