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ステロイド

チェック
副腎 」「ホルモンステロイドの適応症」「ステロイドホルモンドーピング


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ステロイド・・体内での働き
代謝作用
  • 健常者の副腎から、コルチゾル(ステロイドの一種)に換算して、1日当たり20〜30mgのステロイドが分泌されています。それが体内の血糖・脂肪・電解質・骨・筋肉の代謝に働きかけています。
  1. 糖代謝
    • ステロイドは、肝臓で糖を合成する働きを高めます。さらに、筋肉組織などが糖を利用するのを阻害します。その結果、血糖値が上がりやすくなります。そのため、糖尿病の患者はもちろん、糖尿予備軍の方も注意が必要です
  2. 脂肪の代謝
    • ステロイドは、血液中のコレステロールや中性脂肪値を上げます。又、手足などの体の先端部分の脂肪組織から脂肪を放出させる作用もあります。そのため体の中心部で肥満が現れてきます(中心性肥満)
  3. 電解質作用
    • ステロイド薬は、血液中のナトリウムを増加させ、カリウムを減少させます。ナトリウムが増えると、同時に体内の水分も増えるため、血液量そのものが増え、血圧が上昇します。カリウムが減少すると、筋肉の収縮がうまくできずに脱力感を感じたり、心臓の筋肉が正常に収縮できなくなって心電図に異常が出たり、心不全に陥ることがあります。
      この電解質作用は、ステロイドの種類で異なります。例えばコルチゾンは、プレドニゾロンの約2倍の電解質作用があります。
  4. 筋肉代謝
    • 私たちの筋肉は黄紋筋(=随意筋)と平滑筋に分かれています。ステロイド薬は主に黄紋筋の代謝に働きます。肝臓で糖を合成するための材料として、筋肉組織のタンパク質を分解し、アミノ酸に変えて血液中に放出します。その結果、筋力が低下することがあります。→「横紋筋融解症

中枢作用
  • ステロイド薬は脳内の細胞に働いて、レム睡眠を短くします。レム睡眠の状態では、ものを考える大脳皮質の眠りは浅くなります。
    また、ステロイド薬はムードや行動に影響を与えます。

抗炎症作用
  • ステロイド薬の抗炎症作用は、ほかのどの薬物よりも強力です。
    ステロイド薬は、炎症が起こるときに必要なサイトカインとプロスタグランジンの産生と作用をブロックして炎症を抑えます。
    また、炎症をひどくする白血球の働きを抑えたり、血管の透過性を抑えることで、その抗炎症作用を高めます

免疫抑制作用
  1. 免疫では白血球が主役で働いています。
  2. 白血球はリンパ球の仲間です
  3. リンパ球は血液中やリンパ節などの中にいて、自分の体と同じ成分かどうか識別する能力があります。そして、自分の成分でないものを見つけると、それを異物として分解・処理します。このような働きを免疫といいます
  4. リンパ球が働きすぎて異常を起こし過剰に反応したのがアレルギーで、識別能力が狂って、自分の体を異物と勘違いしたのが自己免疫疾患です。
  5. ステロイド薬はリンパ球相互の働きを抑えたり、リンパ球が作り出す抗体を減少させたりして、免疫を抑えたり、アレルギーを抑えます

副腎機能抑制作用
  • 副腎だけではステロイドは出来ません。
    脳下垂体から分泌される副腎皮質刺激ホルモン(
    ACTH)が必要です。
    さらにそのACTHは大脳の視床下部でつくられるコルチコトロピン刺激ホルモン(
    CRF)にコントロールされています。
    • すなわち、CRFACTH→ステロイドの順で作られます。
    そして作りすぎをコントロールするためにステロイドから下垂体・視床下部に直接働きかけることができます。


ステロイド薬を飲むとどうなるのでしょうか?
  1. 1錠飲むと、数時間、CRFやACTHは分泌されなくなります。そして血液中のステロイドが無くなると、CRFやACTHは再び分泌されるようになります。
  2. 1日6錠、分3で飲むと、その日はCRFやACTHは出なくなります。
    1. 1週間以内の服用であれば、ステロイドを止めた段階でCRFとACTHはすぐに分泌を始めます。
    2. 1週間以上続けると、CRFとACTHを作り出す機能そのものが衰えてきます。
    3. さらに、副腎もACTHの刺激が無いのでステロイドを作らず萎縮していきます。
  3. ステロイド薬を1週間以上飲み続けているときに、急にステロイドを止めると、自分の副腎ではもうすでに自分のステロイドを作れなくなっているので、体内にステロイド不足が起こります。そのため、ステロイドは急に止めないことが大切です


