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脂質メディエーター






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脂質メディエーター
体内で炎症や血管が新たにできるのに関わる生理活性物質
  • 国立国際医療研究センターと島津製作所のグループは脂質メディエーターを網羅的に測定する技術を開発した。
  • 新技術では血液など様々な不純物が混ざる生体組織から必要な脂質メディエーターだけを細かく分けて、それぞれの量を測定する。

  • 「ターゲットリピドミックス」といい、
  • 細胞膜の構成成分の1つ「リン脂質」から作られたものだけを分析する。
  • 測定ではまず、組織などから脂質メディエーターを抽出する前処理が必要。
  • 変質を抑えるために、組織などの献体を液体窒素で凍結して酵素の働きを抑える。酸素の反応を防ぐため、有機溶媒のメタノールの中で空気を遮断して抽出する。
  • 抽出した物質は水との混ざりやすさで分離する。
  • 脂質メディエーターはほとんど水に溶けないが少しだけ混ざる性質を持つ。

  • タンパク質は水と混ざりやすく、生理活性を持たない中性脂肪は水と混ざりにくい。
  • まず脂質が溶けた有機溶媒を「レジン」という細い管に通し、管の内側に溶媒に溶けた脂質をくっつける。
  • 次に、水やエタノールなどをレジンに通して、タンパク質や中性脂肪などの不純物を取り除く。最後に脂質が溶けやすいアセトニトリルを管に通して脂質メディエーターの種類による溶けやすさの微妙な違いで分離する。
  • その後、質量分析装置で質量を測定し、物質の構造を推定する、、






脂質メディエーターとは
  • =生理活性を持つ脂質
  1. 細胞膜や脂肪酸、コレステロールなどに酵素が作用してできあがったもので、生理的機能を持った脂質の総称。
  2. これまでに200〜300種類見つかっている。
  3. 1930年代に精子の中に子宮を収縮させる脂質メディエーター「プロスタグランジン」が初めて発見された。
  4. タンパク質やペプチドと異なり、生体内の脂質を酵素が加工してつくる。
  5. 脂質メディエーターは生体膜などが酵素で切り取られたり化学構造が加わったりして作られる。酵素の情報はDNAに刻まれているが、酵素の働きを知るにはタンパク質が折りたたまれた構造が重要だが、アミノ酸の配列だけでは折りたたみ構造はつかめない。







脂質メディエーターの種類
・・・・脂質の由来や構造から

<1>リン脂質由来
  1. 血小板活性化因子、
  2. 内因性カンナビノイド
    • (アナンダマイド、2-アシルグリセロール)、
  3. リゾホスファチジン酸、
  4. リゾホスファチジルコリン、
  5. スフィンゴシン-1-リン酸

<2>脂肪酸由来
  1. プロスタグランジン
  2. トロンボキサン、
  3. ロイコトリエン

<3>コレステロール由来
  1. グルココルチコイド(糖質コルチコイド)、
  2. アルドステロン (鉱質コルチコイド)、
  3. 性ステロイド(エストロゲン、アンドロゲンなど)、
  4. 胆汁酸、
  5. ビタミンD









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