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ソウジュツ
(蒼朮)





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ビャクジュツ(白朮)





処方名 [蒼朮][茅朮]
基原 キク科Compositae 蒼朮Atractylodes lancea(Thunb.)DC.(ホソバオケラ)の根茎。
  1. 南蒼朮
    • 中国中部、江蘇、江西、安徽省一帯に自生するホソバオケラの根茎。=「茅朮」
  2. 北蒼朮
    • 華北、東北部、内蒙古に分布するシナオケラの根茎
蒼朮
  • 各地に野生するキク科の多年草オケラの老根
古立蒼朮
  • ホソバオケラの根

原植物
  1. ホソバオケラ Atractylodes lansea(Thumb.)DC.
    • 多年草草本。根茎は太くて大きく不整形。
  2. 北蒼朮 Atractylodes shinensis Koidez.
    • 「山蒼朮」「槍頭菜」「山刺菜」ともいう
    • 根茎は肥大し節くれだっている。
  3. オケラ Atractylades japonica Koidz.et.Kitam
    • 多年草草本。根茎は肥大し節をなす。
    • 「関蒼朮」ともいう。
  4. 朝鮮蒼朮 A. Koreana Nakai
  5. 全葉蒼朮
  6. 赤峰蒼朮
  7. 遼東蒼朮
異名 「赤朮」《陶弘景》
「青朮」《水南幹記》
「仙朮」《本草綱目》
「馬薊」《説文系伝》
選別 中国産古立蒼朮が優性。
カビが生えたように白色の粉を生じる。
性味 味は苦辛、性は温。温瀉燥升散
甘辛《珍珠嚢》
帰経 脾・胃経。
足の陽明、太陰《珍珠嚢》
足の太陰、陽明、手の太陰、太陽の経に入る《本草綱目》
足の陽明、太陽の経に入る《本草新編》
脾・肝の2経に入る《本草再新》
分類 芳香化湿薬
薬性歌 “蒼朮甘温能発汗 除湿寛中瘴可捍”《万病回春》












(発散・健胃・利尿・鎮静)
  1. 痰水を消化させる
    • →神朮丸を見て下さい。
  2. 脾を健康にする
    • 一晩水に漬けて切って乾かし煎じる。又は粉末にして服用
  3. 傷湿・下痢を治す
    • 茯苓or芍薬を合わせ毎回5銭を水煎服
  4. 内外障を治す
    • 蒼朮4両を切って青塩1両と黄色くなるまで炒ったら、塩を捨て木賊2両を童便でつくり、作末して1銭を熱い水に1日2~3回づつ調下する。塩朮散という。
  5. 胃を強め、胃中の湿りを除去する
    • 煎・丸・末服ともによい
  6. 湿の上下部を治すときに使う
  7. 五労・七傷
    • 五労・七傷を治す。脾胃を壮健にし、寿命を延ばす。
      「作末して酒に混ぜて食べ、又は蜜丸。」

米水に浸すこと2宿、黒皮を揉み去り切片とす。《万病回春》
◎製塩水炒:糯米(もちごめのとぎ水)に浸すこと2日、毎日水を換えて洗い清くし、上の粗皮を去り、み乾かし焙り用いる。或いは塩水に浸し炒り用いれば下焦の湿熱を去る。



<1>健胃作用
<2>鎮静作用
<3>血糖降下作用
  • 南蒼朮エキスがウサギの血糖を低下させた
  • 煎剤・アルコール浸剤は正常なウサギの血糖がやや上昇。
<4>強壮作用
<5>利尿作用
  • 南蒼朮のエキスをラットの胃に注入しても利尿作用はなかったが、顕著な塩類排出作用があった。
<6>発汗作用
<7>血圧への作用
  • 蒼朮エキスを少量を静注すれば血圧を軽度に上昇させる。
  • 蒼朮エキスを大量に静注すれば血圧を下げる。