副腎髄質
  • 副腎の内部:
    副腎髄質」と呼ばれアドレナリンとノルアドレナリンを分泌しています


副腎皮質
  • 副腎の外側:
    副腎皮質」と呼ばれ、副腎皮質ホルモンを分泌しています。副腎皮質はさらに3層に分かれています。外側から『球状層』と『束状層』、内側が『網状層』と呼ばれています
  • 球状層
    • 「アルドステロンが分泌される。これは血漿の塩分(ナトリウム・カリウム)、血圧および血液量の調節を行っているホルモンで、このグループのホルモンを『鉱質コルチコイド(ミネラルコルチコイド)』と呼びます。
  • 束状層
    • 「主にコルチゾールを呼ばれるホルモンが分泌される。この系列のホルモンでは糖代謝などに影響を与えるので、『糖質コルチコイド(グルココルチコイド)』と呼ばれています。
  • 網状層
    • 網状層からは性ホルモン、主にアンドロゲンと呼ばれる男性ホルモンが分泌されます。


副腎皮質ホルモンの種類
  • 種々のステロイドホルモンが合成される
  1. 糖質コルチコイド(glucocorticoid)・・・糖新生を促進。
    1. コルチゾールは肝細胞での糖新生を促進する。
    2. 肝臓以外の組織、特に筋細胞ではタンパク質の合成を抑制し、分解を促進する。
    3. その結果、血中へのアミノ酸(主としてアラニン)放出が増加する。
    4. 脂肪組織ではトリグリセリド合成を抑制することにより、血中への脂肪酸およびグリセロールは、肝臓での糖新生の原料となる。
    5. コルチゾールは、組織へのグルコース取り込みとその利用を抑制するから、結果として高血糖をもたらす。→副腎皮質の疾患
  2. 鉱質(電解質)コルチコイド(mineralocoriticoid)
    • 腎尿細管でのNa+再吸収を促進。
  3. 副腎アンドロゲン
    • 男性化作用
  • 1と2の作用は1つのホルモンが併せ持っており、どちらかの活性が強いかによって糖質コルチコイドか電解質コルチコイドに分けている。




分泌量
(mg/日)
糖質コルチコイド活性 電解質コルチコイド活性
コルチゾール 15〜20 1.0 1.0
コルチコステロン 2〜5 0.2 2
アスロドステロン 0.05〜0.15 0.1 400
デオキシコルチコステロン 0.1〜0.2 <0.1 20


副腎アンドロゲン 分泌量
(mg/日)
デヒドロエビアンドロステロン 0.7〜3 末梢でテストステロンに変換されて男性化作用を発揮する
アンドロステンジオン 2〜3

  • ステロイドホルモンは、それ以外のホルモンに比べ、その受容体がほぼ全身にあるという特徴があります。そのために、広範囲の疾患に有効ですが、反対にまた副作用も広範囲に起きてきます

    副腎皮質ホルモンは、いずれも、コレステロールと17-α水酸化酵素から、種々の酵素の働きを経て生合成されます



副作用・・・筋肉が衰える筋萎縮
  • 臨床試験
  • 2011年、ステロイド剤の服用によって起きる副作用の1つ。筋肉が衰える筋萎縮のメカニズムを東京大学医科学研究所の田中広寿准教授らが解明した。 “筋萎縮は軽視されているが、患者の日常生活に与える影響は大きい。今回の治療法は、生活習慣病などによる筋萎縮にも効果がある可能性がある”と話す。
    • ステロイド剤は膠原病などの代表的な治療薬。
    • 服用により筋力が低下するが、特に高齢者では運動能力が落ちて転倒や骨折のリスクが上昇、運動できなくなったり、さらに筋萎縮が進行するという悪循環も起きる。
    • 田中准教授らは、ステロイド剤の成分であるホルモン「グルココルチコイド」の作用をラットで研究。このホルモンが筋肉の細胞にある受容体と結合すると、この受容体がタンパク質分解を促進する遺伝子や合成を抑制する遺伝子の働きを強め、筋萎縮を引き起こすことを突き止めた。
    • 特定の酵素複合体がこの受容体の働きを抑え、筋萎縮を防ぐことが判明。この酵素複合体を活性化させる3種類の必須アミノ酸(BCAA)を投与すると、筋力低下を防ぐことができた。
    • 春以降、臨床試験を始める予定。





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