蒼朮(そうじゅつ)の薬能
《薬性提要》
  • 蒼朮:胃を燥し湿を除き、欝を散じ痰を逐う
《医学啓源》
  • “蒼朮の主治は白朮と同じであるが、上焦の湿を去るために発汗するのであればその効能は最大に発揮される”
  • “中焦を補って湿を除くには効が少ない”
《主治秘要》
  • “その効能は白朮と同じであるが、白朮よりも気が重く体が沈む。脛足に湿腫が及んだ場合には、白朮を加え米のとぎ汁に浸して皮を削り去って用いる”
《李杲》
  • “《神農本草経》には朮とだけいい、蒼朮・白朮の区別をしていない”
  • “蒼朮は、上行する気を雄壮にし、湿を去ることができる。”
  • “下って太陰を安らかにし、邪気を脾に伝入させない”
  • “米のとぎ汁に浸してから火で炒ったものを使うと、発汗させるのに良く、白朮が止汗に良いのと異なる。”
《仁斎直指法》
  • “脾精の失禁により、小便が漏れ濁淋して止まらない、腰背がしびれるように痛む場合には、蒼朮を用いて脾精を斂めるとよい”
《朱震亨》
  • “蒼朮を湿を治める。上中下焦にみな用いて良い。”
  • “もろもろの鬱積をすべて解くことができる。”
  • “蒼朮は足の陽明経の薬であり、気味は辛烈で、脾胃を強く健やかにし、穀の気を発すので、諸薬の中に入れて、陽明の湿を疎泄し、斂渋したものをよく通行させることができる。”
  • “香附子は陰中でも快気の薬であり、気を下すことは最も速い。この2薬を併用すれば、昇降自在、鬱は散じて平らになる”
《本草綱目》
  • “すべての悪気を辟けるのに、張仲景は赤朮を猪蹄甲と共に焼いた煙媒を用いた。”
  • “また陶隠居も、朮は悪気を去り、災妖を止めることができる。という”
《本草通玄》
  • “蒼朮は、中焦を寛やかにし発汗させる点では白朮に勝れ、中焦を補い湿を除く点では白朮に及ばない”
《本草正》
  • “蒼朮は、性は温・散で、発汗し中焦を寛やかにすることができ、胃を調えて食を進める”
  • “心腹の腸疼を去り、霍乱嘔吐をなくし、もろもろの鬱結を解き、頭眩頭疼を散らし、水腫脹満を消す。”
  • “黄檗とともに煎じると、下焦の湿熱による痿痺を逐いやるのに最も良い”
《薬品化義》
  • “黄柏とともに用いて痿を治し、足膝に力をつける”
  • “六神散に合わせて、春夏湿熱病を通解する”
  • “柴葛解肌湯に左薬として用い、初期の瘧疾を表散する。熱病に汗下したあとで虚熱が解けない場合、白虎湯に本品を加えて、再び解熱する”
《玉楸薬解》
  • “白朮は走らずに守り、後述は守らずに走る。ゆえに白朮は補うのが得手で、蒼朮は行かせるのが得手である”
  • “消食納穀、止嘔住泄の点では白朮と同じだが、水を泄し鬱を開く点で蒼朮が長じている”
《薬徴》
  1. 朮、蒼白を別つは古にあらざるなり。
  2. 為即曰く、華産の両種(蒼朮・白朮)、その水を利するは、蒼は白に勝る。故に余は蒼朮を取るなり。本邦出づるところ、その品下にして功劣れり。剉み用ふ。
《中薬大辞典》
  • 脾を健じ、湿を燥し、欝を解く、穢を辟す。
  • 湿盛による困脾、倦怠嗜臥、痞腹脹、水腫、時気感冒、風寒湿痺、足痿、夜盲を治す
《荒木正胤》
  • 朮は、山の岩石の間などに生ずるオケラという薬草。
    山は易理によって不動の象ですから、体の中に停滞して動かない水毒を除く。
    胃の中にジャブジャブ溜まった停水や肝臓部に溜まった腹水などに良く効く。
    一定部位にハッキリと停滞している水毒は、蒼朮を用いなければ除けません。







『蒼朮+黄柏』
『蒼朮+香附子』
『蒼朮+厚朴』
『蒼朮+黒芝麻』
『蒼朮+生石膏』
『蒼朮+地楡』
『蒼朮+茯苓』
『蒼朮+附子』
漢方薬  四妙丸
神朮散《和剤局方》
椒朮丸
蒼朮膏《活人心統》
蒼朮散《普済方》
蒼朮芍薬湯
白虎加蒼朮湯加減
平胃散






(栽培)
  • 2012年、高知県立牧野植物園を運営する財団法人・高知県牧野財団と高知県は生薬植物「ソウジュツ」を高知県内で栽培し、漢方薬の原料として製品化した。
  • 奈良県の生薬業者に50㌔販売した。
  • ソウジュツの原産地は中国で、日本では現在、高知県内だけで栽培している。
    • ソウジュツが自生する中郷山間部の気候と高知県が似ているとして2006年から試験栽培を始めた。
    現在、牧野植物園の直営圃場のほか、越知町、大豊調、津野町、宿毛市、高知市の農事法人などで栽培している。










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